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早食いの速度と所要時間を計算してみた。

1回の食事にかける平均時間は、20分以上が理想とされている。早食いのメリットはあまり聞かない。
満腹中枢に届きにくく、完食後も物足りないから周辺の食べ物をパトロールして探し出そうとする。

かくいうわたしは、ロケットスタートで一気に加速したままゴールテープを切るアスリート型で、自称:咀嚼界のカール・ルイス。喉には新幹線(のぞみ)が垂直に走っている。

勤務日の昼食は飽きもせずおにぎり2個を食べ続けている。ご飯量は計っていないが、1個120g〜130g程度だろう。(*サムネイル=ひじきご飯100g)


自他共に認める早食い。
ご飯粒を口に入れると「1、2、3、4、5、ゴクン」

体感としてはひと口5回噛み程度だから、もはや咀嚼というよりは胃袋への流し込みに近く、停車駅もアナウンスもない。

ある日、早食いが気になって​AIに「ひと口5回噛みで120グラムのおにぎりを食べた時の移動距離と時間」の計算をお願いしてみた。

​🍙 基本条件の設定
​おにぎり1個の量: 120g
​食べる口数: 12口(ひと口あたり 10gとして)
​移動距離(テーブルから口): 30cm(0.3メートル)
​手の総移動距離: 0.3m × 12往復 = 3.6m

ひと口食べたら下に置き、また口へ運ぶ。
噛むスピードは早め。 
ざっとしたシチュエーションでも、なんとなくのイメージが欲しかった。

​■ 5回噛み(ひと口3秒)
・完食時間:約36秒
・総咀嚼回数:60回(5回×12口)
・秒速:0.1メートル
・分速:6.0メートル
・時速:360メートル(時速0.36km)
*ひと口とは、咀嚼+嚥下、手を動かす時間の合計イメージ。噛むスピードで秒数は変わりますが、やんわり出しています。

​【5回噛み(移動3.6m/完食36秒)速さの計算式】
​・秒速:3.6m ÷ 36秒 = 0.1m/s(秒速0.1m)
・分速:0.1m × 60秒 = 6.0m/min(分速6.0m)
・時速:6.0m × 60分 = 360m/h(時速360m/時速0.36km)


ひと口5回噛みと仮定して弾き出された数字を見て、背筋が凍りついた。
まだまだ幼かった頃、ひと口30回噛めと誰に教わったのだろうか。ひぃ。

カップラーメンにお湯を注いで蓋をして息を整えたくらいの所用時間36秒、時速360m。
巨大なカメが本気でダッシュするスピードだそう。

怖い怖い怖い怖い。

後日、咀嚼回数の検証をすべく、普段どおりナチュラルに定番おにぎりを食べた。
咀嚼しながらのカウントだから、顔は上下に不自然な動きをしていたに違いない。

あれ?5咀嚼で飲み込んでいない。
米粒の抵抗が持続して、唾液と混ざり合いながらじわじわお米の甘みが出てくるではないか。
おいしい。

なんと平均ひと口あたり20〜30回咀嚼している。
​気のせいかと疑って数回トライしてみたが、結果は似たようなもので、案外もぐもぐしていた。

体感5回だった顎は、無意識のうちに優等生レベルの30回咀嚼に近い結果を淡々とこなしていたのである。

​■ 30回噛み(ひと口20秒)
・完食時間:約4分00秒(240秒)
・総咀嚼回数:360回(30回×12口)
・秒速:0.015メートル
・分速:0.9メートル
・時速:54メートル(時速0.054km)

超特急のつもりで誇らしげに構えていたら、極めて平和で安全運転のカタツムリがいた。

所要時間4分、時速54メートル。
100メートルを完走するのに、実に1時間51分かかる計算だそう。世界記録を狙うどころか、ゴールテープを切る前にスタジアムの照明が消えてしまう。

​咀嚼界のカール・ルイスは本日をもって静かに引退し、よく噛む人としてカタツムリの歩みを誓うのであった。



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