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連茉「星圱ぞの手玙」第8章 反響

📖この䜜品は連茉䞭の小説です

🔹前の話 → 第䞃章「枩床差」
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🔹党話䞀芧はこちら → マガゞン「星圱ぞの手玙」







亀際を始めお、1ヶ月もしない頃だった。
莉奈は、初めお秋の家を蚪ねる。
自分から攻める恋なんお、これたでに䞀床もなかった。でも、きっずこのたたじゃ圌の気持ちは動かせない――そんな予感がしおいた。

ふたりでテレビを芋ながら、たわいもない話をしお過ごす。秋がゲヌムに倢䞭になる暪で、莉奈はスマホをいじり぀぀、䜕床も圌の暪顔を盗み芋る。
自分から なんお、戞惑いしかないがこの際、過去の男たちにされおきたこずを思い返しおそれをなぞるしかない。
愛の蚀葉は逆効果だった。圌の望みを聞いおも反応は薄い。だったら自分にできるこずは もうそれ以倖で圌を繋ぎ止める方法が浮かばない 浅はかでも莉奈は必死だった。

隙を芋お手を握る。
埌ろから抱きしめお、キスを重ねる。それでも秋は、やっぱり受け身のたただった。
莉奈はそれでも満足だった。返っおこなくおも、自分にできるこずがあれば党郚したかった。それで自分の眪がなくなるずは思っおいなかったけど、行動せずにはいられないのが莉奈の性分だった。
倉化があったのは、数回目の蚪問の日。
秋のほうから、初めお手を䌞ばしおきた。キスを繰り返す䞭で、圌がふいに唇を離しお、そっず目を䌏せる。わずかに頬を染めたその暪顔が、䞍意に口を開いた。
「ごめん    もうダメかも。莉奈のこず、想像以䞊に奜きになっおる」
そのひず蚀に、莉奈はあっさり降参する。
普段ずのギャップに、完党にやられおいた。秋は普段は絶察に、甘い蚀葉は吐かない。だからこれは、ほんの綻びから零れ萜ちた本音なのだ、ず確信が持おた。
身䜓に觊れお、空気がもう䞀段、先ぞず進みそうになったそのずき。莉奈は、少し戞惑いながら口を開く。
「あの、  今日、生理で ごめん」
するず秋は、急にスむッチを切り替えたように慌おだす。
「ごめん気づかなくお。䜓調、倧䞈倫」
あからさたに動揺しおいお、だけど優しくお。その姿がたたらなく愛おしかった。䌚話はバむト先で亀わしおいたトヌンずたるで違う。たたひず぀、扉を開いたようで。莉奈は新しい䞀面を知るたび、たすたす圌に惹かれおいく。たるで、心の鍵をひず぀ず぀開けおいくような恋だった。



莉奈は、どこたでも焊っおいた。
どうにかしお、早く、距離を瞮めたかった。たるで䞭孊生男子みたいな気分で。
でも、それは性欲なんかじゃない。今たでの恋愛では、“求められる偎”ずしお流れに任せおきた。嫌でも、奜きでも、盞手が望むなら――そうやっお応えおきた。
でも今回は、違う。
心の奥底から、「欲しい」ず思っおいた。欲しかったのは、圌の“心そのもの”。
距離を瞮めるために。壁を壊すために。身䜓の関係は、必芁な䞀歩だず思っおいた。

だけど――
バむト垰り、秋の家の前で、別れ際に莉奈がキスをしようずするず。
「ここ、倖。しない」
手のひらを口に抌し付けられお、あっさりず断られた。
「え  だっお  」
なにこのやりずり。たるで男女逆じゃん

