回復期リハビリ病棟で働いてよかったこと|作業療法士11年目が感じた4つの魅力
作業療法士として11年働いてきた私ですが、これまで回復期リハビリ病棟とデイサービスの両方を経験してきました。
現在はデイサービスで働いていますが、振り返ってみると、回復期リハビリ病棟で働いた3年間は、作業療法士としての土台を作ってくれた時間だったと感じています。
回復期というと、「忙しそう」「勉強が大変そう」というイメージを持つ人もいるかもしれません。
もちろん大変なこともありました。
それでも、今振り返ると「回復期で働いてよかった」と思うことがたくさんあります。
今回は、私自身が感じた回復期リハビリ病棟で働く良さについて書いてみます。
① 1人の患者さんにしっかり向き合える
私が回復期で働いていて良いと感じていたことの一つが、患者さんへの介入時間がしっかり確保されていたことです。
私が働いていた環境では、1回の介入時間が約1時間ありました。
1時間というと長く感じるかもしれませんが、実際に患者さんと関わっているとあっという間です。
身体機能を評価したり、実際の動作を練習したり。
「今日は昨日より少し立ちやすそうだな」
「この動作はできるようになったけど、ここはまだ難しいな」
そんな小さな変化を感じながら、その日の状態に合わせてリハビリを考えていきます。
また、作業療法では身体機能だけを見るわけではありません。
「家に帰ったら何をしたいのか」
「どんな生活を送りたいのか」
「今までどんなことをしてきた人なのか」
そういったことを知ることで、その人にとって必要なリハビリが少しずつ見えてきます。
目の前の患者さんとじっくり向き合えること。
これは回復期で働く大きな魅力の一つだと思います。
② 「リハビリをする」以外の医療職としての仕事を経験できる
回復期で働いてよかったと思うもう一つの理由は、リハビリ以外の医療職として必要な業務を経験できたことです。
例えば、
* リハビリテーション実施計画書などの書類作成
* サマリーの作成
* カンファレンスへの参加
* 他職種への申し送り
* 情報共有
* 退院に向けた調整(家屋調査など)
などがあります。
リハビリをしている時間だけが、作業療法士の仕事ではありません。
患者さんの状態や経過を整理して、他のスタッフに伝える。
他職種から得た情報を、次のリハビリに活かす。
そして、患者さんが退院した後の生活まで考える。
こうした経験を積めたことは、今の自分にとって大きかったと思います。
特にカンファレンスでは、医師、看護師、リハビリ職、医療ソーシャルワーカーなど、それぞれ違う視点から患者さんについて話し合います。
一人の患者さんを一人の専門職だけで支えるのではなく、チームで支える。
その感覚を身につけられたことは、回復期で働いた大きな財産です。
③ 先輩から学び、後輩や学生を指導する経験ができた
回復期では、比較的多くのリハビリ職が一緒に働いている環境も多いと思います。
私自身、先輩からたくさん指導してもらいました。
「この患者さんには、どういう視点で評価したらいいんだろう?」
「この動作がうまくいかない原因は何だろう?」
そんな疑問を持ったときに相談できる先輩がいることは、とても心強かったです。
そして、自分が経験を積んでいくと、今度は後輩や学生を指導する立場にもなります。
人に教えるためには、自分自身が理解していなければいけません。
「なんとなくこうしている」ではなく、
なぜこの評価をするのか。
なぜこの訓練をするのか。
を言葉にする必要があります。
指導する側になったことで、自分の知識や考え方を整理する機会も増えました。
④ 「できるようになる」だけではなく「生活につなげる」視点が身についた
回復期のリハビリでは、身体機能を良くすることだけがゴールではありません。
例えば、
「歩けるようになった」
「腕が動くようになった」
「トイレ動作ができるようになった」
という変化ももちろん大切です。
でも、その先には必ず生活があります。
退院したらどこで暮らすのか。
家の中でどんな動作が必要なのか。
本人がやりたいことは何なのか。
家族はどこまで支援できるのか。
そうしたことまで考えていく必要があります。
作業療法士として、「その人の生活を見る」という視点を強く意識するようになったのは、回復期での経験が大きかったと思います。
回復期での3年間は、今の私の土台になっている
もちろん、回復期で働いていて大変だったこともあります。
勉強しなければならないことも多かったですし、記録や書類、カンファレンスなど、リハビリ以外の業務もたくさんあります。
(人数が多いが故に派閥があったりも…)
でも、そこで経験したことは、今の仕事にもつながっています。
患者さんを評価すること。
生活を見ること。
他職種と連携すること。
自分の考えを相手に伝えること。
そして、一人の人にしっかり向き合うこと。
現在はデイサービスで働いていますが、回復期で身につけた考え方が役立っていると感じる場面はたくさんあります。
振り返ってみると、回復期リハビリ病棟での3年間は、作業療法士としての「基礎体力」をつけた時間だったのかもしれません。
これから回復期で働こうとしている人や、転職先として回復期を考えている人にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
私は現在、デイサービスで働いています。
回復期とデイサービスでは作業療法士の仕事内容にも大きな違いがありました。
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