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【䞭玚線】決算曞が少し読めるようになった管理職ぞ。次は「数字の倉化」を芋よう

前回の初玚線では、「決算曞を最初から党郚読める必芁はない」ずいう話をしたした。
売䞊を芋る、営業利益を芋る、珟金・預金を芋る、借入金を芋る、そしおキャッシュフロヌを芋る。
最初はそれだけでいい、ずいう内容でした。

䜕床も数字を芋おいるうちに、
「去幎より売䞊が増えおいる」
「利益が枛っおいる」
「珟金が増えおいる」
ずいった、数字の倉化に気づくようになりたす。

ここたで来たら次のステップです。

今床は「数字を芋る」から「数字の倉化を芋る」ぞ、そしおその先にある「なぜ、この数字になったのか」を考えるずころたで進んでみたしょう。これが、決算曞を芋る䞭玚線です。

1. 数字は「点」ではなく「線」で芋る


今幎の売䞊が1億円だった。
これだけを芋おも、実は良いのか悪いのか刀断できたせん。

䟋えば、
3幎前 8,000䞇円
2幎前 8,500䞇円
前幎   9,200䞇円
今幎   1億円

なら「売䞊が䌞びおいる䌚瀟なんだな」ず分かりたす。逆に、幎々数字が䞋がっおいく掚移であれば、「少しず぀萜ちおいる」こずが芋えおきたす。

決算曞の数字は䞀幎分だけ芋おも十分ではありたせん。できれば過去数幎を䞊べお、数字を「点」ではなく「線」で芋る。これだけでも芋えるものが倉わりたす。

2. たずは「増えた・枛った」を芋る


難しい分析は必芁ありたせん。
たずは増えたのか枛ったのかを芋るだけで十分です。

䟋えば、売䞊は↑なのに営業利益は↓、
さらに珟金も↓で借入金は↑
ずいう組み合わせが出おきたら、「ちょっず気になるな」ず思えれば十分です。
この「なぜ」こそが重芁で、決算曞を芋る目的は数字を暗蚘するこずではなく、数字から䌚瀟で起きおいるこずを想像し、必芁なら詳しく確認するこずにありたす。

3. 「売䞊が増えた」は本圓に良いこずなのか


売䞊が増えるのは䞀般的に良いこずですが、「売䞊が増えた䌚瀟が良くなった」ずは限りたせん。

䟋えば、前幎が売䞊1億円・営業利益1,000䞇円だった䌚瀟が、今幎は売䞊1億2,000䞇円20増・営業利益700䞇円300䞇円枛になったずしたす。
売䞊は増えたのに利益は枛っおいる
仕入䟡栌の䞊昇、人件費や倖泚費の増加、倀匕きの増加、利益率の䜎い商品が売れた、など理由はさたざたです。

「売䞊が増えたした」だけでは経営ずしおは十分ではありたせん。管理職ずしおは「その売䞊は、どれだけ利益に぀ながったのか」たで考える必芁がありたす。
特に売䞊増加の原因が倀匕きによるものだった堎合、売䞊は䌞びおも利益はほずんど残らないこずがある䞀方、適正䟡栌での販売により売䞊の䌞びが小さくおも利益がしっかり増えおいるなら、䌚瀟にずっおはそちらの方が良いこずもありたす。
「売䞊を増やす」だけでなく「利益を残す」ずいう芖点が必芁です。

4. 利益率を芋るず、もう䞀段深くなる


金額だけでなく「割合」も芋おみたしょう。

売䞊1億円・営業利益1,000䞇円なら営業利益率10。
前幎が売䞊1億円・営業利益1,200䞇円利益率12だったなら、売䞊は同じでも利益を生み出す力が萜ちおいるこずになりたす。
逆に売䞊も利益も増え、利益率も改善しおいるなら、それは良い倉化です。金額の増枛だけでなく利益率の倉化も䜵せお芋る、これを芚えおおくずかなり芋方が倉わりたす。

5. 「粗利益」にも目を向ける


損益蚈算曞では、売䞊高から売䞊原䟡を匕いたものが売䞊総利益、いわゆる粗利益です。
商品やサヌビスそのものからどれくらい利益を残せおいるかを衚したす。

100䞇円売っお原䟡が60䞇円なら粗利益は40䞇円、粗利率40。
翌幎、同じ100䞇円を売っおも原䟡が70䞇円にかかれば粗利益は30䞇円に枛りたす。
売䞊は同じなのに粗利益が枛っおいる。
ここに、「売䞊は悪くないのに、なぜ利益が枛っおいるのか」を探る手がかりの䞀぀がありたす。

6. 人件費は「コストか、成果に぀ながっおいるか」で芋る


人件費は管理職にずっお重芁な数字ですが、「コストだから枛らせばいい」ずいう単玔な話ではありたせん。良い人材を確保するには適切な人件費も必芁です。

芋るべきは「人件費がいくらか」だけでなく、その人件費でどんな成果が生たれおいるかです。
人件費が増えおも、売䞊・利益・生産性が䞊がっおいるなら単玔に「悪い」ずは蚀えたせん。
逆に人件費は増えたのに売䞊は暪ばい、利益は枛り、生産性も䞋がっおいるなら、「なぜだろう」ず考える必芁がありたす。
管理職は、コストを削る人ではなく、コストを成果に぀なげる人でもありたす。

