見出し画像

チビドローン開発#11 ~モーターのパワーを測定した結果…!?

チビドローンを開発しています。最終目標は、ドローンの頭脳にあたる「フライトコントローラー」を自作することです。既製品ではなく、汎用のマイコンで、小さなドローンを飛ばしてみたいと思っています。


前回は、ドローンの重要パーツであるモーターを制御するための、超小型のモータードライバの作成記録でした。何度かやり直した結果、4つで合計0.32gと、軽量のモータードライバーを作成することができました。

これでドローンを飛行させるための準備はできたので、次に、3Dプリンターで機体フレームを作るための設計に入ります。
…予定だったのですが、注文していた予備のモーターが届いたため、まずは、このモーターのパワー(推力)の測定試験を実施することにしました。

以前別のドローンを開発した際に、モーターの推力不足(この時はバッテリーの電圧が足りなかった)でドローンが浮上できずに悩んだので、今回は懸念を先に払拭しておきたかったんです。

↓以前の顛末




どうやってモーターの推力を測定するか

測定方法

量りの上でプロペラを取り付けたモーターを回転させます。

プロペラを下向きに取り付け、量りを押す方向に推力を発生させます。こうすることで、どの程度の重さのものを浮かばせられるかという推力を、量りのメモリで計測できます。

ドローンはホバリングするだけなら重量と同じ推力でも浮きますが、安定して飛んだり上昇したりするためには余裕がいります。なので用途にもよりますが、一般的には、機体重量の2倍程度の最大推力が必要とされます。

開発中のドローンは重さ30g未満を目指しています。

なので今回の場合、60gf(グラムフォース)が必要です。ただしモーターは4つあるので、モーター1つあたり15gfの推力があれば合格とします。


測定するモーターの種類

大小2つのモーターを測定しました。

小さい方のモーターで十分な推力がでれば、そちらを採用したいです。
というか、大きい方のモーターでは、目標の重量をオーバーするんじゃないかと思っています。

ちなみにコアレスモーターは「716」のような数字でサイズを表すことが多く、716は直径7mm・長さ16mm、612は直径6mm・長さ12mmを意味します。

以下のスペックは、購入サイト(Aliexpress)の表記です。
ノーブランドのモーターです(結果、これがまずかった…のかも)。

$$
\begin{array} {l|r|r}  & 716 motor & 612 motor
\\ \hline 重量×4 & 13g & 5.2g
\\ \hline 直径 & 7mm & 6mm
\\ \hline 高さ & 16mm & 12mm
\\ \hline 回転速度 & 50,000RPM & 60,000RPM
\\ \hline \end{array}
$$


モーターを制御するスマホアプリ

モーターの推力の変化の様子を確認したかったので、モーターを制御する簡易アプリを作りました。

まず、箇条書きで要件を書き、設計書を生成AI(Copilot)で作ります。

調子にのって高性能モデルで生成したら、数分でクレジットがなくなりました(無料版なので)。やることがなくなり肩透かしを食ったので、この日はガス人間を見て寝ました。

翌日、出来上がっていた設計書を元に、クレジット消費を抑えるため、廉価版モデルでコードを生成しました。これもすぐできました。
日数的には1日強かかりましたが、アプリ開発の所要時間はデバッグ含めて30分でした。

スマホアプリ(ブラウザ版)。
モーターのパワーを0~255で変更する。
するとWi-Fi経由でマイコンからモーターに指令が伝わる。


モーターを逆さに取り付ける試験台

3Dプリンターでパーツを作成しました。
上部の飛び込み台みたいなところの下にある丸い筒に、モーターを逆さまにはめ込みます。

モーター推力の測定台
モーター推力の測定台


これが試験環境です。
バッテリー、マイコン、モータードライバ、そして今回作成した試験台にモーターとプロペラを取り付け、量りに載せます。

当然、全部載せした状態で、メモリを0gに合わせます。

716モーターを取り付け
716モーターを取り付け



実験の様子

プロペラの回転状況で重さは常に変化しているので、以下の数値は写真撮影の瞬間の参考値です。


612モーター(パワー50%) → 1.68g

1.68g

612モーター(パワー100%) → 3.18g

3.18g

…ん?


716モーター(パワー50%) → 2.96g

2.96g
デジタル表示が切れてる
試験結果のエビデンスとしては最悪です

716モーター(パワー100%) → 6.43g

6.43g

あれ?



実験結果のまとめ

モーター一つあたりの必要推力15gfに対し、
フルパワーで、716モーターは6.43gf、612モーターは3.18gf。

716モーターを4個使っても合計推力は約26gfでした。
目標としている60gfには大きく届かず、このままではチビドローンは飛べないことがわかりました。


より力のあるモーターを求めて

バッテリーのスペック?

私が色々調べた限りでは、同サイズのモーターを使って、同程度の重量のドローンを飛ばしている事例はそれなりにありました。

利用しているバッテリーは、力強くモーターを回すのに必要なCレート(放電のスピード)が45Cという大きめのものなので、バッテリーパワーもスペック上は問題ないはず。

これなんですが…


モーターのスペック?

なので、モーターがスペック通りではないんじゃないかと疑っています。
ということで、再度コアレスモーターの選定に入ります。
チャッピーがいうには、中国のGuangdong CHAOLI MOTORというメーカーが最大手で実績豊富、らしいです。

ただAliexpressでは取り扱いが少なく、Alibabaでは、500~1000個単位での取引になるようです。仕事じゃないしねぇ~。
ブラシレスの時代にあえてブラシモーターを使おうとするのが良くないんでしょうか…。

おっと、愚痴っぽくなりましたが、絶対に飛ばしたいので、粘り強くパーツ選定をしたいと思います。幸い、チビドローンなので、パーツが小さく、お値段も相対的に優しめなので、その点はよかったです。


その他の要因?

また、チャッピーが、バッテリー抵抗、モータードライバの損失、電流や回転数なども測定して、本当にモーターが原因なのか切り分けた方が良いとおっしゃっています。
ごもっともだと思ったので、そちらの確認もこれから行っていきます。

思ったよりも開発に時間がかかりますね~(でも楽しい)。


おまけ

最後に、設計中の機体フレームの図を載せて終わりにします。
すぐに壊れたりパーツがはまらなかったり、まだ全然ダメなんですけど。

完成度20%の機体フレーム



いいなと思ったら応援しよう!