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『地獄は善意で出来ている』第6話ネタバレ感想・考察

◀◀◀第5話||第7話▶▶▶

 『地獄は善意で出来ている』第6話、感想と考察です(約8,000字)。

 夢愛の境遇と罪がついに明らかに!

 ほぼ時系列で感想と考察を箇条書きさせていただきます。

 最後までお付き合いいただけると嬉しいです。

 完全ネタバレなのでご注意くださいね。

 そして急いで書いたので後日加筆・修正あるかもです。ご容赦ください。

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★鏑木精工株式会社

 冒頭から意味深な親子のシーン。お墓参りの話をしています。

 あ!きっとこの人たち誰かの被害者ですよね?

 全然関係ないけど卵焼きがツヤツヤで夜中にお腹が鳴りました。

 一見和やかな朝食風景ですけど、母と娘の気持ちが微妙にすれ違っているような印象を受けましたね。

★『翼をください』斉唱

 ご満悦のカトウの指揮に合わせて歌う、樹・琥太郎・夢愛・理子。

琥太郎:おお~!
 夢愛:おお~!
琥太郎:樹初めてじゃね?歌いきったの
  樹:ああ
 理子:まあ、少しズレてたけどね
 優愛:シッ!
琥太郎:シッ!
 理子:あ!カトウも少し遅れてましたよ、指揮
カトウ:え?そうですか?
 理子:(頷く)
カトウ:それは失礼、じゃあ、もう一度やってみましょうか
 優愛:はいっ!
琥太郎:頼むよ~

 曲を知らなかった樹も何とか歌えるようになったようですね。

 オクターブ下で歌ってるのが樹ですかね?

 夢愛が元気いっぱい歌ってるのが微笑ましい。

 理子が指摘した通り、カトウの指揮は全然曲に合っていません。

 カトウを演じる細田さん、あえて曲からずらして振っているんでしょうが、きっと難しかったと思います。

 ここで遠慮せずカトウに突っ込む理子に少し違和感。

 自分のプログラム合格の鍵を握るカトウの心証を悪くするメリットはありませんから。

 ちょっとだけ理子裏切り者説の可能性が上がりました。

★思考実験

テセウスの船

 「船の部品を交換していき、古い部品が無くなっていき、最終的に新しい部品に全て置き換えられても、それは同じ船と言えるかどうか?」という思考実験ですね。

琥太郎:同じに決まってる→同じ船と言える
 理子:クローンの場合でもそう言える?
  樹:国会議事堂は建て替えても国会議事堂→同じ船と言える
 夢愛:夢愛もそう思う→同じ船と言えるという意見に追従
 理子:同じ形をしても部品が違えばもう新しい船→同じ船と言えない
  樹:立花理子は物理的観点からの考え方
 理子:数字や事実が全て、高村小森琥太郎は主観的観点

 この討論を通して、カトウは、理子は建物を構成する物質や数字を重視するリアリスト、樹と琥太郎はその建物の歴史や物語性を重視するロマンチストと評価しました。

 意見の少ない夢愛は評価なしです。

 私は「同じ船」派ですね。

 例えばアイドルグループやバンドに初期メンバーがいなくなっても、名前が同じで過去の名曲を歌い継いでいる場合、同じグループだと思うので。

トロッコ問題

 「暴走したトロッコに乗っている。行先に5人の作業員がいて、このまま何もしないと五人とも死ぬ。レバーを引いてトロッコを違う線路に引き込むと、5人は助かるがもう一方の線路にいる1人の作業員が確実に死ぬ。この時分岐器のレバーを引くべきか?」という思考実験です。つまり5人の命と1人の命どちらかを選ぶ生殺与奪の権利が委ねられた場合どうするか?という問題です。

 ここで大事なのはブレーキを引かずに傍観すれば5人が死ぬが、ブレーキを引けば自分の行為で1人を能動的に死に追いやるという行為が生じるということです。

 これ、もともとの思考実験は自分はトロッコに乗っておらず、線路の分岐器のそばにいて、そのまま放置して5人を犠牲にするか、分岐器を操作して1人を犠牲にするかという問題です。

