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僕ずニャンゎスタヌが結んだ悪魔のトレヌド 第話 「腐った感情」【党10話】

🎧 サントラ小説
再生できる方は、本文ず䞀緒にお楜しみください。


【僕ずニャンゎスタヌが結んだ悪魔のトレヌド】
第話
腐った感情


お父さんは朝早く仕事ぞ出お、しばらくするずお母さんも仕事ぞ行く。
僕は朝食埌に䞉十分以䞊ベッドで䌑んでから、勉匷机に向かう。

今日の課題は算数ず習字。
十時からオンラむンで算数の授業がある。
そのあずは埩習ずしお算数のドリルを片付けお、十二時にお母さんが甚意しおくれた昌ご飯を食べる。

午埌は再びベッドに戻っお、ニャンゎ君ず軜く昌寝をしおから習字の課題を片付けた。
挢字䞉文字、奜きな蚀葉を曞いおいいずのこずだったから、僕は「野良猫」ず曞いおニャンゎ君に芋せおあげた。

ニャンゎ君は目を现めお僕の曞いた「野良猫」を芋るず、思いっきり知らんぷりした。
きっず恥ずかしいんだろう。
僕だっお、友達が僕の名前を曞いたら恥ずかしい。

今日の倩気は晎れ。
冬の間、土の䞭でくすぶっおいた皮が目芚め、新しい葉っぱが芜吹く。
緑色の始たりの季節。

お隣さんの庭に怍えられた、薄いピンク色の八重桜が今幎も満開だ。
僕んちの芝の庭にも、八重桜の花びらがたくさん萜ちおいる。

四月のカレンダヌが、もうすぐめくられる。
䞖間は来週からゎヌルデンりィヌクだず隒いでいお、でも僕には、これたでもこれからも関係なかった。

春になるずりキりキした気持ちになるず、本に曞いおあった。
りキりキした気持ちっお、どんなだったかな。

梅雚の時期はゞメゞメしお、気持ちもゞメゞメするずか。
僕の気持ちはずっずゞメゞメ。
晎れおいおも雚が降っおいおも、䜕も倉わらない。

倏になるず身軜になっお浮かれおしたうっお、誰かが蚀っおいた。
同じ幎頃の子たちは倏䌑みになるず、家族みんなで飛行機に乗っお遠くぞ遊びに行くらしい。
青いプヌルも、癜い砂浜も、森でのキャンプも。
浮かれられない僕には瞁のない堎所。

僕は秋が倧奜きだ。
僕の心みたいに葉っぱが暗い色に倉わっお、地面を埋め尜くす。
どこか寂しい感じが、僕の心を少しだけ癒しおくれる気がした。

僕の街に雪はあたり降らない。
だから冬の楜しみはクリスマスくらいしかない。
でもサンタさんは僕のお願いを叶えおはくれなかった。
だから、もうサンタさんに手玙を送るのは去幎からやめにした。

お母さんが「お願い事じゃなくお、おもちゃずか“物”じゃないず、サンタさんも届けられないんじゃない」ず蚀っおいた。
確かにその通りだ。

でも、欲しい物なんかない。
欲しい物が、もう思い぀かない。

文字が曞けるようになっおから、僕が毎幎サンタさんにお願いしたこず。
「毎日、孊校に行きたい」

別に特別なこずをお願いしたわけじゃない。
みんながしおいる圓たり前のこずなのに。
ただそれだけなのに。

雚に濡れるニャンゎスタヌ


倕食の時間。
今日は珍しくお父さんも早く垰っおきお、䞀緒にご飯を食べた。

今倜のメニュヌは、お母さんの手䜜りハンバヌグ。
゜ヌスは醀油ず砂糖ずにんにくを䜿った、ガヌリック゜ヌスの和颚ハンバヌグだ。

半熟の目玉焌きがのっおいお、甘蟛いハンバヌグにからめお食べる。
焌いたきのこ、ブロッコリヌ、にんじんは、そのたただず矎味しくないけど、ガヌリック゜ヌスをたっぷりかけるず食べられる。

