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奈良奜きが絶察行くべき「聖林寺」囜宝・十䞀面芳音の矎しさに感動【奈良旅】

2021幎の倏、倫が「囜宝をたくさん芋に行こう」ず、い぀ものポップな調子で提案しおくれたこずをきっかけに、「仏像なら奈良が本堎だよ」ずいうこずで、私たち倫婊は奈良の寺瀟仏閣を巡り始めた。星の数ほどあるこれらをどのような順序で蚪れようかな ずGoogleマップをながめおいた。

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道しるべずなったのは、心の垫匠である、みうらじゅん・いずうせいこう䞡氏の名著「芋仏蚘」。

奈良の章を熟読し、行きたい寺院を次々にGoogleマップに保存しおいく。そうしお巡った数倚くの仏像の䞭で、聖林寺しょうりんじの十䞀面芳音の矎しさは、数幎が経った今でも心に深く刻たれおいる。

聖林寺しょうりんじの歎史

聖林寺しょうりんじの創建は叀く、奈良時代の和銅5幎712に、談山劙楜寺珟 談山神瀟の別院ずしお藀原鎌足の長子・定慧じょうえが建おたずされおいたす。 幟床か火灜に遭い䌜藍が焌倱したすが、江戞時代䞭期、倧神神瀟の神宮寺の䞀぀、平等寺の僧䟶・玄心埋垫が再興。以埌、神宮寺ずの亀流が深くなり、倩台寺院である劙楜寺の山内にありながら、聖林寺は真蚀宗の埋院ずしお明治時代たで栄えるこずずなりたした。

聖林寺ホヌムペヌゞより

聖林寺しょうりんじぞのアクセス

聖林寺しょうりんじは私鉄の駅からは埒歩では少々ムリな距離にあり、この日は他の寺瀟にも行きたかったので、レンタカヌで向かった。

小高い䞘の䞭腹にひっそりず䜇む小さな寺院。車䞀台がやっず通れる现い山道を、えっちらおっちらアクセルを螏みながら登っおいく。
「本圓にこの道で合っおる」眉をしかめながら運転する倫の暪で、心の䞭で「がんばれヌ」ず゚ヌルを送った。

この日は朝から霧雚が降り続いおいた。もやに包たれた颚景の䞭に聖林寺の駐車堎の看板が芋えおきた時は、二人でホッず息を぀いた。

境内は思いのほか慎たしやかな䜇たいだった。女性の䜏職さんが䞁寧に埡朱印を曞いおくださった。

アメリカ人が芋぀けた、隠された十䞀面芳音の存圚

明治時代、東掋矎術史孊者フェノロサずいうアメリカ人がいた。名前だけ聞くず少し軜やかな響きを感じるフェノロサは、廃仏毀釈はいぶ぀きしゃくの嵐が吹き荒れる䞭、圌は岡倉倩心おかくらおんしんを通蚳ずしお埓え、各地の寺瀟仏閣を粟力的に調査しお回った。

フェノロサによっお、粗末に扱われおいた仏像が保護され、䜕癟幎ものあいだ人目に觊れるこずのなかった仏像が芋出された実瞟は数倚く、日本の文化を知る䞊でかなりの偉業。聖林寺の十䞀面芳音も、そうしお芋出された傑䜜の䞀぀である。

慶応4幎1868、神仏分離什による廃仏毀釈はいぶ぀きしゃくを逃れるため、倧神神瀟の神宮寺「倧埡茪寺」の本尊・十䞀面芳音立像が、䜏職倧心䞊人によっお聖林寺に移されたした。それが珟圚、聖林寺に安眮されおいる囜宝、十䞀面芳音立像です。 倧切に保管されおいた十䞀面芳音立像は、明治20幎、アメリカの哲孊者アヌネスト・フェノロサによっお秘仏の犁が解かれたした。以降、その矎しいお姿は倚くの人々を魅了しおいたす。

聖林寺ホヌムペヌゞ

このフェノロサが聖林寺の十䞀面芳音ず察峙した時、

この界隈にどれ皋の玠封家資産家がいるか知らないが、この仏さた䞀䜓にずうおい及ぶものでない

ず蚘録に残すほど、その矎しさに圧倒され、

哲孊者の和蟻哲郎氏も、

「そこには神々しい嚁厳ず、人間のものならぬ矎しさずが珟わされおいる」

和蟻哲郎『叀寺巡瀌』倧正8幎1919初版

ず倧絶賛。

ちなみに、このフェノロサずいう人物、日本矎術の䟡倀を芋出した功瞟は玠晎らしいのだが、実は日本滞圚䞭に日本人女性に手を付けお劊嚠させおおきながら、アメリカに逃げ垰っおしたったずいう、なかなかのクズ゚ピも残しおいる。その悪い癖は通蚳の岡倉倩心にも受け継がれたらしく  。

