記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

『地獄は善意で出来ている』第8話ネタバレ感想・考察

◀◀◀第7話||第9話▶▶▶

 『地獄は善意で出来ている』第8話、感想と考察です(約10,000字)。

 今回は完全理子回!理子が不憫すぎます。

 今回もほぼ時系列で感想と考察を書かせていただきます。

 最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

 完全ネタバレなのでご注意くださいね。

 そして急いで書いたので誤字脱字、つじつまのあわないところなどあるかもしれません。

 後日加筆・修正あるかもです。あらかじめご容赦ください。

 noteアカウント持っていなくても「スキ💗」は反映されますので、面白かったと思われたら是非押していただけると励みになります!

 noteアカウントを持っていない方のスキは「ゲストユーザーからの10スキ」といった感じで反映され、完全に匿名なのでお気軽にどうぞ!


★夢愛の死を確かめる仲間達

★夢愛の死を確認する理子

 カトウに夢愛の自殺を知らされ部屋に急ぐ、理子、樹、夢愛。

 ベッドに横たわる夢愛はまるで眠っているようですが、それを確かめるかのように胸の上で組んでいる夢愛の手を触り、おそらく冷たさを感じたことで夢愛の死を確信します。

 ここらへん無駄なセリフの無い描写で好感持てますね。

 「手が冷たい!死んでる!」とか説明されると一気に萎えてしまうところです。

 状況と演技だけで説明をするこのドラマの演出は非常に好感が持てます。

 もちろん演者さんの演技力あって可能な演出です。

★夢愛の遺書

ごめんなさい。
かぶらぎさん。

 これはおそらくカトウが夢愛に書かせたものでしょう。

 理子達に心配をかけたくない夢愛の優しさから自殺に見せかけるカトウの計画に乗って書いたのだと推察します。

★理子の被害者

 理子の叔母・森野芽衣子(宮地雅子)が理子の被害者でした。

 夢愛の死に悲嘆に暮れている理子にも「笑わせないでよ、こっちはあの子理子のせいでずっと生き地獄にいるっていうのに」と憎悪の言葉を口にしています。

 横領犯の親戚という事で息子の内定が取り消され、就職も不採用続き、引きこもりで家庭内暴力、叔母自身もおそらくアル中という生き地獄。

 きっと両親は理子に伝えていない可能性が高いですね。

 夢愛が鏑木の自殺を被害者の真琴から伝えられたように、理子も死の間際、叔母の芽衣子からそのことを知らされるのかもしれません。

★樹と理子の対話

▶生きてるってそういうもんだろ

 食堂で一人食事をとる樹の元に現れた理子。

 座って食事を始めます。一口、二口、食べながら嗚咽する理子。

理子:「なんで……なんで……こんなときに……私……美味しいとか……」
 樹:「図々しいんだよ、俺達は。生きてるってそういうもんだろ……そういうことだと思う。一緒に食うともっと美味くなる」
理子:(泣きながら頷きパンを手に取る)

 ここは地味ですがこのドラマ屈指の名シーンだと思っています。

 親兄弟や親友が死んでもお腹は減るんです。

 それが生きるということ。

 自分も両親や友人を見送った時に同じことを思った事があります。

 樹の「一緒に食うともっと美味くなる」と言う言葉に幼少期の樹の姿がオーバーラップしてさらに胸に来るものがありました。

▶樹と理子の作戦会議

 皿洗いをしながら二人は夢愛の死について疑念を話し合います。

 自分で薬を飲んだのは間違いない、抵抗した感じもない、自殺の理由も納得できる、だけどカトウ達が冷静過ぎて死体に慣れているのが気になるという樹。

 理子も自殺が変だと思っており、ここで二人は夢愛の部屋を探ることにします。

▶理子の比較癖

理子:「それ夢愛の晩御飯。想像できないよね、そんな生活。あんたはもっと厳しかったか」
 樹:「比べるもんじゃないだろ、他人の生活なんて」

 ここのやりとりも非常に重要ですね。

 この後樹の言葉の意味がわかるシーンが続きます。

★理子の回想

▶理子の自分語り

z理子:「私さ、学生の時、結構イケてたんだよね。成績もトップだったし、男子からも人気あって。周りからはなんもしなくても何でもできる人だと思われてた。でもさ、本当は誰よりも努力してた。就職だって必死になって一流企業に入ったの。普通に生きててさ、そんな人生手に入るわけないじゃん?ずっとそう思ってた。でも違ったんだよね。何もしなくても完璧な人生送ってる人間もいる」

 理子のようなことは誰しも身に覚えがあるのではないでしょうか?

