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PFAS察策、䜕から始めればいいのか䞭小補造業の5ステップ

※この蚘事の「PFAS」は有機フッ玠化合物のこずです。医療分野で䜿われる「花粉-食物アレルギヌ症候矀PFAS」ずは別の意味です。

「そのうちやらないず、ずは思っおいるんですけどね」

PFASの話を補造業の方ずしおいるず、この蚀葉をよく聞きたす。

やる気がないわけではありたせん。
危機感がないわけでもありたせん。
でも、なかなか動き出せない。

なぜだろう、ず考えおいお、あるずき気づきたした。

止たっおいるのは、知識が足りないからだけではないんです。

むしろ倚いのは、「誰の仕事なのか」が決たっおいないこずでした。

「誰の仕事か」が決たっおいない

品質保蚌は「材料のこずだから賌買では」ず考える。
賌買は「技術的な刀断が必芁だから技術郚門では」ず考える。
総務は「うちの管蜄ではない」ず感じる。

誰も反察しおいない。
誰もサボっおいない。
それなのに、誰も始めない。

そしお数か月が過ぎたころ、取匕先から調査祚が届きたす。

回答期限は、3週間埌。

こうなるず、䞀気に慌ただしくなりたす。

だから、PFAS察応で最初にやるべきこずは、実は調査ではありたせん。

担圓を決めるこずです。

拍子抜けするくらい地味ですが、実務では本圓にここで差が぀きたす。

PFAS察応の5぀のステップ

䞭小補造業がPFAS察応を始めるなら、私は次の5ステップで考えるのが珟実的だず思っおいたす。

STEP 1担圓ず範囲を決める

たず、窓口を1名決めたす。

兌任で構いたせん。
最初から専門知識がなくおも倧䞈倫です。

倧事なのは、
「化孊物質やPFASに関する問い合わせは、たずこの人に集める」
ず瀟内で決めるこずです。

同時に、どの補品・工皋から確認するかも決めたす。

党補品を䞀床に調べようずするず、ほが止たりたす。
䞭小䌁業の䜓制では、最初から完璧を目指さない方がいい。

たずえば、

  • EU向けに出おいる補品

  • 䞻芁取匕先に玍めおいる補品

  • 調査祚の察象になりやすい補品ラむン

  • フッ玠暹脂や衚面凊理剀を䜿っおいそうな工皋

こうしたずころから始めれば十分です。

もうひず぀倧切なのが、経営局ぞの共有です。

埌の工皋で、分析費甚が出るかもしれない。
材料倉曎の怜蚎が必芁になるかもしれない。

その段階で「聞いおいない」ずなるず、そこで止たりたす。

最初に、ざっくりでいいので共有しおおく。
これだけでも進み方が倉わりたす。

STEP 2䜿っおいるものを掗い出す

次に、SDS安党デヌタシヌトを集めたす。
ここで芋るのは、䞻原料だけではありたせん。
PFASは、補品の䞭心材料ではなく、脇圹のようなずころに入っおいるこずがありたす。

たずえば、

  • 離型剀、最滑油、切削油、掗浄剀

  • 撥氎・撥油凊理剀

  • めっき工皋のミスト抑制剀

  • シヌル材、パッキン、Oリング、チュヌブ

  • 泡消火蚭備や消火薬剀

こうしたものです。

「うちはPFASを䞻原料ずしお䜿っおいない」
ずいう䌚瀟でも、副資材や蚭備たで芋るず、確認察象が出おくるこずがありたす。

この段階では、確定させなくお構いたせん。
目的は、「PFASが含たれおいるかもしれない候補」を拟うこずです。
実務で時間がかかるのは、SDSが手元にそろっおいないこずです。

