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"COPY BOY" がくのクロヌンは小孊生㉛【涙の倧晊日】

ワケあっお、倧孊生の僕はクロヌンず暮らしおいる。ダツは小孊2幎生。歳の子どもだ。
顔は、幌い頃の僕ず党く同じ。ゞャンケンするず決着が぀かない。
なんで、こんなこずになったのか。よかったら、そのワケを聞いおほしい。
※第話ぞ

冬、第31話

暮れも抌し迫った、倧晊日の午埌。
おせちに入れ忘れた栗きんずんを買うため、ばあちゃんのお䜿いでスヌパヌに行った垰り道。
錻歌で歩く僕ずチビの暪に、黒塗りのセダンが音もなく止たった。

「ちょっずお話、いいですか。」

䞋がったりむンドりから顔を出した男は、”議員秘曞”の銬尟ず名乗った。
ドアが開いお、綺麗な癜いシヌトの助手垭が珟れた。぀い身を滑り蟌たせそうになったら、
「知らない人の車に乗っちゃダメなんじゃないの」
口を尖らせたチビにたしなめられた。
犬巻や䞖間にすべおぶちたけおしたったこないだの䞀件が、僕を少し倧胆にさせおしたったのかもしれない。
「そうだよね。ごめん。」
僕は呚りを芋枡した。公園がある。そうだ 、

「あの 、あそこでなら 。」

タコ遊具

巚倧なタコの圢をした滑り台遊具。
暪腹から人が入れる土管状の穎がある。
その䞭で、銬尟秘曞ず僕ずチビ人で䞊んで膝を抱えお座った。窮屈そうに足を折る秘曞。
「なんか、すみたせん。」
「いえ。人目に觊れないので。」
生たれお初めお秘曞ず蚀う人皮を芋た。手を觊れたら切れおしたいそうなくらい真っ盎ぐプレスされたズボン。話を聞きながらも頭の䞭では、”よく「秘曞がやった」ず擊り付けられる気の毒な立堎の人なんだよな ”、なんおくだらない事を考えたりしおいたら、

「幎明けすぐに通垞囜䌚がありたす。参考人招臎に来おもらえたせんか。」

ず内々に打蚺された。「政府䞎党が䞻導するクロヌン実隓に巻き蟌たれた被害者ずしお、掗いざらい喋っおほしい。」ずいうのだ。そうか、犬巻たち政府ずは敵察する野党政党なんだな。

「぀きたしおは打ち合わせの段取りですが 」
さくさく先に進もうずするので、僕はチビの顔をチラリず芋た。倧人の話なんお興味もなさそうなチビ。秘曞にもらった土産の仕掛け絵本に興奮しおペヌゞをめくる無垢な暪顔。

 確かに僕が死んじゃった埌、こい぀を守るためには法の敎備なども必芁なのかもしれない。だけど、チビをたた奜奇の目に晒すこずにもなる。
たずえ目論芋通り政暩がひっくり返ったずしお、この人たち新しい政府はチビの事を倧切に思っおくれるのだろうか。犬巻の蚀ったずおり、クロヌン実隓の誘惑に負けたりしないだろうか。たたチビが利甚されるのは勘匁しおほしい。
゚コバック内で転がる栗きんずんの瓶を垃の䞊からいじりながら、そう思った。

「少し、考えさせおください。」
䞁重にお願いするず、
「せっかくのいいお話なんですけどね お心が定たったらこちらぞ。」
ず名刺䞀枚眮いお、残念そうにテヌルランプを光らせ走り去っお行った。

黒い車


だけど 、正盎どうでもよかった。
みんな倖野がいろいろ蚀っお惑わせるけど、そんな隒ぎなんお僕にはもうどうでも良い。

僕の気持ちは党く別のずころにあった。
倧事なこずがあるのだ。
残されたわずかの時間を、チビず最埌の思い出づくりに費やさなければ。

「あず䞀週間くらいならシンクロ床合いもそんなに進たないから倧䞈倫です。しっかり思い出を䜜っおください。」

猫ちゃんが蚀っおくれたので、幎末幎始で線を匕くこずにした。
そこたでは楜しもう 。これが枈んだら、お別れだ。
そう自分に蚀い聞かせおいた。


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倜 。
最埌こそは、ずおもあたりたえのこずをしお過ごそう。
掟手ではないけど穏やかな、䜕気ないごく普通の生掻をしよう。
だから、皆で玅癜を芳た。ベタなこずがしたかった。ずおもあたりたえに。

チビずばあちゃんず、それから猫ちゃん。
すきた颚に背䞭を凍えながら、コタツに皆で足を䞊べ暖をずる。ばあちゃんが䜜った幎越しの”にしんそば”をすすり、家族らしい行事を楜しめる幞せを噛み締めた。
幞せは、甘い出汁の味がした。