 かくいう私は成績もトップじゃないし、女子から人気があるわけではありませんでしたが、何でも知ってる、何でもできるって言われがちでした。

 その期待に応えるために、知らないことも知ったかぶりしたり、できないこともできると言ったり、そして結局ボロを出すという事がままありました。

 そういった自分を大きく見せる癖から脱却できたのが20代後半以降でしょうか。

 陰で努力して、表では謙遜して何もしていないよというのは一見カッコいいです。

 しかしそれも過ぎると理子のように不健全に自己顕示欲が肥大して、他人と比べてないものねだりをするようになってしまう。

 このドラマを観てきて、自分に一番近いのは理子かもしれないと今回実感しました。

▶身の丈に合わないお茶会

 一流企業の同僚とのハイソなお茶会で「これならケーキも選べるよ?」と気軽に勧められたメニューが、

  • アフタヌーンティーセット ¥5,200+TAX

  • オリジナルデザートセット ¥5,500+TAX

  あまりの高額さにダイエットを理由に紅茶だけでいいという理子。

 それに対してお嬢様は「OK!」と気にも留めません。

 きっと手元不如意だから節約して紅茶だけにするという選択肢がお金に不自由しない良家のお嬢様方には想像の範囲外なんですよ。

 だから素直にダイエット中なんだと信じたのだと思いますね。

 理子は自分を立派に見せようとブランド物を身に着けているから、友人たちは理子も自分達と同じように裕福だと思い込んでいるのでしょう。

 もうね、このくだりも、自分の貧乏時代思い出してのたうち回りたくなりましたよ。

 理子はここでぐっとこらえましたが、自分なら見栄を張ってオリジナルデザートセット食ってる!

▶コネ同僚に嫉妬する理子

理子:「みんな実家が太くて、コネで入ってきたお嬢様だったんだよね。あったま来るでしょ?そんなズルが許されるんなら、私だって……ちょっとくらいさ……」
 樹:「それで、会社の金に手を出したのか」

 焦点の合わない見開いた目と乾いた笑顔、そこから悔し気に唇をかみしめる美穂さんの演技の流れ、理子の心情が伝わりすぎてゾクゾクしました。

 冷静に考えたら、必死に努力してきた理子の方がコネ入社のお嬢様より仕事は何倍もできるはず。

 でも彼女達に付き合って生活レベルを上げるにはお給料だけでは足りなかったのは痛いほどわかります。

 女性のお付き合いとなるとファッション・お化粧・持ち物・食事、全てにおいて理子は大変だったことでしょう。

★両親に高額なプレゼント

 歯止めの利かなくなった理子は両親にも自分を大きく見せようと高額なプレゼントをしています。

 母親には高級スカーフ、父親にはハイブランドネクタイです。

 あー、これもあるあるですよね。

 横領という自分の能力以上の不当な金を得ていることを、両親への感謝の気持ちにすり替えて、少しでも良心の呵責を抑えるという代償行為です。

 しかし父親は言います。

理子父:「理子、お前東京出て、何か肩に力入ってるんじゃないのか?普通でいいんだよ、普通で」

 本当に真っ当な父親の言葉。

 しかし理子には父親の想いは伝わりませんでした。

▶逮捕後の面会

 髪をくくって灰色のスウェット姿のうらぶれた様子の理子に父親が語りかけます。

理子父:「俺にはわからんよ。普通に食べていけるだけのお金はあっただろう?なんでお前はそう……」
 理子:「普通ってなに?お父さんがいつも言ってる普通ってなんなの?」
理子父:「それは……」
 理子:「結婚して子供作って車買って家建てて、そういう生活のこと?」
理子母:「理子……」
 理子:「今の時代、そんなの普通じゃないから。今は普通にやってたら底辺にしかなんないの。そんなのもわからないのに偉そうなこと言わないでよ!」(椅子を蹴って面会室を出ていく)
理子父:「待ちなさい!」

 ここのシーンを見て思い出しましたが、前回第7話、外部への連絡が許されたシーンで、理子は両親にこうも言っていました。

父親:「もう等身大のままでいいじゃないか」
理子:「その等身大の自分作るのが、どれだけ大変かわかってる?こんなに苦労してんのに、実家が太いってだけで成功してる奴らにはまだ全然かなわないのに!」
父親:「なんでお前はそうやって人と比べてばっかりなんだ!」

 改めて思い起こすと、大切に育ててくれた両親に、うちは裕福じゃないから不幸だと宣言しているも同様です。

 「実家が太い」って言葉、第1話で夢愛が琥太郎を評する時も言っていましたが、本当に嫌な言葉ですね。

 少なくとも両親の前で言っていいことばではありません。

 激情に駆られたとはいえ、そんな言葉を投げかける理子に、両親の気持はいかばかりだったでしょうか?

