モンゴルの空は果てしなく広かった ②
2024/Jul./7 SUN.
ウランバートルの安ホテルでの7時間
暑くも寒くもなかったのだが、なぜだか昨晩は寝付きが悪かった。そして、ようやくウトウトしたと思ったら、近隣の部屋の歩く音、水を使う音、喋り声が気になり眠りが浅い。更にはベッドはやたらスプリングを感じる仕様で寝返りを打つ度に不快。このため、アラームをかけた時間のだいぶ前から起きたり眠ったりの繰り返し。
7:30、まだなんとなく眠いが、アラームが鳴ったのでベッドから起き上がって、テカるエンジ色の重いカーテンを開ける。部屋の窓から見える景色は近代的なビルもあるものの、いかにも旧共産圏らしい建物も見え雰囲気がある。

この部屋にあるトイレには便座がない。このため、大の際にはスクワットを強要される。また、トイレットペーパーもないが、これを予期して日本からマイ・ペーパーを持って来ているので、それを使えば大丈夫。
色々、このホテルの文句じみた事を書いたが、1泊しかも7時間程度の滞在でホント寝るだけなら問題なし。このウランバートル市内には安いゲストハウスも多くあるが、ホテルとなるとそれなりにするので、ここで支払った(Agodaによるキャシュバック込みの価格)2500円程をどう考えるか?である。
散歩がてら両替店通りまで行き現地通貨を入手
さて、今朝、やるべき仕事として両替と、SIMカードとバスカードの購入をせねばならない。大きな荷物を部屋において、散歩がてら8:00に外に出掛ける。朝日が輝きイイ天気。上空には雲ひとつない青空が広がっている。気温も長袖シャツを羽織るくらいでちょうど良く、鳥の鳴き声が聞こえ爽やか。
街中で目立つのはカラオケ店とコンビニ、そして韓国料理店である。そして、最近ではどの国でも増えてきたレンタル電動キックボードもたくさん見掛ける。

大通りに出ると、普段、日本で見慣れた外観の建物があった。この建物は明らかに東横インだ。数多くの宿泊施設があるここウランバートルでも異質で、ここに泊まれば安心感があり快適なのだろうが、なんだか海外旅行気分が下がるので敢えて避けた場所だ。だが、外観だけでも妙に日本を感じる。
さて、何かを買う為に必要なのが現地通貨だが、こうして街中を歩いていても両替所は見掛けない。このため、ウランバートル市内には両替店通りと呼ばれる通りがあるので、そこまで足を伸ばす。その道の両側には看板にExchangeと書かれたお店が沢山並んでおり、これ沿いの雑居ビルの中にも十数軒の両替所が入っている。ただ、日曜の朝だからか開いてない店も多い。

その中でも開いている店を隈なく巡り、JPYのSellの数値を確認するが21.00、21.10、21.15といったところ。見比べると、昨日の空港の1階よりは良いが、2階よりは悪い。ウランバートル市内より空港の方がレートが良いとは思えないので、空港の2階の両替所ではBuyとSellを見間違えたのかもしれない。で、3万円分両替するからと交渉した結果、最高額の21.20が出たので、そこで両替し636,000Tgを手に入れる。ちゃんとその場で枚数を数え、破れた札はその場で取り替えてもらう。ちなみにモンゴルの最高額紙幣は20,000Tg(約1000円相当)なので、それが31枚もあり、日本ではなかなか手にしない程のブ厚い札束となって、旅行用財布に入り切らない。あと、紙幣に描かれているのは全部チンギス・ハーンの肖像画なので、いくらの紙幣かがわかり辛い。その点、今週、新発行された日本銀行券は外国人でも分かりやすいのかも。
さて、次はSIMカードの入手。昨晩もグーグル翻訳が使えなくて、モンゴル語オンリーのオバチャン達との会話が厳しかったし、ホテルにはWi-Fiもなかったので、是非入手したい。だが、だいたいモバイルのお店はショッピング・モールの中に入っており、そのモールは普通10:00オープンとかなり遅めなので、それを待つ訳にいかなく、今朝は諦める。
新ドラゴン・バスターミナルへ市内バスで移動
最後はUmoneyというプリペイドカードの入手。今日は長距離バスに乗って移動する日。そのバスに乗るにはウランバートル西郊にあるバスターミナルから乗車しなければならないが、そこまではいわゆる市バスで向かう必要がある。

