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レイルロオドの連載中編『からっぽのはこの物語 ~2~』 + レヱル・ロマネスク0リブート版ネーム24話(2ndシーズン1話)

「WEBTOON版レヱル・ロマネスク」の切り直しネーム

前回更新で、シーズン1終了となる第23話分を公開いたしたので
https://note.com/railroma/n/ndee917738d95

今回からは、シーズン2の第一話にあたる、24話分からを順次公開してまいります。


https://note.com/railroma/n/n95378ded5f33

今回からは各話、2ページずつの更新とし、
1ページの終わりまではどなたにも無償でお読みいただけるよういたします。

つまり、更新内容の50%は無償でお読みいただけてしまいますので、メンバーシップ会員ではない方にもお楽しみいただけたら嬉しいなと思います。

さて。
連載中の中編
「からっぽのはこの物語」

本日は第二話を掲載させていただきます。

第一話は
https://note.com/railroma/n/n7536c6f66e9b
から。

――どうぞ、願わくばラストまで、お楽しみいただけますと幸いです。

///

■ はこ ■

旧帝鉄C56 125専用レイルロオド。
現所属は呼海(こうみ)鉄道。
「レイルロオドは歌わない」と信じ込んでいたのだが……

■連載中編『からっぽのはこの物語』 第二話 はじらい■

恥ずかしい。
――意識してしまうと、ダメだった。

独り言を口ずさめ無くなり、リズムとリズムをつなぐ要素が、消え失せた。
そうなってしまうとはこは……作業の精度を、どの分野でも落としてしまった。

「どうしたどうした」

マスターの声。
仕事の声。
はこを支えてくれる声。

だけど……
もしかして、はこの被害妄想なのかもだけど――

「ミスが急に増えたじゃないか」

きっと、すぐ。真面目な声じゃなくなっちゃう。

「それは……はこは意識させられてるせい」

「意識。何をだ?」

「アレを……はこの独り言をあれをマスターが、歌とか言うから」

歌がうまいとか……真面目な声で、はこのことを褒めたりするから。

あれで、全部の歯車が狂った。
リズムのズレがわからなくなって、集中も深くできなくなった。

「意識するくらいなら忘れろって、命令したろ?」

「命令通り、記録は全部削除した。のに……」

会話ログを抹消しても、記憶が、はこに残ってしまった。
それくらい、はこには強烈な体験だった。

「レイルロオドが歌うとか……そんなの、ありえないことだから」

「いや、ありえなくないだろう? 
旧帝鉄組で言うなら、D51 840のランとか。民鉄なら、金比良電鉄のむにむにだとか」

「ああいうのは、特別なレイルロオド」

旧帝鉄の広報告知の金看板な、ラン。
レイルロオドでありながら、ラジオパーソナリティとして、全国的に名を馳せるようになったむにむに。
ああ、そういえば――女優レイルロオドのすずしろも、レコードを出してた気もするけれど……

「特別な、鉄道関連以外のところでも職業をもっているレイルロオドたち。はこみたいに平凡な専業レイルロオドは、歌なんて歌わない」

そう、歌なんて歌わない。
歌と触れ合う機会だって、せいぜいが道床搗き硬め音頭か、鉄路精神の歌くらい。

「お前さんだって十分に特別なレイルロオドだろ」

「!?」

「なにせ――」

表情より先。
声の変化で、わからされる。

「頭に、箱型集煙を乗せてるし」

ふわってした声。ふざけた声。
またからかわれた。

……マスターの、すごくよくないところ。
こういう風にからかわれるの、はこは全然、好きじゃない。

「こういう悪目立ちとは違う。ランだとかむにむにだとかは――」

ああ、そう。きっとそういうこと。
だから、はこは褒められて恥ずかしくなってしまった。

「歌を、ちゃんと知ってる。多分、専門の教育だとか訓練だとかを受けて、それで歌ってる」

はこは全然、歌を知らない。
それなのに、はこの独り言が、“うまい歌”である筈もない。

だから――マスターははこをからかっている。
からかわれてるから、恥ずかしい。

「なら、受けてみるか? 音楽の訓練。専門教育」

ドキっとする。

からかうのじゃない、真面目な声。
仕事のときの、低い声。

けど、だからこそ信じられない。

「はこみたいに平凡な量産機に、そんなことをしてくれる先生はいない」

「いるさ」 

マスター、自分自身を指さしている。

「ここに一人な」

――真面目な声。
だから、はこは混乱する。

「マスターにそんなことできる筈がない。マスターだって歌なんて……」

ああ、違う。
違う――はこは、思い出した。

ふざけた声でも、真面目な仕事の声とも違う、マスターの声。
落ち着く、優しい、沈み込む声。

「マスターの、歌……」

;つづく

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いかがでしょうか!?

連載となると、オチではなくヒキとなるので
「ここでいいのかなぁ」と毎回悩んでしまいます。

――願わくば、ヒキが正しく機能しており

「からっぽのはこの物語」

続きにご期待いただけますと、とても嬉しく存じます!

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【メンバーシップ限定記事のご案内】

『レヱル・ロマネスクnote』メンバーシップ『御一夜鉄道サポーターズクラブ』
https://note.com/railroma/membership
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掲示板では「3分で読めるレイルロオドのお話」の主役レイルロオドのリクエストなども可能です。

また『レイルロオド・マニアックス』掲載時には、紹介されているレイルロオドの初期設定設定や三面図、イメージ図等の資料で存在するものを公開していきたく思っております。

どうぞご参加ご検討いただけますと幸いです。

【製品版 WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』のご案内】

本noteでネーム連載をしております『レヱル・ロマネスク0』の完成品は、
WEBTOON版『レヱル・ロマネスク』(リブート)として、現在23話の第一部完結まで、旧版との差し替えでリリースされております。

https://www.comipo.app/product/BJ01247914

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