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矎しい劖怪ずネットの海

い぀からだろうか。
むンタヌネットの海が、ちょっず朜れば宝石のような情報が隠れおいる堎所から、「私は宝石です」ずいう顔をした掟手な石がそこらじゅうに浮かんでいる堎所になったのは。
それらの石は本物もあれば、逊殖物もあるし、石ですらない停物もある。

ネットの海の倉化には、ずある珟代適応型の劖怪が関係しおいるらしい。

たず䞀぀目は、劖怪「むンフル゚ンサヌ」。
なんらかの条件が揃うず人間から矎しい人型の劖怪に倉化しお発生するず蚀われおいるが、今埌は発生源䞍明 (AIむンフル゚ンサヌ) の個䜓も出おくるず予想される。

この劖怪の口癖
「党人類、買え」
「それ、どこのっお聞かれた 」
「本圓は教えたくない 」←じゃあ、教えんなよ
「○○○(矎容皮膚科のナヌス、゚ステサロンの人など) がコッ゜リ教えおくれた...」←その矎容皮膚科のナヌスやサロンのスタッフは、本圓に実圚するのだろうか。

むンフル゚ンサヌの胜力
・「コスパ最匷」ず叫び、金の粉を撒きながらSNS界を飛び回る (写真や動画のどこかにネズミ型劖怪のコスパ・タむパの圱が芋え隠れする)
・「おすすめの術」で垂堎の商品を品薄にする
・フォロワヌ集め
・集めおきたフォロワヌを「キラキラ結界」ずいう光り茝く結界の䞭に閉じ蟌め、華やかな生掻の幻を芋させる

むンフル゚ンサヌは人間に倢を䞎える華やかで陜気な劖怪だ。
圌らの䞖界芳を眺めたり、すぐに実践できそうなこずを取り入れおみる分には害はないが、心酔したり、本圓は欲しくないものたで「むンフル゚ンサヌの○○さんがお勧めしおいたから・・・」ず欲しがるようになったり、品薄になった商品を血たなこで探し回るようになるず少し危険。

そしおネットの海の環境を倉えた二぀目の珟代適応型劖怪は、PR虫。
こい぀らは、経枈掻動があるずころにはどこにでも発生するので、害虫ずは蚀えない。だけど近幎は著しい増殖による環境砎壊が囁かれおいる。
䞀芋するずそこらじゅうにふよふよ浮いおいる浮遊霊のような性質が目立぀が、むンフル゚ンサヌに寄生しお増殖する生き物のような偎面も匷い。

PR虫の胜力
・䌁業や個人の掻動資金を集め、人間瀟䌚を支える
・「おすすめの術」を䜿い、効率よく商品を売る


ネットの海の䞭。
蝶の矜を生やした矎しい女性が、金色の鱗粉を撒き散らしながら螊っおいる。
矎しいが少し䞍気味な笑顔を浮かべるこの女性が、劖怪むンフル゚ンサヌ。
その呚りにはたくさんの毒々しい蛟が飛んでいる。これがPR虫。
呚りには、宝石、絵の具で色を塗ったような石、食品や飲み物の猶のようなものが
ごちゃ混ぜになっお浮かんでいる。

近幎は、むンフル゚ンサヌの圱にはPR虫ず、コスパ・タむパ (別蚘事参照) の働きが関係しおいるこずが明らかになっおきた。
たた、私の研究によるずPR虫ずむンフル゚ンサヌの掻動は珟代の魔法の鏡「スマホ」や、それを䜿った「感芚封印の術」(歩きスマホ) ずも関連があるず考えられる。
珟代適応型劖怪ず珟代の魔術は、盞互に関係し合っおいるずいえそうだ。

狐魔女ずネット文化

私がネットの海を旅するようになっおから、20幎以䞊が経぀。
ブログ投皿ず嚯楜探しだけではなく、怜玢ワヌドを駆䜿しお生掻の知恵や買い物の参考ずなるお宝情報を探すようになったのは、13幎くらい前から。
特に、メむク関係の情報には助けられた。

13幎前、私は人間幎霢20歳で倧孊に通っおいた。
人間の嚘達ず同じように化粧をしたいず考え、たず化粧品を探すこずにした。
ずころが、テレビや雑誌で盛んに宣䌝されおいる化粧品はどれも䞀個圓たり3000円〜4000円、時々1000円前埌のものがある皋床。
私はお金持ちの嚘に擬態しおいたわけではなかったし、障害があっおアルバむトもなかなか探せないため、䜕千円もするものを䜕個も買うこずはできなかった。
たた、生たれ぀き芖芚障害があっお目の呚りを荒らしたくないずいう事情もあったので、安ければなんでもいいずいうわけでもなかった。
そこで、むンタヌネットの海に朜っお探しおみるこずにした。

その時䜿った怜玢ワヌドは確か、「化粧品 安い 日本補」だっただろうか。
類䌌のキヌワヌドでも䜕床も怜玢した。
そしお芋぀けたブランドが、「ちふれ」、「セザンヌ」、「キャンメむク」だった。
これらは日本のブランドだけど、商品の䟡栌は1個1000円未満だった。この頃は今よりも物䟡が安かったので、500円未満の商品もたくさんあったず蚘憶しおいる。
「そんな、珟代の秘薬職人のような䌁業が存圚するのか」ず驚いたし、「どうせ、沖瞄ではなかなか手に入らないのではないか」ず疑ったこずもある。

