【マンガ業界Newsまとめ】Reader Storeが総合IPストアへ、DADANが世界配信網構築へ、熊本地震・イオンモール熊本爆発事故関連 など|8/2-257
マンガ業界ニュースの週1まとめです。
マンガIPの業界カンファレンスIMARTの主催やマンガIP市場調査を行うMANGA総研の代表である筆者が、マンガIP関連のニュースを、ビジネス系を中心に、短時間でチェックしていただけるようにまとめています。
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老舗「Reader Store」が「総合IPストア」へ
老舗電子書籍ストア「Reader Store」が、商品ジャンルごとに売場を分ける「専門フロア化」を進め、電子書籍に加えて関連グッズやイベントも扱う「総合IPストア」への展開を開始します。
まず、同じソニー・ミュージックエンタテインメントが運営するマンガアプリ「コミックROLLY」を2026年9月1日に統合。「話&タテコミック」フロアを新設し、話読み・タテ読み作品を拡充します。今後はライトノベル、小説、グラビア、実用書などの専門フロア化や、キャラクター、タレント、アーティスト関連グッズ、イベントの展開も予定しています。
Reader Storeの直接の前身は、2006年に米国で電子書籍端末「Sony Reader」とともに始まったオンライン書店「CONNECT eBooks」です。PC用ソフト「CONNECT Reader」で電子書籍を購入し、USB経由で端末へ転送する仕組みでした。その後「The eBook Store from Sony」を経て、2009年に「Reader Store」ブランドへ移行。日本では2010年12月にサービスを開始しました。

画像:CNET Japan 2006年9月27日付記事より
https://japan.cnet.com/article/20253347/
現在のReader Storeはソニー・ミュージックエンタテインメントが運営し、ブックリスタがシステム、電子書籍取次、ストア編成などを支援しています。電子書籍市場の成熟化が進むなか、話売り型マンガアプリを既存ストアへ集約するとともに、販売対象を関連グッズやイベントへ広げ、電子書籍販売からIPファン向け消費全体へ事業領域を拡張する動きと読み取れます。
DADAN、世界150以上の電子書店・10万館以上のデジタル図書館への配信網構築へ
グリーホールディングス傘下のDADANは、出版社の海外展開支援を強化し、マンガの翻訳・写植、配信ファイル制作から、世界100以上の国・地域にある150以上の電子書店、10万館以上のデジタル図書館への配信までを一括で支援するとのこと。
Amazon Kindle、Apple Books、Google Play Books、Koboなどへの配信に加え、海外ストアとの契約、書誌情報の整備、売上管理まで担います。対象は当面マンガと縦読みコミックが中心で、雑誌や小説などにも順次広げる予定です。
DADANは2022年に読者向けマンガアプリとして始まり、2024年には出版社向けの電子書籍制作・管理サービス「DEDEN」を開始。その後、翻訳・写植などのBPO機能も加えてきました。
今回、さらに海外電子書店への配信や売上管理まで支援範囲を広げ、
電子書籍アプリ
→ コンテンツ制作・管理
→ 翻訳・写植
→ 海外配信・売上管理
へと事業領域を拡大した形です。リリースでは「取次事業」という表現は使われていませんが、実態としては、海外向け電子書籍取次を始めたと見てよさそうです。
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老舗ストアは多面展開へ、新進アプリはBPOを足掛かりに近隣事業へ染み出していく。いずれも、成熟した電子書籍市場環境に対する現時点での回答、と受け取れそうです。
参考に、関連する内容となりそうな飯田一史さんのメルマガの記事です。その通りで、隣が重要なのです。
新刊「電子書籍ビジネス調査報告書2026」へのリンクも以下に。
