「一人で生きていける」という完璧な安心の中で、私がそっと手を伸ばした本当の理由
はじめに
8月のある暑い日、私はエアコンの効いた静かな部屋で、はじめてのnoteを投稿しました。
あれから、ちょうど1か月が経ちました。
おかげさまで、この場所には多くの読者の方が訪れてくれました。温かいスキや、そっと残されたコメントが、今の私の大きな支えになっています。
この特別な節目に、私はどうしても、1つの『嘘』を書き直したくなりました。
「借金完済やフリーランスとしての再出発を、誰にも言えなかった本音で綴りたい」
私はこれまで、それを「noteを始めた理由」として語ってきました。でも、それは半分が本当で、残りの半分は自分を取り繕うための『言い訳』だったのです。
今日は、1か月経ったからこそ告白できる、私がこの場所に自分の言葉を置き始めた『本当の理由』をお話しします。
1. 「一人でも生きていける」という、完璧な安心の中で
noteを始める前、私の生活はすでに、かつての困難な状況とは比べ物にならないほど穏やかに整っていました。
元夫のDVから逃れ、背負わされた500万円の借金は、約5年の歳月をかけて自力で完済。借金の呪縛から解き放たれ、派遣の仕事も辞めて、現在はフリーランスとして生計を立てています。
自分の力で家賃を払い、お気に入りの家具を揃え、小さなパキラの緑を眺めながら挽きたてのモーニングコーヒーを飲む。夕食後には絶対に仕事を入れず、お風呂上がりには愛用のボディクリームを塗り込んで、ふかふかのオーダーメイドの枕で眠る。
誰の支配も受けず、自分の人生のハンドルを握っているという実感。
(大丈夫。もう、一人で十分に生きていける)
そんな、絶対的な安心を手に入れていたはずでした……。
それなのに、私の心の奥底には、どうしても拭い去ることのできない、小さな『隙間』があったのです。
2. 自立の盾の裏側に隠されていた、本当の渇き
どんなにお気に入りの部屋で、心地よいご自愛のルーティンを重ねてみても、ふとした瞬間に、どうしようもなく人恋しくなることがありました。
(やっと手に入れた自由を、安易に手放すつもりはないから……)
そうやって「自立したかっこいい女」の仮面を被って、ずっと自分自身を納得させてきました。
でも、本当は寂しかった。
誰にも依存しない『強さ』を手に入れたからこそ、皮肉にもその『孤独』が、くっきりと浮き上がっていました。
(私の言葉は、この世界の誰かに届くのだろうか。そして私は、本当にこのまま、誰とも深く繋がらずに一生を終えてもいいのだろうか?)
私がnoteを始めた理由は、単純な「お金」や「実績」のためだけではありませんでした。
自立という頑丈な盾を抱えながら、それでもなお、心のどこかで、本当の私を受け入れてくれる場所を求めていたのです。
3. 温かい読者との出会いが、私の人生を愛おしく変えてくれた
この1か月で、私の不器用な叫びは、想像もしなかったほど優しく、この街に受け入れられました。
「ありのままの本音を書いていきたい」と共感してくれた、新しく一歩を踏み出した読者の方。
「自分の足で立つ姿が良いなと思った」と、ご自身の歩みと重ね合わせて、深いメッセージをくれた50代の主婦の方。
「借金がなくなって心にゆとりができたから、綺麗なものを綺麗と思えたのかもしれませんね」という言葉をかけてくださった方。
その一つひとつの言葉にハッとさせられ、胸の奥に深く刺さりました。
誰にも言えない秘密をたった一人で抱え込み、必死で泥をすすりながら走り抜けてきた私の人生。その日々が、読者の皆様と出会えたことで、ようやく静かに報われたような気がしたのです。
(あの苦しい日々は、決して無駄じゃなかった)
そうやって、自分の過去を温かく抱きしめることができました。
私は、あなたを救うための『完璧な先生』ではありません。けれど、あなたと出会えたことで、私自身が、自分の人生を見つめ直す最高のきっかけをもらったのです。
おわりに
「一人で生きていける」ということは、誰とも関わらずに、冷たい殻に閉じこもることではありません。
自分の力で凛と立ちながら、それでも「誰かの温もりが欲しい」と素直に手を伸ばせること。お互いの境界線を優しく守りながら、そっと体温を分け合える繋がりを、信じられるようになること。
noteを始めたあの日の私の震えは、もう一度、人と深く繋がるための第一歩だったのかもしれません。
私の不器用な言葉を見つけて、出会ってくれて、本当にありがとうございます。これからも、この飾らない場所で、私は「ありのままの自分」を綴り続けます。
あなたの心が寂しさで冷えてしまった夜には、いつでも、そっと暖まりにきてくださいね。
借金を完済し、お金の心配はなくなったはずなのに、なぜかお金を使うことに罪悪感を抱えていたあの頃。私の『心の後遺症』と、最初の不器用なリハビリの記録を、こちらの記事にそっと置いておきますね。
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私のnoteを見つけてくださり、本当にありがとうございます。
いただいた温かいお気持ちは、これからの執筆活動を支える活力として、大切に受け取らせていただきます。
これからも飾らない「ありのままの私」の言葉を届けていきますので、応援していただけたら嬉しいです。