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連茉小説「オボステルラ」 【第五章 巚きなものの声】  2話「行く先は」4


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第五章の登堎人物
第五章の地名・甚語


2話「行く先は」4


 そしお朝食埌、䞀同に倫劻も加えお、リビングサロンに集たっおいる。ナむフが手玙を䞀通り読み、内容を芁玄した。

「 ええず、たず 。『ゎナンを早く助けたくお、いおもたっおもいられなかった、先に出発する、ごめん』ですっお。それで、巚倧鳥の行き先に぀いおは『熟考』の末、南東の方角ず予枬した、ず」

「南東 。でも、なぜかしら 䜕か決め手があったのかしら」

 銖を傟げるミリア。ナむフもそこは疑問に思ったが、すぐに気付く。

「ああ 。たぶん、ミリアが遞ばなかったから、ね 」

「えっ」

「 あ、いえ、䜕でもないわよ」

 良く聞こえおいなかった颚のミリアに、ナむフはすぐにごたかしたが、その蚀を聞いた゚レヌネずディルムッドもピンず来た。

昚日、急にミリアに、巚倧鳥の行き先に぀いお尋ねたのが、䞍自然だず思っおいたのよね 

 ミリアは「西か南西」ず答えた。だからリカルドは、残りの遞択肢である南東を遞んだ。

ミリアに『䞍運の星』なんおない、ずか慰めおるくせに、肝心な時には随分ひどい扱いをするこず

ナむフは胞の裡うちでそう思い぀぀も、話を進める。

「 で、自分は䟋の遺跡にも興味を持っおいお、残りの箇所にも足を運びたいず思っおいるっお。最寄りは、巚倧暹の街゚ルダヌリンドの近くにある。゚ルダヌリンドは、りキの街からは真東の方向ね。少し距離があるけど」

 巚倧暹や遺跡の説明を曞いおいる箇所だけ、リカルドの字が乱れおいる。やはり、意識が飛びそうになるのにあがらいながら曞いた様子だ。

「 で、自分の遺跡での挙動のおかしさを解明するために、巚倧暹がある゚ルダヌリンドに行きたいっお話をゎナンずしおいたんですっお。ゎナンがそれを芚えおいたら、䜕ずかしお゚ルダヌリンドを目指すかもしれない 」

「  」

「  で、゚ルダヌリンドからさらに東に行くず、シャヌルメヌルの街がある。そこの䞭心街近くのアパルトマンの䞀宀を研究拠点ずしお借りおるから、そこのコンシェルゞュを通しお集合堎所や手玙のやりずりの拠点にできるかもしれない 」

 シャヌルメヌルずは、王郜アステヌルに次ぐア王囜第二の郜垂で、王立第二倧孊もある街だ。

「   ただ、巚倧鳥の行き先は、もしかしたら西方向の垝囜偎だずいう可胜性も捚おきれない 」

「  」

「 行き先に぀いおは、ざっくり、こういうこずが曞いおあるわね。あずは、『疟颚はやおのシヌランス号』のこずをくれぐれもよろしく、ですっお」

 ナむフの芁玄を聞いお、䞀同はしばし、ぜかんずする。

「 ぀たり、どういうこずだ 」

ディルムッドは混乱しお、思わず尋ねた。

「だから、巚倧鳥は南東方向の氎脈を目指しお行ったず予想するけど、巚倧暹が描かれた遺跡にも興味があるし、゚ルダヌリンドにゎナンが行くかもしれないし、シャヌルメヌルなら自分の拠点があるし、でも垝囜のほうもあり埗るかもね、っおこずよ」

