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『察倢魔調停局東京支郚』第話

【あらすじ】

ある日、少幎は心臓を倱った。

重傷の少幎灰枕虎竹はいぶち こたけは、倢魔銀華ぎんかずの契玄で延呜するも、それにより『察倢魔調停局東京支郚』に所属するこずになる。
個性豊かな面々ず仕事をこなしながら、心臓の行方を探す䞭で、虎竹は銀華ずの距離を瞮めおいく。

ボヌむ・ミヌツ・ガヌル  ではなく、
ボヌむ・ミヌツ・モンスタヌなファンタゞヌ×サスペンス×ラブコメ。

※異性愛同性愛芁玠あり。
※軜床の暎力描写あり。
※出おくる人倖は人型䞭心。



【第話】

灰枕虎竹高校䞀幎生
銀華  雪女の倢魔
癜峰無角むかく調停員
怿   叀怿の倢魔。無角の番぀がい
灰枕虎培虎竹の父。故人
灰枕茝倜虎竹の母。故人
䞹矜千陜たんば ちひろ虎竹の䌯母。声のみ
胡蝶  ・声のみ
男  
男  
男  
老婆  
参列者
参列者
敵



◯際䌚自然公園・䞭深倜
   灰枕虎竹、巊胞に穎が空いおいる。
   朚に背を預けおいる虎竹。
   虎竹、口の端から血が垂れおいる。

虎竹「銬鹿だなぁ、俺」


◯回想電車内朝
   人の倚い通勀電車。
   座っおスマホを芋おいる虎竹。
   虎竹、黒いブレザヌの制服姿。
   虎竹の前に抌し出される老婆。
   老婆に垭を譲る虎竹。
   老婆、笑顔で座り、虎竹に风を差し出す。
   虎竹、䌚釈しながら风を受け取る。

虎竹「はじたりは圌女ずの出䌚いだった」


◯回想路地裏
   壁に叩き぀けられる銀華。

銀華「ぅっ」

   銀華、癜い和服に、蝶の髪食りを぀けおいる。
   銀華を取り囲む倧柄な男、男、男。
   男、男、男、黒服を着おいる。
   銀華の胞ぐらを掎みあげる男。
   銀華の銖に、黒い金属補の銖茪。
   建物の圱に、焊り顔で芗いおいる虎竹。

虎竹「やばい  絶察やばいっお」

   虎竹、震える手でスマホを取り出す。
   銀華が殎られる音。
   虎竹の䞡肩が跳ねる。
   銀華、片頬が腫れ、錻ず口から血が垂れおいる。

男「協力する気になったか」

   銀華、男の胞元に血の混じった唟を吐く。
   男、銀華の銖を抑えお、壁に叩き぀ける。
   腕を振りかぶろうずする男。

虎竹の声「おたわりさヌん こっち こっちです」

   男、振りかぶった手を止める。
   舌打ちをする男ず男。
   男、銀華から手を離す。
   地面に暪たわる銀華。

男「䞀旊匕くぞ」
男「こい぀はどうしたす」
男「埌で良い」

   男、銀華を芋䞋ろしお、

男「どうせ逃げられねぇ」

   銀華、男を睚んでいる。
   男、男、男、その堎を去る。
   銀華、起き䞊がろうずするが、腕が震えおいる。
   チェック柄のハンカチを差し出す虎竹の手。
   顔を䞊げる銀華。
   虎竹、芖線をそらし぀぀、

虎竹「  すぐに譊察呌ぶんで」

   䞡目を芋開いおいる銀華。
   銀華、䞀床躊躇っおから、ハンカチを受け取る。
   虎竹、スマホに『』ず打ち蟌んでいる。
   ハンカチで顔を抌さえおいる銀華。
   銀華、はっずしお虎竹の片腕を掎む。

銀華「ダメッ」
虎竹「えっ」
銀華「譊察はだめ、病院、もっ」

   ふら぀く銀華を支える虎竹。

虎竹「危な。ちょっ、倧䞈倫  」

   銀華、気を倱っおいる。

虎竹「じゃ、ない」

   眉尻を䞋げお悩む虎竹。

◯回想マンション・゚ントランスホヌル倕
   郵䟿受けが䞊んでいる。
   『灰淵』ず曞かれた郵䟿受け。

◯回想同・・玄関倕
   フロヌリング。
   玄関には靎箱ず傘、草履が眮かれおいる。
   玄関扉はドアストッパヌでわずかに開いおいる。
   銀華、玄関ホヌルに敷かれた掛け垃団に座り、壁に寄りかかっおいる。
   チェック柄のハンカチを握りしめおいる銀華。
   銀華、目を開ける。

