【マンガ業界Newsまとめ】トーニッパンの赤字とマンガ業界、コミティア中村公彦会長「お別れの会」6/21開催 など|6/7-249
マンガ業界ニュースの週1まとめです。
マンガIPの業界カンファレンスIMARTの主催やマンガIP市場調査を行うMANGA総研の代表である筆者が、マンガIP関連のニュースを、ビジネス系を中心に、短時間でチェックしていただけるようにまとめています。
あと一回で250回です。約5年になります。
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日販GHDとトーハンの26年3月期、そろって最終赤字 輸送コスト増
国内取次大手2社、いわゆるニッパンとトーハンがともに赤字転落の決算を発表。書店の軒数はピーク時の4割となりました。
29日の決算記者会見で富樫建社長は「取次事業の撤退も検討しなければならない環境が迫っているという危機感を持っている」と述べた。
日販GHDの富樫社長から「撤退も検討」という強い言葉が出ました。

参考:紙書籍市場規模(出版科学研究所)、ニッパン決算、トーハン決算
この2社が、漫画も含めた書籍流通に占めるシェアは、最新の決算ベースで、およそ6割(58.9% = 5,635億円 / 9,647億円)です。両社が撤退なんてことになれば、紙書籍の6割の流通を付け替えるか、1社に一本化するなどしないといけないと言う大変なことになります。
取次の役割や、この後のシナリオと言うことで考えると、フォレスト出版さんのnoteで、大切な前提などほとんど書かれていました。
流通や金融機能、リアル書店を通じて読者と本をつないでいく役割など、漫画を除くビジネス書や一般書籍の世界における取次の存在は、中小出版社や出版の多様性にとって背骨のようなものです。直販体制や電子化など、現在の有視界にある施策だけで代替することは容易ではないでしょう。
出版ビジネス全体として見ると、大きな構造変化がいよいよ目の前まで迫ってきた感があります。
これを漫画業界に引き寄せると、少し受け止め方は変わります。
国内の漫画市場は既に7割近くがデジタル市場です。出版市場の中でも特に苦戦している雑誌メディアについても、noteにもあったとおりジャンプ+をはじめとするアプリ・Webへの移行や、電子書店内レーベルの立ち上げなど、多くの媒体で新たな形への転換が進んでいます。
だからといって影響がないわけではありません。いまだに電子より紙が優勢な作品もありますし、メガヒット作品においても紙の単行本売上は無視できない規模です。また、成長が期待される海外市場では、依然として紙コミックが販売の中心となっている地域も少なくありません。
さらに、マンガ業界において取次は単なる物流機能だけではありません。新刊コミックスを全国の書店へ同時に届ける仕組みや、地方書店を含めた販売網の維持、そしてヒット前の新作を全国へ流通させる役割も担ってきました。
電子化が進んだ現在でも、こうした機能が完全に代替されたとは言い難く、今後の変化がどのような形で現れるのかは注視が必要でしょう。
また、雑誌や編集部という仕組みの変容が、これまで日本の漫画産業が生み出してきた多様で豊富な作品群に対して、長期的にどのような影響を与えるのかも簡単には見通せません。
近年の市場環境や各社の動きを見ていると、出版社もクリエイターも紙市場の縮小そのものはある程度織り込み済みでして、多くの現場がそれに備えて来ていると思います。とはいえ今回の決算などは、出版流通の構造変化が、いよいよ現実的な課題として表面化してきており、来るべき時が来ていると感じさせるものでした。
版元、書店両方から見た際の一つの未来として、この買い切りへのシフトや、新刊にこだわらない書店の特徴を活かした復刊など、ひとつのあり方となるかもしれません。
取次も、様々な業態変換が試行錯誤されていると思います。
コミティア中村公彦会長「お別れの会」6/21開催
「中村公彦会長 お別れの会」のお知らせ|コミティア実行委員会

中村公彦会長 お別れの会
日時:2026年6月21日(日) 12時~17時 ※時間内の入場・退室は自由
場所:東京流通センターEホール(東京モノレール流通センター駅から徒歩1分)
主催:コミティア実行委員会会費:1人1000円(入場証となる「しおり」と引き替えます)
4月にガンで亡くなられたコミティア中村公彦会長のお別れ会が、6/21と発表されました。
国内News
ドリコムとマンガボックスの連携で、ファンタジー系新レーベルが開始とのこと。4本の新連載が準備されているとのこと。
近年制作力が強くなっているドリコムと、TBSグループの中で映像化について期待されるマンガボックスの連携と読み取れました。
ウェイブも「なみコミ」ということで、新媒体を開始。「 少年・青年・少女・女性・ライトBL」を対象とし、システムとしてはコミチ+を導入とのこと、自社PFの「ComicFesta」というよりは、アダルト作品以外での外販を視野に入れているかなと思われます。
こちらもコミチ+の導入で、ヒーローズがもともと運営していた「HERO'S Web」のリニューアルですね。アニメ化もして、メキシコなどの中南米で話題になった『ニワトリファイター』などが提供されています。
コミチ+の導入が続いていますが、今週のトップにある紙取次の危機的状況が、この辺りを加速してきた背景はあったかなと思います。
