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「金利」@5%時代の到来 - 今度は "TACO" れない

(参照) "クラッシュ" はマーケットの "リブート" -「金利」@5%時代の到来|損切丸

 中東の「戦争」の混迷からWTI(NY原油先物)がジリジリと値を上げまた@100ドルに接近。世界的な金利上昇圧力になっている。背中を押されるようにECBは今日(9/10)の理事会で+0.25%の再利上げが確実視されている

 「金利」@5%時代の到来

 問題なのはECBが利上げを前倒ししても長期金利の抑制に繋がっていないことで、フランス、イタリアの30年国債金利も@5%超え。同じ理屈で9/16のFOMCが利上げを決めなければ「インフレ対応不十分」で長期金利が上がりそうな気配濃厚である

 ここまで金利が上昇して株価が下落基調になれば、今春までならBッセント米財務長官等々取り巻きがアドバイスして中東の「戦争」を止め "TACO" りそうなものだが、11月の選挙を目前に控え「戦争」の "敗北" は選挙の "敗北" に直結する。ここが「戦争」の難しい所

 Bッセント米財務長官が30年の@5%を1つの目処としていたという報道があったが「損切丸」を含め「金利」に従事した者なら誰でも 「金利」@5%の威力|損切丸 は熟知している。複利効果 ↓ で「借金」が急激に重くなるからだ。BRICS(除.C、Iは@5~6%台)が二桁金利のまま留まっているのはその影響が大きい。とにかく高金利は高金利を呼ぶ。サラ金で借りると利息が雪ダルマ式に膨らんで返せなく理屈と同じである

 40兆ドル(≓6,000兆円)、1,300兆円もの「借金」≓「国債」を抱えて財政運営してきた米日も金利が@3~4%に上がっただけで利払いが国防費を超え "テンパっている" 。これ以上の金利上昇は大幅な歳出カットを余儀なくするだろう。そういう点でも株価にはマイナス

 もう一つ今回の相場で見逃せないのがFX(Foreign Exchange、外国為替)、特に「円安」の動向だ。これまでなら 「米国債売り」(金利上昇)→「ドル買い」の "パブロフの犬" からいつ脱却できるのか? -「金利」と「FX」の関係はそんな単純なものではない|損切丸 でここまでドル金利が上昇すれば自動的に「ドル買い」になっていたが 続・誰が今のドルを買うの?!-「ドル金利上昇」にリンクしなくなってきた「ドル買い」|損切丸 「プログラム」の書き換えが起きていると考えてよさそうだ

 「金利差」を主軸としたAI相場には長い間イライラしっぱなしだったが(苦笑)それも強烈な「金余り」あってこそ。動かす「お金」が減ってくればキャピタルフロー(資本移動)の方が上回ることになる。つまり「何かを買うには何かを売らなければいけない」

 今回の「金利上昇」を一種の「金融危機」へのプロローグ(序章)と捉えれば「お金」は「危ない物」から「安全な物」へと順次移動するのが常道。いわゆる "Flight to Quality" (質への逃避)という奴だが、教科書通り「リスク」で考えれば「株」は「国債」より危ないし「暗号通貨」や「コモディティ」(商品)はもっと危ない。それもどの程度 "Over Bought" (買われ過ぎ)かの状況にもよる

 FXは「相対価値」なので少し複雑。「お金」に余裕があるという点では比較的低金利に留まっているドイツ(ユーロ)や日本(円)、スイス(フラン)が「安全」だが、「借金」という点ではアメリカ(ドル)と日本はどっこい、どっこいドル円ということになれば判断が難しいが、 "Over Bought" と言う観点からは上値が重くなろう。今回もそういう相場付だ

 「本物の危機」の時は「短期金利」が上昇する|損切丸 に到るには大手金融機関とか中堅国家の「デフォルト」(債務不履行、破綻・破産)がきっかけになる事がほとんどだが、これを予想するのは簡単ではない。まして未来予想や不測の事態に弱い「AI」には到底無理「借金」や「資金繰り」の苦境は企業でも国家でもひた隠しにするからで、最も判りやすいのが「金利」の上昇。だから市場関係者はみんなあんなに「金利」を気にする

 幸い日本は日銀による利上げ "前倒し宣言" で今のところ長期金利上昇が抑制されているが、ここまで世界的に金利が上昇すればもう判らない。これでまた 続・「円、どんどん売ります!」の免罪符 ー 今度は「新首相」?から|損切丸 のような政策の誤りが一番怖い。アメリカも財務省による長期国債のバイバック増額(Buy Back、買い戻し)が不発に終わったが、JGBの売り(国債金利上昇)に耐えかねて日銀にまた「国債無制限買取オペ」のような愚策を言い出さないか...。ありそうで少し怖い


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