 どこまでお金があれば太いのか?

 お金が唸るほどあれば幸せなのか?

 もちろん自分の生活と自由を保障するだけのお金は必要でしょう。

 でも娘には身の丈に合った生活をしてほしい、平凡でも波風の立たない幸せな人生を送ってほしい。

 それが父親の言う普通。

 もちろん理子の言うことも一理あって。

 「普通って何?」「何と比べて何が普通?」

 ここが父親の言葉足らずのところでした。

 そのせいか理子が逮捕され、刑務所に入れられ、出所した後でも、両親の「普通」は理子に届いていませんでした。

 しかし……?

▶理子の反省

理子:「でもさ、最近、私も間違ってたかもって思ったんだよね。あんたらと生活してて、そう感じた」
 樹:「俺達?」
理子:「私が盲信してた、お金とか、他人の評価ばっか気にする狭い世界を壊してくれて、感謝してんだ」

 夢愛と同じく理子も仲間との共同生活を暮らす間に、いろいろ考えるようになっていたようです。

 特に樹と夢愛でしょうね。

 ヤングケアラーで子供も産んでおり、男に翻弄された夢愛。

 無戸籍児として生まれ、母に捨てられ、せっかく買った戸籍も半グレのものだった樹。

 二人の人生に触れ、父親の言った「普通」に意味を心底噛みしめることができたのでしょう。

 先ほどの樹の言葉、

樹:「比べるもんじゃないだろ、他人の生活なんて」

 この言葉に代表されるように、理子はいつも他人と自分を比べて生きてきました。

 樹に言われるまでぼんやりしていた理子の反省が、樹のこの言葉で理子の胸中でしっかり結晶化した気がします。

▶死亡フラグ?

理子:「だからここを出たら、まずは親のとこ行くんだ。でもお父さん私と似て頑固だから、修羅場は確実なんだけど」
 樹:(微笑む)

 これはいわゆる死亡フラグじゃないですか!

 今回理子が殺される可能性が大なので、これを聞いたとき背筋が寒くなりました。

 ダメダメ!理子が死んじゃう!

★理子への復讐辞退?

 しかし事態は思わぬ展開へ!

 理子の叔母の芽衣子が理子への復讐を辞退するとカトウに伝え、カトウはいつになく動揺します。

 理由は理子の両親の自殺でした。「弟は……」と言っているので、芽衣子は理子の父親の姉なんですね。

 理子の両親は慰謝料として保険金の受取人を芽衣子にして亡くなりました。

 まさか!想像していませんでした。

 理子にとっては自分の死以上の苦しみかもしれません。

カトウ:「わかりませんね~、それが立花理子への恨みと何の関係があるんですか?」
芽衣子:「どうって?」
カトウ:「あの女は息子さんの未来!を奪ったんですよ。あなたの幸せを壊したんです。一生横領犯の身内であるという理不尽を押し付けたんです。それだけじゃない、あの女はあなたの苦しみを知らずのうのうと生きている。息子さんをこんな風にしたことをあなたは本当に許せるんですか?」

 カトウ、やけに早口&饒舌じゃない?(笑)

 カトウの焦りが伝わってきますよね。

 このままだと理子を処刑できないんですから。

芽衣子:「許せないかもしれません。でも、たった一人の弟の償いを無下にはできないんです。あの子には事故だったと伝えてください。自分のために親が死んだというのはさすがに……」

 心から理子のことは許していないけれども、自らの命を持って償った弟の想いに答えたい、その気持もよくわかりますね。

カトウ:「あぁぁぁぁぁ……。今回の参加者は面白いですね」

 芽衣子が席を外し、カトウは天井に顔を向けながら大きく嘆息します。

 それで冷静になったカトウのこのセリフ。

 すでに朧気に気づいていたことではありますが、この被害者救済プログラムは何回も行われていたことがカトウの口から明らかにされました。

 「面白い」という言葉に遊戯者としてのカトウの立ち位置が垣間見えます。

 カトウは被害者救済を名目に自らの殺人衝動を晴らす場としてこのプログラムを運営しているのではないかと改めて感じます。

★落ち込む琥太郎

 食事を運んできた樹に琥太郎は問いかけます。

琥太郎:「なあ樹、なんで平気でいられんだよ?仲間があんなことになったのに」
  樹:「平気じゃないよ、平気じゃない、動いていた方が気がまぎれるだけだ」
琥太郎:「俺もお前の真似して動いてみようかな」
  樹:「だったらまずは飯を食え」

