リーチ一発ツモドラドラ 中年無職、お姫様麻雀からの自立
今日はベランダの話じゃないよ。
麻雀の話だよ。
麻雀の役って嶺上開花とかあるからさ、お花関係なくもなくもなくもないんだよね。ソーズとか竹だしさ。

この無職ボタニカルnoteにこれ以上なく相応しいテーマなんだわ。麻雀。
ということでいきなりですが麻雀について吟じます。
【私と麻雀】
①雀荘処女期
私が麻雀と触れ合い始めたのは4~5年前。
友人から「麻雀はいいぞ!」と勧められて「フーン」となんとなくアプリを入れたのが始まりだった。
通勤時間の暇つぶしにアプリを開く。打つ。電車のる。打つ。気づいたら1000戦はやっていた。なんだか麻雀が出来るようになったつもりでいたが、アプリには大きな落とし穴がある。
アプリは、リーチをかけるときご丁寧にどの牌を捨てればいいかを教えてくれる。アガり牌も教えてくれる。ドラなんて光っている。もちろん点数計算も自動でやってくれる。上げ膳据え膳。
私がもし雀荘に行ったら、複雑な待ちのときにアガり牌が分からなくて混乱するだろう。
ドラがツヤツヤしていなかったら、一発目で捨ててしまうだろう。
点数計算以前の問題。私はアプリで十分だ。雀荘?コワイコワイ。と頭では思いつつ、憧れはある。だって雀荘は、煙草が吸える。煙草を吸いながら麻雀が打てたら、楽しそう。
そんな感じで雀荘を横目にチラつかせながらスマホをぽちぽちする日々がしばらく続いた。
②大型新人、本番デビュー
2年ほど前の夏。
私は馬主の別荘にいた。私は馬主の子孫と友達なのだ。
どでかい部屋でパーティー開けしたポテチをついばみながら、私は思い立ったように口を開いた。
「君たち、ときに麻雀はできるかね」
馬主の子孫は首を横に振った。
ただ、馬主の子孫じゃない側の友人が首を縦に振った。
「私、雀荘に行ってみたいんだよ」
思いつきだった。そこから流れるように馬主の子孫じゃない側の友人とその上司と3人で雀荘に行くことになった。友人上司、初対面。
そう。この話において馬主及びその末裔は全く関係ないのである。
馬主の別荘は、でかかった。
とんでもなくでかかった。
何LDKなのかわからない。銅像がある。博物館みたいな部屋まである。
私はとんでもないギャンブル豪邸(語弊)を前にして、自分がアカギになるルートを夢みてしまったのかもしれない。
初めての雀荘は歌舞伎町の雀荘だった。幸いにも顔に傷のある人や指のない人はいなかった。
友人上司はいい人だった。友人も友人上司も点数計算に怪しさはあったが、あらゆる情報を駆使して計算してくれた。
私はそれに甘えた。初めての麻雀牌!うれしい!たのしい!キャー!という感じでしかなかった。
③麻雀姫期
私は翌日、会社の喫煙所でおじさん達に向かって意気揚々と口を開いた。
「昨日雀荘行ったんですよぉ!」
それまで私の口からマの字もジャの字も出たことがなかったのに突然の事後報告。
煙のおじさん達は、喜んだ。
それから私は煙おじ達と何度も雀荘に行った。
煙爺は手練ばかりだった。計算もしてくれる。なんなら場代まで出してくれる。もっとなんなら夕飯まで奢ってもらえる。
あらゆる男たちに甘やかされた結果「麻雀牌だ!うれしい!たのしい!」から成長しない、かなしき麻雀モンスターが産まれてしまった。
麻雀モンスターは、麻雀が打てる。
でも、それ以外のことは何も出来ない。
アプリ時代から進化したことといえば、ドラが光ってなくても注意を払えるようになったことくらいだ。
④モンスター衰退期
それから私は会社を休むようになり、退職することになる。おじさん達ともあっさりと縁を切ることとなった。ブチィッ
雀荘に行ってくれる人がいない。
私の自由が効く時間は平日昼間。
平日昼間に暇を持て余してる人材は、限られる。
その中から麻雀が打てる人を複数人集めるなんていうのは雲を掴むような話なのだ。
麻雀を打ちたい。
アプリじゃない。
雀卓に座りたい。麻雀牌を触りたい。
でも、自信がない。
実力がない。
知識がない。
こんな状態では、当然ながらフリー雀荘なんて行けやしない。
「点数計算に自信がなくて」と一言いえばなんとかなるらしいが、胃を痛めて帰ってくる可能性に倍プッシュする気にはなれなかった。
では麻雀教室ならどうか。かなり心は揺れた。
でも、麻雀教室の門戸も叩く気になれなかった。
多くの人は、学生時代に手積麻雀で同じようなレベルの者と麻雀牌に触れながら自然と点数計算を学ぶのだろう。
私は足を踏み入れるのが遅かった。恵まれた環境は、成長を妨げる。不遇の時を経て、人は強くなるのだ。
甘やかされて育った姫は、いずれモンスターとなり誰にも相手にされなくなる。そうすると為す術がなくなる。
そんなこんなで私が雀卓に座れる機会はなかなか訪れず、自分の甘えを悔いた衰退期がしばらく続いた。
⑤きっかけはしりとりの「り」
庭未満さんからしりとりのバトンをもらった。
私に託されたバトンは「り」。
しりとりの基本のきで攻めてくるあたりが流石である。
「り」と聞いて私の脳内に浮かんだ言葉は
リーチ一発ツモドラドラ
今だと思った。
姫を卒業するのは、今しかない。
私の母は麻雀が打てる。
なんなら父も兄も打てる。
私はサラブレッドなのだ。
「麻雀したい」
唯一連絡先を知っている母に連絡する。うちの家族はあまり仲が良くない。
母は「こんな日が来るとは」と漫画にありそうな台詞を口にしながら手際よく行きつけの雀荘に連絡を入れ、人員と席を確保してくれた。
「麻雀したい」と発言してから1時間でこの展開。はやい。
私「ちょっと勉強してから行くね」
母「しなくていいよ。慣れ」
母の言葉は強い。
姫は母馬のことを信じて、全く勉強せずそのときを迎えた。
⑥出兵
まず雀荘への道程だが、交通の便が著しく悪い所にある。
母馬の迎えなくしては雀荘へ辿り着くことも出来ない。私はペーパードライバーなのだ。どこまでも姫。
母馬の車に乗ること云十分、正式名称はぼかすが「健康麻雀ほがらか」みたいな雀荘に到着。