長く䜿っおいる副資材ほど、最新版が芋぀からない。
担圓者が倉わっおいお、誰が取り寄せたのか分からない。

そういうこずは珍しくありたせん。
だから、SDSを集めるだけでも立掟な第䞀歩です。

STEP 3該圓するかを確かめる

候補が出おきたら、仕入先やメヌカヌに問い合わせたす。
ここは、自瀟だけでは終わりたせん。
盞手先も、さらに䞊流のメヌカヌに確認しおいる堎合がありたす。
だから、時間がかかりたす。

このステップで倧事なのは、聞き方をそろえるこずです。
サプラむダヌごずに違う聞き方をするず、返っおきた回答を比范しにくくなりたす。

できれば、照䌚文を1぀䜜っお、同じ圢匏で確認したす。
あわせお、期限も曞きたす。

期限のない照䌚は、盞手先で埌回しになりやすいからです。
3〜4週間くらいを目安にしおおくず、珟実的です。

もうひず぀重芁なのは、物質名だけで刀断しないこずです。
PFAS関連の芏制では、個別の物質名だけでなく、化孊構造によっお察象が決たるこずがありたす。

そのため、
「この物質名はリストにありたすか」
だけでは足りない堎合がありたす。

必芁に応じお、
「察象ずなる芏制の芁件に該圓したすか」
ず確認する方が実務的です。
回答が「䞍明」や「非開瀺」で返っおくるこずもありたす。

でも、それは倱敗ではありたせん。
聞いたけれど、珟時点では分からなかった。
その蚘録も、次に説明するずきの材料になりたす。

空欄のたた攟っおおくこずの方が、あずで困りたす。

STEP 4必芁な範囲だけ枬る

ここで意倖に思われるかもしれたせんが、PFAS分析は党瀟で必ず必芁、ずいうものではありたせん。

枬定を怜蚎した方がよいのは、たずえば次のような堎合です。

  • 工堎排氎を出しおいお、呚蟺でPFASの怜出事䟋がある

  • 叀い泡消火蚭備がある

  • 取匕先から分析結果の提出を求められおいる

  • 敷地内で井戞氎を䜿っおいる

逆に、これらに圓おはたらず、䞻芁な賌入品に぀いお該圓なしが確認できおいるなら、急いで枬る必芁性は高くない堎合もありたす。
倧切なのは、枬る前に目的を決めるこずです。

排氎を確認したいのか。
補品䞭の含有を確認したいのか。
泡消火蚭備や井戞氎を確認したいのか。

目的によっお、採取方法も、費甚も、盞談先も倉わりたす。

PFAS分析は、かなり埮量の䞖界です。
採氎容噚や手袋にフッ玠暹脂加工品を䜿うず、それ自䜓が汚染源になるこずがありたす。

せっかく費甚をかけお分析しおも、採取の段階で混入しおしたえば、結果の扱いが難しくなりたす。
枬定する堎合は、必ず分析機関の指瀺に埓っおください。

そしお、枬らないず決めた堎合も、理由を残したす。
「なぜ今は枬らないず刀断したのか」
これが蚘録に残っおいるだけで、次の説明がしやすくなりたす。

STEP 5答えられる状態にする

最埌は、仕組みにするこずです。

PFASの照䌚は、䞀床で終わりたせん。
今埌も来たす。
芏制や取匕先の芁求も倉わりたす。
毎回れロから調べ盎しおいたら、ずっず苊しくなりたす。

だから、確認した結果を台垳に残したす。
最初はExcelやスプレッドシヌトで十分です。
最䜎限、次のような項目があれば䜿えたす。

  • 品名

  • メヌカヌ名

  • 甹途

  • 確認日

  • 確認方法

  • 確認結果

  • 根拠資料の保管堎所

  • 刀断理由

ここで倧切なのは、結果だけでなく、刀断理由も残すこずです。
「PFASなし」ず曞いおあっおも、なぜそう刀断したのかが分からなければ、担圓者が倉わったずきにもう䞀床調べ盎すこずになりたす。

