フイルムカメラで残す、フジクラッセWと桜の記憶

高級コンパクトプロ向けフィルム機コンタックスT系やGR1と並ぶポジションのカメラ。発売は2006年なので当時あまりフイルム使ってる人少なかったかな。コンデジも出てたしね。
主な特徴とスペック
レンズ: 焦点距離 28mm F2.8 の広角単焦点レンズ(SUPER EBC FUJINON)を搭載しています。
操作性: 絞り優先AEや、ボディ前面のダイヤルによるマニュアル露出補正が可能です。
速写性: クラス最速レベルの1/500秒(開放側は1/290秒)のシャッタースピードを実現しています。
デザイン: 高級感のある仕上げで、ブラックとシルバーのカラーバリエーション。個人的にはシルバーの方が好き

KLASSE」をバッグに入れ、車を1時間ちょっと走らせて埼玉県坂戸市まで足を伸ばした。目的地は、越辺川(おっぺがわ)沿いに広がる「北浅羽桜堤公園」。
ここで迎えてくれるのは、ソメイヨシノよりも一足早く見頃を迎える「安行寒桜(アンギョウカンザクラ)」毎年ペット撮影で使う場所なので美しいのはお墨付き。
坂戸の春を彩る、1.2kmのピンクの帯
ここの特徴は、なんといっても約1.2kmにわたって続く約200本の桜並木。
安行寒桜は、ソメイヨシノに比べて花びらのピンク色が少し濃い。青空とのコントラストも美しいけれど、フィルムで撮るとその独特の「温かみのある桃色」がよりいっそう引き立つ気がする。
KLASSEで切り取る、優しい時間
広角38mmのレンズを持つKLASSEは、この長く続く並木道を切り取るのにちょうどいい。今年は例年より人が多く引で撮らなかった。
フジのフイルムで撮るか迷ったが、安行寒桜のピンク色はKodakポートラの方が合っている。少しプラス補正するとマゼンタが綺麗にのるね。

新宿中央公園でも桜がチラホラ咲き出した。この辺は暑いのでソメイヨシノが早くから咲いていた。ライトアップの不自然な色よりも陽が少し傾く時間に行くと白も飛ばなく綺麗な色がでる。デジタルでは無いので撮る前に何時頃のどのくらいの陽のがげんか確認してから撮影に行く。

NikonF100とフジのティアラを持ったカップルに声をかけてクラッセで撮らさせて貰った。ティアラは1997年製でクラッセより携帯製が良い。レンズが違うのでフジのレンズなのでシャープだが周辺減光が出る。
写真の四隅が少し暗くなる傾向があり、これが「トンネル効果」のような独特のノスタルジックな感じが出るのです。昔のレンズはコンピュータ制御じやないからよくあったよね。ハマるとティアラも欲しくなると思います。是非いかがですか?

スーパーEBCフジノンレンズのおかげで逆光でもこの通り。フレアやゴーストも綺麗に抑えてくれる。フジのレンズは本当に優秀だ
最近のSONYGMやCanonRFのようだね。

北浅羽桜堤公園の夕日に照らされたピンク色の安行寒桜(あんぎょうかんざくら)が非常に美しい。これも20年前のフイルムコンパクトカメラには難しい条件だが銘玉「スーパーEBCフジノンレンズ」のヌケの良さは、今のデジタルにはない「空気感」を写し止めた。露出補正: +0.5〜1.0で花びらの透明感が出たかな

28mm単焦点なので難しいレンズだ。引いて撮る時は俯瞰で撮ると割と構図が決めやすい。明暗差があったがフルオートで撮影

強い西陽が刺す新宿西口。この状況ならストロボで光を起こすがレンズの良さを伝えたいので今回はストロボ無しで撮影。しかもフルオート。優秀なカメラだ。

人混みを避けて人待ちしていたら、犬を連れたママさん達が多い事。カメラを何台も持って来てテストしていたので、ママさん達に囲まれて。即興でカメラレッスン。クラッセはストロボを使わないで撮影したので、SONYa1 ii とプロフォトB10Xで別にサンプル写真を撮影させて貰った。カメラがあると誰とでも直ぐに仲良くなれる

レンズとKodakポートラのおかげで変な色に転ばない。懐かしい感じの色に仕上がった。これは自分でデュープ(スキャン)した訳では無いが中々良いね。20年前にタイムスリップしたように撮れた。北浅羽桜堤公園の周りは古い日本が残っている。
北浅羽桜堤公園 北浅羽桜堤公園(きたあさばさくらづつみこうえん)は、埼玉県坂戸市北浅羽にある越辺川(おっぺがわ)右岸沿いの桜の名所である。約1.2kmの堤におよそ200本の安行寒桜(あんぎょうかんざくら)が植えられ、早春の訪れを告げるスポットとして知られる。 主な特徴 • 所在地:埼玉県坂戸市北浅羽673番地先 • 桜の種類:安行寒桜(約200本) • 見頃:毎年3月上旬~中旬(2025年は満開3月21日)  • 延長:約1.2kmの桜堤 • 入場料・時間:無料・24時間開放

クラッセの大きさはこれくらい。ティアラはポケットサイズだ。CONTAX T2と同じくらいなので軽くて持ち運びもしやすい。
いつでもどこでも撮りたい人にピッタリなサイズ。

北浅羽桜堤公園は、人で溢れていた。
光は良かったのに、順光でゆっくり構える余裕はなかった。フイルムを使い切らないで別の日に誰も桜を見に来ない、新宿中央公園へ。驚くくらい、人がいない。
見上げると、都庁の向こうに抜ける透明感がある青空が印象的だった。青と白の分離が上手い。流石フイルムメーカー

逆光でRYOUYAを撮影。 普通ならストロボを使う。 顔を起こして、桜の色も守るために。 でも今回は使わなかった。 そのままシャッターを切る。 桜のピンクは、ちゃんとピンクのまま残っていた。 白く飛ばず、濁らず、春の色としてそこにある。 人物も沈まない。 光の中で、自然に立っている。

新宿中央公園は、人が少なくて撮りやすい。 左側から斜めに入る光。 強すぎず、でもちゃんと輪郭を作る光。 FUJI KLASSE Wのレンズは、 青がとても綺麗に出る。 空の青と、桜のピンク。 どちらも無理せず、そのままの色で残る。

FUJI KLASSE Wはスナップ用のカメラと思われがちだけど、 実はしっかり寄れる。 最短撮影距離は約35cm。 この距離まで寄ると、 28mmでもちゃんと被写体が浮かび上がる。 少し踏み込むだけで、 背景の空気を残しながら、主役に寄れる。 桜でも、人物でも、 ただ広く写すだけじゃなく、距離で表現できる。 コンパクトなのに、 ちゃんと“撮りにいける”カメラ。
