続・米経済指標を再点検してみよう - 「ドル安・円安」相場の狭間で
米経済指標を再点検してみよう - 鍵は「長期金利」|損切丸 の続編
1月ISM製造業PMI 52.6 予想 47.4 前月 47.9
*雇用 48.1 予想 45.5 前月 44.9
*仕入価格 59.0 予想 58.4 前月 58.5
*新規受注 57.1 予想 42.3 前月 47.7
2/4 ADP非農業部門雇用者数(NFP) 予想 +0.7万人 前月 +4.1万人
2/5 1月ISM非製造業PMI 予想 51.8 前月 54.4
*雇用 予想 50.2 前月 52.0
*価格 予想 67.5 前月 64.3
*新規受注 予想 52.2 前月 57.9
2/6 1月米雇用統計 失業率 予想 4.2% 前月 4.4%
非農業部門雇用者数 予想 +8.9万人 前月 +5.0万人
時間当たり賃金(前年比)予想 +3.7% 前月 +3.8%
まず出て来たのは1月ISM製造業PMI。どこからどう見ても極めて強い内容で米国債は下落、ドル、米株は買い戻しの動きになった。この数字から見ても "Tariff Man" に忖度している様子は微塵も無く、マーケットは "その後" に向けて動き出しているのがわかる

それにしても ±1,000円単位で上下動を繰り返す日経平均や昨日今日と ±5%の行ってこいの韓国KOSPI指数を見ると改めて 一体何をやってんだか... - 日本人にも欲しい相手を「利用」する "強かさ" |損切丸 完全にファンドや投資銀行のオモチャと化している
「金利」を見てみよう
これからADPや1月ISM非製造業が出てくるが、いずれの数字も "忖度無し" なら、流れとしてパウエル議長の言った通り "強いアメリカ" を示すことになりそう。「利下げ」期待は大きく後退し、2026年はあっても▼0.25% × 1回、ひょっとすると「利上げ」フェーズに入るかもしれない


この状況で1月の米雇用統計が発表延期となれば「ああ、都合の悪い数字が出るんだな...」と市場参加者が穿つのは当然。新FRB議長は "風見鶏" との専らの評判だが米経済・インフレが強固なら安易に利下げは出来ない。それどころか中間選挙後に政権がレイムダック化すればタカ派に豹変する可能性すらある。米国債のスティープニング(長期>短期金利の傾斜化)はそれを予見しているように映る

ただそんな状況でも就任後に利下げを強行すれば今度はマーケットが鉄槌を下す。30年米国債は再度@5%を超え、ドル売り、米株売りの「トリプル安」=「スタグフレーション」まっしぐら。そうなればまたTACO(苦笑) "フーバーの再来" (世界恐慌を引き起こした大統領)としてご本人の希望通り歴史に(汚)名を残すことになるだろう
ただそんな流れでも特異な動きを示すのは「円」だ
週末の衆院選で各種報道通り与党で300議席超えの結果になれば 続・「円、どんどん売ります!」の免罪符 ー 今度は「新首相」?から|損切丸 は首相ではなく「日本国民」が「円安」を容認した事になる。「そんなつもりはない」と言っても海外勢はそう解釈する。アメリカに負けず劣らず「トリプル安」=「スタグフレーション」まっしぐら。それこそ1兆ドル程度の介入では止まらず日銀は急激な利上げを余儀なくされる可能性もある


今のところターミナルレート(利上げの到達点)は@2%程度。ドル円が@155円程度なら日経平均も上げ余地があるが、これが@160円、@170円に走って政策金利が@3%越え、40年JGBが@5%越えのような事態に陥れば株価も保たなくなる。「主要通貨」を持たない分、アメリカより状況は厳しい
「ドル安・円安」相場の狭間で
これはあくまで「悪いシナリオ」に基づく想定だが、リスクを取る者は須く準備はしておく必要がある。残念ながら世界中ポピュリズムに押し流される政治情勢が続いており、日米、あるいは中国も巻き込んで「スタグフレーション」的な経済状況≓「世界恐慌2.0」に突き進む可能性が高まっている。JGBが主導する金利上昇相場はその警鐘であり、金、銀等のコモディティ(商品相場)あるいはビットコイン等の暗号資産の暴騰暴落はその「悪いシナリオ」の幕開けを示唆しているのかもしれない
現大統領が少なくとも2年以上続くアメリカも、支持率の高い首相が続投しそうな日本も「本筋」≓インフレ抑制、歳出削減、増税に向かう近未来は考えにくい。バラマキ、通貨安、関税等による「ブロック経済」に突き進めばどうなるか、歴史は証明しているのだが...。いくらAIが発達しても人類は変らない。 悪い ”胸騒ぎ” |損切丸 は増幅するばかりだ
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