たぁ  偉人ず呌ばれる人たちも、意倖ずロクでもない面があるものだ。
人間だもの。

いよいよ十䞀面芳音を拝もう、、ずしたら

急な石段を䞊がっお山門をくぐるず、正面に本堂が珟れる。
勝手に本尊ず思っおいた私たち、おっきりここに十䞀面芳音がいらっしゃるず思い蟌んでいたずころ、

たん䞞で倧きなお地蔵さたがドヌン

ず鎮座しおいお、「あれ」ず少し拍子抜けした。

そういえば、「芋仏蚘」でもその蚘述があった。こちらは江戞時代に䜜られた子安地蔵だ。お地蔵さた倱瀌臎したす、ずゆっくりず䞀瀌し、さらに巊奥の案内ぞず進む。

気を取り盎しお、矎しい仏像ず察峙

本堂よりも䞊の斜面にある芳音堂は、2022幎に完成したばかりの真新しい建物。ただ真新しい朚の階段を登っおいく。

偶然にも完成盎埌に参拝できたのは、䜕かのご瞁だったのかもしれない。
数億円ずいう建築費甚の䞀郚は、クラりドファンディングで賄われ、珟圚も寄進を募っおいるずいう。

いよいよ十䞀面芳音ずのご察面のずき

たず、この芳音堂収蔵庫の蚭蚈がお芋事だった。
階段を登った先の匕き戞を開けお䞭に入り、右手を芋るず、曎に小䞊がりのような階段がある堎所から光が挏れおいた。

その光ぞ歩みを進めるず、真っ癜な空間の奥にガラスケヌスに入った十䞀面芳音がこちらを静かに芋䞋ろしおいる。

この癜い空間が、十䞀面芳音の神々しさを曎にアップさせおいた。

聖林寺ホヌムペヌゞより

うわぁぁ  。
ず小さく぀ぶやいた。

ノィヌナスのようだず称されるのも頷ける。䞀瞬、女性的な印象を受けるのは、ふっくらずした指先の優雅さかもしれない。

そしお今にも語り始め、歩み出しそうな生呜感あふれる姿。

芋䞋ろすたなざしには、どこか嚁厳ずいうか、「ひれ䌏しなさい」ずでも蚀いたげな神々しい厳しさも感じる。


圧倒的な存圚感。



長い間秘仏ずしお守られおいたから、金箔も矎しく残されおいる。

それからしばらく、ベンチに腰を䞋ろし、芳音堂で静かな時を過ごした。

奈良時代埌期に぀くられた朚心也挆像もくしんかんし぀ぞう。だから持ち運びがしやすい。元は別のお寺の本尊だったものを、廃仏毀釈の難を免れるために埡䜏職が聖林寺ぞ移したずいうストヌリヌを頭に浮かべながら、頭に぀いた顔の数を数えたりした。

ゎヌルデンりィヌクで囜宝を持぀お寺だずいうのに、ここたで足を運ぶ人はそれほど倚くない。十䞀面芳音を眺めお数十分が過ぎただろうか。やがお二人組の女性参拝者がいらしたので、その堎をお譲りしようず芳音堂を埌にした。

芳音堂から本堂ぞ降りる階段には吊灯籠぀りどうろうが䞡サむドに吊られ、静かに揺れおいた。霧雚の向こうには、がんやりず新緑の䞖界が広がっおいる。

吊灯籠のその暡様をよくよく芋るず、十䞀面芳音の光背こうはい郚分がシル゚ットずしお圫られおいた。

光背こうはいは珟圚、奈良囜立博物通に蚗されおおり、2025幎開催の「超・囜宝」展にも出陳された。

吊灯籠぀りどうろうで芋た光背のシル゚ットを、数幎埌に奈良囜立博物通の「超・囜宝」展で本物ずしお目にするこずになるずは、この時の私はただ知らない。

3幎の時を経お、蚘憶の䞭の矎しいシル゚ットが実物ず重なった瞬間の驚きず感動ずいったら

こうしお過去に芋たものが未来ぞず線ずしお繋がっおいく寺瀟仏閣巡りは、やめられない魅力に満ちおいる。

寺瀟仏閣巡りをはじめた、きっかけ


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