 自分が乗っているか、線路脇の傍観者であるか、立ち位置の違いによっても意見は分かれそうですね。

 理子:多い人を助けるに決まってる(レバーを引き1人を犠牲にする)
琥太郎:運命に委ねる、レバーを引くのは躊躇う(何もせず5人を犠牲にする)
  樹:その時にならないとわからない
 理子:小森琥太郎高村も無責任
  樹:だったら1人が医者で、5人が囚人だったら?
 理子:(無言)
  樹:ほら、立花理子だって答えられない
 理子:うーん、夢愛は?
 夢愛:え?どっちが大事か?(人形を見つめる)

 カトウは2つの思考実験を通して皆の倫理観や価値観が少し見えた気がするが、夢愛のそれは見えないと軽く非難します。

 思考実験にはこれといった正解は存在しないので、正解を出すというより様々な考え方を戦わせ、思考を深めることが大事です。

 その点夢愛はカトウからすると不合格だったでしょう。

 人間性や倫理観の問われるこのドラマ内で、思考実験が扱われるのは非常に興味深く、彼らの討論をもっと聞いてみたかったです。

★優愛の部屋にて

 元気のない夢愛を案じて部屋を訪れる理子。

夢愛:トロッコ問題、夢愛ならどっちを助けるだろう?
理子:むずいよね、そこに誰がいるのかって考えたら
・・・
夢愛:ねえ、理子ちゃん、夢愛、実はね……

 ここで初めて開示される夢愛の過去。

理子:え?子供?あんた子供いるの?
夢愛:うん、産んだのは18の時。でも夢愛ずっと不登校だったから。昔からね、弟や妹の面倒ばっか見てたの。パパはずっと家に帰ってこないし、ママもずっと男のとこ入り浸りで。そういうの何て言うんだっけ?
理子:ヤングケアラー?
そう、小さい頃から「おい」だの「お前」だの「てめえ」だの一度も名前で呼ばれたことないの。だから夢愛、せめて自分だけは自分のことちゃんと名前で呼ぼうって。

 夢愛が頑張って弟妹を世話している様子、そして母親に罵倒され蹴られている様子が描写されて見ていられない!

 ただのおバカな女の子だと思っててごめん!

 大人になっても自分のことを名前で呼ぶって、大人になりきれていない甘えん坊だと思っていたけど、そんな思いがあっただなんて!

夢愛:ある時ね、全部嫌になって家出たの。そしたら街で男の人に声かけられて。
理子:その人が、子供を?
うん……。人に頭を撫でられるのって、こんな気持いいんだって初めて知った。でも、まさか妊娠してただなんて。
理子:気づいたときには堕ろせない時期だったか……
夢愛:うん……
理子:どこで産んだの?
夢愛:なんかそういうのをサポートしてくれるNPO法人?っていうのがあって、費用も出してくれたの。
理子:痛かった?
夢愛:ううん、それ以上に重かった。
理子:えっ?

 我が子を抱く笑顔の夢愛の回想映像、赤ん坊の右手の甲に2つの痣?もしくはホクロがあるのが気になります。

 わざわざそのような痣を見せるということは、今後成長した我が子が出てきて、顔つきは成長していても痣で気づくという展開を否応なく予想してしまいます。

夢愛:抱っこしたらずっしり重くて。夢愛ね、急に怖くなって逃げ出したの。施設に置き去りにしたんだ

 そんな二人の会話を工場での作業の手を止めてモニターで見ている、鏑木社長の妻、真琴(遊井亮子)。

夢愛:シェア彼のカイと会うようになったのはその後……。夢愛ね、多分、現実逃避したかったんだと思う。最初は安い金額でおしゃべりできて楽しかったの。でもどんどんカイのこと独り占めしたくなっちゃって。そしたら結構お金がかかるようになっちゃって。
理子:それで美人局?
夢愛:うん、カイと一緒に居たかったし。でもね、警察に捕まって、刑務所に入って、初めて一人の時間ができた時、やっと気付いたの。自分がすごい酷いことをしてたってことに。
夢愛:それまで、夢愛、自分は被害者だって思ってたから。居場所作るのに必死だったから。
理子:……そう……

