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楽々古事記【43】神武東征

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これより、イワレビコ(神武天皇)の東征物語に入ります。

鵜葦草葺不合命(ウガヤフキアエズ)と玉依毘売(タマヨリビメ)との間に産まれた

長男:五瀬命(イツセ)

次男:稲氷命(イナヒ)

三男:御毛沼命(ミケヌ)

末っ子:神倭伊波礼毘古命
(カムヤマトイワレビコ)

を 先ずは下図で確認してください。

図① 系図

【※ご注意※】
次男:稲氷命(イナヒ)
三男:御毛沼命(ミケヌ)
の二人は、古事記では上つ巻の最後でいなくなってしまいます。
(文字数で云えば30文字未満の扱いで古事記からは姿を消すほど、呆気ない終わり方です)
ですが、この楽々古事記では後の回でいなくなるので、何卒ご了承くださいませ。

では始めましょう。


①高千穂宮(たかちほのみや)

末っ子の神倭伊波礼毘古命(カムヤマトイワレビコ)が、兄たちのところへ相談に行きました。

「ねぇ、兄ちゃん?」

「あ?」

「この葦原中国(あしはらのなかつくに)っち、少し騒がしい地域があるみたいやん?」

「そうみたいやな」

「だけんチャンとせな、いかんっち思うんよ」

「まぁ、そーやなぁ」

「チョットさぁ、東の方に行ってみらん?」

「東?」

「うん、《知らして》治めよーよ」

「うん、そやな。行ってみるか!」

そういうワケで四兄弟は、今住んでいる日向(ひむか)の高千穂宮を出立し、東へと向かいました。

ここから始まる物語を
・神武東征(じんむとうせい)

・神武東遷(じんむとうせん)
などと云います。

【あ?】について
北九州地方の方言なのですが、「何?」という聞き返しのときに使います。聞きなれない人が聞くと、とても恐く感じるみたいですが、別に機嫌が悪いワケでもケンカを売ってるワケでもなく、普通に聞き返してるだけなので、聞いた方はビビんないでくださいね。
こういったことが多々あるので、北九州の男同士(友達の場合)の会話を聞くと「ケンカしてるみたい」ってよく言われます。


②宇沙(うさ)

豊の国の宇沙に着いた兄弟は、

・宇沙都比古(ウサツヒコ)

・宇沙都比売(ウサツヒメ)

による歓待を受けました。

ここでは四兄弟のために、

「足一柱騰宮(あしひとつあがりのみや)」
(※一柱騰宮とも)

を築造し、また、大御饗(おおみあえ)を服属の証として献上しました。

※(服属の儀式を行うための会場や祭壇を作って、盛大な儀式や祝宴を行った。という意味合いです)

「おもてなしが凄かったね。兄ちゃん」

「そやな。すっげぇ、おもてなしやったよな」

「うん」

ということで、宇沙を治めた二人は次の地へと向かいました。


③岡田宮(おかだのみや)

兄弟は筑紫国の「岡田宮」に一年ほど滞在し、次の地へと向かいました。


※注意※
この岡田宮の場所には諸説ありますが、私は生まれも育ちも北九州『筑紫国(以前説明した筑前)』ということもあり、少し説明しておきます。

岡田宮はどこ?

神武天皇が滞在した岡田宮は、ここだ!…といわれている場所は、だいたい下記のニヶ所です。

①北九州市の岡田宮(岡田神社)
福岡県北九州市八幡西区岡田町1-1
(※岡田宮は昔は違う場所にありました。いくつか候補がありますが、どれも岡田宮から徒歩20分以内です)

②遠賀郡の岡湊神社(おかのみなと)
福岡県遠賀郡芦屋町船頭町12−48

この位置関係をグーグルマップでどうぞ。

右中に岡田宮、
左上に岡湊神社があります。

この二社間は、半日もあれば歩いて行ける場所です。

これ・・・
どちらか、一カ所にだけ滞在したとすれば論争が起きてしまいます。

でも距離的に見て、この二カ所両方に滞在しいても、なんらおかしくありませんよね。

そして二つの神社の間には、遠賀川という大きな河が流れています。

二千年前は地形がどうだったのかはわかりませんが、河口付近なので、おそらく河だったろうと思います。

河で分かれているのであれば、両岸の地域には違った一族がいたのかもしれません。

であれば、岡田宮側の一族を服属させて、次に岡湊神社側の一族を服属させに行った(逆も)と考えても不思議ではないと思います。

ですので、あとは、

・岡田宮では、こう伝わっている。

・岡湊神社では、こう伝わっている。

と、それぞれ聞いたとしも、以前に述べた、

「郷に入っては郷に従え」

の精神で、お互いを尊重していくのが良いと思います。

もし、神武東征ルートを参拝してみたい方は、是非とも両神社をお詣りして、あなたの神話ロマンに思いを馳せて頂ければと思います。


今回はこれにて終了です。
東征図を貼って終わりますね。

図② 東征図

※日本書紀や各伝承では、かなりの部分で違うのでご注意ください。

北九州市で飲食店などをやっています。
気になる方は下記のプロフィールをご覧くださいませ。

ではでは。。。


次回:【44】トミビコとの戦い
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