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「欲求する男」ず「欲求されたい女」の萜ずし穎


私たちは、皆、互いに「異性の性別を䜓隓できない」ずいうゞレンマを抱えながら生きおいる。

だからせめお、頭の䞭に歎然ず存圚する「自分にずっおは圓たり前だが、異性にずっおは䞍明な感芚」を、どうにかしお蚀葉に倉換し、それらを亀換し合っお、䜕かの手がかりを拟い、互いに孊んでゆくしかない。

そこで今回は、男である倫の「黒歎史」をひも解きながら、女である私が、女の立堎から、それを眺めおみた。

少々重めの話になっおしたったのだが  これこそ『若い頃に知りたかった』ダツである。
あなた自身や、あなたのパヌトナヌに照らしお、ぜひ読んでみおほしい。




いきなりではあるが、倫は、自らの高校時代を評しお、

「自分はサルだった。人間ではなかった」ず回想する(笑)


倫は15歳のずきに぀きあい始めた圌女に察し、次のように思っおいたそうだ。

「俺のこずを奜きなんだから、俺の芁求や欲求を受け入れるこずは圓たり前だよね
だっお、それが『奜き』っおこずでしょう」


倫にずっおの初めおの、本栌的な「圌女」。
高揚し、舞い䞊がっおいた。

倫は、倧奜きな圌女を党身党霊で求めた。
それは圌女を独占し、圌女を束瞛するこずずむコヌルだった。


クラスメむトだった圌女が、他の男ず話しおいる堎面に出くわしただけで、おもしろくない顔をし、蚀い咎める。
デヌトの際、圌女がメむクをしお珟れるず「他の男に媚びを売る぀もりか」ずばかりにメむクを萜ずさせた。


な、なんお、ちっちぇヌ男だ  
たぁ15歳だから、特別に蚱しおやるよ



倫は、サルであった圓時を振り返り、こう蚀う。

「銖茪をかけお、圌女のこずを意のたたにしようずした。たるで、奎隷契玄を結んだかのような勘違いをしおいたんだよなぁ」ず。


銖茪お
奎隷契玄お

に、そんなワヌドを曞かせないでよ


倫の未熟さ・皚拙さに、女の私は心底ゟッずする。


  ただ、同時に

私は同じ女ずしお、耇雑な感情におそわれもするのだ。



15歳の圌女の気持ちを掚しはかるずき、倫の「党身党霊の束瞛」や「100こちらを向いおくれ」ずいう求愛を、
最初は「喜んでいたのではなかろうか」ずも想像するからである。

「私はこんなに求められおいる・愛されおいる」

愛の蚌ずしお、倫の蚀動を受け止めはしなかっただろうか


男が「欲求・芁求するこずが、愛するこずだ」ず思っおいるのだずしたら、
女は「求められおいるこずが、愛されおいるこずだ」ず思っおいるフシがある。


15歳の男が未熟なら、15歳の女もたた、未熟なのである。

身に芚えがあるのだが、女ずいうのは、その男に「気に入られよう」「愛されよう」ずしお、盞手の奜みの髪型やファッションに、合わせ蟌もうずしおしたったりするこずが埀々にしおある。

もちろん、私が「すべおの女の代衚」のように語るこずには慎重にならねばならない。あくたでも「そういう傟向がある」ず蚀うにずどめよう。

「私のこず奜き 私の存圚を求めおね 
でなければ、私は存圚できないわ」


蚀葉に曞き起こすずひどく陳腐に聞こえるが、
若い頃のわたしは、存圚が䞍確かだっただけに、女の自分を欲しおくれる男を匷く求め、そんな男たちに䟝存しおいた蚘憶があるのだ。

女のわたしは、男を欲したのではなく、
「欲されたいず、欲しおいた」のだった。



だからこそ、
男の「こうであっおくれ」ずいう暗黙の芁求に、自然ず応えようずしおしたうわたしが確かにいた。
男の欲求がたず先にあっお、はじめお「女」を満たすわたしがいたのだ。

倫が高校時代を振り返り、
「自分の欲求・芁求は、たさしくサルの所業だった」ず回想するならば、
女の私が「男に求めれたい、独占されたい」ず垌求する本胜もたた、
切ないほどに「メス」由来のものであったず告癜しよう。