ウランバートル市内を走る市バスは、SUICAと同じようなチャージ式の交通カードであるUmoneyを買わないと基本乗れない。短期旅行者にとっては迷惑な話だが、必要なのでUmoneyを買うべく、そのロゴのあるキオスクで購入しようとした所、なぜだかどこもダメ。そこで、ダメ元でコンビニで聞くとここでは売ってくれるらしい。ただ、この若い女性店員もモンゴル語オンリーなのでコミュニケーションが大変。デポジットは無くカード自体の購入代金が3600Tgというのがわかったが、金額のチャージもしたく、なんとか電卓で会話が成立し、とりあえず3000Tg分をチャージしてもらう。金額的にはたった150円程なのでチャージする額が少ないのではと思われそうだが、インフレの進んだモンゴルでもバス運賃はまだまだ安く、なんと1回乗車あたりの運賃はバスが500Tg、トロリーバスが300Tgと激安なので、とりあえずは十分であろう。
渋滞が激しいウランバートル市内だが、朝夕はものすごいラッシュらしいので、それが少し落ち着く9:40過ぎになってから、荷物を取りに戻ったホテルをチェックアウト。と言っても、昨晩のオバチャンにバイバイを言うだけである。
この時間になると暑いので、Tシャツ一枚になり、このウランバートル市内を東西に走るエンフタイワン通りまで歩いて出て、バス停でバスを待つ。どんどんバスが来るが、狙うはここを走る1番のバス。そのバスはこの大通りを途中で右左折せずにひたすら東西にまっすぐ走るので、方向さえ間違えなければ迷う事は無い。ちなみにモンゴルの車は右側通行なので、道路の北側で待っていれば西に行けることになる。

数分待ってやってきた1番の青い2連結バスに前から乗り込む。運転席の横にUmoneyをタッチする機械があり、先程買ったカードをタッチすると運賃とカードの残額が表示される。
さて、この後乗るハラホリン行の長距離バスのバスチケットだが、売り切れになることもあるというので前日までに手に入れといた方が安心と聞いた。モンゴルでもオンラインは発達しており、長距離バスのチケットサイト(eticket.transdep.mn)からも買えるらしいのだが、なぜだか日本からはうまくアクセスできなかった。更に、こちらは昨晩遅くモンゴルに着いたばかりなので、事前に長距離バスターミナルまで行って直接購入する事も不可能。このため、事前に今夜から予約してあるハラホリンのゲストハウスに相談したら、このバスチケットの予約代行をしてくれ、E-mailでバス予約確認のQRコードを送ってくれた。
しかも、その際に最近、その長距離バスのバスターミナルが変わった事を教えてくれた。今まではドラゴン・バスターミナルという場所から発着していたのだが、現在はそこが工事中で、暫定的に別の場所から発着しており、その場所がグーグルマップで調べれるよう、緯度経度の情報まで教えてくれている。これはゲストハウスにバスチケットを頼まなきゃわからない情報だったので助かる。で、その場所を調べてみるとそこはドラゴン・バスターミナルより更に西にある新ドラゴン・バスターミナルという場所。そこへと向かう。

市バスは混んでいるとスリに注意しなければいけないが、幸いにもガラすきで余裕で座れて良かった。2〜30分乗車し、右手に大型バスが並んでいるドラゴン・バスターミナルが見えてきたが、更に西に行かねばならないのでここでは降りず通り過ぎる。が、他の人が全員降りたのでおかしいなと思ったら、このバスはこの大通りをUターンし始めた。あら、やばい。慌てて、このバスを降りる。
西に行く道が車で混んでいるので、ここからは歩いて行こう。けど、長距離バスの出発まであと30分なので、急ぎ気味に。日が照っているとかなり暑く、汗をかきかき15分程歩き、ようやくらしき場所に到着。ただ、どれがバスターミナルかわからず探してしまったが、英語で書いてある建物を見つけて一安心。

その中に入る。が、そこのチケットカウンターは1つしか開いておらず、前の前の人は何かを交渉しているのか長く時間がかかるし、更には横入りもあってイライラ。出発の5分前になってしまったので、図々しくも前の人に"急いでいるので代わってもらえませんか?"とお願いすると、"旅行の際には時間に余裕を持たなきゃ駄目ね"と、何も言い返せないお小言をもらったが、譲ってくれた。ただ、私の場合、事前にもらっていたQRコードを見せれば秒でチケット発券をしてくれた。
そして、外に並んでいる何台かのバスから私が乗るべきそれを探す。前窓にはキリル文字でしか行き先が書いてない。当然私は横書きのキリル文字がまったく読めないし、更には昔からある縦書きのモンゴル文字もまったく読めない。もちろん、聞こえてくるモンゴル語もまったくわからない。そんな日本人だが、なんとか乗るべきバスを特定できたので、大きなバックパックは荷物室に預けてバスに乗り込む。

