【駐在員の本音】駐在で詰む人は「わかったふり」をする
第80話
会議室の空気が、少しだけ早回しになる瞬間がある。
英語が速いわけじゃない。
話が「決めるモード」に入って、みんなが頷きながら次へ進んでいく。
そのとき、聞き取れなかった一文があっても――
止めるのが怖くて、つい頷いてしまう。
「わかった…はず」
そう思って席を立ったあと、静かに詰む。
駐在で本当に怖いのは、英語ができないことじゃなかった。
“わかったふり”をしてしまう自分でした。
「わかったふり」が危ないのは、能力じゃなく“信用”の問題だから
わかったふりって、本人は「場を止めなかった」つもりなんです。
でも現場では、こう見えることがある。
確認しない=雑
ズレる=信用が落ちる
遅れる=任せづらい
英語力より、見られているのは “ズレない人”かどうか。
だから駐在で詰むのは、英語が苦手な人じゃない。
わからないのに聞けない人です。
「わかったふり」で詰む、3つの瞬間
僕が危なかったパターンは、だいたいこの3つに集約されます。
1)会議:置いていかれた瞬間に、頷いてしまう
会議中、単語や背景が分からない瞬間がある。
でも話は待ってくれない。
「今止めたら迷惑かも」
そう思って頷く。
結果、会議が終わってから
「結局、何を決めたんだっけ?」になる。
2)依頼:「やっておいて」が、どこまでを意味するか分からない
依頼が曖昧なときほど危ない。
「確認して」「まとめて」みたいな、ふわっとした言葉。
わかったふりをすると、自分の解釈で進めてズレる。
ズレた瞬間、努力はゼロになる。
むしろ「なんで確認しなかったの?」になる。
3)トラブル:「整理してから報告しよう」で、時間だけが過ぎる
想定外が起きたとき、一番やってはいけないのが 抱え込むこと。
「もう少し情報が揃ってから…」
「ちゃんと説明できるようになってから…」
そうやって時間が経つと、問題より先に 信用が減る。
駐在で大事なのは、完璧な英語じゃなくて
早めに相談できる空気を作ることでした。
じゃあ、どうすればいい?
答えはシンプルで、これだけでした。
わからないことを、わからないままにしない。
そして、聞く。
ただ、現地は忙しい。疲れてる。
その場で言葉が出ない日もある。
だから僕は、“聞く”を精神論にしないために、
その場で言える一言を決めました。
たとえば、これだけで場は止まらない👇
“Let me confirm my understanding.”
(理解の確認をさせてください)
この一言が言えるだけで、わかったふりの確率は一気に下がります。
次の会議で使える一言を、先に手元へ置いておく
「分からないまま進めない」と決めても、会議のその場で言葉が出るとは限りません。
僕自身、あとからなら言えるのに、その瞬間には何も出てこないことが何度もありました。
だから、考え方だけではなく、実際に口にする一言まで準備しておくことにしました。
次の記事には、海外勤務で詰まりやすい3つの場面に分けて、コピペできるテンプレートをまとめています。
会議を止める「聞き返し」10本
曖昧な依頼を具体化する「確認」10本
トラブルで報告を遅らせない「質問・報告」10本
1分で整理できる共有フォーマット
英語を上手に見せるための教材ではありません。
分からないことを放置せず、ズレる前に確認し、仕事を止めないための実務テンプレートです。
同じように、会議が終わってから一人で焦った経験がある方は、必要な場面から使ってみてください。
▶ 〖保存版〗駐在で詰む人は「わからない」が言えない|会議・依頼・トラブルの“聞き方テンプレ30”
会議・報告・依頼・本社調整の記事は、こちらにまとめています。
▶ 駐在員の仕事術|会議・報告・本社調整
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