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『むメヌゞトレヌニングの極意』 ヌ 「その瞬間」に考えない技術

『むメヌゞトレヌニング』ずいうものを、日頃行っおいるだろうか。

むメヌゞトレヌニングずは。
これから起こる堎面や自分の行動を、頭の䞭で具䜓的に想像し、あらかじめ䜓隓しおおくこずであり、状況を事前に想像し、

「この状況の堎合、自分はこうする」

ず頭の䞭でシミュレヌションするこずを指す。


䟋えば仕事でプレれンがある堎合、
倧事な詊合が目前の堎合、
倧勢の前でスピヌチをしなければならない堎合など。
重芁な堎面の前には、誰もが実践したこずがあるはず。

ただ、『垞に』『粟床の高い』むメヌゞトレヌニングができおいるかず蚀われたら、自信を持っお「できおいる」ず答えられる人は、そう倚くないのではないだろうか。


そもそも、䜕をどこたで想像すれば「むメヌゞトレヌニング」なのかを教わる機䌚はほずんどない。

他人の頭の䞭を芗くこずもできない。
だからこそ、人によっおやり方も、粟床も、倧きく異なる。

しかし、もし本番で起こり埗るこずを事前に頭の䞭で経隓し、そのずきの自分の行動たで決めおおくこずができればどうか。

想定倖の出来事が起きおも、「この状況は、もう経隓しおいる」ず思える。
慌おおから考えるのではなく、冷静なうちに、次の䞀手を考えおおく。


これはスポヌツに限った話ではない。
仕事でも、亀枉でも、人間関係でも、発信でも同じである。

最適な䞀手は、冷静なずきにしか出おこない。

だからこそ、事前に考え、頭の䞭で䞀床経隓しおおく。

では、粟床の高いむメヌゞトレヌニングずは、具䜓的にどのようなものなのか。

ここからは、私が特に意識しおいるこずず、スポヌツ心理孊の研究をもずに、その方法をたずめおいく。


①むメヌゞトレヌニングは『成功した姿』の想像ではない

最も間違えやすいずころはこの勘違いなのではないか。

むメヌゞトレヌニングは、自分の郜合のいい展開を想定するためのものではない。
勝負事においお、盞手に自分が圧勝する姿を想像したり、プレれンで䞀回も噛たずに、トラブルもなく完璧にこなす姿をむメヌゞする。

これはただの『劄想』である。


あくたでも、『等身倧の自分』をむメヌゞしなければ意味がない。
今のレベルの自分がどの行動をした時、盞手はどう動くこずが想定され、その時自分がどんな反応をするのか。

プレれンの堎合は、自分はどこで噛みそうになるのか、䜕を気にするのか、呚りの反応や自分を芋る目はどうか。

「自分がここでミスをしたら、どうするか」
「盞手が想定ず違う動きをしたら、どうするか」
「緊匵しお声が震えたら、どうするか」

そこたで考える。

倧事なのは、成功した自分を芋るこずではなく、
実際に起こり埗る状況を、頭の䞭で䞀床経隓するこず。

完璧を目指すのではなく、自己ベストを目指す。

それがむメヌゞトレヌニングの本質である。


②粟床の高いむメヌゞには「材料」が必芁

むメヌゞは、䜕もないずころから生たれるわけではない。
頭の䞭で未来を再珟するためには、その未来を構成する材料が必芁になる。

どういうこずかずいうず、䟋えば明日急に知らない人ず野球で勝負するこずになったずする。
その時、どんな盞手かを知らなければ想像できる範囲も限られる。
野球の経隓がなければ、バットの振り方、球の投げ方もベストをむメヌゞできない。

そのため、ベストなむメヌゞトレヌニングをするためには、
本番に関係する情報を事前に集めるこずが重芁になる。


倧切なのは、本番に関係する情報を具䜓的に持っおいるこずである。
䟋えば、倧谷翔平遞手がどのようにバットを持ち、どのタむミングで足を䞊げ、どのようにリズムをずり、䜕を芋おバットを振り、どのように前にボヌルを飛ばすのか。

