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冬の金沢3泊4日。食ずアヌトず建築めぐり埌線

食、建築、アヌト。奜きなものが党郚ある街、金沢。

前線では兌六園や21䞖玀矎術通など、王道のスポットをめぐった。

埌線は3日目・4日目の蚘録。石川県立図曞通に加えお、小さな雑貚屋や建築家のミュヌゞアムなど、よりディヌプな金沢に螏み蟌んでいく。建築奜きな母ずの旅の続きを、振り返りたい。

自分だけの居堎所が芋぀かる図曞通。石川県立図曞通

旅の埌半ずなる日目。この旅で最も楜しみにしおいた建築、石川県立図曞通ぞ。

2022幎に開通したばかりの、石川県立図曞通。幎間来通者数は䞇人以䞊で、郜道府県立図曞通ずしおは2幎連続で日本䞀だずいう、すごい図曞通だ。

10時の開通をめがけお、バスに乗る。最寄りのバス停で降り、人の流れに沿っお歩いおいくず、図曞通が芋えおきた。

図曞通ず聞いお想像する敷地よりもずっず広い敷地。呚囲は広堎になっおいる。
倖壁のパネルは、本のペヌゞをめくる様子を衚珟しおいるのだそう。

驚いたのは、ただ開通10分前だずいうのに、入り口に行列ができおいるこず。受隓生や自習をしたい人たちが、お気に入りの垭を確保するために䞊んでいるらしかった。

10時になるず扉が開き、みんなが急ぎ足で吞い蟌たれおいく。

䞭に入るず、たるで円圢劇堎のような段䞊の倧空間が広がっおいた。倩井高玄18m、長埄玄56mのグレヌトホヌル。その圧倒的なスケヌルに、蚀葉を倱う。

床から倩井たで、同心円状に䞊ぶ本棚。

倖芳は四角いのに、内偎は䞞い。

考えおみるず、この図曞通は䞍思議な構造になっおいる。 本は四角く、本棚も四角く、だから空間も四角い方が効率がいい。だけど石川県立図曞通は、あえお䞞い。

最䞊階の階は、通内をぐるりず囲む円圢の通路ず本棚。

円圢にするこずで、人が自然ず空間をぐるぐるず歩き回るようになる。歩きながら、偶然の本ずの出䌚いが生たれる。「公園のような図曞通」ずいうコンセプトが、建築の圢そのものに宿っおいる。

階段やスロヌプで、自由に歩き回れる。

もう䞀぀印象的だったのが、倚様な居堎所の぀くり方。

箄500垭の閲芧垭があるのだが、デスク垭、窓蟺の半個宀、゜ファ、スツヌルなど100皮類以䞊。通内の各所に、さたざたな居堎所がデザむンされおいる。

グレヌトホヌルを䞀望できる自習デスク。私もこんなずころで自習しおみたい 
空䞭通路には、カフェのようなゆったりしたスペヌスも。
なんず窓蟺には、本棚などで仕切られた半個宀空間がこれは開通前から䞊ぶわけだ。

Artek、Cassina、Vitra、Fritz Hansenなど、䞖界の名䜜怅子が惜しげもなく䞊んでいる。隅々たで目が離せない。

デンマヌクで生たれた、卵型フォルムが特城のハンギング゚ッグチェア。

いろんな皮類の怅子に座っおみた。これだけ怅子があるず、自分のお気に入りの垭を芋぀けたくなる。そうしたら、毎日でも通いたくなりそうだ。開通前から人々が䞊ぶのも玍埗できる。

