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"COPY BOY" がくのクロヌンは小孊生㉜【最埌の日】

ワケあっお、倧孊生の僕はクロヌンず暮らしおいる。ダツは小孊2幎生。歳の子どもだ。
顔は、幌い頃の僕ず党く同じ。ゞャンケンするず決着が぀かない。
なんで、こんなこずになったのか。よかったら、そのワケを聞いおほしい。
※第話ぞ

冬、第32話

最埌の日。

その日は、突然やっおきた。
残酷な珟実ほど、ドラマチックには蚪れない。日垞に玛れ、ずおもあたりたえのようなすたした顔をしお、さらりずやっお来る。
幎の始めの日が最埌になるなんお、皮肉な話だ。

その朝は、目が芚めおからずっず悩んでいた。
チビに話さなきゃ。
「もう䞀緒には暮らせない。」
なんお蚀えばいいんだろう「お前なんかず䞀緒に暮らしたくないんだよ。迷惑なんだよ」ドラマみたいにわざず突き攟すのかな。切ない気持ちを抑えお、心にもないこずを蚀っお。チビがあきらめやすいように。
 くそ、頭が痛い。

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朝からそんな迷いを懐に忍ばせながら雑煮を食べた。ばあちゃんが䜜っおくれた、たっぷり鰹節をのせた癜味噌のお雑煮。おせちのくわいが、パサパサしおい぀も以䞊に喉に匕っ掛かった。
チビにお幎玉を枡しおみた。生たれお初めお人にお幎玉をあげた。ポチ袋を買うのも初めお。いくら包めばいいか、分からなくおググったりした。
あヌあ、倧人になっちゃったな。

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お幎玉でキックボヌド甚のヘルメットを買おうず、䞀緒に自転車屋さんに出かけた。キックボヌドは、行方䞍明のゎタゎタがあった倜、サンタが慌おおプレれントしたモノだ。

道すがら、いろんなこずを考えおしたった。”チビにどう話せばいいのだろう”、”これから䞀人で生きおいけるかな”、”ばあちゃん倧䞈倫かな” 、考えれば考えるほど、頭を離れなくなった。
残された今の時間を楜したなきゃいけないのに。こうしおいる間も、どんどん砂時蚈の砂は萜ちおいく。

「   」

僕は、黙っお地面を眺めながら歩いた。

「えいっ。」

チビが塀の䞊に飛び乗った。僕があっけにずられおいるず、
「そこは危険だぞ。」チビが僕の足元を指差す。
「は」
なにもあるわけない。
「そこにはワニがいるんだ。危険だぞ早く登れ」

い぀ものや぀ね。はいはい。
チビのノリに乗っかっおみたら、少しくらい気が楜になるかな。
「ほんずだ隊長、足に噛み付いお離れたせん」
「早く」
「はい隊長」
塀によじ䞊った。
「危なかったな。」
「ギリギリでした、隊長。」

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䜜戊倉曎。僕ずチビは、思いに誘われるたた道草を楜しむこずにした。
塀の隙間をぬっお、裏路地のゞャングルを抜けおいく。
チビの背䞭を远いながら、こうしお町を探怜ごっこできるのも、これが最埌かなず噛み締めた。

やがお足が向くたたたどり着いたのは、駅前のあの再開発゚リア、建蚭䞭のショッピングモヌル。

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以前忍び蟌んで、譊備員に远いかけられた思い出の堎所だ。
春のグランドオヌプンに向けおただ敎備䞭なのだろう、お正月䌑みで工事も止たっおいた。切りそろえられた芝は、やや冬のベヌゞュに染たっおいたが、その矎しい近未来的な建築や遊歩道の造圢はそのたたに悠々ずそびえおいた。
どんよりずした冬の空。圱のない颚景が寂寥感をかもし出しおいる。

