おもてなしのつもりが、私たちの世界が広がっていた〜すき焼きから始まる、娘の友人たちのホームステイ〜
娘の友人お二人が、スペインから日本へ旅行に来てくれました。
今回、わが家にホームステイすることになり、昨日がその初日。
実は、わが家でのホームステイは今回で2回目です。
前回は、海外からのお客様を迎えることに少し緊張して、
「ちゃんとおもてなしをしなくては」と、どこか力が入っていたように思います。
でも今回は、前よりも緊張せず、
海外の方だからと気負うこともなく、
いつものように一緒に食事をして、おしゃべりを楽しむことができました。
せっかく日本に来てくれたのだから、
食事もできるだけ日本らしいものをと思い、
初日の夜は「すき焼き」にしました。


お二人とも、すき焼きは初めて。
卵につけて食べることなどを説明しながら、
一緒に鍋を囲みました。
「おいしい!」と、二人ともよく食べてくれて、ひと安心。
やっぱり、食卓を囲むというのはいいものです。
言葉が完璧に通じなくても、
「おいしいね」という気持ちは伝わる。
海外の方だからと構えず、
いつものように一緒に食事をする。
それだけで、初めて会った方からも
いろいろな話を聞かせてもらえることが、とても嬉しい。
そして、お土産にはスペインを代表するお菓子「トゥロン」をいただきました。


みんなでいただいてみると、
ナッツの香ばしさとやさしい甘さがとても美味しく、
スペインのお菓子を味わいながら、
また一つ、その国の文化に触れることができました。
そして、日本の文化も楽しんでもらおうと、
娘はお祭りに着ていきたいという浴衣を、
友人たちに着付けてあげました。

着てもらえて嬉しい
二人とも浴衣姿をとても喜んでくれて、
その姿を見ている私も嬉しくなりました。
実はその浴衣の一つは、
私が高校の頃、授業で自分で作ったお気に入りの浴衣。
長い年月を経て、
まさかスペインから来た、娘の友人に着てもらう日が来るとは。
背の高い彼女には、おはしょりなしで着てもらいました笑。
大切にしてきた浴衣を楽しんでもらえて、
なんだか感慨深いものがありました。
ただ、さすがにおひとりには少し小さかったので、
お祭り本番ではレンタルの浴衣を着ることになったそう。
それでも、わが家で浴衣を着てもらえたことは、
私にとっても嬉しい思い出になりました。
食事のあとは、娘とおひとりが北海道で過ごしたときの話に。
仲間と一緒に訪れた北海道でのスキーや、美しいダイヤモンドダストが舞う景色。
そのときの動画を見せてもらいました。
画面いっぱいに広がる白銀の世界。
キラキラと舞うダイヤモンドダスト。
その美しさに、私まで北海道を旅しているような気持ちになりました。
その時の滞在の話もたくさん聞かせていただきました。
さらに話は映画のことへ。
お二人は、日本で映画「PERFECT DAYS」に出てくる
トイレの一つにも立ち寄ってきたそうです。
「PERFECT DAYS」は、私も好きな映画の一つ。
そんな映画の話を、まさかスペインから来たお二人と
わが家の食卓ですることになるとは。
そこから映画の話が広がり、
スペインやドイツの文化の話へ。
知らなかった映画を知り、
知らなかった場所を知り、
知らなかった文化に興味を持つ。
お二人との会話を通して、
私たちにも新しい世界への扉が次々と開いていくようでした。
そして、もう一つ素敵なことが。
お一人は映画プロデューサー。
もうお一人は幼い頃からバレエをしていて、今はダンスの先生。
娘も含めて、それぞれ違う分野ではあるけれど、
みんな「表現すること」に関わっています。
映画をつくること。
身体を使って表現すること。
形は違っても、
人の心を動かすものを生み出している。
同じ表現者だからこそ、
通じるものがあるのかもしれません。
娘のおかげで、
今まで知らなかった世界を少し覗かせていただけている。
娘がどんな人たちと出会い、
どんな世界に触れているのか。
そんな、これまで知らなかった娘の一面を
友人たちとの会話を通して知ることができるのも、
私にとって嬉しいことです。
そして何より、
お二人との出会いがきっかけとなって、
私たち自身もスペインやドイツの文化、
映画や芸術などに興味を持つきっかけをいただいている。
それがとてもありがたい。
ホームステイというと、
「こちらがおもてなしをする」という気持ちになりがちだけれど、
実は私たちのほうが、
たくさんのものをいただいているのかもしれません。
食卓を囲み、
おしゃべりをして、
お互いの国のことを知る。
浴衣を着てもらい、
日本の文化を一緒に楽しむ。
そんな何気ない時間が、
知らなかった世界へとつながっていく。
ホームステイは、
私たちにとっても新しい世界を見せてもらえる
素敵な貴重な機会になっています。
さて、今日は何を作ろう。
わが家の小さな食卓から、
今日もまた新しい出会いが始まります。
1回目のホームステイはこちらから