カラフルでナニヌクな倖芋のこの゜ファは、ハヌマンミラヌ瀟のネル゜ン マシュマロ゜ファ。

もし近所にこんな図曞通があったら、絶察に通いたい。金沢垂民が矚たしくなる図曞通だった。


噚づくりの店䞻が営む、䜏宅街のカフェ。喫茶コクリコ

図曞通から埒歩10分ほど。䜏宅街の䞭に、喫茶コクリコはある。近くでランチができる堎所を事前に調べおいお、気になっおいたお店だ。

本圓に䜏宅街の䞭にあるので、䞋調べなしでは蟿り着けない。

オヌナヌは陶芞䜜家のご倫婊。鉄骚3階建おの小さな䜏宅を改修しお、1階を喫茶店、2階をギャラリヌにしおいる。テラスを増築しお、庭ず䞀䜓になっおいる。

店内に入るず、吹き抜けの倧きな窓から日差しが差し蟌んでいた。開攟的な空間。

家具や配色がずっおもかわいい。

ワッフルを泚文しお、埅぀間に2階のギャラリヌぞ。

階はギャラリヌずカフェスペヌス。

倚皮倚様な噚が䞊んでいた。

オヌナヌのご倫婊の䜜品が䞊ぶギャラリヌ。賌入もできる。

どれも䞁寧に぀くられた、かわいらしい噚たち。もちろんこのお店で䜿われおいる噚もオヌナヌの䜜品だ。

垭に戻るず、玠敵なお皿に乗った、焌きたおのワッフルが運ばれおきた。

自家補キャラメル゜ヌスのワッフル。

お店の隅々たで、オヌナヌの奜きな物だけで䜜られおいる。そんなカフェだった。


䞖界的デザむナヌの「觊れる」展瀺。柳宗理蚘念デザむン研究所

ひがし茶屋町の近くに、柳宗理蚘念デザむン研究所があるず知り、蚪ねおみた。

柳宗理ずいえば、戊埌日本を代衚する工業デザむナヌ。機胜性ず矎しさが融合した「甚の矎」を远求し、バタフラむスツヌルなどの家具やキッチンツヌルなど、シンプルで䜿いやすい生掻甚品を倚数デザむンしたこずで知られる。

矎術通のような䜓裁を予想しおいたのに、たるでむンテリアショップのようで驚いた。キャプションも説明文もほずんどなく、䜜品そのものを芋お、觊れお察話するこずを重芖した展瀺だずいう。

キッチン、ダむニング、リビングずいったセクションごずに、家具や食噚が自然に配眮されおいる。

この空間にあるものすべおが、柳宗理自身がデザむンしたものだずわかり、初めは信じられなかった。

テヌブルも、怅子も、照明も、食噚も、カトラリヌも。 あらゆる生掻甚品を、それぞれのメヌカヌず䞀緒に぀くる。工業デザむナヌが倢芋るような功瞟だ。

党おが柳宗理のデザむン。すごい。
キッチン甚品も、柳宗理デザむンで䞀匏揃えられそう。
メヌカヌは違っおいおも、デザむナヌが同じだから、ずおもよく銎染む。

䜜品そのものに觊れられる展瀺、ずおも良かった。柳宗理を知らない人にも、工業デザむンがどういうものかを知れる良い展瀺だず思う。

有名なバタフラむスツヌル。もちろん自由に座れる。

文化財の建物に、唯䞀無二のセレクト。Cazahana

ひがし茶屋街ぞ向かう途䞭、尟匵町に寄り道。Instagramで芋぀けたセレクトショップ、Cazahanaぞ。

建物の前に立った瞬間、思わず声が出た。文化財なんじゃないかず思うような、重厚感のある西掋颚の建築。

実際に、1928幎昭和3幎に建おられた登録有圢文化財「旧束村商店」だった。

䞭に入るず、展瀺品の䞀぀䞀぀がたるで矎術品のように䞊んでいる。

店䞻によるず、「新しいものも叀いものも、時代に関係なく取り揃えおいる」のだそう。キュレヌションがすごい。

朚の化石のようなオブゞェ。こんなオブゞェをかっこよく食れる郚屋に憧れる。
䜜家も幎代も違いそうな花瓶たち。

矎術通ずいうより、ギャラリヌに近い空間だった。ぜひたた蚪れたい。


絵付け前の癜い噚を買う。八癟萬本舗

ひがし茶屋街のすぐそば、八癟萬本舗ぞ。九谷焌をはじめ、胜登・北陞のセレクトグッズが集たっおいる。

尟匵町の明治時代の町家をリノベヌションしたショップ。

ここで出䌚ったのが、「九谷の癜」。絵付けされる前の、癜い状態の九谷焌の噚だ。

いろんな圢・サむズがあっお、集めたくなる。

九谷焌ずいうず、鮮やかな絵付けが特城だけれど、絵付けがないシンプルさがむしろ䜿いやすそうで、䜕枚か買っおみた。

醀油皿ずしお、副菜やデザヌトの小皿ずしお、毎日のように倧掻躍しおいる。買っお良かった

創業100幎超の老舗掋食屋。レストラン自由軒

ひがし茶屋街を散策しおいお、偶然目に入ったレストラン自由軒。なんずなく匕き寄せられるように入っおみた。

老舗感が挂う倖芳。

名物のオムラむスずカツカレヌを泚文しお、母ずシェアする。

ケチャップなどの゜ヌスはなし。シンプルなオムラむス。

オムラむスにスプヌンを入れお、驚いた。ご飯が黒い。䞀般的なオムラむスはケチャップラむスだが、ここのは醀油ベヌス。銙ばしい醀油ず牛肉の味がしっかりずしお、ここでしか食べられない和颚オムラむスだ。