 「シェア彼」って聞き慣れないですけど、男性一人を複数の女性が共有する恋愛の形っぽいですね。

 夢愛は自分の罪に向かい合い心から反省しているようです。

 さて、育児放棄の毒親の代わりに幼い弟妹をヤングケアラーとして育てていたが、それを放棄、そして子供を産んでいるという衝撃の過去でした。

 さっきも書きましたが、今回の過去話で、夢愛に対する見方がガラッと変わりました。

 人にはそれぞれの過去や事情があって、見た目や言動だけでは推し量れない部分があるといった真理を体現しているキャラクターです。

 そして理子。何事も理詰めで考え数字と事実を重んじる彼女が、夢愛の過去についてなにも論評せず、ただ寄り添っていたのが印象的でしたね。

 理子なら、育児放棄や親の虐待に対して「誰にも相談しなかったの?」など今言っても仕方がない提案を理詰めで行いそうなものなんですが、夢愛との交流の中で少しずつ彼女も変わっていっているのかもしれません。

★カトウと真琴①

 夢愛と理子をモニターしつつ、カトウとビデオチャットをしている鏑木真琴(遊井亮子)。

 この時点ではまだわかりませんが、冒頭に出てきた母親が彼女で、どうやら夢愛の被害者のようです。

カトウ:いかがですか?
 真琴:驚きました、彼女がこんな酷い育ち方をしてたなんて。うちにも同じ年頃の娘がいて、もしうちの子が同じ境遇だったらと思うと……小さな頃から大人の役割を演じなきゃいけなかったと思うと……もう少し見てもいいですか?
カトウ:はい

 真琴は夢愛の境遇に同情しつつありますね。

 もちろん夢愛のやったことは罪ですし、過去が悲惨だからといって犯罪を犯していいわけではありません。

 でも真琴としては、自分の娘と同じ年代の夢愛の過去を知ってしまい、憎みきれない思いが出てきたのでしょう。

 カトウにとっては面白くない展開です。

 その後、真琴が振り返った場所に虚空からぶら下がる人間。

 これはきっと真琴のトラウマイメージなんでしょう。

 夢愛のせいで首を吊って自死した真琴の夫の首吊り姿を発見したのがおそらく真琴だったのでしょうね。

★優愛の息子への想い

 夢愛は理子に「永愛」と書かれたカードを見せます。

理子:これは?
夢愛:子供の名前。今はきっと違う名前になってるだろうけど。夢愛は「とあ」って呼んでた。永遠の愛って書いて「永愛とあ
理子:いい名前だね
夢愛:(破顔する)
理子:会いに行かないの?
夢愛:行けないよ、ただこないだ、ここに残るって決めた時、カトウには言った。

 回想シーン、夢愛はカトウに「もう一人お金を渡したい人がいるの」と言っています。

 まずお金を渡すべきは被害者遺族ですが、もう一人は子供の「永愛とあ」に違いないでしょう。

夢愛:夢愛ね、もし線路に永愛とあがいたら、永愛とあを助けるって答えられるような人間になりたい。5人だろうと1人だろうと、永愛とあがいたら助ける!って言えるように

 先程のトロッコ問題で夢愛が考えていたのはこのことだったんですね。

 実際トロッコ問題では、1人が肉親で、5人が他人だったら?という仮定も存在します。

 夢愛にとって、永愛とあは、施設に置き去りにしたけれど、たった一人の子供であり、両親や弟妹を捨てた夢愛にとって唯一の家族です。

 そんな夢愛の子供に対する思いがカトウに利用されなければいいのですが。少し心配です。

★真琴の心情の変化

 夢愛の永愛とあに対する想いを聞いて、真琴は同じ子供を持つ母親として夢愛に情が湧いてきている感じがしますね。

 これは夢愛は被害者に許されて生き残るパターン!?

 しかし、富樫の時のように、カトウは決してそれを肯定しないでしょう。

★樹と琥太郎の共通点

樹:俺達結構似てたよな
琥太郎:あああ、考え方か?だよな
樹:お前さ、何でドラッグパーティーなんか開いたんだよ
琥太郎:別に、大した理由はねえよ。ほら、俺ボンボンだからさ、親の金使えば、こっそりドラッグを仕入れられたんだよ。で、調子に乗って二、三回パーティーを開いたらチクられたってわけ。それだけだよ。
樹:ほんとか?俺どうしてもお前がそんなパーティー開くように見えなくて。

