介護からの気づき 【第14回】🌿 急がない勇気 (スローライフ)
― 介護が教えてくれた「人生の速度」―
「もう少し、早くできませんか?」
介護を始めたばかりの頃、
私は心の中で何度もそうつぶやいていました。
歩くのがゆっくり。
食べるのがゆっくり。
話すのがゆっくり。
時計ばかり見ていた、あの頃の私。
けれど今思えば――
急いでいたのは利用者さんではなく、
“私の心”のほうでした。
⏳ ゆっくりは、衰えなのか?
現代は「速さ」が評価される時代です。
返信は早く。
成果はすぐに。
効率よく、無駄なく。
けれど介護の現場では、
その価値観が通用しない瞬間があります。
ある方が、スプーンを口へ運ぶのに
何度も何度もやり直していました。
私はつい、手を出しかけました。
でも、そのとき気づいたのです。
この時間は――
“できなくなった時間”ではなく、
“今も挑戦している時間”なのだと。
🌱 「待つ」という支援
待つことは、簡単なようで難しい。
・転ばないか不安
・時間が押している焦り
・他の利用者さんもいる現実
それでも、待つ。
なぜならそこに
その人の「尊厳」があるから。
急いでやってあげることは、
優しさのように見えて、
その人の人生の速度を奪うこともある。
介護は、
“してあげる仕事”ではなく、
“共に歩幅を合わせる仕事”なのだと
教えられました。
🌿 人生には、それぞれの速度がある
90年生きてこられた方の歩みは、
私の数倍の物語を背負っています。
その重みが、
その歩幅になっているのかもしれません。
急ぐ社会の中で、
ゆっくりは「遅れ」と見られがちです。
でも、介護の現場では違います。
ゆっくりは、
“今を丁寧に生きている証”です。
🕊️ もしかしたら…
もしかしたら――
私たちは、
何にそんなに急いでいるのでしょう。
早く結果を出すこと。
早く成功すること。
早く評価されること。
けれど人生は、本当は
“急ぐもの”ではないのかもしれません。
利用者さんのゆっくりした一歩が、
私に教えてくれました。
「急がなくていい。
あなたの人生にも、あなたの速度がある。」
🌸 介護からの気づき
介護は、
人の世話をする仕事ではなく、
人生の速度を学ぶ場所でした。
急がない勇気。
待つ勇気。
ゆっくりを受け入れる勇気。
スローライフそれは、
人生を豊かにする力なのかもしれません。
https://note.com/light_whale8787/n/nc097e477be60
今日もまた、
私は時計を見る回数を少し減らして、
その人の歩幅に合わせて歩いてみようと思います。
🌿
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