こういう堎面で、リヌドされる偎ばかりだったから、どう振る舞えばいいのか戞惑っおしたう。蟺りを芋枡しおも人圱はない。

もういい。腹くくろ

莉奈は“男”になった぀もりで、攻めに出る。抱きしめお、銖筋にキスを萜ずす。

「ちょっず埅っお、ほんずに  埅っお」
「どうしお 嫌なの」
「嫌じゃないよ。嬉しいよ。でも  倖」
「じゃあ  どこならいいの 続きがしたい」
「それっお  最埌たでっおこず」
「そうだよ。ダメ」
「いや、ダメっおいうか  ぀いおいけおない。僕の䞭のスケゞュヌルだず、1ヶ月蚘念日にキスしお、3ヶ月蚘念日に初めお、っお感じだったんだけど  」
笑いながら、だけど真剣そうに秋がそう蚀った。
「なにその蚈画。笑」
「でもただ1ヶ月も経っおないでしょ わかる」
「わかるけど、でもさ。あず数ヶ月で遠距離になるっおわかっおるのに、1日も埅っおいられないんだよ。時間がもったいないっお思っちゃう」
「  うヌん  わかった」
「うん。じゃあ、家入れお」
笑顔で莉奈が蚀う。
「え 今日」
「そう。なんで」
「いや  今日なの   今から ほんずに」
その反応が可愛すぎお、莉奈は笑いをこらえきれない。
恋人に迫られお、目を䞞くしお焊る、立掟な成人男子。こんなの  あり芋たこずないよ。こんなの。
次に䜕か蚀われる前に、むタズラを仕掛けるように莉奈は口を重ねる。
「埅っおっおば  」
莉奈を抑えおいた秋の手の力が少し匱たる。再び銖筋にキスを萜ずすず――
「くすぐったくお、耐えられる自信ない  笑」
(はぁ私がこんなに頑匵っおるのに、なにそれ)
䜕床か倖でキスを亀わしお、䜕床もリセットされた末に。
  もういいや
莉奈はキレた。
「ちょっずは、我慢しなよね」
少しいら぀いたように䞊目遣いで秋を芋぀めた。
「  はい」
芳念したような顔の圌を暪目に、莉奈はにこやかに秋の家ぞず歩き出す。



深倜の郚屋。ふたりきりの静かな空間で、再び唇を重ねる。
けれど秋は――莉奈が觊れるたびに笑い出す。

「ねぇ、ムヌドぶち壊しなんだけど」
「だっお  くすぐったくお  はは、やめお」
莉奈は少し眉をひそめながらも、その様子に思わず苊笑する。
童貞っお、こんな感じだったっけ
正盎、初めおの盞手をするのはこれが初めおじゃなかった。でもここたでムヌドが厩れるずは、さすがに想定倖。
  もういい。攻め蟌む
慎重にキスを重ね、少しず぀距離を詰める。秋はかなり抵抗しながらも、嫌がっおはいない。反応はしっかりず返っおきお、流れに乗せおいく。手順を守っお、䞁寧に、慎重に、完党にリヌドする。そしお、぀いに身䜓を重ねた。


行為のあず、しばしの沈黙が流れる。
「  倧䞈倫 どうだった」
莉奈が問いかけるず、秋は少し間を眮いおから答える。
「  ちょっず  わかんない。おいうか、そっちが倧䞈倫なの」
思わず吹き出しそうになる莉奈。䞭孊から圌氏が途切れたこずのない自分に向けられたその蚀葉は、ちょっず的倖れすぎた。でも、それを口に出すのは違うずわかっおいお、静かに飲み蟌む。

「こういう時っおさ、なんかもっず、ロマンチックなセリフ蚀うんじゃないの」
からかうように聞くず、秋は玠盎に銖をかしげお答える。
「  そんなのわかんないよ。莉奈が教えおよ」
「嫌じゃなかった」
「ほんずに嫌だったら、家にあげおないし」
「じゃあ  私のこず、奜きになっおくれた」
「最初から奜きだよ。奜きじゃないず、こんな、さぁ  マゞで䜕蚀っおんの怒るよ」
少し呆れたように、でもやさしい口調でそう蚀っお、秋は莉奈にキスをする。そしおい぀もみたいに笑いあった。

党然ロマンチックじゃない。ドラむで珟実的な蚀葉しか返っおこない。でも、䞍思議ず満たされる。達成感みたいなものが、ふたりの間に確かに残った。少しだけ、距離が近づいた気がした。

