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滾る感情を吐き出す(ポートレート撮影 作例の紹介)その52@某スタジオ

■ 撮りたいという滾る感情を刺激するモデルと再び撮影(9回目)

映像制作会社の代表兼プロデューサーが、2024年4月に自社の設備投資としてシネマラインであるSONY FX3やレンズ、その他周辺機材を購入したところ、なぜか「ポートレート<写真>撮影欲」が滾ってしまい、この「滾る感情」を吐き出すために、ポートレート作例をアップしていくシリーズです。

今回のモデルは、今年2025年の夏以降に一番モデルを依頼している知人女性にオファーしました。今回で9回目の撮影になります。初回の撮影が2025年5月でしたので、ほぼ月一程度の頻度で撮影していることになります。

この方は、モデルや被写体活動をしているわけではない全くの素人なので、「カメラの前で笑顔を作ったり変なポーズはしなくてよい」「むしろ何もしなくてよい」という条件や指示の元で撮影しています。そのため、フォトグラファーとしてだけでなく、撮影に至るまでの前後のディレクションやプロデュースまでトータルで試されることになり、とても難易度が高く、ヒリヒリとした緊張感のある撮影になるのです。この緊張感こそが、ポートレートフォトグラファーとしての引き出しを増やしていく感覚があります。何度撮っても「撮りたい」という滾る感情を刺激してくるモデルなのです。


■ 今回は2つのテーマを設定し撮影に挑みました

この知人女性をモデルに起用した直近の撮影もスタジオ撮影でしたが、ハロウィンコスプレの撮影でしたので、とにかく可愛く撮ることを目的としていました。そのため、私自身の「表現欲求という名のナニカ」の一部は満たされないままでしたので、改めてスタジオ撮影するべく依頼しました。

そして、今回の撮影では2つのテーマを設定して撮影に挑みました。

↓前回の撮影はハロウィンコスプレだった

↓コスプレ写真でも端正な構図をはめ込むことで1XでAward!


■ 1つ目のテーマは、「慈悲」「無量」「光」を写真で表現すること

今回の撮影前に決めたテーマの一つ目は、「慈悲」「無量」「光」を表現することです。

なぜこのテーマを選んだのかご説明しますと、前述したようにこの方にはカメラの前では「何もしない、何もさせない」ただし、「顔や身体などの位置や目線については細かな指示を出す」というディレクションをしています。撮影中のコミュニケーションの中で、たまたま笑顔で撮れてしまった写真があったとしてもNGにしています。これは私の一方的な考えではなく、各種SNSへの公開前にモデル本人に写真を確認してもらうようにしていますが、その中に数枚紛れ込ませてもモデル本人がNGとしています。

記事冒頭で書いたように「何度も撮りたいという滾る感情を刺激される」ので、今後もこの方を撮り続けていきたいという思いはありつつも、1回の撮影中に多くのバリエーションを撮れず、撮影枚数が極端に少なくなってしまうこともあります。そのため「もしかしたら、飽きてしまうかもしれない」という危機感も同時に抱えていました。

そこで、「何もしない、何もさせない」方向性のディレクションで「何が表現できるのか」と思案していたあるとき、ふと自室の本棚に並ぶある本が目にとまりました。それは宗教美術を解説するものだったのですが、それを見た瞬間に「これだ!」と感じてしまったのです。

宗教美術の中にある「祈り」や「静謐」をそのまま表現するのではなく(表現できる気もしない)、そこに至るまでの道程として「慈悲」「無量」「光」を写真で表現したい、と考えました。

端的に言えば、「慈悲」とは「慈しみ、憐れむ心」です。「無量」とは「はかり知れないほど大きいこと」を意味します。最後の「光」は、写真に映る光そのものではなく、「道標」や「希望」を意味する言葉として選びました。(繰り返しますが、あくまで端的に説明しただけです。宗教的な、特に仏教における意味での解説ではありません)

この3つのワードは、概念に近いものです。身体性を持って表現できるものではないので、私自身が思い描くイメージに「どこまで近づけることができるのか?」という挑戦でもあります。


■ 2つ目のテーマは「ストロボ撮影」

撮影前に設定した2つの目のテーマは「ストロボ撮影」です。「何を今更言ってるのか?」「ストロボ使ったことないのか?」と感じる方も多いことは承知しています。

今回で5回目のスタジオ撮影になるわけですが、これまでは全てLEDライトでライティングしてきました。LEDの定常光を使うのは「ベースが映像屋だから」という言い訳をしてきたわけでありますが、「そろそろスタジオでストロボを使って撮影してみたい」という欲求に素直に従うことにしました。

