Capital Gain(売買益)か Fixed Income(固定収益)か
「投資」の基礎としてよくいわれるのが①Capital Gain(売買益)か ②Fixed Income(固定収益)か。株や「ドル円」などを売買して①Capital Gain(売買益)を狙うか、それとも国債などの「金利」に投資して②Fixed Income(固定収益)を取るか。同じ株でも「高配当株」は後者に近く、中間戦略といったところ。REIT(不動産投資信託)もそう
「ゼロ金利」「マイナス金利」を含め、20年以上続いた低金利時代では各国共①Capital Gain(売買益)に傾倒するしか無かった。「インフレ」が無かったとは言え、特に投資銀行は「金利」で収益を上げられなかったため株を中心とした「売買益」に執着。ジャブジャブな「金余り」効果もあって "ハッピーな時代" が続いた。まさに 世の中は誰かの "都合" で動いている|損切丸 といったところ
そのファイナルラリーが「コロナ危機」をきっかけにした壮大な ”バラマキ” であり歴史的転換点となった。「金余り」は臨界点に達し急激な「インフレ」が勃発。マーケットはさながら日米欧による巨額の「国家債務危機」に転換しようとしている。「お金」の危機と読み替えてもいい
良くも悪しくもこれで「金利」が復活。アメリカでは@5%、日本でも@3%と「コロナ前」では考えられなかった水準まで上がってきた。こんなに早く30年JGBが30年Bunds(ドイツ国債)を超えると誰が予想しただろう

こうなると投資家は頭を切り替える必要が出てくる。例えば「ドル」に投資する場合、S&Pは年初来ほぼトントンだが米国債を買っていれば少なくとも@4%の「利息」がつく。CPIが年率+2.3%なのだからこれで十分。あとは年限や買うタイミングの問題

そもそも ”動いていないと死んでしまう” 投資銀行やヘッジファンドは株でもFXでも動けば上下どちらでも構わない。だから* ”Tariff Man” の不規則発言等を利用して相場を振り回そうとする
*日本から「新NISA」で実需の「買い」が入れば株も「ドル円」もHFT(高頻度取引)が先回りして上げ相場を増幅。そういう性質を理解しているから「ドル円」が上がる時は尋常で無く速い。ドルと円の「金利差」によってショート(売り)を保有しにくい事もあり、e.g., 日々の根洗いで持ち値が下がってしまう、前回も今回も+2~3円と一気に値が飛ぶ
こういう「短期筋」は半年後とか1年後なんて考えていない。自分が売買した5秒後、10秒後に儲かるかどうかだけ。誰かの「損切り」を引き出せれば大成功だ。ただ「インフレ」対比で自らの資産を守ろうとする「リアルマネー」のスタンスは全く異なる
日々の変動にはあまり囚われず自身のポートフォリオのバランスを考えて米国債の@5%でもJGBも@3%も買ったら償還期限まで持ち切るのが前提。「相場は必ず適正値に収斂する」というのがこの部分。なぜなら「短期筋」のポジションは必ず売り買い同数でフラットになるからだ
ただ「リアルマネー」が絶対「損切り」しないかというとそんな事も無い。これだけ金利が上がっているのに積極的に「買い」(=金利低下)に動けないのは 膨らむ「スタグフレーション」への懸念|損切丸があるから。上値の重いWTI(NY原油先物)を見れば「景気減速」にある程度の確信はあろうが、何せ ”Tariff Man” のやる事が見通せない。「高関税」≓ 輸入品物品「増税」と考えれば米国債は「買い」だが、その後「大減税」に踏み切れば根本からひっくり返る。「金余り」による「国家債務危機」が主要テーマなのだから、これでは安心して「ドル」「米国債」を買えない
同じような事はJGB、特に超長期債にも言える。何しろ主要の買い手である「日銀」が▼28兆円@2025/3末、生保4社も▼8.5兆円もの「評価損」を抱えている。これでは動きようがない。だからといって日銀が「利上げ」を躊躇すればあっという間に「円キャリートレード」が復活。「円安」に戻る時のスピードは速い。まさに八方塞がり=「需給」が悪い
市場は今後も長期国債には「スタグフレーション」などのリスクに見合った「プレミアム」(上乗せ金利)を求め続けるだろう。特にアメリカの「関税」にかかる「インフレ」の動向が見えてこないと「リアルマネー」の腰は定まらない。日銀もFRBもおそらく同じ。元・金利トレーダーの「損切丸」も同じ気持ちで日米欧の国債を注視している
逆に言うと「関税」騒ぎが収まれば「お金」は一気に「金利」になだれ込む可能性もある。その時株式市場やFXにどんな「変化」が訪れるのか。「インフレ」に見合う分株価の名目値は上がるだろうが「景気後退」はまだ織込んではいない。「俺たちは "低金利" "過剰流動性" が好きなんだ!」 Ⅲ 。 ー 「バブル」中毒な人たちばかりの投資銀行業界|損切丸 とはいえ「金利低下」は必ずしも株の味方とは限らない。その辺りの見極めが大事になる
2025年は「金利」も歯ごたえがあり過ぎて疲れる(苦笑)。もっとも「過剰流動性」による "ガチホ" "バカチョン相場" よりはまだマシ。随分遠くまできたなあ、というのが正直な感想だ。さて "結末" やいかに
