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53歳で早期退職|独身女|#2|健康は誰が守る

こんにちは、ゆんです。
この3月に24年余り勤めた会社を早期退職、現在はフリーで仕事をしています。50代独身の、頑張らない毎日の模様をつれづれと書いています。2回目は健康のことを少々書きます。


呪いの言葉

40代も半ばを過ぎるようになってから、職場で長年共に働き続けた上司や同僚たちから、幾度となく聞き続けた言葉があります。

「安定収入手放すほどの勇気はないよね」

うん。
確かにそう。
20年以上も勤め、管理職ともなると、それなりのお給料がありました。ありがたいことに、24年間毎年昇給し、年に2回のボーナスもしっかり頂いていて。営業を担当していた時代なんて、支店の業績で評価される臨時収入などというものもあり、結構な額を頂いていました。退職金制度もしっかりしていて、いい会社に身を置いていたと思います。40代後半の時点では、日本人男性の平均年収以上は頂いていたのではないかと。周りの上司や同僚たちも、恐らく。

でも、会社から与えられた業務を長年果たしてきたからこそ重宝されていたわけで。もし途中で、「はい、クビー」と世に放り出されたら、手に職もなく何者でもない(と思い込んでいた)私には、この安定した収入を再び得られる自信が全くありませんでした。

次第に、この「安定収入」という言葉は、私に呪いをかけ始めました。
「安定収入がなくなったら、今の暮らしはできないよ」
「何も手に職がないから、他でここまでの収入は手に入らないよ」
「趣味も娯楽も、できなくなるよ」
「周りに笑われるよ」

そのおかげで、夜中まで残業することになろうが、休日返上でPCに向かって奮闘することになろうが、熱出しても出張することになろうが、転勤貧乏になろうが、胃が痛かろうが、背中に激痛が走ろうが、首が回らなくなろうが!「安定収入」を守るために仕事を続けました。仕事内容自体を嫌いなわけではなかったのも手伝って、心のどこかにあった「あれ、辞めたいかも?」という気持ちに蓋をして気付かないフリまでしていたのでした。

なんという呪いでしょう。

呪いをイメージさせる彼岸花。もともと、お墓に動物を寄せ付けないように植えるという立派な目的があったのですが、「この花を持ち帰ると不幸が訪れる」といった“呪いめいた言い伝え”が語られ、定着してしまったそうですよ。人の妄想で作り出される呪いの典型的な例です。(埼玉県日高市にて撮影)

呪縛からの解放

そんな私の目を覚まさせたのは、悲しいかな、「原因不明の体の不調」でした。みぞおち辺りが痛くて一晩中寝れなくなることが、しばしば起こるようになったのです。病院に行く時間や気力もなく、誤魔化しながらずっと放置していました。

ある日、痛みで一晩眠れなかったのに、朝5:30に出張に出かけないといけなかったことがありました。その夜も、遅くまでPC作業があって。ホテルでコンビニ弁当を食べ、PCの画面に向かいながら、灰色になった自分がふと呟きました。

「いつか取り返しのつかない病気になるよね」

その瞬間、ピキーンとしました。
たとえるなら、私を四面で囲っていたガラスが割れて崩れる感じ?
なんと、私は呪縛解放のマジックワードを呟いたようです。

いや、もっと早くに言えただろ。
今の自分だったら当時の自分にそう言うでしょう。
でも、自分で自分に強い呪いをかけていた私は、その簡単なマジックワードすら、ずっと口から出ることがなかったのでした。

健康は誰が守る

かくて私は、「安定収入」と自分の健康を秤にかけ、見事「健康が最も大切」という、誰もが知っている真実に辿り着くことができました。実際に会社を辞める決意をするに至るまでの概要は初投稿でお話ししたとおりです。

会社を辞めたいと上司に伝えたとき、上司は私のためを思って(と信じたい)、こう言いました。

「収入はどうするの?辞めるとなかなか今のような収入は得られないよ?」

フフフ。
その手には乗るまい。
もうすでにその呪いからは解放されたのだ。
安定収入と引き換えに健康を差し出すなんて、「健康のためなら死んでも構わない」と言ってるのと同じじゃないか。仕事を頑張れば私の健康をあなたが守ってくれるのかい?違うだろ?実際あなたも健康を害しているじゃないか。自分の健康と自分の人生を守れるのは自分しかいないのだよ。

そう心で呟きながら、上司と退職の折り合いをつけたのでした。

「収入がなくなる不安はなかったのですか?」

そう思われる方もいらっしゃるでしょう。全くなかったと言ったら嘘になります。でも、あの時の私は、「健康だったらどうにかなるさ」という心境でした。安定収入がなくなる不安よりも、健康を守れる嬉しさと、時間や精神的な束縛からの解放感の方が遥かに上回っていました。

そして、辞めて1ヶ月以上経った今。
ありがたいことに、会社でやっていた業務を委託していただけることになり、図らずも収入を得ることができています。何とかなった。そして、これからも何とかなるという、変な自信があります。不安に思うことが、一番良くない。体にも精神にも。「正解を選ぶ人生」ではなく、「選んだ人生を正解にしていくのだ」と思う今日この頃です。

肝心の体の不調のことですが、辞める直前に時間ができたので人間ドックを受けました。結果は「要精密検査」が2件。大きな病院を受診して、薬を処方されました。今のところ、あまり心配なさそうな感じです。もしあのまま仕事を続けていたら、あとしばらく不調を放置していたと思います。そうなると本当に取り返しのつかない病気になっていた可能性が高かった。

私の体は、私にサインを出していました。もう十分頑張ったと。ゆっくり生きなさいと。そして、「私を大切にしなさい」と。
ごめん、私の体。これからはちゃんと労るから。

毎朝、自分の胸をさすりながら、「今日も健康です。私のカラダよ、ありがとう、大好きだよ」と言っています。

皆様も、健康が一番大切です。
どうぞ、お体お大事に。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
皆様に幸あれ!



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