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セクハラ・不同意性交罪が厳しいから、若年男性の草食化が進んでいるのか?

はじめに

最近、セクハラや不同意性交が厳しく取り締まられるようになっている。女性の気分次第で訴えられるかもしれない。その影響で、今の若者(特に男性)は恋愛をリスクと捉えるようになり、結果として恋愛離れが進んでいる―

これはネット上でよく見られる言説である。一見すると納得感があるが、私は意外と関係ないんじゃないかと思っている。この手の「不同意性交罪が恋愛離れを生んでいる」論を主張する人の属性は、大きく2つのタイプに分けられるだろう。①ある程度モテてきたおじさん、②非モテ若年男性 である。本記事では、彼らの主張の根拠を紐解きながら、私の見解を述べたい。

なお、この手の主張における「若者」とは、多くの場合30歳以下のZ世代を指していると思われる。そのため、この記事でも便宜上、若者=Z世代とする。また、Z世代に対する「30代以上の男性」を指す適切な言葉が思いつかなかったため、ここでは一括して「おじさん」と呼ぶことにする。30代はおじさんではない、といった異論はご容赦いただきたい。

①モテおじさんによる主張

「不同意性交罪が恋愛離れを生んでいる」と語るモテおじさんは、「最近のZ世代は大変だよね、かわいそう」といった同情的な文脈でこの主張をしがちである。同情してもらえるのは、ありがたい話だ。

おそらく、彼らは若い頃、大学のサークルや職場といったリアルのコミュニティで恋愛を謳歌してきたのだろう。アルコールに酔った勢いでワンナイト……といった経験もあったのかもしれない。しかし現代では、自分が経験してきた恋愛の勝ちパターンが通用しなくなっている。それゆえに、「今の若者は恋愛ができていないに違いない」という思考に至っているのだと思う。

しかし、私の体感としては、モテる男性は今も昔と変わらず恋愛をしているし、モテない男性は相変わらず恋愛ができていないだけだ。 確かに、飲み会や合コンからの「お持ち帰り」といったかつてのパターンは減少しているかもしれない。昔より真面目で堅実な男性が増えているのも事実だろう。しかし、恋愛の作法は時代によって変わるものだ。モテる若年男性は、今でも着実に恋愛を楽しんでいる。むしろこの層は、昔よりも結婚や出産を前倒しで行う傾向すらある。現に、「現役でモテている若年男性」からこの手の不満が聞こえてこないのが、何よりの証拠ではないだろうか。

つまり、セクハラや不同意性交の厳罰化が原因で、新たに恋愛の機会を奪われた層など、ほとんど存在しないと思うのだ。

余談だが、以前こちらの記事で、「マチアプは悪」「リアルでの出会いがあった時代は、非モテ男性でもおこぼれにあずかれた」といった主張したがるおじさんを例に出したが、この手のおじさんは「不同意性交罪が恋愛離れを生んでいる」と批判的に思っていそうな節がある。だいたい非モテでもおこぼれにあずかれる状況って、結構犯罪のにおいがするのだが、いかがだろうか、、、?

②非モテ若年男性による主張

一方で、若年男性の中でこの論を主張するのは、モテ男性からではなく、非モテが多い。これは、自身が女性にモテないことへの腹いせや女性嫌悪の表れかもしれないが、いささか心配が先回りしすぎであろう。

だいたい、「仲を深める⇒デートを重ねる⇒付き合う」という普通の手順をちゃんと踏めば、現代でもセクハラや不同意性交で訴えられるリスクなどほとんどない。 最初に仲を深めるのが苦手なら、その段階をすっ飛ばせるマッチングアプリもある。非モテ層が不同意性交罪に憤る前にすべきことは、まず「まじめな恋愛」の手順を身につけることのはずだ。

まとめ

本記事では、「不同意性交罪が恋愛離れを生んでいる」論を主張する男性の特徴と、その背景を考察した。マクロで見ると若者の恋愛離れは進んでいるのは事実であるが、セクハラ・不同意云々は直接の要因とは言えないだろう。

結局のところ、この議論は今も昔も、まじめに恋愛をしている男女には無関係な話なのである。真面目じゃない恋愛、例えばお持ち帰り・ワンナイトを狙いたい気持ちは理解できるし、それが悪いことだとも思わない。しかし、それはギャンブルやタバコと同じで、リスクを承知の上で楽しむべき自己責任の領域だ。松本人志は所詮ギャンブルに負けただけなのだ。

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