民族学と柴犬から犬族学
忘れられた日本人 民俗学者 宮本常一さん 1971年 初版
この本は2019年に岩波文庫で購入している。Amazon履歴にあった。

昭和ブームといって、あの時代を懐かしんでいる人達がいる。
昭和レトロと言っているが、このレトロは昭和中期(1950年代から1980年代)を指す。そんな特集本が2024年に出版されていた。
TOKYOレトロ訪問 後生に残したい昭和の情景

1956年生まれの私にとって「青春そのもの」だ。その時代を若い感性で、たまたま東京に生まれて直に経験してきた。
その私の感覚からは言えば、この時代は相当の怪しさと怖さがあった。
理由として、とにかく情報が少なかった。だから口述で、とんでもない武勇伝、伝説、噂が子供の世界に飛び交っていた。
その世界は夢のような、また悪夢となる異世界だった。昭和レトロにはその怪しさが残っているから惹かれる。そんな時代の小説を書いてみた。
昭和初期は戦争の時代、昭和文化は戦後の中期以降に花が咲く。
平成に完熟して21世紀に腐って地に落ちる。その種がまた発芽している時代が令和だろう。
そしてその記憶が残るのは、都市部だけだ。昭和レトロといっても都市生活者のものだ。
働く庶民
まだ大分が農民だった日本の庶民の歴史、これを調べるには、そこに生きている年寄りに聴くしかない。それを実行したのが宮本常一さんだ。それが忘れ去られた日本人の記事、そして民族学となっていく。
今の教科書や大河ドラマの描く庶民の生活はピンポイントで追っているだけのものだ。本質とは大きくかけ離れいる。
宮本常一さんの本を貰う
2021年、20年目に起業した会社を畳むことになったが、社長のTさんの蔵書が会社にため込んでおり、自宅へ持ち帰るには面倒くさいとのたまう。
Tさんもう85歳、これから読む事も無いので、処分してくれと言われた。高い本も多いので気に入ったら持っていけという。
整理していた時に「忘れられた日本人」で知られる民俗学者 宮本常一の写真入りの本が何冊も出てきた。
「いい本だろう、もって行け」と言われたので何冊か頂いた。
Tさんは心理学、経済学を大学時代に勉強していたので、その手の本も多くあったが、「これはいいや」とお断りした。
思いだしたので、宮本さんの本を探すが、ない。
そうか、私も読む時間がないと思い流してしまった。それでも本は多い。
探していると、こんな本が出てきた。
「男の民族学」遠藤ケイ
イラストメインの記事だ。遠藤ケイさんの絵だと思う。昔ビーパルの記事だったはずだ。男の仕事、地域における職人達の仕事を紹介している。既に伝統が途絶えているものも多い。

楽しくなり、さらに探す。蔵書の旅が始まってしまった。
日本犬、柴犬関係の本が出てきた。これもTさんから貰った本だ。
この本類はTさんが50歳くらいまで自宅で柴犬の犬舎を持っていたので、その血統を調べる、また犬を勉強するものだった。
実は私も2004年に日本犬保存会に登録されている犬舎(埼玉)から柴犬を譲り受けた。その血統を調べるのに使った。犬の系統は人より寿命が短いので、人の1世代で犬の3世代までみることが出来る。今飼育しているメダカは、1年で5世代目となっている。

日本犬の血統を守る
昔の日本の交通網は河、海、山道、だから地域交流が少ない、どこもガラパゴス化している。そしてその地域の掟、生活仕様で人間の特性が出来上がっていた。その歴史はあまり記述では残っていない、言い伝えだけだ。犬も当然地域性があるが、そしてさらに記録が少ない。
日本犬は国の発展とともに色々な交配が進み、更に戦後における洋犬の増加により、雑種化が進み血統が消えていったが、それを憂い人達の努力で何種類か保存されている。その血統を記録しているのが日本犬保存会だ。
20年前、日本犬は人気のない犬だったが、今は柴犬のあの性格から人気が出ている。犬としては日本の環境に合っているので丈夫だ。
日本犬・血統守る戦い 吉田悦子さん
これは私が柴犬を飼いだして、日本犬の歴史 「犬族学」に興味を抱き買った本だ。これも面白いほんだった。頑張って今数種類の日本犬が残って降り、その血統はしっかりと保存会にて管理されている。

本と柴犬の紹介はここで、サムネイルも私の愛犬。