 琥太郎裏切り者説をこれまで提唱してきましたが、その疑いを払拭する落ち込みぶりですよね。

★隠しカメラに気づく理子

 夢愛の部屋を捜索していた理子が隠しカメラを見つけます。

 これまで彼らは施設内の防犯カメラでのみ監視されてると思っていたのが、実はいたるところに隠されている隠しカメラでも監視されていたことにようやく気付きます。

 私達視聴者は最初から彼らが部屋の中まで一挙手一投足監視されていることは知っていました。

 でも彼らは防犯カメラだけだと思っていたのですね。

 うかつにもこの段階で私もわかりました。

 ということはカトウの部屋で観た防犯カメラの映像は、もちろん隠しカメラの分は見れなくされていたのでしょう。

 裏切り者からの伝言で、樹達がカトウの部屋のモニターを見ることはカトウにはバレていたのですから。

 理子から樹と琥太郎にも話は伝わり、三人はカトウ達に悟られないよう隠しカメラを探します。

 ここの探すシーン、三人のマルチアングルで見ごたえありました。

 でもすぐにばれそうな探し方じゃないですか!

 カメラをまじまじと眺めちゃだめ!

★青い光の漏れる部屋①

 樹はカトウが自分達の行動に詳しすぎたことを再度思い出し、夢愛のバースデーパーティーでろうそくを探しに行ったときに見付けた、青い光が漏れる部屋を思い出します。

 得意のピッキングでその部屋に入る樹、そこで見たものとは!?

★非情なカトウのカミングアウト

▶モンステラの花言葉

 観葉植物の隠しカメラを見つけた理子に近寄るカトウ。

 三人が隠しカメラに気づいて探している事にはとうに気づいているのでしょう。

 ごまかす理子にカトウは観葉植物「モンステラ」の花言葉が「壮大な計画」であることを聞かれてもないのに得意げに教えます。

 いくつかある花言葉の中、「壮大な計画」を選ぶあたり、カトウが自分の計画に酔っている感ありますね。

 自分の勝利を確信してほのめかさずにはおれない感じです。

 このカトウの自信過剰がこれから樹達の逆転につながればいいのですが。

▶両親の自殺を知る理子

 理子の両親が自殺したことを伝えるカトウ。

 事態を理解できず自失する理子。

 カトウはタブレットのネット記事を理子に見せます。

【6000万横領事件】犯人・立花理子の両親が自殺か
2025年10月25日(土)7:00配信
 本日未明、高知県にある一軒家のリビングで、2人の首吊り遺体が発見された。身元の確認をしたところ、今から4年前の10月、都内のとある大手企業に勤めるごく普通の会社員が総額約6000万の横領を行った事件の犯人である立花理子の両親であることが、警察関係者への取材で明らかになった。

 高知県警は遺体と室内の状況から、自殺と断定。自殺の原因は、娘の事件への責任を感じての行動ではないかと推測されている————

 普通を憎んだ理子が結局は「ごく普通の会社員」と記事に書かれているのが皮肉ですね。

 さて、理子が両親とビデオ通話したのが、自分が逮捕された日付である10月24日、両親の遺体が発見されたのが10月25日未明、ネット記事が同日7:00配信。

 誰が発見したのか?

 もしかしてカトウが関与してる?