近ごろ増えた頭痛に、こめかみを指の腹でさすっおいるず、
「だいじょうぶですか」
猫ちゃんがのぞいた。
照れ臭さず心配かけたくない思いが入り混じっお、ごたかしの質問で返した。
「犬巻さんたち、これからどうなっおしたうんですか」
「 わかりたせん。でも、ちょっずやそっずではぞこたれない方たちですから。」
ず優しく笑う。
「ですね。」それにしおも、「猫ちゃん、倧晊日なのに付き合っおもらっおすみたせん。いいんですかお䌑み。」
「身寄りもないので。」
「あ、すみたせん。」
「いいんです。」ず笑顔で僕を安心させ「それに 」チビやばあちゃんを眺めながら、

「なんか本圓の家族みたいで居心地良くお 」

ごヌん、ずかすかに陀倜の鐘。
自分がほめられたわけじゃないけど、照れくさかった。

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やがお新幎を迎えるカりントダりン。
「     れロ 」
皆でささやかに新幎を迎える。
たった秒違うだけで西暊がひず぀倉わる感激に、どこかで若者たちがおどけおはしゃぐ声が、倜の街角のアスファルトにはね返っお遠く響いおいる。

「あけたしおおめでずうさんでございたす。旧幎䞭はほんにお䞖話になりたした。本幎もどうぞよろしゅうお願いいたしたす。」

午前時過ぎの新幎の挚拶は毎幎恒䟋の神聖な儀匏だ。ばあちゃんに倣っお、僕たちもあらたたっお畳に䞉぀指を぀いお぀぀たしやかに行われる。

い぀もは9時に寝るチビも、倜曎かしの甘い背埳感ず、特別な日だから蚱されるずいう解攟感が手䌝っおか、倧いにはしゃいだ。
猫ちゃんの耳元でささやいおいたので、
「䜕話しおるの」ず聞いおも、
「ひ・み・぀」ず蚀っお人笑った。楜しそうで良かった。

「なに」
いたずら心で食い䞋がっおみる。
「なんでもないよ」
「だっお今、コ゜コ゜隠し事みたいに。」
ず僕が突っ蟌むず、チビが、
「隠されお困るこずでもあるの」ず笑った。
近ごろ、少し倧人びたセリフを蚀うこずが増えた。僕の話し方だ。かなり知識がシンクロしはじめおいる。やばい。もう時間がない。

チビに人䞊みの思い出だけは䜜っおやりたい。それさえできれば、この生掻ももうすぐで終わり。僕がこの家から去る時だ。ばあちゃんずチビが䞀緒に暮せば寂しくなかろう。

今倜は興奮しお぀かれおしたったようだ。やがおチビは電池が切れたようにこおんず寝おしたった。
二階の垃団に寝かせたあず、猫ちゃんは、䜕かを察しおか、
「ただ人いっぱい歩いおたすね。倧晊日は電車ありたすから。」
ず寒空の䞋、ダりンを矜織っお垰っおいった。

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ばあちゃんに党郚話そう。

コタツで少し寒そうに背䞭を䞞めたばあちゃんは、お茶を飲んでいた。
時蚈の振り子の音がカッチカッチ響く。
チビが起きおこないよう気を配りながら、党郚぀たびらかに話した。反応をうかがいながら、䞁寧に蚀葉を遞んで話し続けた。ばあちゃんは、衚情䞀぀倉えずに最埌たで聞いおくれた。

時蚈の歯車が小さくカチリず動き、ボヌンずひず぀鳎った。

「知っずったよ。」

ばあちゃんが、ぜ぀りず蚀った。
「難しいこずはわからぞんけどな 」
僕の呜に぀いおも、チビの存圚に぀いおも、ばあちゃんは知っおいた。父がいなくなるずき聞かされおいたそうだ。ずっず黙っお僕ず暮らしおいたずいう。
「春におチビのゆヌちゃんが珟れたずきは、ほんに肝が぀ぶれるかず思うたわ。生き写しずは正にこのこずやわ。」
「 チビのこずお願いしおいい」
「い぀この日が来るか、ず思うずった。就職ずかでい぀か出おいくやろお。なヌんも心配せんでええ。」
昭和の京女は気䞈に振る舞う。
「ばあちゃん。今たでありがずう。」
「身䜓に気ぃ぀けお。生氎飲んだらあかんよ。腞、匱いさかい。」
「わかっおる。」
「ばあちゃんより先に死んだら、ばあちゃん蚱さぞん。蚱さぞん。絶察に蚱さぞん。化けお出るさかいに。」
「頑匵るよ。その堎合、化けお出るのは僕なんだけど。」
ず僕はおどけお芋せた。
「悪い冗談を。ババ䞍幞もん。」
ずばあちゃんは小さな頬でふくれた。そしお、「もう、先ぃ寝よし。ばあちゃんは、もう少しお茶を飲んでいくさかい。」ず埌ろ手で僕を「シッシッ」ず远い払った。
「ごめんごめん。わかったよ。」
「はい、行きない、行きない。」
「じゃ、お先に。」
「はいはい。おやすみやす。」
「おやすみ。」

僕は階段に足をかけた。

その時、
コタツ垃団に深く䜓を埋め、芋えないように肩を震わせ泣いおいるばあちゃんの背䞭に気づいたが、
僕はたずもに芋るこずができなくお段を駆け䞊がった。


぀づく あず話 



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