 思考実験で同じような考え方をした二人、樹は琥太郎のドラッグパーティーを開いた理由を聞き、違和感を覚えます。

 お前はそんなやつじゃない的な。

 思考実験だけでなく、これまでの琥太郎との関わり合いからも、琥太郎がドラッグに耽溺するような人間ではないと樹は思っているのでしょうね。

★琥太郎の逡巡

 樹の「もし何か困ってることがあったら言ってくれ、俺じゃ琥太郎の役には立てないかもしれないけど」という言葉を思い返す琥太郎。

 もし琥太郎が裏切り者ならば、樹の真心を知って心変わりする可能性も無きにしもあらず。

 例えばカトウに脅されていてスパイとして働かされていることを樹にこっそり打ち明けて逆スパイになるとか、良くないですか!?

 そんな可能性を思い起こさせる思い詰めた表情ですよね。

★理子の計画

 優愛の話を聞いた後、理子は琥太郎と樹に声をかけます。

 そして優愛を避けてコソコソしだす三人。

 夢愛を露骨に避けだします。不安のあまり爪を噛む夢愛。

 不穏な音楽が不安を掻き立てます。

夢愛:ねえ!何なの?みんなして!夢愛が理子ちゃんに過去のこと……話したから……

 無視されていると思い込み感情を爆発させる夢愛。

 でも実は三人は夢愛に隠れてバースデーサプライズの準備をしていましたというほのぼの落ち。

 部屋に行った時に見たプログラム参加書類の生年月日で、今日誕生日と知った理子の計画でした。

 数字に細かい理子というキャラ設定に忠実な描写で素晴らしいです。

 夢愛の生年月日は2002年10月19日、ドラマ内時間が2025年なら、23歳の誕生日ですね。

 夢愛:なんだ、夢愛、てっきりみんなに嫌われたかと……
 理子:んなわけないじゃん!
琥太郎:あーあ、せっかくのサプライズパーティーが
 夢愛:えっ?
 理子:おいで、誕生日プレゼントあげるから
 夢愛:うん!

 最初の頃の斜に構えた理子からは考えられない優しさ!

 優愛にネイルを塗ってあげる理子。

 なんて素敵な誕生日プレゼント!

理子:これやると爪噛まなくなるよ、おまじない
優愛:理子ちゃん……えへへへ

★樹とカトウ

 理子に協力してケーキを作る樹と琥太郎。

 ロウソクを探しに来た樹が、怪しい光の漏れる部屋を発見。

 ドアノブを回そうとするも鍵がかかっており、ピッキングしようとした時カトウに見咎められます。

 誕生日パーティーのことを把握しているカトウに樹は「俺達のことを見たよな」と詰問しますが、カトウは「みなさんのことは全て頭に入ってますので」と軽くいなします。

 その場を去る樹の背中をカトウは見やりつつ、

カトウ:いけませんねえ、汚れは早いうちに掃除しないと

 ドアノブについた小麦粉の汚れを拭います。

 ドアノブについた樹の手の小麦粉ですが、ここはダブルミーニングで、きっと樹=汚れ、もしくは夢愛=汚れなのかもしれません。

 この後の展開を考えると夢愛の可能性が高そうです。

 夢愛排除される?

★夢愛の誕生日パーティー

 ロウソクは3本、先程の誕生日からしても、夢愛は23歳っぽいですね。

 仲良く楽しんでいる姿に心温まると同時に、この後この笑顔が一つずつ消えていくのではないかと予感してしまいました。

 夢愛:夢愛こんな誕生日はじめて!
琥太郎:またまた~
 夢愛:え?ホントだよ、彼は祝ってくれたことないし、親だって。
琥太郎:そっか
 夢愛:あ、でも一人祝ってくれた人がいた
 理子:え?
 夢愛:鏑木さん

 モニターしていた真琴の顔色が変わります。

 これが真琴の夫で自死した夢愛の被害者でしょうね。

★鏑木社長

 お顔はお世辞にもイケメンではないけど、心はすごい男前の鏑木社長(山口森広)のことが優愛の口から語られます。

夢愛:その人ね、すごくいい人だったの、40代の町工場の社長さんでね。
理子:どこで出会ったの?そんな社長さんと?
夢愛:夢愛が路上に座っていたら、心配して車停めてくれて、なんか部品の配達の帰りって言ってた。おんなじ年頃の娘さんがいて、夢愛のこと放っとけなかったみたい
理子:そっか
夢愛:うん
それからいろいろ話すようになってね……

 うーん、鏑木さん、いい人なのは間違いないけど、夜女の子に話しかけて親しくなるのは世間的にまずくないですか?