 ですがカトウは芽衣子の復讐辞退に驚いていたので、それはないか。

▶両親のビデオメール

 理子の携帯(カトウが預かっていた)に届いていた両親のビデオメールも見せられます。

 理子からもらったハイブランドのネクタイを締める父親と、高級スカーフを手に持っている母親。

母親:理子、あんた今どこで何をしてるの?
父親:出所したら地道に返済するんじゃなかったのか?お前はなんでいつもそうやって……。こんな説教しても無駄か。お前は昔から父さんたちのことを、田舎者で、視野が狭くて、何もわかってない親だと思ってたもんな。
理子:(画面を見ながら)「えぇ?」
父親:「親である俺達が命をかけてお詫びするしかない。そういうことだ」
カトウ:(再生を止める)
理子:「お父さん……」
カトウ:「この直後、お二人は首を吊ったそうです。さぞ無念だったでしょうね。何しろ実の娘に殺されたも同然ですから」

 遺言ビデオメール……(泣)

 そしてこのカトウの最後の言葉に、泣くでもなく叫ぶでもなく、焦点の合わない目と半開きの口で荒い息を吐く理子。

 理子は壊れてしまいました。

 これはきっとカトウの思惑通り。

 カトウは理子を精神的に死に追いやったのです。

 そしてあわよくば……。

▶カトウが両親の死に関与している可能性

 カトウ:「この直後、お二人は首を吊ったそうです」

 ん?これカトウは誰から聞いたの?直後ってなぜわかるの?

 ビデオメールの送信時間から?

 カトウも芽衣子から聞くまで両親の自殺は知らなかったのに。

 でも、理子の携帯にビデオメールが入ったのは当然自殺前ですから、カトウは両親が自殺することはわかったはず。

 カトウが第一発見者?

 でもカトウに高知までの往復をしたような様子はなさそうです。

 でも両親の自殺を聞いたとき、叔母の芽衣子の家に行っていました。

 芽衣子の家は高知じゃなくて都内?

 もし芽衣子の家が高知でカトウが足を運んでいたなら、カトウにも理子の両親に会うことは可能だったはず。

 羽田空港や成田空港から高知龍馬空港まで1時間半程度ですから、半日あれば往復できるかも?

 翔太が卒業のビデオメールとして撮った動画が、翔太の死後、翔太が脱走後送ってきたビデオメールとして樹に見せられたように、今回の遺言メールも、理子に反省を促すためにカトウが両親に提案してフェイクで撮影させ、その後自殺を装い殺害した?

 でもまさかそこまでカトウがするとは思えません。

 ただ、遺言ビデオメールを見てカトウが高知に急行して遺体を発見し、警察に匿名で通報した可能性も少しはありますね。

▶遺言ビデオメールの続き

 カトウが理子に見せなかったビデオメールの続きを見ています。

 父親:「———命をかけてお詫びするしかない。そういうことだ。」
 父親:「でもな」
 母親:「理子を恨む気持はひとつもないの」
 父親:「お前がやったことは、全部ぜーんぶ俺達の責任だ。大切なことを教えてやれなくてすまん。理子……強く生きろ。27年間、娘でいてくれて」(カトウが動画を切る)
カトウ:「フン!」(馬鹿げたことをというふうに鼻を鳴らす)

 (親子の愛情なんてちゃんちゃらおかしい)って感じの表情でしたね。

 カトウにもなにか深い闇がありそうな鼻の鳴らし方でした。

 カトウは理子を追いつけるために、あえてビデオメールの後半を見せませんでしたが、例えこの後半を理子が見ていてとしても、理子が自分を責める気持が消えるとは思えません。

 むしろ余計辛いかも。

 そして余談ですが、ここで理子の年齢が27歳であることが判明しました。

★理子の自殺

▶理子の決意

呆然と自室に戻る理子。

父親:「普通でいいんだよ。普通で」
母親:「理子は大丈夫」

 泣き咽ぶ理子の脳裏に両親の言葉が浮かんでは消えます。

父親:「俺達がいる!俺達がいるじゃないか」

 自分の生き方を反省した矢先の両親の死。

 両親の死に対する悲しみはもちろんですが、自分がもっと早く生き方を改めなかったのかという自責の念も多分にあることでしょう。

 みなさんも両親が元気なうちに親孝行してあげてください。

理子:「なんで、なんで」(泣きじゃくっていたが、嗚咽が止まり前を見据えて何かを決意する)

 ここの描写、演出の妙と美穂さんの演技力が冴え渡るシーンです。

 セリフなしで、理子が両親の後を追うことが暗示されています。

 嗚咽が止まって前を見据えることで、理子の心理が手に取るようにわかって戦慄しました。

 冒頭でも言いましたが、こういった説明に頼らない描写大好きです。

★樹ナイスタイミング!

 良きタイミングで理子の部屋を訪れる樹。

 返事がないのに女の子の部屋に入っちゃ絶対ダメですが、今日は許す!

 いつもの冷静な理子なら部屋に鍵をかけていたでしょうが、そこまで頭が回らないほど「両親の元に行く」という思いに支配されていたのでしょう。

 樹が見たものは窓枠にロープを括り付けて首を吊ろうとしている理子!