本圓は、死ぬほど恥ずかしかった。こんなふうに自分からリヌドするのは、人生で䞀番の勇気が必芁だった。でも、それでも圌が欲しかった。
もっず自分を知っおほしかった。恋人になるっお、どういうこずなのか――その意味を、ちゃんず䌝えたかった。

快楜が欲しかったわけじゃない。
ただ、隔たりを取り払いたかっただけだった。限られた時間の䞭で、どうやっお絆を深めおいけるのか。それを考えるず、焊る気持ちが自然ず湧き䞊がっおきた。

埌日、あの倜のこずを秋に話したずき。圌は少し照れくさそうに、でも真剣な顔でこう話した。

「莉奈が手銎れすぎおお 過去の男がちら぀いお、ちょっず悲しくお耇雑だった。半分は萜ち蟌んだ」

――なんお、蚀われおしたった。
  ちょっず、焊りすぎたかな。
そう思っお、莉奈は心の䞭で小さく苊笑いした。



ふたりの亀際は、日垞のなかに静かに溶け蟌んでいった。
孊校垰りにカフェに立ち寄ったり、バむト終わりに少しだけ時間を共有したり。
䌑みの日には莉奈が秋の家に通うようになり、自然ず、䌚えば身䜓を重ねる関係が続いおいた。

秋のほうから積極的に求めおくるこずは少なかったが、それが莉奈にずっお䞍満ずいうわけではなかった。むしろ、自分のほうが経隓者であるずいう自芚があったからこそ、圌のペヌスに合わせようず努めおいた。

  そしお距離が近づく床に、莉奈は思い知った。
秋くんには、私にしか芋せない顔がある。
ふだんは笑っお、穏やかで、䜕をしおも怒らない優しさをたずっおいるのに――その時だけ、別人のような瞳で私を芋぀めおくる。その瞳の奥に宿る感情は、たぶんずっず、圌の䞭にあった。隠しおいた熱は、怒りだったのかもしれない。
その瞬間の圌が、莉奈は、どうしようもなく奜きだった。秋が真っ盎ぐ芋぀め返しおくれるその時間は、莉奈にずっお愛おしいものに違いなかった。

――もっず、奜きになっおもらいたい。
私を、ちゃんず芋おほしい。それだけが、圌女の原動力だった。

ある日、秋の“理想のタむプ”をふず思い出した莉奈は、本屋で䞀冊の本を手に取った。
タむトルは『癒し系の女になる方法』。
内容よりも、そのタむトルに惹かれお賌入した自己啓発本。そんな本を手にしおいる時点で、「倧人の女性」ずは皋遠いこずもわかっおはいた。秋に芋せたのも、半分は冗談の぀もりだった。
「じゃヌん。芋おみお。これ読んで癒し系になれるように頑匵るね」
「なにそれ  莉奈は自分のこず、党然わかっおないね。察極だよ。どう頑匵っおも、君は『刺激物』だよ。癒し系ずは皋遠い。その頑匵りは無駄。笑」
「刺激物 ひどい 秋くんにもっず奜きになっおもらうためなのに」
「あのさ、莉奈、初めお䌚った頃のこず、芚えおる」
「え秋くんが新人で入っおきお 」
「そう。バむト先で、最初さ、莉奈が僕にいろいろ教えおくれたじゃん」
「そうだったような それが」
「  めっっっちゃくちゃ、怖かったんだよ」
「え笑」
「それはもう、氷のように冷たかったよ。『髙橋くん、それは違う。こっちやっお。』っお、ピクリずも笑わずに。今だから蚀うけど、僕はあの頃、毎日心が擊り切れるようだったんだよ。枕を濡らしおたんだよ」
「え〜そうかな普通に、教えただけなのになあはは」
「あははじゃないよどこが癒し系なんだよ笑」
「ごめんお〜いいじゃん。誰にでも媚び売る圌女は嫌でしょそれに、みんなに優しくしたらみんな私のこず奜きになっちゃうからさ、そうなったら秋くんが困るよ」
「うっわ サラッず怖いこずたた蚀っおるしかも本圓っぜくお嫌だ」
「今は、めっちゃ優しいでしょ秋くんのこず倧奜きだから、特別っおこずだよ。蚱しおよ、ね」
「癒し系じゃなくおも  もう、本圓に奜きだから、そんな本読たなくおも倧䞈倫だよ」
軜く笑いながら攟った秋のひず蚀に、莉奈はほっずしたような、くすぐったいような気持ちを芚えおいた。誰かのために党力になれる日々。そんな自分に戻れた気がしお、どこか嬉しかった。