今年は海外展開やオーディオブックなど、国内電子書籍に留まらない近隣調査や分析などが豊富です。
ご購入時に10%の割引コードがありますので、ご希望の方は菊池までお問い合わせください。
熊本地震・イオンモール熊本爆発事故関連
熊本地震と、イオンモール熊本で発生した爆発事故により亡くなられた方々に、心よりお悔やみ申し上げます。被害に遭われた皆様の一日も早い回復と、地域の復旧を願います。
色々と情報が出ていますが、一部を。
地震後に爆発事故が発生したイオンモール熊本内の「アニメイトイオンモール熊本」は休店中とのこと。今年4月にオープンしたばかりの新店です。同1階の蔦屋書店では、従業員の人的被害がなかったことが確認されたとのことで、ひとまず何よりでした。
波及的影響で、コロコロとちゃおのイベントが中止になったとのこと。
国内News
出版科学研究所による2026年上半期は、出版全体で1.3%減です。
2026年上半期の電子コミックは前年同期比2.5%増。2025年通年の2.9%増と比べても、低成長の状態が続いています。
最近、イベントや通販を通じての海外向けのIP展開について、新サービスが増えていますが、通販大手の日本直販が海外イベントでIP商品販売と市場検証を進める一方、同じく通販大手のベルメゾンを展開する千趣会は、マルイと組んで国内展開とのこと。周辺からの参入が増えていますが、内容も色々です。
映像制作からマンガ関連ではWebtoonスタジオなども展開するギークピクチュアズですが、体験型コンテンツへの展開を開始するとのこと。
現在多くの漫画やアニメなどの作品がデジタルで制作されており、原画展の形も、体験イベントの形も、デジタル化を背景とした進化が模索されるところです。個人的にも、この分野の技術的進展には注目しています。
神保町や馬喰町の「MANGA ART HOTEL」の地方展開第1号は名古屋へ
KDDI傘下のコミックナタリーが既に池袋に展開している流れからか、KDDIがPOPUPショップスペースを池袋に。
「『日本の漫画雑誌 -幕末から終戦直後まで-湯本豪一コレクション』8/21発売」ということなんですが、幕末から明治・大正を経て終戦直後までとは、凄い範囲ですね。即買いました。渋すぎる。楽しみ。
【ご報告】
— 少年ジャンプ編集部 (@jump_henshubu) July 31, 2026
集英社「マンガ家サポートナビ」が集英社各誌の連載作家さんだけでなく、週刊少年ジャンプ編集部と契約の研究生(新人漫画家さん)も26年4月期より使えるようになりました。
今後とも連載作家さんや未来の連載作家さんの執筆環境を改善させるべく、制度を拡充していきます。 pic.twitter.com/gcuxmRLyUo
色々と課題が出ている中で、講談社・集英社の両社からこうした記事や告知が出ていました。
なかなかに主観の強い記事でした。
確かに、オアシスと歴彦元会長が同じ方向性の主張をしてはいたのですが、実際に株主総会の会場で私が肌で感じたのは、歴彦元会長自身はオアシスと感情的に同調したくなさそうだなぁと、あの時点では感じていたもので。
それと、オアシスはオアシスで、一応筋論として論理展開はしてましたけども、あの日はまだどちらにも進める観測気球的に動いていたようには感じました。なんというか、当日のオアシス発言は、あんまり気合が入ってなかったように思います。むしろ、作戦の手順としてとりあえず様子を見た(この後の動きは硬軟色々あるよ)みたいな重心の置き方を個人的には感じました。通訳挟んじゃうとそう聞こえてしまうのかもですが。
ただまぁ、当日の会場でヤジを飛ばしていた、昔ながらのにぎやかしみたいな人たちは、いったいどこから出てきたものなのかと、私もそうした場数を踏んでないのでちょっとはかりかねました。単に熱心な個人株主だったのか、それとも別の背景があったのか、少し気になってはいます。今の株主総会でも、どこもあんな感じなのでしょうか。
エロ広告法案関連
ひとまず、玉木代表は党内で勉強会を開き、法案内容を見直す考えを示したようです。ただ、修正のうえ再提出される可能性もあり、引き続き注視ですね。