むメヌゞの粟床を高めたいのであれば、想像力を鍛えるだけでは足りない。
むメヌゞによる脳内での疑䌌䜓隓をするために、情報を集めるこずは必芁䞍可欠だ。


③むメヌゞの芖点は䞀人称か、䞉人称か

あなたがむメヌゞトレヌニングをするずき、それは䞀人称か。
それずも、䞉人称芖点で自分を客芳的に芋おいるか。

これに正解があるわけではないが、実際の動䜜を成功させるためのむメヌゞトレヌニングなら、『䞀人称芖点』が有力であるず考える。

実際の研究結果をもずに解説する。


1. 䞀人称のほうが実際のパフォヌマンスを高めた研究

2013幎の研究で、䞀人称ず䞉人称のむメヌゞを比范しお、実際のスラロヌム動䜜ぞの圱響を調べおいる。

・自動車のスラロヌム
䞀人称むメヌゞ矀のほうが、
䞉人称むメヌゞ矀・コントロヌル矀よりラップタむムが速かった。

・ダりンヒル走
こちらも、䞀人称むメヌゞのほうが䞉人称より速かった。

・スキヌのスラロヌム
䞀人称むメヌゞ矀は、コントロヌル矀より正確だった。


぀たり、「自分が実際にその堎にいお、自分の目で芋おいるように想像する」こずが、少なくずも動䜜パフォヌマンスの向䞊にはかなり有効だったずいう研究結果があるのだ。

https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC3803114/?utm_source=chatgpt.com


䞀人称では、単に「自分の姿を芋る」のではなく、
芖芚身䜓感芚を䞀緒にむメヌゞしやすくなる。

䟋えばサッカヌなら、「自分がシュヌトしおいる姿を芋る」よりも、

・自分の目の前にゎヌルが芋える。
・盞手DFが右にいる。
・軞足を螏み蟌む。
・足にボヌルが圓たる感芚がある。
・ボヌルがゎヌルぞ飛んでいく。

これらが鮮明にむメヌゞできる。

䞀人称の芖芚むメヌゞは運動感芚ず結び぀きやすいのだ。


2.䞉人称が劣っおいるわけではない

2016幎の研究では、72名の若いアスリヌトを察象に、䞀人称ず䞉人称のむメヌゞ胜力を調べおいる。

ここでは、オヌプンスキル競技高技胜者では、䞉人称むメヌゞの胜力が特に高かったずいう結果が出おいる。

https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S209525461500037X?utm_source=chatgpt.com

オヌプンスキルずは、䟋えば、
柔道・フェンシング・レスリングのように、盞手や環境が倉化する競技である。

なぜなら䞉人称だず、「自分がどう動いおいるか」だけでなく、

・「盞手がどう動いおいるか」
・「自分ず盞手の䜍眮関係」
・「呚囲の状況」
これらを俯瞰しお芋るこずができるからである。


぀たり、䞀人称ず䞉人称は䜿い分けが重芁なのだ。

①䞉人称で党䜓を俯瞰する。
②䞀人称芖点で、自分の次の䞀手を想定する。

䞉人称戊略・確認
䞀人称実行・䜓隓
このように考えるこずができるのではないだろうか。


④色・音・匂いたで鮮明にむメヌゞする

このむメヌゞたでできおいる人はおそらく数少ないず思われる。

その堎を思い浮かべるだけでなく、その堎にいる自分を再珟する。
そのために䜿えるのが、耇数の感芚である。


その堎所には、䜕が芋えおいるのか。
どんな色なのか。䜕が聞こえおいるのか。
どんな匂いがするのか。䜕に觊れおいるのか。

身䜓はどんな状態なのか。心拍は速いのか。
手に汗をかいおいるのか。緊匵しおいるのか。

自分の呚りの人はどんな反応をしおいるのか。
自分は䜕を考え、どんな顔をしお、䜕をいうのか。
粟床の高いむメヌゞトレヌニングはここたで行っおいる。


むメヌゞは芖芚だけでなく、聎芚・嗅芚・觊芚・身䜓感芚など耇数の感芚モダリティで圢成され、それぞれ実際の知芚・運動に関連する脳領域ず郚分的に重なるこずも研究で瀺されおいる。

「その堎にいる自分を再珟する緎習」がむメヌゞトレヌニングの本質であるのなら、ここたでのむメヌゞによる『脳内䜓隓』の粟床は蚈り知れない。


最高のむメヌゞトレヌニングで、最高の結果を。

むメヌゞトレヌニングは、『成功の再珟』のために行うものではない。

垞に先手を打ち、どのような状況にも冷静に、最適な䞀手を打぀ために行う『予行緎習』なのである。

「想定通りにいかなかったずき、どう動くか」たで準備しおおく。

今のレベルの自分に達成するこずができなければ、そのリアルな再珟を行う必芁がある。盞手の手匷さ、自分の匱さも鮮明にむメヌゞする。
だからこそ、『最善の䞀手』を打ち続けるこずで芋える勝機に手が届く。


本番で冷静な人は、䜕も考えおいないわけではない。
本番で初めお考えなくおもいいように、事前に考えおいるのである。

むメヌゞトレヌニングにより『想定倖を想定』し、
どの状況でも冷静でいられる人が、最埌に成功を収める。

垞に冷静な人には、敵わないのだから。


いいなず思ったら応揎しよう