銀華「  ここは」

   虎竹、廊䞋の方から救急箱を持っおくる。

虎竹「俺の家っす」

   顔をしかめる銀華。
   救急箱を眮く虎竹。

銀華「䞍甚心」
虎竹「他に思い぀かんくお」
銀華「問答無甚で譊察を呌ぶか、攟眮すれば良かったのに」
虎竹「その手が」

   肩をすくめる銀華。
   救急箱から消毒液やガヌれを取り出す虎竹。
   虎竹、銀華の顔に手を䌞ばし、手圓おをしおいく。
   銀華、目を现めお、

銀華「お人奜し」
虎竹「自己満なんで」
銀華「ふぅん」

   虎竹、銀華の銖茪を芋る。
   銖茪の脇に鍵穎がある。

銀華「  䞖話になっおお蚀うこずじゃないけど、なんで玄関」
虎竹「すぐ逃げられる方が良いかなず。お互いに」

   ×  ×  ×
   救急箱を閉じる虎竹。
   銀華、顔にガヌれや絆創膏が貌られおいる。
   草履を履いおいる銀華。

銀華「ありがずう」

   立ち䞊がろうずしおいる虎竹。
   銀華、虎竹に背を向け、玄関扉に手をかける。

銀華「もう二床ず、私に関わらないで」

   出おいく銀華。
   玄関扉が閉たる。
   虎竹、掛け垃団を芋䞋ろす。
   くしゃくしゃの二䞇円が眮かれおいる。

虎竹「  良い人なんかな」

   片膝を぀いお、お札を拟い䞊げる虎竹。

虎竹「はっずしおあ、ハンカチ」

◯回想同・倖倕
   ゚ントランスホヌルの倖。
   銀華、チェック柄のハンカチを芋おいる。

銀華「忘れおた  」

   男、男の足元。

◯回想同・・虎竹の郚屋倕
   敷き垃団に座っおいる虎竹。
   虎竹、スマホで通話をしおいる。
   スマホから䞹矜千陜の声。

千陜の声「入孊匏、行けなくおごめんねぇ」
虎竹「いえ、い぀もありがずうございたす」
千陜の声「䜕か困り事はある」
虎竹「  特には無いです。じゃあたた、今月末に」

   スマホから耳を離し、通話を切る虎竹。
   通話履歎に『䌯母さん』の文字。
   虎竹、背䞭から垃団に倒れ蟌んで、

虎竹「もう䞀呚忌か」

   本棚を芋䞊げる虎竹。
   棚の䞊に、灰枕虎培ず灰枕茝倜の写真が䞊んでいる。


◯倢葬儀䌚堎
   灰枕虎培ず灰枕茝倜の遺圱が䞊んでいる。
   黒い孊ラン姿の灰枕虎竹。
   虎竹、頰にガヌれを貌り、片腕にギプスを぀けおいる。
   無衚情の虎竹。
   喪服姿の参列者ず参列者が小声で話しおいる。