樹:「おい!立花!何やってんだよ!」(後から来た琥太郎とロープを外そうとする)
理子:「(泣き叫ぶ)ダメ!切らないで!(泣)」
理子「私のせいでお父さんとお母さんが死んだの(泣)」
樹:「落ち着け!カトウになにか吹き込まれたのか?」
理子:「私のせいで死んだって、だから(泣)」
樹:「お前が死んだら奴らの思うつぼだ。付いてこい。証拠を見せてやる」

 もう樹が頼もしすぎて、男でも惚れますわ!

 樹からすると、もうカトウが自分達を殺そうとしていることは確定ですから、理子にも「奴らの思うつぼだ」と諭しています。

 その言葉に少し自分も取り戻す理子。

 カトウへの復讐心で少し生きる気力を持ち直したかもですね。

★青い光の漏れる部屋②

★隠してあったもの

 理子と琥太郎を連れて、青い光の漏れる部屋へ。

 このシリアスな場面にBGMとしてかぶさってくる主題歌、ICEx『Da-Da-Da』が最大限の効果発揮でエモ過ぎます!

  樹:「ここに奴らが隠してあることがある」
琥太郎:「なんだよ、この部屋?」

 そこにあったものは、死体袋につつまれた富樫・翔太・夢愛の遺体でした!!!

 ええーー!衝撃展開!!!

 殺人なので警察に届けたりはないとは思っていましたが、後生大事に遺体を置いてあるとは!

 簡単にピッキングで開けられる部屋に死体が置いてあるのは違和感があって、第1話の感想で書いた「元犯罪者を利用した金持ち達のゲーム」つまり樹達が努力すればカトウ達の企みを阻止できるというゲームの可能性も少し出てきました。

理子:「夢愛……」
樹:「間違いなくやったのはカトウ達だ。これではっきりしただろ。理由はわからないけど。奴ら俺達を殺そうとしている」

 樹の背後でドサッと倒れる理子!

 そして樹の首筋に突き立てられる注射器!

 樹のおぼろげな視界には険しい顔をして立っている琥太郎。

琥太郎:余計なもん見つけてんじゃねえよ……

★裏切り者の正体

 やっぱり裏切り者は琥太郎!君か!

 でもそれにしては夢愛の死に凹んでいたのは何故?

 仲間を裏切ったけども変に情が湧いてきていたのかもしれませんね。

 きっと次回以降琥太郎の裏切りの事情や過去も明かされることでしょう。

★理子の死の可能性と今後の展開予想

 まず叔母の芽衣子は復讐依頼を辞退しました。

 そしてカトウが目論んだ理子の精神的な死と自殺への追いやりは樹に阻止されています。

 理子は物語的には一度死んだけど、再び蘇りました。

 ということで、カトウは今後も理子を狙うかもしれませんが、理子は最後まで死なないと予想します。

 理子の死すべき運命は両親が代わりに肩代わりしたと考えたい。

 ひょっとすると、琥太郎も死に、樹も理子を庇って、もしくはカトウを道連れに死ぬのかもしれない。

 そして理子だけが一人生き残り、カトウ達の犯罪を明るみに出す役目を担うのかも?

 樹は主人公ですから普通は死なないんでしょうが、なんか彼には、夢愛にも通じる自己犠牲的かつ英雄的なラストが似合っている気がしてならないんですよ。

★最後に

 というわけで、今回は理子の過去、そして理子の両親が自殺し、理子も後追い自殺未遂を計るという理子回でした。

 美穂さんの泣きの演技が沢山堪能できて、お話は可哀そうでしたが見ごたえ十分で大満足です。

 樹も頼りがいあって素敵でしたね。

 またラストで裏切り者判明という、次回を絶対見たくなる引きでした。

 TVerでも第1話と最新話を無料公開、FODでは全話無料公開しています。

 後2話を残すだけですが、今からでも是非ご覧くださいね!

 いよいよ第9話は、琥太郎回?樹と理子の逆襲回?

 クライマックスに向けてどう意表をついてくれるのか今から楽しみです。

 それでは最後までお読みいただきありがとうございました!

(END)

◀◀◀第7話||第9話▶▶▶


いいなと思ったら応援しよう!

鰹節のうまみ よろしければサポートお願いします!いただいたサポートは当noteの維持・渡邉美穂さんへの応援に使用させていただきます!