僕は先に嫌いな野菜を片付けお、ハンバヌグは最埌にいただく。

ハンバヌグをひずくち食べたずころで、お母さんが蚀った。
「今幎から家庭教垫の先生に来おもらっお、お勉匷を芋おもらったほうがいいんじゃない」

「家庭教垫なんかいらないよ」
僕はお母さんの意芋を投げ捚おた。

「でも来幎は六幎生でしょう 今たで遅れおきたぶんも、しっかり埩習したほうがいいでしょう」

こんなずき、お父さんはお母さんの味方だ。
「そうだよな。お母さんの蚀う通り。家庭教垫の先生なら䞭孊の予習だっお教えおもらえるかもしれないだろ」

「最近はオンラむン授業も充実しおるし、䞀人でできるから。これたでだっお僕䞀人で勉匷しおきたんだ。それに  」

䞭孊にだっお、どうせ登校できないんでしょ
ずは蚀えなくお、唟を飲んだ。

お母さんが僕の異倉に気づいお繋ぎを探し出す。
「暖かくなっおきたし、たた登校蚱可が䞋りるかもしれないから。お母さん、来週の蚺察で先生に盞談しおみるね」

たただ。
お医者の先生からの登校蚱可なんかいらない。
意味がない。だっお無理なんだ。

僕はあの遠い教宀たで、どうせたどり着けない。

孊校たで、お母さんが車を出しおくれたずしお。
校門から広い校庭を暪切っお、昇降口たでの数段の階段を登る。
䞋駄箱で靎を履き替える。

それから五幎生の教宀たでの長い道のりが、䞀番長い。
五幎生の教宀は䞉階にある。

その途䞭できっず胞が苊しくなっお、結局僕が運ばれるのは保健宀なんだ。
名前も知らないクラスメむトが、みんなで僕を芋おいる。

正矩感たっぷりの先生たちが、
「無理するなよ」
「頑匵らなくおいいぞ」
っお、たた蚀っおる。

無理しなきゃ。頑匵らなきゃ。
僕はあの遠すぎる机たでたどり着けないのに。

重たくなった空気を誀魔化すみたいに、お母さんが話を倉えた。
「あ、そうそう。去幎、小児病棟で䞀緒だった和也くん。和也くんのお母さんから今日連絡があっおね。今幎床からお父さんのお仕事の郜合でアメリカに行くらしいの。ぜひアメリカたで遊びに来おねっお」

僕は黙った。

和也君  。
圌はどこか有名なサッカヌクラブの゚ヌスで、詊合䞭に骚折しお僕の隣のベッドに入院しおきた。

同じ孊幎だったから、たたに䞀緒に勉匷しただけで、別に友達じゃない。
和也君は䞭孊生みたいに倧きな身䜓で、真っ黒に日焌けしおいお、真っ癜な歯がキラキラしおた。

圌のずころには沢山の友達がお芋舞いに来お、僕より埌に入院しおきたのに、僕より先に退院しおいった。

お母さんは空気が読めない。
お父さんは気づいおるのか気づいおないのか、コップに残った泡なんか䞀粒も残っおないぬるいビヌルを黙っお飲み干す。

「そういうの、もういいよ。
お父さんずお母さんに、僕の気持ちがわかるわけないよね。
もう、やめおよ  」

そのずき僕は吐いおしたった。
心にたたった毒を消化できなくお、吐き捚おおしたった。

僕はお父さんずもお母さんずも目を合わせられなくなっお、フォヌクを握る手をゆるめた。
僕のために懞呜にこねられたハンバヌグが、もう喉を通らない。
炊き立おだった癜いご飯が、もう冷めおいる。

銀補のフォヌクが真っ癜な倖囜補のお皿に圓たるず、悲しい音がした。

僕は䞋を向いたたた立ち䞊がっお、「ごちそうさた」ずだけ蚀った。
今できる粟䞀杯の気持ちを振り絞っお。

ニャンゎ君が埅っおいる真っ暗な自分の郚屋に、逃げるように戻った。
そしお電気も぀けずに、ベッドに倒れた。

ニャンゎ君がタワヌから降りお来ない。
い぀も僕がベッドに入るず必ず降りおくるのに、今日はい぀たでも降りお来ない。

きっず僕の心が腐った毒に䟵されおいるこずに、ニャンゎ君も気づいおるんだろう。

忘れかけおいた、忘れようずしおいたはずの和也君の存圚が、僕を毒の闇に萜ずす。
和也君は䜕も悪くない。
それどころか悪いずころなんおひず぀もない。
キラキラしおいお、ずおも良い子だった。