モンゴルらしい風景を楽しみながらハラホリンへ
乗車したバスは韓国ヒュンダイ製の大型観光バスタイプ。指定座席制になっており、座席番号は8番だったが、その横の人と友達同士の人がいたので代わってあげ、後方の30番に移動。残念ながら窓際でなく通路側だ。周りを見渡すと満席である。家族連れ、外国人が多い様で、中には日本語も聞こえてくる。そして、車内では先程の市バスと同様の歌謡曲のサービスが始まるが、これは要らないな…

これから向かうハラホリン(英語:Kharhorin、モンゴル語:Хархорин)はウランバートルから約350kmも離れているのだが、市内バス同様この長距離バス代も安く、バスチケットの料金は37,400Tgと2000円にも満たないくらい。
11:00発のこのバスは8分遅れて出発。少し混雑気味のウランバートル市内を離れると、左右にはモンゴルらしい景色が広がる。見渡す限りの大草原で、木が全く生えておらず、ゲルと家畜がアクセントを加える。が、通路側だからこの雄大な景色を簡単に写真に撮れないのが残念。

昨晩の寝不足もあるので、しばらく目を閉じる。少し寝たと思って目を開けても、まるで何も進んでいないと思うほど景色が変わっていない。辺りは草原が続く。建物がないし、電線すらない。ホント何もない。逆にこんなに広い空、これまでに見た事がないと思う程。なだらかな草の丘を越える度に景色が変わるが、言葉にしてしまえば、草原の一言でしか説明できない。そんな車窓からの景色を通路側からも楽しむ。
13:04、バスが止まる。初めての休憩だが、ここはトイレ休憩だけらしい。私はこれ幸いと、景色を撮りに一眼カメラを持って外に出る。ちぎれ雲の白と空の青、草原の緑が素晴らしいモンゴルらしい景色だ。不思議な音がするなと思って、草原に入るとたくさんのイナゴが飛び立った。これが音の原因だ。

ここには草原に佇む掘っ建て小屋のトイレがあり、女性陣はそこに並んでいる。怖いもの見たさで私もそのトイレに行ってみるが、大きな穴に板が渡してあり、その一部に板がなく、そこに目がけてするタイプ。ワイルド。
休憩時間は何分とか日本風に決まっておらず、バスの運ちゃんが行く気になったらクラクションを慣らし、それが合図。皆、バスに戻る。
バスは出発し、再び大草原の中を進む。仮にSIMカードがあったとしても、こんな所ではスマホのアンテナは立たないだろうと、グーグルマップではなく、念の為にダウンロードしてきたMAPS.ME上で、時折、現在の自分の居場所を確認する。

たまに集落があり商店やガソリンスタンドが並んで給油や休息が出来るようになっている。その中の1つ、14:47 にエルデネサントの近くでお昼休憩となった。ここには幾つか食堂が並ぶが、その中の小綺麗な1店に入り、テーブルに着こうとすると、日本語で話しかけられた。同じバスにいた日本人かと思ったら、モンゴル人の若い女性で、少し日本語を勉強したことがあるとのこと。ただ、日本語は部分的らしいので英語で会話しながらランチを一緒させてもらう。ここにあるメニューはモンゴル語オンリーで私は全く読めないので助けてもらった後、引き続き楽しく会話させてもらう。なんでも、日本語を学んだきっかけは日本のアニメで、ワンピースやジブリ作品が好きとの事。また、日本での就職を考えていたが、新型コロナのためそれが不可能になり、今はウランバートルの外資系企業に勤めているとの事。そして、1週間の休暇を利用して今からハラホリンの実家に戻る途中で、両親や親族と会える事を楽しみにしているんだそう。そんな他愛もない会話に熱中していたのもあるが、頼んだラム肉が載ったヌードル、というよりすいとんに近い食べ物は熱々のスープだった事もあり、休憩時間終了のバスのクラクションの合図時点でまだ7割くらいしか食べておらず、結局、完食できなかった。

15:27再出発。バスはまだまだ西へと向かう。ずっと舗装路なので乗り心地は悪くない。左右は相変わらず凄いとしか言いようのない、何にもない景色が続く。どこまで行っても草原。そして、なんと言っても、雲が素敵だ。この景色、全然飽きない。隣の窓際に座っているイスラエルから来たオバチャンも夢中になってスマホで写真を撮っている。