★鏑木との交流と美人局

 鏑木と誕生日ディナーをして幸せな時間を過ごす夢愛。

鏑木:せっかくの誕生日に僕なんかが相手で
夢愛:うん!どうせ他に祝ってくれる人いないし!

 夢愛に決して手を出さなかった鏑木は夢愛にとって本当のお父さんのようでした。

 ですが二人の関係を知った、美人局の主犯の彼氏カイの命令で、鏑木をラブホテルに連れて行ってしまいます。

 しかし、鏑木はラブホテルの部屋まで行くも、夢愛に手を出そうとはしません。

鏑木:僕は君と話しているだけで十分幸せなんだ

 そこに現れるカイ。スマホで撮影しながら、

カイ:なにしてんの?おっさん、この子未成年なんだけど

 カイに詰め寄られ夢愛の名前を呼ぶ鏑木が痛々しいです。

夢愛:だから夢愛、すごく悪いことしたなあって、今でもずっと覚えてて

★カトウと真琴②

 カトウからの電話に出る真琴。

カトウ:ご覧になられていますか?鏑木さん
 真琴:ええ、この子は利用されてたんですね、カイって男に
 真琴:(遺影の夫に)あなた、放っておけなかったの?この子のこと。サクラ真琴の娘に似た年頃だから
 真琴:(カトウに)昔からそういうとこあるんです。あの人困っている人がいるとすぐ助けてしまったり、自分のことは後回しにして……
 真琴:カトウさん、私、この子のこと……

 これはもう夢愛許されるパターンですね!めでたい!

 と思いきや!モニター内で語られる夢愛の衝撃の発言!

 夢愛:鏑木さんね、愛してるって言ってくれたの。
 真琴:(えっ?)
カトウ:(邪悪な笑みを浮かべる)
 夢愛:夢愛のこと、誰よりも愛してるって。だから手を出さないって。妻よりも娘よりも今は誰よりも大事だって
 真琴:(冷たく死んだ表情)

 あーー!一番この状況で言ったらあかんやつ!

 これって三通りの可能性ありますよね。

①鏑木所長のリップサービスの可能性
②樹・琥太郎・理子に夢愛が見栄を張った嘘発言
③本当に鏑木は夢愛を愛していた

 でも妻の真琴は当然③であると確信しちゃいますよね。

 夢愛の発言は自分の死刑執行命令書にサインを書いたも同然。

 真琴の夢愛に対する同情はクルッと反転して、夢愛に対する嫉妬と憎しみに切り替わってしまった、そんな真琴の表情でした。

★鏑木の善意から生まれた地獄

 鏑木社長、たしかに善人です。

 夢愛に対する同情や娘のように思う気持も本当でしょう。

 でも誕生日ディナーはやり過ぎではなかったでしょうか?

 今の世の中、男女が二人だけで食事するだけでは法的に不倫にはなりませんが、配偶者からすれば心の不倫と思ってしまいますよね。

 そしてラブホテルにまで行っている。

 直前で思いとどまったとはいえ、夢愛と不倫をする気持が少しはあったということです。

 ラブホテルに行かなければカイの美人局の罠にハマることはなかった。

 この事件で、鏑木社長は死に、妻と子供は一家の大黒柱を失い、夢愛は一連の美人局で詐欺罪で投獄されました。

 全員地獄に落とされたわけです。

 鏑木社長の善意が関係者全員の地獄行きを招いてしまった。

 タイトルがここでも回収されていますね。

★最後に

 今回夢愛の過去と罪が語られました。

 許す寸前だった真琴は夢愛の言葉を聞いて夢愛への復讐の念が再燃しそうですね。

 次回予告では、皆に家族や関係者に連絡の許可が出たようでさらに話は広がっていきそうです。

 第7話が非常に楽しみです!

 それでは最後までお読みいただきありがとうございました!

(END)

◀◀◀第5話||第7話▶▶▶


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