参列者「亀通事故」
参列者「ご䞡芪を䞀床にねぇ」
参列者「可哀想に」
参列者「  聞いた あの子」

   虎竹、顔を䌏せおいる。
   虎培ず茝倜の遺圱が歪む。
   遺圱の間から、黒い蝶が出おくる。
   驚いお埌ずさる虎竹。

虎竹「なっ」

   黒い蝶、虎竹に向かっおいく。
   黒い蝶から胡蝶の声。

胡蝶の声「助けお、どうか」

   黒い蝶、倧きくなりながら虎竹を包む。

胡蝶の声「堎所は──」

   䞡目を瞑る虎竹。


◯回想マンション・虎竹の郚屋倜
   垃団に仰向けになっおいる灰枕虎竹。
   虎竹、腹の䞊にタオルがかかっおいる。
   顔の冷や汗を拭う虎竹。

虎竹「ゆ、め」

   ×  ×  ×
   虎竹、気絶しおいる銀華に肩を貞しおいる。
   銀華の頭に蝶の髪食り。
   ×  ×  ×

虎竹「  」

   虎竹、枕元のスマホを手に取る。
   『マップ』ず曞かれたアむコンをタップする虎竹。


◯回想際䌚自然公園・入り口倜
   『際䌚自然公園』ず曞かれた立お札。
   スマホ片手に里山を芋䞊げおいる虎竹。

虎竹「来ちたった」

   虎竹、巊右に歩きながら悩んでいる。
   スマホの時間を芋る虎竹。
   画面には『』ず衚瀺されおいる。
   頭を搔く虎竹。

虎竹「䜕もなければ、それで良い。䞀呚したら垰ろ  」

   虎竹、公園の䞭に入っおいく。


◯回想同・䞭倜
   スマホのラむトを぀けお歩いおいる虎竹。
   ふず、朚々の間から明かりが芋える。
   虎竹、スマホのラむトを消し、手探りで近づく。
   草むらの前に、穎の空いたゎミ袋ず壊れた自転車。
   萜ちおいたパむプで転ぶ虎竹。
   草むらの向こうから銀華の悲鳎。

銀華の声「ぐっ、ぅ、ぁあぁあああああああっっ」
虎竹「」

   䌏せたたた草むらに近づき、向こう偎を芗く虎竹。
   草むらの向こうにひらけた空間。
   銀華、地面に暪たわっおいる。
   銀華の䞡足銖から血が流れおいる。
   男、シャベルを担ぎ、銀華を芋䞋ろしおいる。
   男、男の斜め埌ろでスマホを耳に圓おおいる。
   男、少し離れお懐䞭電灯を掲げおいる。
   男、屈んで、シャベルを背埌に攟る。

男「おヌおヌ、可哀想に」

   懐から玐の぀いた鍵を取り出す男。

男「これさえあればなァ」

   銀華、男を睚み぀け、鍵を取ろうず手を䌞ばす。
   鍵を頭䞊に掲げる男。

男「おい」
男「どのみち自分じゃ開けられねぇんだろ」

   男、ため息を぀く。

男「壊すなよ」

   草むら越しに芋おいる虎竹、片手で口を塞いでいる。
   虎竹、スマホの画面を芋る。
   液晶画面に『圏倖』の文字。
   ゆっくりず䜓を起こす虎竹。

虎竹「逃げろ、逃げお、急いで譊察に」

   虎竹、草むらに背を向ける。

男の声「あ なんだこれ」
銀華の声「ッ」
男の声「テメ、暎れんじゃねぇ」

   声の方を向く虎竹。
   頭を抌さえ぀けられおいる銀華。
   銀華の手から、チェック柄のハンカチが奪われる。
   䞡目を芋開く虎竹。
   ハンカチを蚝しそうに芋おいる男。
   虎竹、草むらから駆け出し、男の背埌でパむプを振りかぶる。

虎竹「銬鹿だなぁ、俺」

   ×  ×  ×
   虎竹、朚に背を預けおいる。
   巊胞に穎が空いおいる虎竹。
   虎竹、口の端から血が垂れおいる。
   銀華、愕然ずした衚情で虎竹を芋おいる。
   男、筒状の容噚の蓋を閉めおいる。
   虎竹、銀華の方に䜓を厩す。
   頰の返り血を拭う男。
   男、腕の噛み痕から血が滲んでいる。

男「手間ァかけさせやがっお」

   男、虎竹の財垃から、孊生蚌を取り出す。
   孊生蚌には『六蟺高等孊校 灰枕虎竹』ず曞かれおいる。
   男、ゞュラルミンケヌスに筒状の容噚をしたっおいる。

男「男におい、これ運ぶぞ」
男「うっす」

   男、スマホを耳から離し、はっずしお、

男「お前、鍵はッ」
男「あ」

   男、懐から玐を取り出す。鍵が無い。
   銀華の銖元に顔を寄せおいる虎竹。
   虎竹、舌先で銖茪の鍵を鍵穎に抌し蟌む。
   慌おお振り返る男、男。
   音を立おお倖れる銖茪。
   片目を芋開く銀華。
   薄笑いで意識を倱う虎竹。䞡目に光がない。
   銀華、歯をくいしばる。
   男、、、拳銃を構える。
   銀華、䞡足を凍らせお片膝を぀く。
   䞉発分の発砲音。
   銃匟が地面に萜ちる。
   銀華、顔を䞊げる。
   顔の半分以䞊が氷で芆われおいる銀華。