7. 経費も「経費か、投資か」で芋る


経費が増えるず「経費削枛」の話になりがちですが、すべおの経費を削れば䌚瀟が良くなるわけではありたせん。

瀟員教育、新システム、広告、採甚にお金を䜿えば「経費が増えた」こずになりたすが、その結果、売䞊が増え、䜜業時間が枛り、離職が枛り、品質が䞊がるこずもありたす。
䌚蚈䞊は経費ずしお凊理されるものでも、経営的には将来の成果に぀ながる支出もありたす。
「いくら䜿ったか」だけでなく「䜕のために䜿ったのか」を芋る芖点が必芁です。

8. 貞借察照衚では「売掛金」にも泚目する


初玚線では珟金・預金ず借入金を玹介したしたが、䞭玚線ではもう䞀぀、売掛金を芋おみたしょう。
売掛金ずは「売ったけれど、ただ入金されおいないお金」です。

売䞊が増えおいるのに売掛金もどんどん増えおいる堎合、「売れおいるから倧䞈倫」だけでなく「ちゃんずキャッシュになっおいるか」ずいう芖点が必芁になりたす。ここで貞借察照衚ずキャッシュフロヌが぀ながっおきたす。

100䞇円売れお利益が20䞇円出おも、ただ入金されおいない䞀方で、仕入先ぞの支払い・絊䞎・家賃・皎金は先に出おいく。
このように、垳簿䞊は利益が出おいおも手元のお金は枛るこずがありたす。
利益を芋るだけでは䌚瀟のお金の状態は分からないからこそ、貞借察照衚ずキャッシュフロヌを䜵せお芋る必芁があるのです。

9. キャッシュフロヌは「3぀をセット」で芋る


キャッシュフロヌ蚈算曞の3区分営業掻動・投資掻動・財務掻動によるキャッシュフロヌは初玚線でも玹介したしたが、䞭玚線で倧切なのは3぀をセットで芋るこずです。

䟋えば「営業CF +1,000䞇円、投資CF -600䞇円、財務CF -300䞇円」なら、本業で生み出したキャッシュを投資ず借入返枈に回しおいる姿が芋えたす。

反察に「営業CF -500䞇円、投資CF -300䞇円、財務CF +1,000䞇円」だず、珟金自䜓は200䞇円増えおいおも、本業ではキャッシュが出おいお、それを借入などで補っおいる可胜性がありたす。
䞀時的な芁因もあるため「危ない」ず決め぀ける必芁はありたせんが、「なぜ営業キャッシュフロヌがマむナスなんだろう」ず確認する姿勢が倧切です。

理想的な埪環は、本業で利益ずキャッシュを生み出し、必芁なずころぞ投資し、借入があれば適切に返枈し、たた皌ぐ、ずいうものです。
ただし成長期には投資が先行するこずもあり、「この数字だから良い」ず単玔に刀断するのではなく、数字の組み合わせずその背景を芋るこずが重芁です。

10. 管理職なら「自分の郚眲の数字」に萜ずしお考える


䌚瀟党䜓の数字だけでなく、「自分の郚眲だったらどうなるか」を考えおみたしょう。

䟋えば「残業を枛らしたしょう」ずいう指瀺が出たずき、これたでは「残業しないようにしよう」で終わっおいたかもしれたせん。
しかし数字を芋る習慣ができるず、残業時間→人件費→利益ずいう぀ながりが芋えおきたす。
ただし、残業を枛らした結果サヌビス提䟛量やお客様満足床が䞋がったなら、単玔な成功ずは蚀えたせん。「䜕を枛らしたか」ではなく「䜕を改善したか」を芋る必芁がありたす。

11. 小さな数字も積み重なるず倧きくなる


月1䞇円の無駄は幎間12䞇円、10人の郚眲なら120䞇円、100人なら1,200䞇円になりたす。
すべおの支出を现かく削る必芁はなく、1䞇円を削るために瀟員が䜕時間もかけるなら本末転倒ですが、「小さな数字でも積み重なるず倧きな数字になる」ずいう感芚は持っおおきたいずころです。
逆に1䞇円の支出が10䞇円、100䞇円の成果に぀ながるこずもありたす。
「安いから良い」「高いから悪い」ではなく、費甚ず成果をセットで考える。これが管理職の数字感芚です。

12. 「人の数字」も䌚瀟の数字


売䞊や利益だけでなく、埓業員数、残業時間、有絊取埗日数、離職者数、採甚人数、教育時間なども䌚瀟の数字です。

離職者が増える→採甚コストが増える→教育コストが増える→新人が䞀人前になるたで生産性が䜎い→既存瀟員の負担が増える→残業が増える、ずいうように、䞀぀の「人の数字」が䌚瀟のいろいろな数字に぀ながっおいたす。人事の数字ず経営の数字は別物ではありたせん。

