読了|宮城道雄 7作|青空文庫|垣隣り|触覚について|声と人柄|声と性格|声と食物|心の調べ|昔の盲人と外国の盲人
空き時間は読書に全振りしたい、まほろです。
今日は、昨日の中原中也に引き続き、宮城道雄さんの『垣隣り』を皮切りに、7作を読了。
どれも数分で読み終える小品なので、サクサクサクサクっと読んでいきました。
どれも素敵な作品だったし、せっかくなら、それぞれの感想を書きたいなと思いつつ、今日は体が限界なので、ひとまずまとめて書いてみます。
まじで数秒で読めるレベルのものもあるので、よければ手にとってみてください。
目が見えない世界からの美しい言葉、世界の捉え方がとても鮮やかに描かれています。
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宮城道雄『垣隣り』1937
放送大学『日本語リテラシー '26』の印刷教材に引用されていた作品です。
目が見えない人にとっては、ご近所の風景ではなく音声が、心懐かしいものになるそうです。
声だけを聞いたことのあった、垣隣りの方との手紙一通から始まる交流が描かれています。
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宮城道雄『触覚について』1956
なぜか今年の2月にダウンロードしてあった作品。
未読だったし、その日の記録を見ても、特になにも書いてなくてきっかけがわからないのですが、せっかくの機会なので読みました。
目の見えない宮城さんが、どのように世界を把握するのか、触覚を通じた世界との関わり方、世界の遊び方が遊び心いっぱいに記されています。
台湾で手に入れた穿山甲の剥製の話がめちゃくちゃ面白かったです。
彫刻についての感じ方、彫刻家の方の意見も、とても興味深く、へー!ってなりました。
とても読みやすいし、色んなエピソードも載ってて面白いので、ぜひ読んでみてほしい作品です。
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宮城道雄『声と人柄』1937
一瞬で読めるタイプの作品。
これぞ青空文庫の醍醐味だと思いました。
電車で席を譲ってもらった話から、はだか尺八の知人の話、声を聞けば人柄を知ることができる、心の持ちようで声も変わるよね、というエピソードなどが、ごく簡潔に語られています。
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宮城道雄『声と性格』1937
『声と人格』と同じ作品では?と思いましたが、また違った観点で語られた作品でした。
婦人の話し方について割と細かな要望が書かれているので、今の時代だとジェンダーハラスメントなどと言われかねないとも思いますが、時代時代の空気や文化はあると思うので、当時のそれを知る上で貴重な文献、資料だと思います。
あとは関西と関東の発音の違い、関西を起源とする江戸唄のアクセントにも触れられていて、音楽家ならではの視点だなと思いました。
最後の南の方の人は、というのも、かなり主観的で一見ちょっと失礼かもしれない…と感じる意見ではありますが、そこを除けば、地域差はあり得ることなのかなとも思ったりします。
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宮城道雄『声と食物』1937
これもめちゃくちゃ面白かったです。
歌を歌う前に食べるべきもの、避けるべきもの、食文化による声質の違いなどが記されています。
韓国の妓生というのも初めて見る単語だったし、キムチという言葉を使わず、下記のように表現されているのが新鮮で面白いです。
朝鮮の人は唐辛子を非常に沢山食べる。副食物のうちで一番大切な漬物の中に必ず入れる。
当時はまだキムチという食べ物や単語が、今ほどには一般的ではなかったのかなと想像したり。
あとは民謡について、交通の便がよくなったことによる変化や、オペラと義太夫の比較などが書かれていて、すごく面白いです。おすすめ。
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宮城道雄『心の調べ』1956
短文ながら、宮城さんの人生や生き方について、書かれた名文だと思います。
一回目に読んだ時は、なんでこのタイトルなのかなってあんまりピンときてなかったのですが、改めて読み返すとめっちゃいい文章だと感じます。
奥さんとの関係が大部分で、生活を支えていた存在なんだなということが感じられます。
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宮城道雄『昔の盲人と外国の盲人』1935
昔の日本で盲人に与えられていた特別の位と、その位を利用した悪巧みや、盲人に有利なシステムの敷かれた金貸し業について書かれています。
幕府の頃の日本の盲人の保護と、同時期の外国での盲人の扱いや、執筆当時の状況についても書かれていて、とても興味深い資料だと思います。
かなり短いので、サクッと読めます。
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今日読んだ7作品は、こんな感じです。
宮城道雄さんの青空文庫は全17作品。
残り10作品、また機会があれば読みたいな、と書いた次の瞬間には、残りの10作品をダウンロードしていたので、多分全部読むと思います。
どの作品も短く、5分とかからず読めるものもあるので、気になる作品はぜひ気楽にダウンロードしてみるといいと思います。無料ですし。
青空文庫沼に一緒に落ちましょう。
一生遊べるほどの深い沼です。
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