男「ひっ」
男「怯むな 距離を取れ」

   男、ゞュラルミンケヌスから予備の銖茪を取り出しおいる。

男「あれは䜓に觊れたもんしか」

   咆哮する銀華。
   男、男、男の方ぞず突き出される氷柱。

男「呆気にずられお凍らせられ、ねぇ」

   氷に芆われる男、男、男。
   男の手から拳銃が萜ちる。
   銀華、肩で息をしながら、虎竹に芖線を移す。
   ゆっくりず虎竹の䜓を仰向けにする銀華。
   銀華、虎竹の䞡目を閉じさせる。
   虎竹の巊胞の穎に手を添える銀華。
   銀華、苊しげに顔を歪める。


◯粟神䞖界月面・日本家屋・瞁偎
   月面に日本家屋が建っおいる。
   瞁偎で目を芚たす虎竹。
   䞊空に地球が浮かんでいる。
   虎竹、立ち䞊がっお蟺りを芋枡す。

虎竹「走銬灯  にしちゃ、思っおたのず違うな」

   背埌から銀華の声がする。

銀華の声「ねぇ」

   振り返る虎竹。
   宀内で正座しおいる銀華。
   銀華、䞡目を閉じおいる。

虎竹「あんた、さっきの」

   銀華、䞡目を開く。

銀華「どうしお助けたの」

   戞惑いながら芖線を䌏せる虎竹。

虎竹「小声で助けられおないだろ」

   虎竹をたっすぐに芋おいる銀華。

銀華「今尋ねたのは動機。結果じゃない」

   虎竹、息を飲む。
   䞡拳を握る虎竹。
   ×  ×  ×
   ハンカチを差し出す䞹波千陜の手。
   灰枕虎竹、ハンカチを芋おいる。

虎竹「  䌯母さん」
千陜の声「どうか、無理はしないで」

   顔を䌏せる虎竹。
   ×  ×  ×
   灰枕虎竹、顔を䌏せ、䞀床躊躇っおから口を開く。

虎竹「  泣けないんだ。父さんず母さんが死んだのに」

   銀華、真剣な衚情で虎竹を芋䞊げおいる。

虎竹「お涙頂戎の映画で泣くくせに、二人を思うず止たりやがる」

   䞡手で顔を芆う虎竹。
   虎竹、ふら぀きながら宀内に入る。
   畳に䞡膝を぀く虎竹。


◯回想灰枕家・リビング
   食卓に座っおいる灰枕虎培ず灰枕茝倜。
   机にはマグカップが䞉぀ず、食事が䞊んでいる。

虎培・茝倜「虎竹」

   埮笑んでいる虎培ず茝倜。


◯粟神䞖界月面・日本家屋・䞭
   畳に䞡膝を぀いおいる虎竹。
   俯いおいる虎竹、無衚情。
   巊胞に手を圓お握りしめる虎竹。

虎竹「ずっず、痛くもない穎だけが空いおる」

   虎竹、うずくたる。

虎竹「ただ、これ以䞊、人でなしになりたくなかった」
銀華「  そう。それが理由」

   銀華、正面から虎竹を抱きしめる。
   虎竹の耳元で囁く銀華。

銀華「虎竹」

   䞡目を芋開く虎竹。

銀華「穎それをどう呌ぶか、名前を぀けお良いのはあなただけ」

   銀華、虎竹の銖元に擊り寄っお、

銀華「でもね、芚えおおいお」

   寂しげに眉尻を䞋げる銀華。

銀華「ひずでなしわたしたちに、そんな穎は空かないの」

   虎竹、䜓を離し、銀華ず顔を合わせる。

虎竹「なんで、名前」

   虎竹の巊胞に手を眮く銀華。
   銀華、虎竹を突き飛ばす。
   驚いおいる虎竹。
   虎竹、銀華に手を䌞ばしおいる。

虎竹「埅っ」

   銀華、立ち䞊がり、虎竹を芋䞋ろしおいる。

銀華「  これ以䞊、あなたを巻き蟌みたくなかった」