醀油ベヌスの和颚オムラむス。

続いお、カツカレヌ。甘くお濃厚なルヌにサクサクのカツ。歩き疲れた䜓に吞い蟌たれおいくように完食。

いわゆる金沢カレヌずはたた違う。

埌から調べお、創業100幎以䞊の老舗の掋食屋さんだず知った。偶然入った店がそういう堎所だったりするから、旅はやめられない。


金沢最倧の茶屋街を、倜に歩く。ひがし茶屋街

食事を終えお倖に出るず、あたりはすっかり暗くなっおいた。

お店はほずんど閉たっおいお、人もたばら。街灯ず、閉店したお店のわずかな明かりだけが灯っおいる。昌間の賑わいずは別の顔の、倜のひがし茶屋街。

芳光客のいなくなった石畳を、母ず2人でゆっくりず歩いた。

昌間の様子はこの旅では芋られなかったけれど、これはこれで、特別な景色だった気がする。


川沿いの、静かな朝の茶屋街。䞻蚈町茶屋街

最終日である4日目の朝。ホテルをチェックアりトしお、䞻蚈町茶屋街ぞ散歩に行った。

橋からの眺め。

ひがし茶屋街より少し小さく、静かな雰囲気。川沿いにあり、開攟感がある。

朝なのでどのお店もやっおいない。

川沿いから䞀本奥に入るず、现い路地や坂がいく぀かある。昔ながらの町家が䞊ぶ通りを、人が少ない分、じっくりず眺めながら歩いた。

あかり坂。

朝の散歩にちょうどいい茶屋街だった。


350幎続く茶陶の窯元ミュヌゞアム。倧暋矎術通

初日の倜に食事をしたレストラン、FIL D'OR。あの独特の空間を蚭蚈した建築家・奈良祐垌さんのご実家が、金沢の䌝統的な倧暋焌の窯元だず知っお、ぜひ蚪れおみたかった。

䜵蚭のギャラリヌは、隈研吟蚭蚈。

賌入できる噚が矎しく䞊んでいる。

ミュヌゞアムでは、初代から十䞀代たで、歎代の倧暋焌の䜜品を芋るこずができる。350幎以䞊、䞀子盞䌝で受け継がれおきた茶陶の歎史。ろくろを䜿わない手びねりず、独特の风色の釉薬が特城だ。

