市役所職員|公務員が”Fラン化”する時代
こんにちは!
アラサー市役所職員の洋ナシと申します。
昨今、公務員の人気低迷が深刻ですね。
県庁や市役所はもちろんのこと、
国家官僚、教員、警察官、自衛隊、裁判所事務に至るまで。
もはや「どの職種が」とかいうレベルではありません。
エゲつない程の人手不足は、公務員全般に共通した現象になっております。
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分かりやすく採用倍率でいえば、
東京都庁ですら2~3倍、過疎自治体に至っては1倍を下回る=定員割れを起こしている有様です。
裏を返せば、
「誰でも公務員になれる時代」が、既に到来している。
ひと昔前のように、
限られた1枠をめぐり優秀な人材が競り合う時代は終わりました。
「難しい試験を突破したのだから」と周囲から一目置かれる時代も終わりました。
今は自治体レベルならば、
―大卒で、
――中くらいの学力があって、
―――普通に会話ができる人材であれば、
まず間違いなく、誰でも受かります。
もう応募者が減りすぎて、
足切りラインさえ超えてくれる人材を、人事が血眼で探す時代に突入しているのです。
悪意を持った言い方をすれば、「公務員のFラン化」といっても差し支えない、そんな惨状が眼前に横たわっております。
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これに関して記憶に新しいニュースは、北海道北見市の一斉退職でしょうか。
若手職員が市役所に見切りをつけ、42人が大挙して職場を去りました。
北見市の全職員数が1,080人(R6時点)ですから、全体の約4%が1年間でいなくなる異常事態です。
また、東京都日野市では、
内定者24人のうち、半数を超える15人に辞退されたことが報じられました。
23区外とはいえ、人口18万人を擁する中規模自治体ですら、人材確保は危機的な様相を呈しています。
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ちなみに、全く相反するニュースも見受けられます。
高校生の間で、公務員人気が高まっているという報道です。
これ、僕は以前から懐疑的に思っていました。
「ホンマか…?」と。
現役公務員の身として、若手からの人気が増している気配など全く感じなかったからです。
説得力がある分析だなぁと思ったのは、
「公務員が”なりやすい職業”であることが知れ渡った結果、今までは志望しなかった層が志望するようになったから」
というもの。
いわば、志望層の下方拡大です。
僕はこれに加えて、高校生は業種への解像度が低いため(僕もそうでした…!)、イメージしやすい公務員がアンケート回答に選ばれやすいのではないか、そしていずれ仕事への解像度が上がれば志望されなくなるのではないか、という気がしています。
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なお、
人手不足が圧迫するのは、職員の業務量にとどまりません。
職業的アイデンティティという「心理的リソース」も圧迫しているのです。
一体、どういうことでしょうか。
まず、公務員の給料が低いのは、今に始まったことではありません。
それにも関わらず、なぜ公務員がこれまで高い社会的ステータスと自己肯定感を得られていたのかと言えば、
・クビを切られない安定性
・比較的ラクな業務
・高い採用倍率を突破した自信、そこから来る羨望の眼差し
といった、金銭では表せない価値を含んでいたからでした。
…しかし、令和の時代はどれも失われました。
かろうじて残っているのは「安定性」でしょうか。
しかし、低位スキルにとどまるのが本当に安定なのかという昨今よくある視点から見れば、むしろ不安定であると言えるかもしれない。
というわけで、
金銭的不利益を補っていた屋台骨が一つひとつ失われていった結果、公務員という仕事は、
薄給かつ、やりがいもない。
努力や能力も、報われない。
という一定の事実が、みんな薄々思っていたけど言わないことにしていた事実が、大々的に語られるようになってしまいました。
これでは、志望者が減るのも頷けます。
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おわりに
ネガティブ一辺倒な記事になりましたが、
僕も一公務員として、業界を腐して終わりというのでは宜しくない。
人手不足に対して打てる策は、
①賃上げ
②副業の本格的解禁
でしょうか。
まず、やりがいは薄いかもしれないが、社会に必要な仕事なのだから相応の賃金を払う。
そして、それが財政的に不可能ならば、副業を大々的に解禁する。そうすれば「安定性」という最後の砦に所属することのメリットが増す。
それも一部解禁とか生易しいものではなく、全面解禁に近い形で実施する。
あとは…やりがいを増すという方向性はもう、ちょっと厳しいのかなと思います。
観光や企画などの事業課を除けば、裁量権の拡大は限界がありますし、これから国がさらに衰退するので、敗戦処理的な仕事が増えると予想されます。
よって「やりがい」は、今後も低下する一方の可能性が高い。
ならばせめて、賃上げか副業解禁でしょうか。
―ひとまずは、腐らないように。
僕が影響を及ぼせるのは半径5mに過ぎませんが、せめて後輩から見て良い先輩だと思ってもらえるよう、自分を磨き続けていきたいものです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました^^
