IFC Validation Serviceって何?buildingSMART公式の「IFCチェックサービス」
こんにちは!ONESTRUCTION株式会社 プロダクト本部 プロダクトマネジメントユニットの宮本鉄平です。
この記事は、openBIMを支えるbuildingSMARTの公式サービスを紹介するシリーズの一つです。 今回は思想や規格の解説ではなく、「こういうサービスがある」という紹介です。
IFC Validation Serviceとは
IFC Validation Serviceは、buildingSMART Internationalが提供する公式のIFC検証サービスです。 IFCファイルがIFC規格に沿って正しく書かれているかどうかを確認できます。

何をチェックするサービスか
このサービスが確認するのは、設計内容の正しさではありません。 チェック対象は次の3点です。
IFCスキーマに沿った記述になっているか
データ構造が壊れていないか
規格上NGな書き方をしていないか
つまり「IFCとしての正しさ」を見るサービスです。
次のような内容はこのサービスでは確認できません。
モデルの設計内容が適切かどうか
干渉があるかどうか
必要な情報が十分に入っているかどうか
IFCファイルの健康診断のような位置づけです。
誰が使うサービスか
主な対象として想定されているのは、IFCのエクスポート機能を実装するソフトウェアベンダーや開発者です。
一般のBIMユーザーが日常的に使う場面は多くありませんが、次のような状況では参照する手がかりになります。
IFCファイルをビューアで開けたり開けなかったりする
ツールによって読み込み結果が異なる
こうした場合に、問題の原因がIFCファイル自体にあるのかどうかを切り分けるための情報が得られます。
なぜbuildingSMARTが提供しているのか
IFCはオープンな規格であり、多くのソフトウェアがそれぞれの実装でIFCファイルを書き出します。 実装の差によって、あるソフトでは読み込めてもほかのソフトでは読み込めないといった状況が起きることがあります。
IFC Validation Serviceは、「IFCとしての正しさ」を確認するための共通の基準を提供するためのものです。 buildingSMARTが実施するIFCソフトウェア認証やMVD(Model View Definition:IFCのどの範囲のデータを対象とするかを定義した仕様)ごとの対応確認にも、このサービスが使われています。
実務上どう捉えるか
IFC Validation Serviceは、日常的に使い続けるツールというよりも、openBIMには「IFCが規格に沿っているかを検証できる公式の仕組みがある」と知っておくことに意味があります。
openBIMは自己申告ではなく、検証できる仕組みを前提にしています。 その仕組みの一つがこのサービスです。
まとめ
IFC Validation ServiceはbuildingSMART公式のIFC検証サービス
IFCファイルが規格に準拠しているかどうかを確認できる
設計内容ではなく、IFCとしてのデータ構造を見る
主な対象はソフトウェアベンダーや開発者だが、一般ユーザーがIFCファイルの問題を切り分ける際にも参照できる
openBIMが検証可能な仕組みを前提にしていることを示す存在の一つ