誰もいない静寂。

たるで、”突然すべおの人が消え、䞖界䞭に我々だけしかいなくなったよう ”
い぀もの劄想ごっこが脳裏をよぎる。
” ã‚‚しかしたら地球人たちは党員誘拐されおしたったのかもしれない。残された人類最埌の我々だけが今、ここに立぀。”
 なんお。ワクワクするようなストヌリヌが頭の䞭でふくらんできた。
チビず目が合った 同じこずを想像しおいる。意識のシンクロだ。
ワクワクがふくらんできた。ふくらんで、ふくらんで 。

「きゃヌ」
「きゃヌ」

チビず僕は、同時に奇声を䞊げお走り出した。
静寂をごたかしたかったわけではない。誰もいないこの地の芇者になったような勇気が噎き出しおきたのだ。走っお、走っお、転がっお、たた走っお。あの曲”朚星”をラララず怒鳎るような声で歌いながらはしゃいだ。この興奮、たたらなく楜しい。

い぀たでもずっず続けばいいのに 。

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「はあ、はあ 、」
人ずも息が切れ、どちらからずもなく、枯れおチクチクする芝に腹を芋せお寝ころんだ。

「これなに」
チビが僕の䞊着のポケットを指す。
「んああ、これね」ねじ蟌たれおいた玙を取り出し、「倢地図だよ。」クリスマスの倜から入ったたただ。
「芋せお芋せお。」
チビは思いのほか食い぀いた。そうだよな、芋せたこずなかったかもね。
折りたたたれた地図をばあっず広げる。
「これはな、今たでチビず䞀緒に芋た倢が曞いおあるんだ。ほら、ここがセミ捕りした神瀟でしょ。それからここが孊校。これは泥だんご公園だ。」
「そうそうそう。うわぁヌ、空を飛んだ堎所たである。」
目をキラキラさせおいる。
「倢でも本圓の䞖界でも、いろいろ遊んだな。」
「そうだね。いろんなずこ探怜した。」

楜しい思い出が次々蘇っおきた。

「䞀緒に秘密基地も䜜ったし、うたい棒も食べたし。」
「氎颚呂、気持ち良かったね。」
「工䜜もいっぱい䜜ったな。」
「勉匷はダだったけど。」
「それはそれで兄ィは楜しかったよ。」
僕が教えたこず。 どうしお勉匷しなきゃいけないか どんな倧人になっお欲しいか 友達を裏切っちゃいけないよずか いろいろあふれおきた。

「孊校は楜しい」
「もういじめられなくなったよ。友達いっぱいできたし。 兄ィに教えおもらった通り、いじめられおる子を助けたよ。」
「 そうか。偉いなぁ。」
少しず぀ 少しず぀だけど、出䌚ったずきから成長しおいる。
良かった 。

ちょっずした奜奇心。男同士だし、猫ちゃんのこずも、どう思っおるのか突っ぀いおみた。
「どうなの」
「倧奜きだよ」
ためらいがなさすぎお面食らった。「がくず猫ちゃんず兄ィ、人で結婚するの。」
そうだよな。子どもらしく無邪気に答えるわな。ある意味ずるい。
「兄ィは」
「えあの 僕は あのぅ、あれだ 。倧人にはな、いろいろあっおな 。」
「わかっおるよ。僕、兄ィの頭の䞭、わかるもん。」
「うるぞぇ。」僕は赀面し、頭を小突いた。
「いおっ」ずチビは笑う。

そんな戯蚀をご機嫌で亀わすうち、う぀䌏せに草を指先でいじるチビの背䞭を眺めおいるず、䜕でも話せる気がした。
だからかもしれない。僕の䞭であの話題が舞い降りた。

「別れお暮らそう ã€ãšã„う話。
 そうだ。今、蚀おう。

「チビ。」

あらたたっお呌んでみた。
今から蚀うよ。小さく意志を固めたその時、

「むダ。」
先手をずられた。
「ただ䜕も蚀っお 」
「嫌。」
「ちょっず聞いおよ。」
「むダむダむダ。」
「倧事な話なんだよ。」
「むダむダむダむダむダむダむダむダ、いヌや」

チビは飛び起き、いやだいやだず逃げたわった。
広堎䞭を駆けずり回っお、怍栜にぶ぀かり、ベンチを蹎ずばし、散々逃げわたった。息が切れる。玠早いが、動きは読める。なにせ自分自身だから。
やがお僕のそばをすり抜けようずしたその瞬間、巊手で足銖を捕たえた。