「ねぇ、私のどこが奜き」
ある倜、ふずした拍子にそう尋ねるず、秋は䞀瞬だけ衚情を動かし、それから真顔で答えた。
「え 党郚だけど」
たるで少し怒っおいるようにも芋えた。
“なんでそんな無駄なこずを聞くのかわからない”そんな空気をにじたせながら。
その様子に、莉奈は思わず吹き出しおしたった。
「おきずヌそれじゃわかんないんだけど」
「ほんず欲しがりだなぁ  えぇず、芋た目」
「はぁ䜕それ  耇雑。他には」
「この䞊ない耒め蚀葉だず思ったのに。あずはヌ、歌が䞊手」
「そんなずころ」
「えぇ 僕だったら泣いお喜ぶんだけど じゃあさ、なんお蚀っおほしいの」
そう蚀われお、莉奈はハッずした。
(確かに、私は圌になんお蚀われたら満足するんだろう)
「えヌ  なんだろう。私だけの耒め蚀葉ずかないの笑」
「むっず  逆にさ、莉奈は僕の䜕がそんなにいいの」
「えうヌん  なんだろういい匂いがする」
「いやいやそっちの方がひどい。それ柔軟剀の匂いじゃん薬局で同じの買いなヌ笑」
あんなに誰にでも優しそうに芋える圌が、自分には驚くほどあっさりしおいお――それがたた、嬉しかった。

たずえば、スマホを眺めおおいるずきに「ねぇねぇ、かたっおよ」ず甘えおも、「今動画芋おるから」ず手で払いのけられる。
寂しい。ちょっず悲しい。それでも、やっぱり新鮮だった。頑匵っおも、どうやっおも、簡単には手に入らない存圚。それが秋だった。



すっかり長袖が銎染む季節になった頃。莉奈は、秋の友人たちに玹介された。
圌らは小䞭孊校からの同玚生だずいう二人組で、䞀芋するず堅そうな雰囲気ながら、実際に䌚っおみるず案倖気さくだった。居酒屋のテヌブルを囲みながら、也いた笑いが亀わされおいく。

「  で、い぀本圓のこずを秋くんに話すんですか」

口火を切ったのは、県鏡をかけたほうの友人だった。
「え」
「だっお  遊びなんでしょ 圌を隙しおるっおいうか。秋くん、玔情だから。あんたり匄んでからかうの、やめおあげおほしいんですよ」
初察面にもかかわらず、冗談ずも本気ずも぀かない調子でそう蚀っおのける。
「ちょっず シャレにならないっおそれ」
秋が苊笑混じりに鋭くツッコミを入れるが、もう䞀人の友人も銖をかしげながら蚀葉を重ねた。
「嘘じゃないの もしくは俺たちに芋栄匵るために雇われた子ずかじゃないのいくら出したの秋くん」
「ねぇ本圓にひどいんだけど」
秋は笑っおいる。
そんな蚀葉に、莉奈は笑っお応じる。
「本圓ですよ。本圓に、私が奜きで。片思いしお、告癜しお、それで぀きあっおたす」
その蚀葉に、ふたりは䞀瞬だけ目を芋合わせ、少しだけ黙り蟌んだ。
「マゞで  俺、秋くんは魔法䜿いになる人だず思っおたのに。こんなに可愛い圌女ができるなんおさ  俺、泣いおいい」
「魔法䜿い  」
莉奈がきょずんずした顔で銖をかしげるず、圌はニダリず笑っお説明を加える。
「知らない 30歳たでに経隓がないず魔法が䜿えるようになるっお、あれ」
「僕も魔法䜿いになれるず思っおたんだけどね  惜しかったかなあ」
秋が淡々ず返す。
「䜕この䌚話 私、未来の魔法䜿いを䞀人枛らした人 なんか、すみたせん  」
「えっ、おこずは二人はさ  もう  」
「ちょっず、それ以䞊は生々しいから、話すのやめずこっか」
秋がさらりず止めに入るず、党員が笑い声を䞊げた。
くだらなくお、新鮮で、楜しい時間だった。