雀荘の名前から、甘やかされる未来が透けて見えた。
いや、私はここで学ぶのだ。
姫はもう卒業するんだ。
中年の姫はイタイだけだ。
いざ──
気づいたら私は姫そのものだった。
母は計算が出来る。同卓者も計算が出来る。私がもたつく間もなく計算は完了して、姫は下々が申告した通りの点棒を回収する。
「麻雀牌だ!うれしい!たのしい!」と興奮しているうちに、時は流れた。
自立とは──────
⑦今後について
しばらくほがらかに通って、姫麻雀を謳歌することになった。
1回250円。田舎だからか。破格である。
母が将来について私を諭し出すその時までには点数計算が出来るようになりたい。そんでノーレートフリー雀荘にかち込んで喫煙しながら麻雀したい。
飲まない、賭けない、でも吸いたい。
それが私だ。
母馬に喫煙者であることは内緒なのだ。
知識も経験もないけど愛は強い。
植物だろうが麻雀だろうが、愛の強さだけで生きている。
【エッセイしりとりバトンについて】
私はタイトルを「り」から始めて「つ」で終わらせた。
庭未満さんからバトンを受け継いだ者が二人共「り~~~つ」で作ってたから踏襲したかったのだ。
ルール上、この「つ」を3人以内に回した方がいいらしい。
が、ここで私のコミュ障発動。誰に回したらよいだろう。
主催者さんの記事には、こんなことが書いてある。

ククク…このバトン、ここでしまいや…
おしまい
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お花ほしい、ルノアール行きたい、ルノアールで生クリームも注文したい、花瓶もほしい、たばこも買わないと