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2026年6月9日(火)「未利用(外来)魚・アメリカザリガニ」

今日の東京も朝方は小雨、0900頃からは曇り。
朝方の最低気温は18℃、日中の最高気温は23℃チョイ。
梅雨らしいお天気で、良いですね。
矢張り、この時季にキチンと雨が降ってくれないと、後の水不足に繋がりますからね。さて、

昨日は「二十四節気(じゃないけど)・五節句と雑節」についてお伝えしましたが、本日は「未利用(外来)魚・アメリカザリガニ」について書いて行きたいと思います(冒頭画像はコチラから拝借しました)。

アメリカザリガニ。
流石にコレを知らないヒトはいないでしょう。
が、食材としてのアメリカザリガニがどんなモンなのかを知っているヒトは余りいないのではないでしょうか。

アメリカザリガニ(通称、アメザリ)はその名の通り北米原産の淡水性甲殻類。
ご承知の通り、鮮やかな赤色が特徴で、成体は10cm前後。
雑食性で生命力が強く、低酸素の水域でも生き延びられる環境適応力も抜群であるが故に、世界各地に拡散したグローバル外来種の代表格。
日本では一般的にザリガニと呼ばれてますが、本来の日本の固有種としてのザリガニはニホンザリガニなのだけれども、コチラは天然記念物指定されちゃってたりして数が少ないので、数の多いアメザリがザリガニの呼称を欲しいままにしちゃってて、まるで軒を貸して母屋を取られる、みたいな状況になっちゃったカンジでしょうか。

そのアメザリが日本に移入して来たのは1927年。
ウシガエル(所謂、食用ガエル)の養殖が盛んだった戦前、アメリカから輸入したウシガエルのエサとして一緒に移入されたのが始まり。
トコロが、養殖場から脱走したアメザリは、雑食性であり昆虫・水草・小魚・死骸等ナンでも食べ、その環境適応力と強力な繁殖力を十分に発揮、アッと言う間に全国展開が完了してしまったとの由(まぁ、食用ガエルだって十分に全国展開してますけどね)。
現在では北海道から沖縄迄の、ほぼ全国の水田・用水路・野池・溜池等に棲息。
特に水田地帯では、巣穴を掘る習性があるコトから水田の堤防を傷めるコトもあり、農業被害の一因として問題視されるコトもあります。
一方、都市部の公園や住宅地の側溝にもフツーに見られ、正に「日本で最も身近な外来生物」の一つと言えましょう。
そもそもが食用ガエルのエサとして輸入された結果、エサの方が全国各地に拡がったと言うのは、外来生物史の中でも中々に象徴的なエピソードでありますね。

トコロが。
アメザリはブラックバスアメリカナマズとは異なり、環境省の指定する特定外来生物ではないんです。
2023年6月から「条件付特定外来生物(管理対象外来種)」に指定されました。
「特定」の方は飼育・販売・譲渡・運搬・捕獲・食用等の利用が禁止されている一方、「条件付」の方は野外放流・故意の遺棄・野外での増殖を助長する行為等は規制されているものの、前述の各種行為迄は規制されてません。
即ち、飼育は自由、放流はNG、と言うコト。
仮にアメザリを「特定」指定してしまうと、一般家庭で飼育されている大量のザリガニが野に放たれるコトとなり、水草への食害・水田の堤防決壊・在来生物の捕食など、生態系への影響大・農業被害の拡大等に繋がるリスク大となりかねぬ為、中間的な規制に止まっている、と言うコトのようです。

そんなアメザリ。
日本では食用として活用されるコトは殆どありませんが、お隣の中国では「小龍蝦(小さなイセエビ)」(しゃおろんしぁ:xiao3 long2 xia1)として、夏の風物詩としてとっても一般的且つ大人気の食材なんです。
特に、最近は日本でも大流行の「麻辣(しび辛?)」(まぁらぁ:ma2 la4)にした小龍蝦が美味いんですよね。
麻辣に調理したアメザリを山のように積んで、ビニールの手袋付けてバリバリと殻を剥いてアタマの蝦味噌をチュウチュウし、皮を剝いた身をパクリ、そしてビールをぐびり。
コレの無限ループで夏の暑さを吹き飛ばします。エエですな~。
最近は日本でもガチ中華が流行っていて、麻辣小龍蝦はガチ中華にあり付ける池袋や大久保、御徒町なんかでも食べられるみたいなので、ご興味ある方はソチラにどうぞ。

御徒町で見付けたマーラーザリガニ。1,500円はお安くないですね~。

ソレでも、ほぼ毎週豊洲市場への不定期パトロールをしていると、何回かだけですがアメザリが売られているのを見たコトがあるんです。
確か、キロ2,500円ホドしていたと記憶、割と高級品ですね。
誰が使うのだろうと思ってたのですが、アメリカ南部のケイジャンクレオール料理、フレンチのエクルヴィスとして使うコトがあるようですね。勿論、中華でも。
日本の郷土料理ではザリガニ料理は一部北海道や東北にはあるようではありますが(在来固有種を使ったモノ)アメザリを使ったモノは無いようなので、彼らがあの価格で買って行ってくれるんでしょうね(想像ですが)。

と言うコトで、本日はコレにて。
明日は「医食同源・甘い飲み物」についてお伝えしたいと思います。

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