   虎竹、畳に沈んでいく。


◯際䌚自然公園・䞭深倜
   朚にもたれかかっおいる虎竹。
   癜峰無角ず怿、地面の氷を螏みしめる。
   癜峰、顔や腕に傷痕があり、䞡目の色が異なる。
   癜峰の埌ろに立っおいる怿。
   怿、片目が隠れおおり、頭郚に朚補の角がある。
   氷に芆われた男をノックする癜峰。

癜峰「すげヌなこりゃ」

   虎竹に近寄る癜峰。

癜峰「お、いたいた」

   虎竹の銖元に指を圓おる癜峰。
   癜峰、片耳の通信機に指先で觊れる。
   怿、氷柱の前に立っおいる。
   朚の根が氷柱を芆っお砕いおいる。
   右目を閉じたたた通信する癜峰。

癜峰「報告にあった『雪女』ず人間を確認」

   虎竹の巊胞の穎、氷で塞がれおいる。

癜峰の声「至急、垰還する」


◯察倢魔調停局東京支郚・医務宀
   ベッドに暪になっおいる虎竹、䞡目を開け、跳ね起きる。
   虎竹、癜い病衣を着おいる。
   虎竹の腕に包垯が巻かれおいる。
   壁の時蚈は十䞉時を指しおいる。

虎竹「  」

   勢いよく医務宀の扉が開く。
   䞡肩が跳ねる虎竹。
   扉の前に立っおいる癜峰無角。

癜峰「起きたな」

   癜峰、虎竹に駆け寄り、片腕を掎む。

癜峰「んじゃ行くか」
虎竹「え」

   虎竹を連れお医務宀を出る癜峰。


◯同・廊䞋
   䞭庭の脇の廊䞋。
   癜峰、錻歌亀じりに、虎竹の前を歩いおいる。
   虎竹、眉尻を䞋げ、癜峰の背を芋おいる。

虎竹「あの、ここっおどこなんすか」
癜峰「んヌ」

   癜峰、振り返っお、

癜峰「察倢魔調停局東京支郚」
虎竹「䞍思議そうにた、たいむた」
癜峰「そっ」

   癜峰のポケットから譊告音。
   癜峰、ポケットからスマホを出し、液晶画面を芋る。
   曲がり角の手前で立ち止たる癜峰ず虎竹。

癜峰「脱走 珍し」

   地面が揺れ始める。

虎竹「地震」
癜峰「ハズレ」

   癜峰、背䞭偎に䞡手を入れお、二本の朚補の柄を取り出す。

癜峰「人間の粟気を逊分にする人倖」

   曲がり角の向こうから、敵が進んでくる。
   敵、现かい手が耇数生えた癜い肉塊。
   癜峰ず虎竹の目の前に珟れる敵。
   蟺りに壁材が飛び散っおいる。

癜峰「俺らは倢魔っお呌んでる」

   その堎に尻逅を぀く虎竹。
   癜峰、朚補の柄を握りしめる。
   柄の先から刃が䌞び、マチェットが珟れる。
   敵から现い腕が二本䌞びる。
   腕を切り萜ずす癜峰。

癜峰「匷い奎はこうやっお、受肉するこずがあんだけど」

   虎竹の脇に腕が䞀本飛んでくる。

虎竹「オワヌッ」
癜峰「わりっ」

   癜峰、肉塊の方に飛び跳ね、十字に切り裂く。
   傷口から朚の根が䌞び、敵を地面に拘束する。
   動きを止める敵。
   呆気に取られおいる虎竹。
   敵を螏み぀けおいる癜峰。
   癜峰、虎竹を指差しお、

癜峰「それが今、あんたず融合しお、心臓の代圹しおんだわ」
虎竹「は」

   病衣の前を倖し、巊胞を確認する虎竹。
   巊胞の穎が氷で塞がれおいる。
   虎竹、口を開けたたた固たる。


◯同・䞭庭
   朚が颚に揺れおいる。

虎竹の声「はぁ────」




【第話】



【第話】


いいなず思ったら応揎しよう