レンズと被写体、光源の位置関係による違いの影響、のようなものは理解しているつもりでしたので、ストロボを使ってライティングしても「なんとかなるだろう」と考えていましたが、LEDライトのように目の前の状況と撮影される内容が異なる、というのはなかなか難しいものだと、頭ではなく身体性を持って理解した、という感覚です。

結果的に2灯のストロボをシンクロさせてライティングしました。1灯は下手から被写体に向けて、もう1灯は上手からバックペーパーに弱めにあてて被写体の影を消しました。この使い方が合っているのかわかりませんが、それなりに私自身のイメージに近付けた絵作りができたと自画自賛してみます。これまでの作例と比較してアイキャッチのライトが異なるのはそのためです。


■ スタジオ撮影していると、ギュンギュンバキバキしてしまう

これまで、フォトグラファーとして4回のワンオペスタジオ撮影を実施してきました。そのたびにフォトグラファーズハイに突入してしまうことをnoteに書いてきましたが、5回目となった今回も(やっぱり)突入してしまいました。

ロケーション撮影の場合は、徐々に変化していく光の向きや光量、そして周囲の余分な要素(通行人や看板、電線など)をどうやって画角の中から排除していくかアングルやレンズの選択などについて、常に脳を回転させている感覚がありますが、スタジオ撮影の場合は全ての要素をコントールできる分、さらに神経や感性を研ぎ澄ます必要があるように感じて、ギュンギュンしてしまうのかもしれません。

脳のギュンギュンを自覚すると、すぐに時間の流れがゆっくりと流れる感覚になるのです。時間の密度が濃く濃密になるので、ゆっくり流れていく感覚、というか。

この感覚に陥るたびに、「あの例え話やジョークが下手なイタリア人の理論物理学者が言っていた、<時間の存在>について自らの経験を持って体感している」という気持ちになります。多分、フォトグラファーズハイ、または、ゾーンってやつなのだと思います。

今回も自らスタンドインしながらライティングを終え、着替え終わったモデルに入ってもらって数枚テスト撮影し、ライトや立ち位置の微調整をして、撮影を開始しましたが、しばらくすると脳がギュンギュンしている感覚になりました。以前の撮影と比較して、撮影開始からギュンギュンするまでの時間が短くなっている気がします。そして、目をバキバキにしながら、私自身が思い描いていたイメージを実現させる、というヒリヒリとした緊張感のある撮影を楽しみました。

↓翻訳のせいかイタリア人特有の言い回しなのかわかりませんが、例え話やジョークが日本人には合わない気がするけど、天才物理学者にこんなこと言われたら読んでしまいますよね?


↓またしても、ギュンギュン、バキバキ、ヒリヒリと、擬音が多い記事になってしまいました。これはまさに「言語の本質 ことばはどう生まれ、進化したか」で語られていた「オノマトペ」の考察に通じるものが、、、、ないですかね?


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Instagramでも、同じ「Resonance Portrait Project」名義で作例を紹介しています。ぜひご覧ください。

https://www.instagram.com/resonance_portrait/


■ 使用機材紹介

<使用機材>
Camera:SONY α7 IV
Lens: SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art
CFExpressA:NEXTORAGE NX-A1PRO 160GB
SDXC:SONY UHS-II TOUGH SF 560GB
Camera Bag: PeakDesign Everyday Sling 10L

・Camera:SONY α7IV

・SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN II | Art

・CFExpressA:NEXTORAGE NX-A1PRO 160GB

・SDXC:SONY UHS-II TOUGH SF 560GB

・Camera Bag: PeakDesign Everyday Sling 10L


■ 作例紹介

1つ目のテーマは、「慈悲」「無量」「光」を写真で表現すること。
2つ目のテーマは「ストロボ撮影」。
現時点の自己評価としては「テーマはクリアできた」気がしています。
(無量≒無限の表現とはナニカ? という議論はここではしません)


■ 最後に

「滾る感情を吐き出す(ポートレート撮影 作例の紹介)その52@某スタジオ」をご覧いただき、ありがとうございます。

このアカウントでは、映像・デジタルコンテンツ制作会社の代表兼プロデューサー/プランナーが、自らポートレート撮影のカメラマンとしてクライアントワークを受注することを初期目標に設定し、新規事業化を目指すべく、ポートレート撮影の作例をあげていきますので、よろしくお願い致します。

そして、こちらのnoteと同じく、ポートレート撮影の作例をあげていくInstagram アカウントも開設しました。是非ご覧になってください。

https://www.instagram.com/resonance_portrait/

よろしくお願い致します。

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