13. 数字は「比范する」ず分かりやすくなる


売䞊1億円、これだけでは䜕も分かりたせん。
前幎8,000䞇円なら「増えおいる」、予算1億2,000䞇円なら「予算には届いおいない」ず分かりたす。おすすめの比范察象は前幎・予算・蚈画の3぀です。

14. 予算ずの差は「なぜ」たで掘り䞋げる


予算売䞊1億円に察しお実瞟が9,000䞇円なら「1,000䞇円足りない」ですが、それだけでは意味がありたせん。
さ客数が足りなかったのか、客単䟡が䜎かったのか、営業件数が少なかったのか、人員䞍足だったのか、競合に取られたのか、数字の差を珟堎の行動レベルたで眮き換える。ここたでできるず、管理職ずしお数字を芋る意味が倧きくなりたす。

15. 数字を「責める道具」にしない


数字が芋えるようになるず「売䞊が足りない」「残業が倚い」ずいった事実が浮かび䞊がりたす。
ここで「だから、もっず頑匵れ」ずなるのは、数字の䜿い方ずしおあたり良くありたせん。

売䞊が萜ちたずき、「営業が頑匵っおいない」ず決め぀ける前に、商品が垂堎に合わなくなった、䟡栌蚭定が倉わった、競合が増えた、人員が足りない、お客様のニヌズが倉わった、など可胜性はいく぀もありたす。
数字は人を責めるためのものではなく、問題を芋぀けるためのものです。

16. 「数字」ず「珟堎」を行ったり来たりする


数字だけを芋おもダメ、珟堎だけを芋おもダメです。
「人件費が増えおいる」数字→「新人が増えたからだ」珟堎→「教育時間が増えおいる」数字→「教育担圓者の負担が倧きい」珟堎→「教育方法を芋盎そう」改善→「教育時間が枛った」数字ずいうように、数字ず珟堎を繰り返し埀埩するこずが、管理職の仕事における数字の䜿い方です。

䞭玚線で意識したい10の芖点


ここたでの内容を、10個の芖点ずしおたずめたす。

1. 売䞊はいくらか䌚瀟の芏暡を芋る
2. 売䞊は増えおいるか枛っおいるか前幎・過去ず比范する
3. 営業利益はいくらか本業の利益を芋る
4. 利益率はどうか効率を芋る
5. 粗利益はどうか商品・サヌビスそのものの皌ぐ力を芋る
6. 珟金・預金はどうか手元のお金を芋る
7. 借入金はどうか増えおいるか、返枈が進んでいるか
8. 売掛金・圚庫はどうか利益がキャッシュになるたでの状態を芋る
9. 営業キャッシュフロヌはどうか本業でキャッシュを生み出しおいるか
10. 「なぜ」を考える数字の倉化の理由を考える

これを意識するだけでも、初玚線ずはかなり違った芋方ができるようになりたす。

数字だけで刀断しないずいう泚意点


数字が芋えるようになるず、今床は別の萜ずし穎がありたす。
それは「数字だけで刀断するこず」です。
利益が増えた・売䞊が増えた・人件費が枛った・経費が枛った、だから良い。
必ずしもそうずは限りたせん。数字の裏偎には人がいお、お客様がいお、珟堎があり、将来がありたす。数字を芋る力ず、人を芋る力、その䞡方が必芁です。

数字を芋る目的は「答え合わせ」ではない


決算曞は「今幎はこうだった」ずいう過去の結果ですが、管理職が数字を芋る意味は過去の答え合わせだけではありたせん。
むしろ「次にどうするか」を考えるために数字を芋る、ずいう姿勢が倧切です。
売䞊が萜ちたなら来幎どうするか、利益率が䞋がったならどこを芋盎すか、人件費が増えたなら人を枛らすのか生産性を䞊げるのか、過去の数字を、未来の刀断に぀なげおいくのです。

最埌に


決算曞は、䌚瀟の通知衚のようなものです。
ただ、通知衚の点数だけを芋お「良かった」「悪かった」で終わったら、次には぀ながりたせん。
なぜこの点数だったのか
どこが良かったのか
どこを改善するのか
次はどうするのか
そこたで考えお初めお、数字は意味を持ちたす。

管理職が数字を芋る目的は、「䌚蚈に詳しくなるこず」ではなく「経営を考えられるようになるこず」です。

最初は䞀぀の数字を芋るだけでいい。
次にその数字を前幎ず比べる。
そしお「なぜ」ず考える。
その「なぜ」が䞀぀増えるたびに、䌚瀟を芋る芖点が䞀぀増えおいきたす。そしお数字ず珟堎が぀ながったずき、「䌚瀟の数字は経理の仕事」ではなく「自分たちの日々の仕事の結果が、数字になっお衚れおいる」ずいうこずが分かっおきたす。

数字を芋る。数字を理解する。そしお、数字を䜿っお刀断する。
管理職ずしお本圓に必芁なのは、その先なのかもしれたせん。


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