市役所職員|配属ガチャ失敗で退職する新人に、何を思うか?
こんにちは!
市役所職員をしている洋ナシすっぽんと申します。
先日、新入職員が早くも退職届を提出しました。
いわく、市民と直に関われる「市民課」や「社会教育課」を希望していたのだが、実際に配属されたのは「水道局」の経理係で、建物の奥に引っ込んで伝票をポチポチする作業に嫌気がさしたらしい。(※配属課などは実際と相違あり。あくまで投稿上の一例です)
このように、昨今は”配属ガチャ外れ”を理由に早期退職へ踏み切る若手職員が増えている。
彼らを見て、アラサー中堅職員の僕はどう思うか?
…ぶっちゃけ、
全然、アリなんじゃないの
と思っている。
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これはもう、賛否両論が激しく分かれるテーマである。
”石の上にも三年”という言葉はすっかり消え去ったものの、不遇な環境で生きる忍耐力が全く評価されなくなったわけではない。
それは僕も同意する。社会人として生きる限り、大なり小なり理不尽は味わうのだから免疫は持っておくべきだ。
だがその理不尽も、希望の大分類が満たされた上での理不尽なのか、全くのアウェーで味わう理不尽なのかで話は変わってくる。
…いやいや、市役所に入った時点で大分類は満たされているんじゃないの?と思われるかもしれないが、断じて違う。人間の心はそんなに雑に出来ていない。
『もし、希望外の部署に配属されたらどうしますか?』
「はい!どこに配属されても市民生活への貢献を第一に考えて、やる気をもって働かせていただきます!」
というのは採用面接での定番のやりとりだが、こんなのは茶番である。
腹の底から思っている人は一人もいない。
この質問は、「あ…うーん、その時はちょっと考えたいと思います」なんて馬鹿正直に答えてしまう地雷人材を弾くための質問であって、それ以上の意味はないのである。
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なお、
アウェーな環境での理不尽に耐えるためには、耐えることで生じるメリットがデメリットを上回っている(と感じられる)必要がある。
が、忍耐力は本当にそれほど魅力的なメリットをもたらすのだろうか?
僕の現時点での答えは、
「否」である。
デメリットの方がはるかに大きい。
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ここで、僕の話を少しだけさせてください。(飛ばしてもいいよ!)
僕は前職が銀行員で、企業支援とか財務会計が大好きな人間である。
仕事を通して多くの人に好影響を与えたいし、ミクロよりはマクロな市民生活に携わりたいから、常に事業部門での勤務を希望している。
銀行での法人融資や、市の産業部門などBtoBで働いていた頃は軒並み高評価を得られていた。だから正直、次も中枢部門に配属されると思っていた。
でも、実際に異動を命じられた先は「生活保護課」だった。
希望とは全く対照的な部署である。
…廊下ですれ違った人事課長に言われた。
『洋ナシさんには、いったん毛色の違う部署も経験してほしいと思いまして』
あぁこれは、良い伏線なのかもしれないと思った。やってやろうじゃないか、と。
でも、そこから数年が経ち、僕の心は死んでいくばかりなのであった。
カスハラなんてのは言うまでもなく日常茶飯事、それに窓口の向こう側を見ていると、貧困だった実家を思い出して心が抉られる。
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僕が今も辞めずに生活保護課で働いている理由は、
花形部署を経験させてもらった恩が1割
この病休だらけで誰もやりたくない仕事を引き受けてやろうと思ったプライドが2割
地元に転職先がないことが7割
である。(7割を10割と訂正してもいい)
都市部にいたらもう、僕はとっくに公務員を辞めていたことだろう。
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~おわりに~
こういう原体験があるからこそ、
転職を選ぶ若手職員に対して、僕は何ら否定的な感情はない。
むしろ、
初手で全くの希望外に配属されたなら「早く気づけてよかったね」とすら思う。
いやホント、
役所という組織の不条理さに、早くに気づけて良かったよ。
後になって気づくと、その頃にはもう身軽に動けなくなっているかもしれない。
ちなみに、辞める新人は東京の大企業に内定をもらっているらしい。
…素晴らしい。若いころの1年や2年のロスなんて大した損失にならないからね。新天地で頑張ってな!
ということで、
他のやりたいことを選べる環境にいるならば、
即座にそっちを取るがヨシ!
本稿は以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました^^