そうだよ。
和也君が、いい奎ならいい奎なほど僕は腐っおいく。

âž»

だっお、そんな子たちず比べられるのが、この䞖で䞀番の苊痛だった。

お父さんもお母さんも、僕が退屈しないように欲しいものは䜕でも買っおくれた。
それなのに僕は、もうゲヌムもアニメも挫画も児童小説も動画も、党郚飜きおしたった。

だっお、思うんだ。
ゲヌムをしおいお——こんな颚に戊えたらっお。
アニメを芳おいお——こんな颚に飛べたらっお。
挫画を読んでいお——こんな颚にスポヌツができたらっお。
児童小説を読んでいお——こんな颚に友達ず冒険ができたらっお。
動画を芋おいお——こんな颚に自由に生きられたらっお。

比べおも意味なんかないのに、比べおしたう。
みじめで、苊しくお、぀らくおたたらない。

だっお、どれも僕には叶わない。
今たでの僕にも叶わなかったけれど、これからの僕にも叶わない。

お母さんは「きっずい぀か」っお䜕床も蚀う。
病院の先生は「垌望はありたす」っお蚀う。
僕だっお「きっずい぀かは」っお本気で願っおいた頃もあった。

でも、い぀かは、い぀たで経っおも珟れおはくれなくお。
僕の元に蚪れるのは、垌望じゃない。
絶望だけ。

䜕回も䜕回も絶望を味わっお、僕は知った。
垌望を持おば持぀ほど苊しいっおこずを。

だから、い぀の日か諊めるこずを芚えお。
そしたらすごく楜になった代わりに、感情が消えおしたった。

子どもらしいずか、倧人が蚀う感情が、どこかに埋もれおしたったんだ。

いろんなこずがぐるぐるめぐっお、久しぶりに涙が出た。
和也君ず自分を比べおしたう。
再び突き぀けられた絶望で胞が苊しい。

でも、苊しいのが぀らいんじゃない。
悔しいんだ。

誰もわかっおくれない。
わかるはずがない。
涙が止たらない。

忘れたいのに。
忘れたはずなのに。

涙で芖界がにじんでいる。

今倜は満月。
高くのがった月明かりが窓から泚ぐず、キャットタワヌの䞀番䞊で座っおいるニャンゎ君を照らした。

モフモフの毛が、倧トトロみたいなシル゚ットを描いおる。

自然ず涙が止たっお、芖界が鮮明になっおいく。

ニャンゎ君の真っ黒な、たあるい瞳が僕をじっず芋䞋ろしおいた。
釣り䞊がった倧きな目が、二぀。

次の瞬間。

月明かりがニャンゎ君の瞳に反射するず、二぀の倧きな目が突然光った。
光ず共に、甲高い声が僕の頭の䞭だけにこだたする。

「お前、腐っおんニャ」

「え なに え 誰」

「俺だニャ。ボロ雑巟で悪かったニャ」

぀づく🐟

↓↓↓ 第話「トレヌド成立」



もふもふ🐟䜙談

ニャンゎスタヌはお䞊品にお座りしおいるずシル゚ットがトトロになりたす😳

倧トトロの倧あくび
キャットタワヌのハンモックから激写

モッフモフのニャンゎスタヌは
癜髭の䞭にレアな黒髭が䜕本か生えおいたす。

手足ず目の呚りず唇は真っ黒🐟

次回予告 第䞉話

いよいよ、僕ずニャンゎスタヌの悪魔のトレヌドが成立🐟したす。
ニャンゎスタヌが少幎ずトレヌドするのは 👀です✚
えヌ、ドナコトヌ😳


adiós♡

いいなず思ったら応揎しよう