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スペック×コミュニティ内カースト:4象限で解き明かす恋愛の構造【東大生】

はじめに

これまで繰り返し述べてきた通り、学歴・年収・容姿などの「スペック」が高いからといって、コミュニティ内でモテる訳ではない。我々が普段所属するコミュニティは、自分の持つスペックの最大値のつり合いで成立している。東大生は普段、東大生とばかりつるむし、高年収の大企業に勤める人の周りには、同じような年収の人間が集まる。ゆえに、同質的なスペックの人が集うコミュニティ内において、自分の持つ「スペック」は無力化され、リーダーシップやコミュニケーション力、運動神経など「スペック」以外の部分が優れた人物が、コミュニティ内カーストの上位者としてモテるようになる。

したがって、我々のモテや恋愛に対するスタンスの違いを説明するには、「絶対的なスペックが高いか低いか」と「相対的なコミュニティ内カーストが高いか低いか」という2軸、4象限による分類が有効だろう。今回はこの2軸に基づき、日本人男性を4つの属性に分類し、それぞれのモテ方や恋愛観について考察したい。

さっそくだが、以下の4つに分類した。それぞれの典型から名前を取り、①エリート陽キャ、②高学歴無キャ、③マイルドヤンキー、④弱者男性と名付ける。それぞれについて説明しよう。

日本人男性の4分類

①エリート陽キャ

学歴や年収といったスペックが高く、かつコミュニティ内のカーストも高い男性である。都内中高一貫進学校⇒早慶⇒総合商社、地方公立高⇒東大⇒戦略コンサルといった属性が代表的だろうか。

彼らのカーストが高い理由は、運動神経や要領が良く、昔から「人の上に立つ」経験を豊富にしてきたからだ。早慶から総合商社に行くような男は、中高だけでなく大学でも体育会に所属していた人が多いだろうし(もちろんそれに加えて、海外留学経験なども求められるはずだ)、地方公立から東大に来る男も、公立中高時代は文武両道として、地元で君臨していたはずだ。体育祭では応援団長、合唱コンクールでは指揮者やピアノ伴奏者を務めているイメージである。

彼らは、スペックが高い人が集まる環境ですらカースト上位に立てるため、文句なしにモテる。大学時代のサークル、社会人になってからの職場や友人の紹介など、コミュニティ内の出会いに事欠かない。「モテるハイスペ」とは、まさにこの層を指す。

逆に言えば、彼らはコミュニティ恋愛で事足りてしまうため、意外とマッチングアプリに否定的だったりする。遊びでTinderをやったことはあっても、Pairsやwithといった「真面目系」のマチアプとは無縁である。私自身、コンサル就活を通じて、普段は関わらないような早慶の陽キャ学生と話す機会があったのだが、彼らは意外とマチアプをやったことがないようだった。日常的に良質な出会いがある彼らにとって、高い月額料金を払って、スペックが不確かな女性と会うのは、理解不能なのだろう。

②高学歴無キャ

学歴や年収といったスペックは高いが、運動音痴やコミュ障が原因で、コミュニティ内カーストは低い層である。ゆえに、コミュニティ内恋愛はできない。

彼らは中高時代はもちろん、大学入学以降もなかなか彼女ができない。その要因は、言うまでもなく「スペックが高くてもカーストが低いから」なのだが、彼らはこの事実をなかなか受け入れようとしない。「勉強を頑張って良い企業や医学部に入ればモテる」という、これまでの信条に反するからだ。

しかし、この現実を直視し、戦う環境をアプリへと移した人から順に、着実に彼女を作っている。私が最も啓蒙したいのはこの層だ。戦場を変えれば勝てるポテンシャルはあるのだから、悲観的になって女性嫌悪を拗らせる前に、マッチングアプリで成功体験を積むべきである。

③マイルドヤンキー

学歴や年収といったスペックは低いが、コミュニティ内カーストは高いため、普通に恋愛し、モテる層である。「高学歴無キャ」の対極に位置する存在だ。スペックが低い層の周りには、似たようなスペックの人間しかいない。そのため、コミュニティ内において学歴や年収の低さはさほどマイナスにならず、むしろ統率力やコミュ力、運動神経の良さがモテに直結する。地方のヤンキーだけでなく、美容師、ホスト、売れない役者や芸人などがここに含まれるだろう。なんなら日本人男性の多くはここに位置するのではないだろうか。学歴も年収も平凡だが、学生時代から部活に所属し、恋愛を普通に経験してきた。そんな層である。

彼らはコミュニティ内恋愛では戦えても、スペックが重視されるマチアプとの相性は悪い。若いうちは、Tinderとかで女遊びできるかもしれないが、年齢が上がって真剣な恋活、婚活となると、その低スペックが原因で急激に不利になる。「若いうちはモテたのに、婚活市場では苦戦する」という現象は、女性だけでなく、このタイプの男性にも当てはまると言える。

④弱者男性

スペックもコミュニティ内カーストも低い層である。カーストが低くてもスペックが高ければ挽回の余地があるが、そのどちらも欠いているとなると、恋愛市場での生存は極めて難しくなる。

現代日本で「彼女いない歴=年齢」の男性の割合が高まっている背景には、この層の増大があるだろう。日常に出会いがないため、彼らは一縷の望みをかけてマッチングアプリに手を出してみるが、スペックの低さからマッチングすらままならない。たとえマッチングしても雑に扱われるのが関の山だ。

ネット上で「アプリはサクラや業者ばかりだ」「全く出会えない」といった、実態とかけ離れた、あるいは阿鼻叫喚に近い批判を上げているのは、主にこの層であると思われる。

まとめ

このように、自分の現在地が「スペック」と「カースト」のどちらに依存しているかを把握することは、現代の恋愛戦略を立てる上で不可欠である。特に、高いスペックを持ちながら非モテに甘んじている「高学歴無キャ」は、一刻も早く戦場をコミュニティ外へと移すべきなのだ。

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