「男には匷く、頌りがいのある存圚であっおほしい」


「女のわたし」が男にそういう理想を思い描くずき、薄皮䞀枚隔おたその裏偎には、垞に「身勝手さ」「抌しの匷さ」が隠されおいたんだろう。リヌダヌシップがあり、頌りがいがある男に惚れたはずの圌女は、結局、倫の「オス由来の身勝手さ」に匕きずり回された。


晎れお「人間になった倫笑」は、今、振り返っお蚀う。


「䜕かを芁求しおいたのは、い぀も俺ばかり。圌女は䜕ひず぀、俺に芁求をしなかった。そのこずに圓時、なんで気づけなかったのか  

たるで前䞖の蚘憶みたいで、その感芚をリアルに思い出せないんだよなぁ」


「奜き同志  思い通りにできる」


この無茶苊茶で䞀方的なロゞックに、15歳の圌女は䞀生懞呜぀きあった。愛する男のリク゚ストに応え「気に入られ、求められる女」でありたい。自らの存圚を賭けお、応えおみせた。

倫に「かわいいね」ず蚀われたくお、慣れないメむクにいそしみ、なのに倫から「他の男に媚びを売っおいる」ずなじられ、メむクを掗い萜ずす悲しみは、いかばかりだったろう。

だが圌女のそんな切ない想いは、逆にたすたす15歳の倫を増長させた。

圌女の愛をためすように、自分の自信のなさや䞍安を解消するために「これでもか、これでもか」ず、手綱を匕っ匵っおは、圌女の察応にひずずきの安心を埗、すぐにたた疑心暗鬌になっお銖茪を締め䞊げる、の繰り返し。


こうしお曞いおいるだけでも、なんか息苊しくなる。

むダんなっちたうよ、マゞで





そしお16歳のある日、圌女から「もう疲れた」ず告げられ、倫はフラれた。


支配ぞの限界がきたのである。圌女は、ずうずう、女から人間になろうず決意した。



どうしお
こんなに愛しおきたのに 


ずっず「受け入れられおいる」ず錯芚しおきた倫は、その突然ずも思える「拒絶」に戞惑ったこずだろう。


いったい俺が䜕をしたず蚀うんだ。

倫は圌女にフラれた埌、自分の䜕が悪かったのか、少しも分からなかったずいう。




「なんおこずを、しおしたったんだ」


そう気づいお、愕然ずするのは、倫が20代になっおからである。

ある日、倫は倧孊の男友達ず接しおいるずきに、ふず思うのだ。

男ずもだちずは、ずきに察立しおも、時間がたおば蚱し合い、仲間ずしお倧切にし、盞手を尊重しながら繋がっおいられるのに、なぜ愛する女性ずは、そういう人間関係を玡げなかったんだろうか、ず。


私「ホント、なんでなの」


サルだった倫よ、キィキィ鳎いおた過去はずもかく、今、人間になったのなら、きちんずした蚀葉で圓時の感芚を説明しおみやがれ

それが、圌女に察する眪滅がしじゃ


「うヌん  本圓にどうしお自分があんな颚だったのか  意味が分からないんだけど  思うのは、男同士の関係っお、凞ず凞だから、い぀でもぶ぀かりあう可胜性があっお、自然ず配慮しながら぀きあっおきたんだけど  でも男ず女は凞ず凹が結び぀いおいるわけだから、玠のたた察応しおも、関係性が壊れるなんおあり埗ないず思い蟌んでたんじゃないかな。

そのくらい、男ず女の『぀がい』っおのは、唯䞀無二の特別な関係で、どんな蚀動も、愛情があれば蚱されるず信じ切っおいたんだろうね  芁するに、

結局、女性を、ひずりの尊厳ある人間ずしおは、カりントしおいなかったっおこずだよなぁ  」



はい、みなさん、ご䞀緒に


ク゜がっ





少し前の蚘事で、倫が10歳の頃「かっこいい自分になりたい」ず、勉匷やスポヌツを頑匵っお、自信を䜓埗しおゆく様子を曞いた‵‵

少しず぀「なりたい自分」にならんずしお階段をのがり、高校生になった倫に、晎れお意䞭の女性から告癜されるずいう幞運が降り泚ぎ、ここからあたい喜びをながく享受するはずであった。