けれどその䞀方で、莉奈の心にはひず぀の感情が芜生えおいた。
――この䞖界にずっお、私は異質なんだ。たるで、秋くんの人生に突然割り蟌んできた䜕かのような――そんな存圚であるこずを、ふずした瞬間に自芚しおしたうのだった。



呚囲は驚いたが、最終的には、莉奈の本気床ず秋の人柄に觊れお皆が玍埗し、祝犏しおくれた。

すみれだけは最初は「はぁ信じられないなんであい぀」ず眉をひそめおいたが
「莉奈がいいならいいんじゃん」ず、それ以䞊は䜕も蚀わなかった。

秋は意倖ず優しくなかった。
莉奈を甘やかすこずも、ほずんどなかった。
それは莉奈にずっお想定倖だったが、䞍思議ず嫌ではなかった。
むしろ、そういう秋だからこそ良かったのかもしれない。圓初の目論芋では、圌を倢䞭にさせお䞻導暩を握るはずだった。けれど扉を開けおみれば、たったく違う関係が埅っおいた。
しっかり者の「真面目なお兄ちゃん」ず、かたっおほしくお仕方がない「甘えたがりな子ども」。そういう構図だった。

――それでも秋は、そんな莉奈を吊定しなかった。未熟で、子どもみたいな圌女のこずを。ちゃんず、隣に眮いおくれた。

きっずそれは、圌女が「本気」で圌を奜きだったからだ。だから、秋もたた、ちゃんず応えようずしおくれたのだ。

「奜きだよ」
そう蚀うず、
「うん、僕も」
しばらくしお、そう返っおくるようになった。

秋は、愛されるこずに慣れおいなかった。
觊れられるこずにも、䞍慣れだった。同じ熱量で返っおくるこずは少なかったが、圌が嬉しそうにしおいるのは、確かに䌝わっおきた。奜きでいおくれおいるこずも、ちゃんず感じられおいた。それが、ただ嬉しかった。玔粋に、楜しかった。



バむト先のメンバヌにも、やがお二人の関係を話すこずになった。
最初は誰もが信じなかった。どこに行っおも、莉奈の気たぐれだず思われた。圌女の掟手な芋た目が、そういう先入芳を䞎えおいたのだろう。
髪は明るく、化粧も濃い。信じられないほど短いショヌトパンツで街を歩いおいた莉奈は、芋た目だけで「男を手玉に取っお遊ぶ女」ず決め぀けられやすいタむプだった。だが実際には、莉奈はいわゆる“むケメン”にはたったく惹かれず、頌れる匷い男ずか、キラキラしたSNSで「自分磚き」アピヌルしおるような男には、たったく興味がなかった。
元恋人の湊がTikTokのむンフル゚ンサヌだったこずも、呚囲からは矚たしがられたが、莉奈自身はそれをよく思っおいなかった。どこか自分に酔っおいるように芋えたからだ。
そんな圌女が、人生で初めお本気で片思いをした盞手は、どこにでもいるような地味な存圚。けれど、誰よりも芯があっお、真面目で、誠実で、倧人な人間だった。莉奈にずっおはどこにもいない、たった䞀人。
――ただ、圌のこずが奜きだった。それだけのこずだった。


ある日、バむト先の高校生に尋ねられた。
「どっちからですか 髙橋さんから  ですよね」
「違うよ。私からだよ」
「え、そんなの  嘘だ  じゃあ、二人はどこたで進んでるんですか」
「どこたでっお   なあに私たち、成人枈だよ 倧人だからね。たぁ、そこはご想像におたかせで 」
からかうように笑いながらも、莉奈は内心、少しだけ誇らしかった。
欲しくお手に入れた恋だった。これくらいの自慢は、きっず蚱される。

――だけどこの恋は、誰かに誇るためのものじゃなくお、ちゃんず、自分のものになっおいた。




📖この䜜品は連茉䞭の小説です

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