1行でいいので、
「メヌカヌ回答により確認」
「SDS䞊は候補なし、ただし䟛絊元ぞ照䌚䞭」
のように経緯を残しおおく。

これだけで、匕き継ぎがかなり楜になりたす。
あわせお、回答テンプレヌトも䜜っおおくず䟿利です。

取匕先の調査祚は曞匏こそ違いたすが、聞かれるこずは䌌おいたす。
暙準の回答文があるず、次回から䞀気に早くなりたす。

そしお、台垳を芋盎すタむミングも決めおおきたす。

  • 新しい材料を採甚したずき

  • 芏制や取匕先芁求が倉わったずき

  • 幎1回の定期芋盎し

日付のない曎新ルヌルは、だいたい機胜したせん。

党郚で半幎くらい

ただ䜕も聞かれおいない状態から始めるなら、党䜓で6か月くらいが䞀぀の目安です。
䞀番時間がかかるのは、STEP 3のサプラむダヌ回答埅ちです。
だから、STEP 2の掗い出しを早く終えるほど、党䜓も早く進みたす。

䞀方で、すでに調査祚が届いおいお期限が近い堎合は、順番を少し圧瞮したす。

STEP 1ずSTEP 2を数日で進める。
察象を1〜2品目に絞る。
分かっおいるこずず、確認䞭のこずを分ける。
そしお、期限内に回答する。

完璧な回答を目指しお黙り蟌むのは、あたりよい察応ではありたせん。
「珟時点ではここたで確認枈みです」
「この郚分は䟛絊元に確認䞭です」
ず分けお䌝える方が、実務䞊はずっず前に進みたす。

やらなくおいいこず

限られた人手で進めるなら、最初から党郚やろうずしないこずも倧切です。
たずえば、最初から党補品・党工皋を䞀斉に調べる必芁はありたせん。
優先床の高い補品ラむンからで十分です。

「PFASフリヌ」ず急いで宣蚀するこずもおすすめしたせん。

PFASの範囲をどう定矩するのか。
意図的添加だけを芋るのか。
䞍玔物や怜出限界たで含めるのか。

これを決めないたた「PFASフリヌ」ず蚀うず、あずで自瀟を瞛るこずがありたす。
該圓性がはっきりしない段階で、材料を急いで切り替えるのも泚意が必芁です。

品質リスクずコストを同時に抱えるこずになりかねたせん。

たず確認する。
そのうえで刀断する。

この順番が倧事です。

たた、最初から倧がかりな瀟内研修をする必芁もありたせん。
たずは窓口ずなる1人が、瀟内の情報を集められる状態を぀くる。
そこからで十分です。

おわりに

PFAS察応は、䞀床で完璧に仕䞊げる仕事ではありたせん。

分かったこずを蚘録する。
分からないこずを確認䞭ずしお敎理する。
次に聞かれたずき、前より少し早く答えられるようにする。

その積み重ねが、結局いちばん早い察応になりたす。
「そのうちやらないず」の「そのうち」を、たずは担圓を1人決めるずころたで瞮めおみおください。

そこを越えれば、あずは順番に進められたす。
PFAS察応は、怖がっお止たるものでも、勢いで党郚眮き換えるものでもありたせん。

たずは、自瀟が䜕を䜿っおいるのか。
誰が確認するのか。
どこたで分かっおいお、どこからが確認䞭なのか。

そこを芋えるようにするこずから始たりたす。


※本蚘事は、PFAS察応の䞀般的な進め方を敎理したものです。個別の補品・原材料が芏制察象に該圓するかどうかの最終刀断や法的刀断は、匁護士等の専門家にご確認ください。公的な濃床蚌明が必芁な堎合は、環境蚈量士・蚈量蚌明事業者などの専門領域になりたす。

芏制の内容そのものに぀いおは、別蚘事で敎理しおいたす。
▶ PFAS芏制は補造業にどこたで圱響するのか

各ステップの進め方をもう少し詳しく知りたい方はこちら
▶ PFAS察策ロヌドマップ䞭小補造業が取るべき5぀のステップ

いいなず思ったら応揎しよう