ずころが、沖瞄県内の倧型スヌパヌのサン゚ヌの化粧品売り堎に行っお探しおみるず、この぀のブランドの棚は確かに存圚した。
「沖瞄の倧型スヌパヌでも手に入る、手頃な秘薬」。それを芋぀けた時の感動は今でも芚えおいる。

日焌け止めを買い、口玅を買い、アむシャドりを買い・・・。ネットや本で䜿い方を調べおは、新しい化粧品を少しず぀買い集めおいった、
最初は、「これで化粧の緎習をしお、うたくなっおきたらもう少し高いのを買おう」ず考えおいた。
しかし、むンタヌネットで知ったプチプラブランドは䜿甚感も良く、人からも「肌綺麗だね」、「メむク䞊手だね」ず耒められるたでになった。高い化粧品ず比べれば機胜は匱いかもしれないが、私の肌には充分実甚に耐えうる化粧品だった。

瀟䌚人になり忙しくなっおからは、化粧をしない日も増えた。
しかし、30歳の時に片目がなくなっお矩県になり、「片目はなくなったけどたくさんおしゃれしお楜しもう」ず思っお再びメむク熱が再燃した。この時も、昔ネットで芋぀けたプチプラブランドの化粧品を再び集め始めた。
基瀎化粧品のお気に入りは、ちふれの矎癜シリヌズの赀ボトルず、オヌルむンワンゞェル。
日焌け止め䞋地はキャンメむクかセザンヌ。
フェむスパりダヌはキャンメむクのAbloomシリヌズ。
そんなふうに、アむテムごずのお気に入りも芋぀かった。

その時私は、あるこずに気付いた。
10幎の間にドラッグストアやスヌパヌの棚に䞊ぶ良質なプチプラ化粧品を取り巻く環境がガラッず倉わっおいたのである。
欲しい商品が買えないずいうこずが以前よりも増えた。13幎前は、奜きなブランドの商品が買えないずいうこずは滅倚になかったのに。

圹立぀お宝情報はSNSずいう媒䜓を通しお昔よりも衚面に䞊がっおきおいた。しかしそれず同時に、「私は宝石です」ずいう顔をした石ころや、石ですらないよくわからないものたで同時にそこらじゅうに浮かんでくるようになった
さらに、新しい宝石を発芋したず聞けばどこからずもなく倧勢の人間がやっおくる。
そしお、品物がバズるず小さな台颚が発生する。
こんな環境では、おちおち宝探しもしおいられない。
長幎ネットの海を旅しお、SNSも䜿うようになり、倉化もずっず芋おきた぀もりだったが、矎容関連は特に環境の倉化が著しかった。

ネットの海の環境の倉化には、最初の方に曞いた劖怪むンフル゚ンサヌずPR虫の倧量発生が関係しおいるようだ。
実は私は、劖怪むンフル゚ンサヌに少し困らされおいる。
私が昔、ネットの海に朜っお探し出した秘薬職人のちふれ、セザンヌ、キャンメむクは、今や日本人なら誰でも知っおいるず蚀っおもいいくらいのブランドぞず倉貌を遂げおいる。
もずもず奜きだったブランドや商品が倧人気になるのは嬉しいこずだ。
しかし、PR虫を匕き連れたむンフル゚ンサヌが「これおすすめ」、「コスパ最匷」、「本圓は教えたくないんだけど〜」などず拡声噚を䜿っお叫びながらネットの海党䜓に広めお回るずたちたち噂は拡散し、台颚が巻き起こり、党囜の化粧品売り堎の棚を品薄にしおしたう。
私はこれに少し困らされおいる。
さらに最近は、䞀番「秘薬職人」ずいうむメヌゞにぎったりなちふれたでもが、劖怪むンフル゚ンサヌや人間の男性アむドルの力を借りお宣䌝するようになった。
13幎前は、ちふれは掟手な宣䌝はしないけど隠れた名品を党囜で販売しおいる秘薬職人ずいう雰囲気のブランドだったのに、今やキラキラ茝く雪だるたの王子ず、劖怪むンフル゚ンサヌ達ず䞀緒にお祭り隒ぎをしお、台颚を巻き起こしお宣䌝しおいる。
時代が倉わり材料費も䞊がり、そしお若い女性達にも浞透させるためには、華やかな宣䌝も必芁なのだろう。それに、良いものを䜜っおいる職人達の工堎が掻気付くのはいいこずだ。

だけどどうか、私が愛甚しおいる矎癜シリヌズの赀ボトルの化粧氎ず、癜ず氎色のオヌルむンワンゞェルは棚から消えないでほしい

私は今日も、内心ハラハラしながらネットの海の台颚「バズり珟象」を芋぀めおいる。


テヌブルに眮かれたちふれの赀いボトルの化粧氎ず
癜ず氎色のクリヌムケヌスに入ったオヌルむンワンゞェルの写真。
背景のクリヌム色の壁の右偎には、癜い狐の絵が食られおいる。



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