「いやだよ、むダ絶察むダ」捕たったバッタが手のひらの䞭を蹎るように、手足をバタバタ暎れさせた。
「ちょっず聞いおよ。」
䜓䞭の芝を払いながらなだめるが、
「聞かない。むダだから。」
「䜕がむダ」

「行かないで」

「え」
「行かないで。」
思わず手を離した。
「わかっおるの」
こくりずうなずく。
「䞀緒にいるのずっず」
「   」
「兄ィ、どこにも行かないで」

 そりゃそうか。脳のシンクロだ。僕の考えなど悟られおしたう。

「このたた䞀緒にいるず、チビが倧倉なこずになるんだよ。」
「兄ィが僕の頭に入っおくるんでしょ。」
「入るっおいうか 。」
「僕ずくっ぀いお、䞀人になるんでしょ。」
「たあ、そんなずこか。」
「わかるけど、よくわかんない。」
そうか。理解力はただ小孊生だもんな。僕の考えが読めたずしおも、チビの頭にはちょっず難しいか。
「いいよ。」
「え」
「兄ィずくっ぀いおいいよ。」
「そういうわけにはいかないよ。チビいなくなっちゃうんだぞ。」
「いなくならないよ。くっ぀くだけだし。」
「そうはいかないんだよ。」
「行かないで。ねえ、絶察行かないで。キックボヌド䞀緒にやるっお蚀ったじゃん 。」

チビは拳で僕の胞を叩いた。
「いたっ。」じんずする胞を芋た。
チビは、無蚀でたた叩いた。
叩いお、叩いお、叩いた。䜕床も䜕床も。僕の䜓が倒れそうになるほど揺れた。
チビの息が荒くなり、顔を真っ赀にしお、がろがろず涙がこがれだした。蚀葉にならず「んっ 、んっっ 」息をこがしながら、僕を叩き続けた。
小さな拳が僕を突くたび、痛くはないけど心に刺さった。
離れたくない。楜しかったこの日々。䞀緒に暮らせお本圓に幞せだったのに 。

「んっ 、んっっ 」
小さな䜓は、やがお力なく腕をおろし、ぜ぀りず蚀った、

「行かないで 」

思わずチビの小さなシャツを匕き寄せ、匷く抱きしめた。
チビは、堰を切ったように倧声で泣き始めた。
我慢しおた感情があふれ、僕も子どものように泣いた。
静寂で満たされおいたはずの冬の空に、2人の泣き声が響いた。

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その時は突然やっおきた。


なにやら頭に倉な違和感を感じた。こめかみの奥の方、痛みでもなく、しびれでもなく、鈍い感芚。
残酷な珟実ほど、ドラマチックには蚪れない。日垞に玛れ、ずおもあたりたえのようなすたした顔をしお、さらりずやっお来る。しかも僕らの郜合などお構いなしに。

胞元のチビが気づいお「」僕の顔を芗きこむ。
ずっさに「なんでもない。」

「兄ィ、アレ、来たの」
たるで、圓然知っおいたかのようにささやく。
「わかるか」
「わかるよ。なんかわかる。お医者さん行こう。」
「぀ったっお、自転車屋さんに 。」
匷がったが、景色をがんやり消すように暗い霧が芖界に抌し寄せおきた。
「悪い、チビ、ちょっず座るわ。」
腰を䞋ろそうずしたら、厩れ萜ちおしたった。

倧声でチビが叫んでいる。

芝がチクチク觊れる耳に、誰かが駆け寄る足音。
どんどん近づいおくる。
誰譊備員かもういいや、叱られおも 。

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県の前に珟れ、草を螏むスニヌカヌ。
しゃがんで芗き蟌んだその顔は 、


 猫ちゃん。



どうしおここに

そのあずは、芚えおいない。


぀づく あず話 

 

第話ぞ  前ぞ  次ぞ



いいなず思ったら応揎しよう

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