「送別会の帰り道、昔の自分に出会った」仲間との時間と、自分が設計した製品
第1章 こんなに集まるのは、信頼されていた証拠
先日、会社を旅立った人の送別会があった。
当日は想像以上に多くの人が集まった。
今も一緒に働いている人だけではなく、
すでに会社を辞めた人までわざわざ
来てくれていた。
その光景を見て、「やっぱり、この人は
信頼されていたんやな。」と改めて感じた。
会社を辞めても「最後に会いたい」と
思ってもらえる。
仕事の成果だけではなく、普段どう人と
接してきたか。そういう積み重ねが、
こんな時に表れるのかもしれない。
第2章 送別会を企画する側も大変
こういう会は、参加する側からすると
楽しい。でも企画する人は大変だと思う。
日程を調整して、お店を探して、人数を
確認して、連絡する。
人数が多くなればなるほど、調整する
ことも増える。
それでも当日、たくさんの人が集まって
楽しそうに話している姿を見ると、
「やって良かった。」と思えるんだろうな。
人を集めることではなく、みんなが
集まりたいと思える場所を作る。
それも一つの大切な仕事だと思った。
第3章 主賓以外とも、たくさん話せた
もちろん主役は送別される本人。
でも送別会の良さは、それだけではない。
普段、仕事ではあまり話す機会がない人
とも、お酒が入ると自然にいろいろ話せる。
仕事のこと、
会社のこと、
プライベートのこと。
普段の会議では絶対に出てこない話も
聞ける。
「この人って、こんなこと考えてたんや。」
そんな発見もあって、すごく面白かった。
気付けば、時間はあっという間に過ぎていた。
第4章 2次会には行かず、帰ることにした
本当は2次会にも行きたかった。
まだ話したいこともあったし、もう少し
その時間を楽しみたかった。
でも時計を見ると、終電がかなり近い。
翌日のことも考えて、少し早めに帰る
ことにした。
楽しい時間ほど、切り上げるタイミングは
難しい。昔なら最後まで残っていたかも
しれない。でも最近は、「明日に残さない」
ということも大切にしている。
名残惜しいくらいで帰るのも、ちょうど
良いのかもしれない。
第5章 帰りの電車で、昔の自分に出会った
そして帰り道。普段あまり乗らない電車に
乗った時、目に入ったものがあった。
自分が以前、設計に関わった製品だった。
「まだ使われてるんや。」
素直に、嬉しかった。
でも同時に、当時の記憶が一気に戻って
きた。トラブルが続いて、めちゃくちゃ
大変だったこと。
修正したり、悩んだこと。
お客さんに謝ったこと。
一瞬だけ、昔にタイムスリップしたような
感覚になった。
作っている時は大変でも、何年か経って
実際に使われている姿を見ると、その時の
苦労も少し違って見える。
仕事って、その瞬間は価値が分からないこと
もある。人とのつながりも、ものづくりも
同じなのかもしれない。積み重ねたものは、時間が経ってから自分の前に戻ってくる。
送別会で人とのつながりを感じ、帰り道
では過去の仕事に再会した。
なんだか不思議で、少し嬉しい夜だった。