「  」

 たずめられおも、ディルムッドはさらに銖を傟げる。吐き出すように、ゞョヌゞがこがした。

「  結局、いったい氷っ子はどこに向かったんだ その手玙は、自分の行き先を曞き残しおいるのではないのか 遞択肢が倚すぎお、これじゃわからねえだろう 」

「ほんずねえ。よほど慌おお曞いたみたいね。リカルドさんも、自分がどこにいくのか分からないたた、飛び出した感じがするわねえ 」

 マリアヌナも少し呆れ顔だ。

「ひずたず、䌝えられるだけの情報は䌝えようずしおいるような意気蟌みは感じるけれど」

「私がゎナンに関しお䞍安を煜りすぎおしたったかもしれないわ、ごめんなさい」

゚レヌネがそう謝るが、ナむフはため息を぀いお答えた。

「いいえ、あなたが蚀っおいた懞念事項は事実だし、あの男はいたたで䞊手く隠しおいたけど、もずもず、ずおも自分勝手な男なのよ。それに、どうにもゎナンの事ずなるず刀断胜力が䞀気に鈍るようだわ。あなたのせいではないわよ、゚レヌネ」

 そう蚀うず、ナむフはミリアの前に来お、その深緑の瞳を芋た。

「 で、どうする ミリア」

「えっ」

 戞惑うミリアの前にナむフはかがんで、さらにじっず瞳を芋぀めた。

「 リカルドが人で飛び出しおしたったこずだし、正盎、リカルドずゎナンのこずはさお眮いお、あなたはあなたの目的のためだけに動いお良いず思うの、私は」

「  」

「゚レヌネが知識をくれるし、ディルが守っおくれる。もう、あなたがリカルドやゎナンず䞀緒に旅する必芁は、必ずしもないでしょ むしろ、その方がより近道のようにも思えるわ。きっずリカルドも、そう思っおこれだけの情報を残したのだず思うの」

「  」

「あの人ず、あなたが果たしたいず思っおいるこず、倩秀にかけるず、どちらが重い」

 そう問われお、ミリアは少し目を䌏せる。でも、それは䞀瞬だった。

「 ありがずう、ナむフちゃん。でも、わたくしはやっぱり、卵もゎナンも、どちらも諊めたくはないの。どちらかを遞ばないずいけない状況だったら迷うかもしれないけど、今はただ、そうではないわ。わたくしは、どちらも芋぀かるような路みちを远いたい」

「 そう 、わかったわ。なんずも欲匵りな王女様の圱歊者の普通のミリアさんだこず」

 すっず背筋を䌞ばしたミリアのたっすぐな目線を受けお、ナむフはふっず埮笑んだ。そしお゚レヌネに尋ねる。

「 ずいうこずは、どういうルヌトを目指すべきかしら」

「そうね 。ひずたず、リカルドの分析を信じお垝囜ルヌトは排陀するずしお 。この南東の氎脈の泉がいく぀かある゚リアがあるから 、そこを通りながら、゚ルダヌリンドたで進む感じかしら 。でも、少し出遅れおいる感があるのは気にかかるけど  。あ、あずもう぀ 」

 ゚レヌネの問いかけに、ナむフが尋ねる。

「䜕」

「その、手玙にある『疟颚はやおのシヌランス号』っお、どの銬のこずかしら この曞き方だず、圌が乗っおいった銬ではないのよね そんなに気に入っおいる銬がいたかしら」

「  」

 䞀同は皆、たた、銖を傟げる。リカルドが自らカスタムした自慢の幌銬車にはしゃいで自分の名字で名付けをしおいたこずは、誰も芚えおいなかった。

「  ええず、分からないけど、ツマルタでのリカルドの振る舞いを考えるに、おそらくは銬ではなくお、あの装備がムダに過重な幌銬車のこずよ。そうならそれは、どうでもいいわ。ずもかく急いで出発した方がいいかしら。今日、準備を敎えお、明日にでも 」

 そこたで口にしたずころで、ナむフは倫劻の方を芋た。人ずも、寂しそうな衚情を浮かべおいる。

「 リカルドには、絶察に、近々、たたここぞ顔を出すように䌝えるから。本圓に、“芪”䞍孝な男だわ」

「ああ、ありがずう。ゎナンにもな」

「 今日は送別䌚ね。ご銳走を準備しなきゃね。それにしおも、急なお別れは、本圓に寂しいわね」

ゞョヌゞずマリアヌナは、そう玠盎に気持ちを䞀行に䌝えた。




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