ガヤ・ゲストハウスのゲル
そして、なんだかんだ時間は過ぎ、17:30、ようやく6時間半のバスの長旅が終わり、ハラホリンのバスターミナルに到着した。ここハラホリンはかつてのモンゴル帝国の首都でカラコルムと呼ばれていた場所である。モンゴル帝国の2代皇帝オゴデイが築き、5代皇帝フビライが大都に首都を移すまでの期間、国際都市として栄えた所だが、今はたった人口13,000人程度の小さな町になってしまっている。
この小さな街中にも宿は幾つかあるのだが、事前にオンラインで予約してある宿は、このバスターミナルからは少しばかり離れているので、このバスターミナルまで迎えに来てもらった。するとバスで隣の席だったイスラエルのオバチャンも同じ宿であり、同じ様な人がたくさんいるみたいで、なんとミニバン2台体制のお迎え。そのお迎えの車に乗れば5分程で今夜からの宿であるガヤ・ゲストハウスに到着した。

着いたらすぐ宿割である。この宿には違ったタイプの宿泊施設があるが、私が予約してあるのはゲルと呼ばれるタイプ。やはりモンゴルに来た限りはこのモンゴル独自の建物であるゲルに宿泊してみたかったのである。ただ、ここのゲルはイメージしていた草原の中に佇むゲルではなく、敷地が塀で囲まれていて少しばかり趣がない。
このゲルというのはとってもシンプルな構造で、元々は遊牧用で簡単に移動ができるように、数時間で解体、組立ができる少し立派なテントみたいな存在。蛇腹の骨組がありそれを羊毛の分厚いフエルトでカバーし、その上に白い防水シートみたいなのをかけて出来上がり。ゲルの中央には柱が2本あり、重りで天井を引っ張って固定してある。ゲルには、必ず南側に向けて設けられている入り口となる扉があるが、窓は一切なく、代わりに上部に天窓がある。その半分には布がかかっていないので、昼間は十分明るく、エコ光源だ。しかもちゃんと虫除けのビニールが張られているので、虫嫌いにとっても安心。

私に宛がわれたのは10番の小型ゲルだが、内部は広く、ベッドが3つもあり、うち1つはダブルサイズ。これを1人で使えるとは贅沢。ちゃんと電源も来ており、そのおかげで室内には照明の他、コンセントがあり、スマホなどの充電も行える。ただ、殺風景な屋内で、基本このゲル内にあるのはベッドと小さな机のみ。そして、壁床は昭和に流行ったような花柄のビニールであまり趣はない。
このゲルで荷解きをしてから母屋となっている共同棟に行ってみると、一緒にここに来たメンバーが事務所で精算をしている。では、私もと、まずは明後日の帰りのバスの手配も依頼。ちなみに、行きの分も合わせて今回はゲストハウスが建て替えてくれた訳だが、特に手数料などは上乗せ請求されずバス代のみの請求でありがたい。そして、2泊分の宿泊費も加えるとトータルで292,160Tg(Agodaによるキャシュバック前)。ドル払いもできると言うが、少しドルの方が不利な提示だったし、クレジットカードは3%上乗せというので、現地通貨で支払う。結局、今朝、両替した内の半分近くの現地通貨が一気に減ってしまった。
緑の丘の上にあるオボーと亀石とペニスストーン

少し休憩したら、さぁ、ちょっとこの辺りを散歩してみようと、ゲルの扉を南京錠で施錠し出掛ける。宿の向かいの丘に登ると絶景が見えるらしいので、まずはそこを目指す。ただし道はない。緩やかな緑の丘だが、登っても登っても上があり、どこまで続くのか見当もつかない。可愛い草花が咲き、私が進むとイナゴが飛び交い、どこからか鳥の鳴き声がする。背に夕日を浴びながら登って行くからか結構暑い。
ようやく、先になんか見えるが、こうも何もないと距離感がわからない。そして、辿り着いた頂上と思われる所には円錐状に石を積み上げた物があった。モンゴルの丘や山のてっぺんには、遊牧民たちが神への目印として石を高く積み上げたこうした塔があり、それはオボーと呼ばれている。