個人的には、とりあえず赤松議員に相談してくださいと言いたいですね。こうなると難しいんでしょうけども。
関連で色んな記事が出ていました。SNS上だと単なる噴き上がりも多いですけど、一部の記事には骨の入った主張も色々見られて興味深いです。
みぃちゃんアニメ化の件
今週、SNS上ではこの件がかなり話題になりました。
個人的には、創作は自由であるべきと考えますが、色々な見方はあり難しい所ですね。
ちょうど、こうした講座が8/21に開催予定です。
Webtoon・ショート動画関連
課金部分も含めて、読めるところはすべて読みましたが、まさかのオルソンルート「リィィィー」をまた読めるとは思えず、古参ファンとしては大変楽しかったです。若い人にもロードスを好きになってもらえたら良いなぁと思いつつ。今なら世界配信向けに映像リメイクしても良いかもですね。
No9の新作『刀神ハイスクール』好調のようですね。
『神血の救世主』はシーモアでキャンペーン
新スタジオ「ペンギン工房」が新作リリースです。
法人サイトに行くと、AIポリシーを書いていて興味深かったです。
フジの新作Webtoonは、応援ソング付き。
STUDIO ZOONはピッコマ独占配信作品をショートドラマ化
Renta!の上半期ショートドラマランキングはMintoが1,2,3独占とのこと。
海外News
アルファポリスは海外向け自社サービス『Alpha Manga』を起点に、紙書籍展開も米国から開始とのこと。
例えば『いずれ最強の錬金術師(Possibly the Greatest Alchemist of All Time)』を米国Amazonで探すと、発行元は確かにAlpha Policeでした。
セルシスが、来年のAnimeExpoで持込イベントを予告です。
タイトル訳:マーベルとWEBTOONが初のオリジナルウェブコミック作品ラインナップを発表
DCは既にWEBTOONとのコラボ実績が多数ですが、マーベルもですね。デッドプールの名前が見えました。
韓国作品のPOP UPの動きも変わらず活発です。
フランスでコロナ期に本格導入された「パス・カルチャー」(若者に文化消費用のクレジットを支給する制度)は、当初から支出の多くが書籍、うちかなりの割合が日本の漫画の翻訳版購入に使われ、「Pass manga」と揶揄されたりもしています。… https://t.co/5EcXOMbvCO
— 坂本 達夫 🇳🇱 Tatsuo Sakamoto (@tatsuosakamoto) July 28, 2026
コミスマの坂本さんによる、フランスのパスカルチャーやクリエイター支援についてのポストです。興味深いです。
AI・画像生成関連
版元と、はてなのような漫画周りのITベンダーのAI関連事例となりますね。大手では、まだ珍しいのではないでしょうか。
今週も2つほどマンガ関連AIの新サービスが。
大分数が増えたので、今度AI×マンガ関連サービスを抽出して並べてみましょうかね。
音声まわりとAI関連は、動きが先行していますね。それだけ切実ですしね。
タイトル訳:ローマ教皇はAI規制の方向性を変えることができるのか?
海外のAI情勢も未だ混沌としております。
今週のセール・キャンペーン・新人賞、取組等
--セール・キャンペーン
--各種取組
Renta!やおいの日に「BL検定2026」と「次に来るBLコミックアワード」
これは興味深いですね。明確に女性をターゲットにしていて良さそう。
老舗鉱山会社「中外鉱業」のPOPUPSHOPです。相変わらず売れそうです。
ヤンマガWebのマスコット「うぇぶー子」デザインが今時です
夢のあるプロジェクトです。6軸ロボによるアナログ執筆なのが乙です。
--新人賞・漫画賞
クリスタとWEBTOON Entertainmentが運営する投稿PFの対応言語が7言語になるとのこと。こういうWBTNの施策は、お金になりにくい所を耐え忍んでじっくり続けている感じがして、強かさと我慢強さを感じます。新人への投資とその継続は、大事なところですね。
記事のみ紹介
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