マンガワン、マンガUpなどのPF開発・運営を行うand factoryですが、グッズ展開やブランドコラボなどを手掛ける「Bridge事業」を新たに開始とのこと。IPビジネスですねぇ。
めちゃコミにおける『オークの樹の下』(RIDI)が、ついに累計1.3億DLで売上20億円とのこと。単行本1冊500円換算で400万部相当ですね。
良いと思うのですが、個人的には手塚治虫1000円札を新紙幣にして欲しかった。これからでも、して欲しいなと。
ちょっと珍しいニュースで、マンガを制作している会社が、作家事由でもなく版元リソースの問題での連載終了と発表したうえで、さらに原作版元のアース・スターエンターテイメントに謝罪文を出すという形です。これはもう色々あったんだろうなぁと。
— 山本幸治 (@koji8782) June 7, 2026
今週話題になりました。面白さとコンプライアンスの狭間ですね。
漫画家協会の理事が専門家を交えて、会員の相談に答えたものをまとめたものが一般公開されました。
— 鈴木みそ (@MisoSuzuki) June 5, 2026
出版社との契約のトラブル、原作者とのトラブル、AIに読み込ませないための契約などなど、多岐にわたる相談ごとです。プロもプロを目指す人もどうぞ。(相談は協会員だけが可能になっております) https://t.co/P5Tq7QfvgL
そうですよね。
半期に1度のHON.jpのニュースまとめ関連イベントです。
今回はなんといっても、フィジカル出版まわりの話題が盛り上がりそうです。私は、第2部で、libroさん、徳力さんとお話します。なにはなしましょうねぇ。
Webtoon・ショート動画関連
フジテレビがWebtoonに参入とのこと。第1弾フーモアから、ナンバーナイン、LOCKER ROOMなどとの連携とのこと。このタイミングでの参入ですし、個人的にはWebtoonと並行する展開をどうするのか興味があるところです。
日本でもかなり読まれていた「テムパル」映像化ですね。
「怪獣8号」のショートアニメ化。スピンオフですね。
海外News
タイトル訳:『呪術廻戦』、今夏シーズン4開始に先駆け大型イベントを開催
AnimeExpo関連の情報が出始めました。
『呪術廻戦』は新シーズンに向けてのリアル仕掛けですね。マンガボックスとの連携を発表したドリコムも、自社パネル展開とのこと。
米国では5人に1人がアニメ視聴とのことで、ニッチからメインストリームになりましたねという記事です。市場もイベントも大型化していきます。ともなって、日本漫画が米国で大きく伸びたというまとめですが、伸び率で言うと、インドやブラジルの方が大きいとのこと。なるほど。
libroさんの北米エンタメニュースまとめです。
まとめの中では、北米、英・欧州、ウクライナなど、様々な国でのマンガ展開が語られています。こう、目線を合わせて内外のデータとしてマーケットを見て行きたいタイミングですね。
AI・画像生成関連
NetflixがAIをどう使うか?という点で興味深いまとめです。
CEO(最高経営責任者)である、グレッグ・ピーターズ氏の言。
① ユーザー体験(作品発見)
AIを活用した会話型検索やレコメンドを強化。「80年代の明るい映画が見たい」など自然な言葉で作品を探せるようにし、視聴者が見たい作品にたどり着きやすくする。
② 広告ビジネスの効率化
広告の企画、配信、効果測定、ターゲティングなどをAIで自動化。広告主と作品の相性を見つけやすくし、広告収益の拡大につなげる。
③ コンテンツ制作支援
AIはクリエイターを置き換えるのではなく、企画、編集、VFX、再撮影補完などを支援するツールとして活用。制作期間の短縮や作品品質の向上を目指す一方、「AIで制作費が大幅に下がるとは考えていない」とも語った。
NetflixのAI戦略は「人を減らすためのAI」ではなく、「作品を見つけやすくし、作りやすくし、収益化しやすくするAI」と整理すると、ちょっとお行儀が良すぎる言い方でしょうか。実写の撮り直し中もAIでという切り口はちょっと印象に残りました。
過熱しとります。
AIと声優というところとは違う焦点になりつつあるようです。
今週のセール・キャンペーン・新人賞、取組等
--セール・キャンペーン
Pixiv14周年は心がジューシー
めちゃコミは、横漫画で作品ラインナップ拡張中
--各種取組
--新人賞・漫画賞
京都国際クリエイターズアワード 「コミックコンテスト」
記事のみ紹介
最後までご覧いただきありがとうございます。
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【📢マンガ業界Newsまとめ】6/7-249
— 菊池健 - MANGA総研 (@t_kikuchi) June 7, 2026
・トーニッパン赤字とマンガ業界📉
・コミティア中村会長お別れの会😢
・ドリコム×マンガボックス新レーベル
・ウェイブ「なみコミ」byコミチ+
・HERO'S Webリニューアル
・and factory IP事業へ
・『オークの樹の下』20億円📈
などhttps://t.co/WFtLj7u2oo
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