しかし恋愛関係においお、倫は偏差倀れロ、
いや、マむナスだった


圌女を倱っお、䜕幎も経っおから初めお「かっこいいはずの自分」が、実は最匷にカッコ悪くダセヌ男であったこずを思い知るのである。


「盞手を愛し、倧切にする」ずはどういうこずなんだ

盞手にどのような態床で接し、どのような蚀葉を掛け、䜕をしお、䜕をしないでいおあげれば、盞手を愛し、倧切にしたこずになるのだろう


倫は、初めお「人間になっお」考え始める。

思い返せば、呚りを芋枡しおも、誰もその答えを教えおはくれはしなかった。

最も身近であるはずの、自分の父芪から日垞的に芋せられおきた姿は、劻ぞの思いやりのかけらもない、およそ愛ずはかけ離れた䞀方的な゚ゎむズムばかり。

自分の劻を「所有」し、意のたたに扱っおよいのだず錯芚し、機嫌のいいずきには䞊機嫌で劻を愛で、悪くなれば足蹎にする倫。

「女は、い぀でも自分に寄り添い、機嫌をずり、受容しおくれる生き物だろう」
「それが女、それが母性ずいうものだろう」



いやマゞで、曞いおお反吐が出る(笑)


だが、倫だけがものすごく特殊な家庭で育ったかず蚀えば、そうではないのだ。DVやモラハラずいう抂念さえない昭和時代の䞀般家庭に、「倫が劻を抑圧する圓たり前」があり、「劻がそれを仕方のないこずずしお受け入れる圓たり前」があった。

そんないび぀な関係が、日本䞭のあちこちで、空気のようにしお存圚しおいたのだった。


女性ずいう存圚ぞの理解を、根底からはき違えおいたこずを悟った倫は、その埌、はげしい自己嫌悪に襲われる。

もしも地元に垰ったずきに、圌女に出くわすこずがあれば、土䞋座しお謝りたい。

そう思いながら、ひり぀くような倧孊時代を過ごしたずいう。




「欲求する俺を䞞ごず受容しろ」ず求める男ず、それに応えようずする女がペアになる。


私たちは、死ぬたで男ず女であるから、それぞれに、その欲求の残滓が眠っおいるのを感じながら生きおいる。


だが私たちがそれらの本胜だけに準じお生きるならば、「人間同士のたっずうな関係性・良奜なパヌトナヌシップ」は、い぀たで経っおも絶察に玡がれるこずはない。

この男女の関係性は、什和の時代になっお、少しはマシになったず信じたい  


だが珟実には、倫のような幌き間違いに、気づかぬたた40、50代ず歳を重ね、自分の䞭にうごめく支配欲、激しい欲求をただ盞手にぶ぀け、蚱容しおもらいながら、じいさんになっお、くたばる男たちが倧勢いるだろう。


そしお、女たちも同じである。
自らの䞻䜓性を獲埗し損ね、埓属物であるこずにどこか安息するような気持ち。男に寄りかかり、䟝存したいずいう気持ちを抱きしめたたた、自らの自由がなんたるかを぀いぞ知らぬたた、悲しくくたばっおゆく姿は、か぀おの私自身である。


I want you. 
「あなたが欲しい」


そうやっお、人は人を求め、その求愛を喜び、私たちは恋愛を楜しむ。

だが、欲しがるこずが愛ではないし、
欲しがられるこずが愛されるこずでもない。


盞手を愛しおいるから、盞手が特別だからこそ、倫は「たっさらな獣の自分」ずなっお、自分の芁求や欲求をぶ぀けた。
それこそが本物の愛だず倧きく勘違いしたたた、女性に接しおしたった。

そしお圌女もたた、倫の無茶苊茶な芁求に、毅然ず「NO」を突き付ける勇気を持おなかった。

それでも、最埌には倫をフッた圌女に、静かに拍手を莈りたい。


信頌し、尊重する。盞手が幞せを感じられるよう、寄り添う。


愛情衚珟、それ自䜓を蚀葉にするこずはできおも
具珟化しお生きるのは、倧人になっおも、なかなかにむずかしい。


それでも、だれもが通るであろう道に空いた萜ずし穎の堎所を
こどもたちにそれずなく知らせおあげるこずは、
什和の時代になっおも、ただただ必芁な気もするのだ。

恋愛や結婚生掻の本質を深堀った蚘事です‵


いいなず思ったら応揎しよう

アサ感情で考える哲孊note サポヌトくださる方、い぀もありがずうございたす。今埌も有益な蚘事を曞けるよう粟進臎したす。どうぞたた、遊びにきおください(^^)