なんず、歎代のお茶碗の䞭から奜きなものを遞んで、お抹茶ず和菓子をいただけるオプションがある。この日は時間の郜合で断念したが、次回はぜひ䜓隓したい。


䞀点ものの噚ずアクセサリヌの店。shio

倧暋矎術通から少し歩いた先、ひがし茶屋街の通りを抜けた芳音町に、shioはある。

党囜の䜜家による1点もの噚、アクセサリヌ、叀道具。金沢の町家をリノベヌションした空間に、䞁寧にセレクトされたものたちが䞊んでいる。

展瀺が矎しくお、眺めおいるだけでワクワクする。

母はずある䜜家さんのお茶碗を、私は䞀目惚れしたアクセサリヌを、それぞれ賌入した。

ひがし茶屋街から少し離れおいるが、だからこそ静かで、ゆっくりず遞ぶ時間が心地よかった。


金沢が誇る鮚の名店。小束匥助

午前䞭の散策のあず、楜しみにしおいた寿叞店ぞ。

前線では人気の回転寿叞・もりもり寿叞に行ったが、せっかく北陞に来たので回らないお寿叞も楜しみたいず思い芋぀けたのが、小束匥助。

「東の次郎、西の匥助」ず称される、金沢が誇る鮚の名店。予玄困難店だそうだが、運よく予玄ができた。

完党お任せのコヌス。マグロの挬けに始たり、赀いか、炙りトロ、甘゚ビ、癜アマダ、はたぐり  ず続く。

マグロの挬け。
はたぐり。

そしお最埌に、うなぎ巻き。

カりンタヌの䞭で炙られた熱々のうなぎ。海苔のパリッずした食感ず合わさっお、唯䞀無二だった。人生でもう䞀床食べたい䞀品だった。

熱々の鰻ず、パリパリの海苔。

その日のお客さんのほが党員が远加泚文しおいた、ネギトロ巻きも印象的だった。泚文を受けおから、マグロず癜髪ネギを職人さんがその堎でトントンず叩き合わせる。

泚文埌に䜜っおくれるネギトロ。
シャリが芋えないくらい、たっぷりのネギトロ。

もう䞀぀远加した穎子は、たさかの塩ずゆずのみ。タレがないこずに䞀瞬驚いたが、食べおみるず玠材そのものの甘さがすごい。たしかにこれはタレもいらない。

北陞に来たらぜひ行きたいず思っおいた、回らないお寿叞。北陞の海鮮は、期埅以䞊で至犏のひず時だった。


䞖界的建築家芪子のミュヌゞアム。谷口吉郎・吉生蚘念 金沢建築通

食埌に蚪れたのは、谷口吉郎・吉生蚘念 金沢建築通。

金沢垂出身の䞖界的建築家・谷口吉生氏が蚭蚈し、その父・吉郎氏の䜏居跡地に2019幎に開通した建築専門のミュヌゞアム。たさに建築奜きのための堎所だ。

吉生は、MoMAや鈎朚倧拙通を手がけた䞖界的建築家。この旅の党線で、すでに鈎朚倧拙通ずいう吉生の建築を䜓隓しおいたので、そういう意味でも楜しみにしおいた。

このミュヌゞアムの芋どころは、戊埌の和颚建築を牜匕した谷口吉郎氏の代衚䜜「迎賓通赀坂離宮和颚別通枞心亭」の広間ず茶宀の実物倧再珟だ。

和宀っおこんなに矎しいのか。玠盎にそう思わされた。半䞖玀前に蚭蚈されたものずは思えないくらい、モダンな雰囲気も感じる。時を経おも矎しいものは倉わらない、ずいうこずを実感する空間だった。

間接照明のデザむンも印象的で、本物の枞心亭東京の赀坂にあるらしいにもぜひい぀か行っおみたい。

2階には氎鏡の庭のような空間もあっお、街の景色が氎面に静かに反射しおいた。

ミュヌゞアム自䜓の建築も楜しめる、建築奜きはぜひ蚪れるべきミュヌゞアムだった。


カラクリだらけの忍者寺。劙立寺

次に蚪れたのは、「忍者寺」ずしお知られる劙立寺。

17䞖玀に前田利垞が建立した日蓮宗の寺院だ。倖敵の䟵入を防ぐための萜ずし穎、隠し階段、迷路のような構造から通称「忍者寺」ずしお知られる。

2階建おに芋えお内郚は4階建お・7局構造。郚屋が23、階段が29もあるずいう耇雑すぎる寺だ。

内郚は撮圱犁止なので倖芳だけ。

堂内は完党ガむドツアヌ制で、はじめに「勝手に扉を開けたり1人で行動しないでください、出口がわからなくお出られなくなりたすよ」ず脅される。それくらい耇雑なのだずいう。

ツアヌ䞭は自分が今どこにいるのかたったくわからなくなる。萜ずし穎の賜銭箱、隠し階段、金沢城ぞの抜け道ずされる深い井戞。仕掛けが次々ず珟れ、たるでテヌマパヌクにいるような30分だった。


垰りの新幹線に持ち蟌むもの。金沢駅

垰りの新幹線の時間が近づき、いよいよ旅も終盀。金沢駅でお土産を遞ぶ。

遞んだのは、「玙颚船」ずいうモナカのお菓子。

職堎の同僚に配ったら奜評だった。モナカのパリパリした食感ず、䞭の寒倩れリヌのザクザクした食感の組み合わせが面癜い。カラフルなので、芋た目でも盛り䞊がる。金沢土産ずしお、おすすめです。

垰りの新幹線は17時頃。カニずむクラず゚ビのちらし寿叞匁圓を買っお、垭に着く。

たずめ

3泊4日。食、建築、アヌト。奜きなもの党郚が重なっおいた金沢の旅。前半は王道の金沢を、埌半はちょっずディヌプな金沢を歩いた。小さなお店やミュヌゞアムにも、金沢のセンスの良さが凝瞮されおいた気がする。

王道だけが金沢じゃない。小さなお店やミュヌゞアムの隅々にたで、この街のセンスは宿っおいた。たた違う季節に、もっずディヌプな金沢を歩きに来たい。

前線ただの方はぜひご芧ください。

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