このオボーの少し先には遺跡みたいな物が見えているので行ってみると、それは亀石だった。全長1.5m程の亀を象った石像で、中国から伝えられ、石碑を建てる土台として製作された物らしい。こちらの亀石は柵で囲まれており、触る事は出来ない。それもそのはず世界遺産のロゴが入った案内表示があるので、これも世界遺産の一部。このハラホリンには、ここ以外にも3カ所に亀石があるそうだ。
今度はこの丘を東の方に降りていく。こちらの方が坂が急だが、下りだから問題はない。そして、ほぼ一合目くらいまで下った所にあるのがペニスストーン。日本語だと男根石と呼ばれるが、確かにその形はそうだ。ここの表示にも世界遺産のロゴがあるのでこれも世界遺産の一部らしい。ただ、この周りでは野ネズミ達が巣を作り駆け回っている。
お洒落なカフェでモンゴリアン・メニューの夕食
さあ、車道まで出たら宿の方に戻ろう。そして、戻りながら考える。さて、夕食どうしよう。宿には夕食は付いていない。今から少し離れたダウンタウンに行くのも面倒くさいし、近くのガソリンスタンド併設のコンビニの夕食というのもなんだか味気ない。で、車道を歩きながら先程、オフライン地図をダウンロードしてきたグーグルマップを確認すると、程近い所にTegsh Duurenというお店がある。そこを覗きに行くと、大きくCoffee Shopと書かれたおしゃれなお店が夕日を浴びていた。

店内には誰もいないが、呼びかけると、女性が出てきた。ここはカフェメインだがフードもあるという。"食事ならスパゲティはどう?"と言われたが、"できればモンゴリアン・メニューの方が良い"と答えた所、モンゴリアン・メニューでも、またヌードルを勧めてきた。そこで、"ライスはない?"と聞くと、"バーガーのミート部分、サラダ、ライスならできる"というのでそれを頼む。

しばらくしてワンプレートのそれが出てきたが、見た目は完全にチーズ載せハンバーグ。横にサラダが添えられている。そのハンバーグはかなり肉肉しく硬い。が、うまい。食後に紅茶もいただき、合計20,000Tgをカード払い。
で、紅茶をすすりながら更にこの女性と話してみると、彼女がここのオーナーで、まだ2年前にこの店を始めたばかり。夏だけ営業しているが、横に2棟の真新しいゲルを建て、先日から宿泊施設もオープンしたとのこと。ハラホリンに郷土愛があり、アートも好きらしい。この場所、立地もいいし、おしゃれな雰囲気の店なので、ここでビジネスを頑張って欲しい。
ゲストハウスのシャワー事情
帰りがけガソリンスタンド併設のコンビニでコーラと水をクレジットカードで購入。そして、薄暗くなったあぜ道をショートカットすればすぐにゲストハウスに到着した。ゲルの中でさっき買ったばかりのローカルのコーラを飲んで休憩するが時刻はもう22:00を過ぎている。ゆったりしている場合じゃない。そろそろシャワーを浴びよう。

このゲルの中には水回りはなく、共同棟もしくはそれ専用の棟で浴びることになる。そこでトイレ・シャワー専用棟に行くと誰も使っていない。しめしめ。では、トイレを済ませてからと思ったら、トイレ中にいきなり停電になってしまった。すぐ復帰するかと思いきや、しない。外を見ると他の建物は点いているので、この棟だけみたいだ。さすがこの真っ暗な中、シャワーを浴びるのは無理なので、共同棟の建物に行く。
こちらには男女共用のシャワーブースが2ヶ所あり、2つとも埋まっていたため少し待たされたが、程なくその1つが空いたので使わせてもらう。ゲル内部も清潔だったが、この共同シャワールームもこまめに掃除されており、清潔に保たれている。ちゃんとすぐにお湯が出て、シャワーは温度、水圧ともに問題なし。で、ふとここにきて気付いたのだが、普通、サーモスって、お湯は左で、水が右でない?ここはお湯が右。ということは、もしかして、昨日の宿もそうだったのかも。だって、洗面台だけお湯が出て、シャワーは出ないってヘンだもん。ただ、ここも洗面台は温水が左。これはナゾだ。
期待していたモンゴルの星空
サッパリした後、ゲルに戻るが、辺りは完全に暗くなった。モンゴルのお楽しみといえば、満点の星空だ。そこで一眼カメラを持って、トレーナーだけ着て外に出てみる。今は7月。昼間は暑かったが、夜はかなり冷える事もあると聞いていたが、涼しい程度で寒くはない。
で、見上げると、星は出ているが満天とは言い難い。少し薄雲が出ているのだろうか。ただ、今回は星空撮影のために超広角のF2.8のレンズを持ってきた。夜にゲルと共に撮るとイイ写真になるかもと思い、まずはパシャリ。ただ、この宿とその周りの住宅からの光が結構あるので星の写りがイマイチ。結局、敷地内で場所を変え、何枚か撮ったがそれほどキレイには撮れなかった。明日もあるし、今日はこれくらいで撤退しよう。

ゲルの中ではたまに接続悪くなるが、Wi-Fiが使える。そして、電源もあるので、持ってきた延長コードでタコ足にして各種充電を仕掛ける。さぁ、時計の針は0:00をまわっているので、そろそろベッドに入って寝よう。
