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タイの接客の話|セントラルワールド

タイで買い物するときにずっと前から思っていたことがある。店員の気配を感じないことだ。

お客さんとして自分が店の中に足を踏み入れると、その瞬間日本では
「いらっしゃいませぇ〜」と声をかけられる。

だがタイでは、声をかけられることはないし、だいたいそこで人(店員)の気配を感じることもない。たとえ店員が居たとしても、なぜか気配を感じないのだ。

私はこの気配を感じさせないタイ人の接客が好きだ。買いたいものに意識を全集中できる。そして買わなくてはいけないという変なプレッシャーを受けなくてすむ。とてもありがたい接客だ。

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昨年のタイ旅行で大晦日の夜にカウントダウンを見ようと、セントラルワールドに行った。

今までも大抵バンコクに行けば必ずセントラルワールドに立ち寄っていた。その前の年もタイ旅行をしたのだが、アイコンサイアムやマーブンクロンセンターの方へ行って、セントラルワールドの建物の中には入ってみる時間がなかった。

今回初めてフロアを歩き回ってみて、昔のワールドトレードセンターだったころとも、その後のセントラルワールドプラザとも、7,8年前とも全く違う変わりように驚いた。

思えばタイから日本に戻り約20年経つ。この間にタイは確実に変わっていった。

日本ではコロナを契機に、世の中が変わった感じがあったが、子供が成長して大人になっていったことや、自分の健康状態に警告マークが付いてシワやたるみと白髪が増えたくらいしか目に見えて変わったことは思い出せない。

今回の旅ではタイ経済の発展や勢いを何となく体感することができた。交通網が張り巡らされ街の風景も大きく変化している。今の日本では感じられない何かがタイにはあった。

年末だからという特別感はあると思うが、たくさんの人でワールドトレードセンターも賑わっていた。

そんな中、息子のリクエストで、この日の夜ご飯は「富田でラーメンを食べる」ことになった。

夕食にはまだ時間が早かったのだが、混雑して待つのも嫌だったので、店の中にはまだお客さんも少ないし、入って食べることにした。

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店に入ると早速案内された
「いらっしゃいまっせぇ〜」(いらっしゃいまっせぇ~の声が複数)
元気の良いチーフとみられる男性スタッフの声。タイ人らしからぬ。日本仕立てに鍛えられた接客の声。

(おお〜、訓練されているなぁ・・・)

店内はガラガラでお客さんも私たちと1組の家族のみ。そこにフロアスタッフが10人くらい。チーフとみられる男性スタッフが部下たちに指示を出して「お客さん来たから挨拶!」と手を振っていた。

この「泰絆拉麺 富田」、2025年10月31日がオープンの日だったらしく、おそらくスタッフも新人ばかりでまだ慣れていない人もいたのではないかと思われる。

お客さんが少なすぎて、私たちの接客に贅沢にも数人のスタッフが対応してくれた。

つけ麺を注文したのだが、運んできてくれた人が食べ方の説明をしてくれた。なんだか彼らの練習台になっていて、良いお客さんを演じなければならないような雰囲気になった。

(みんな日本語も頑張ってしゃべってて、カワイイんですよ。これが。)

こちらは本場の日本からやってきた日本人なので、食べ方は大体わかっている。いつものタイ人としての接客ならば、そっと引き下がって存在感を消してくれるのに。

タイにいながらにして、日本の雰囲気が漂う空間で食事をしたからか、それほど気になることもなかったわけだが。ただ、このことがタイと日本の接客の違いを考えるキッカケになった。

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私が体験した接客の違い 衣服・日用品編 ※あくまでの個人的感想です
(高級店舗を除く)

日本では
①入店すると必ず声をかける
②商品をおすすめしてくる
③何でも聞いてくださいと気を配る
④商品を渡して退店まで見届ける
⑤ずっと立ちっぱなしで座っている姿を見せない

お客さんを大事に思い抜け目ない無駄のない完璧な接客。”やらないといけない”使命感のようなものが私には伝わってきて、声をかけられると次の瞬間購買意欲が揺さぶられおのずと出口に足が向いてしまう。買う気が冷めてしまうのだ。店員とお客さんが対峙しているような関係に見える。

タイでは
①お客さんが聞いてくれば答える
②お客さんの動きをそっと見守っている
③お客さんの要望に応じて商品を紹介する
④お買い得情報(プロモーション)を紹介する
⑤ときにはレジにお客さんが来るまでずっと座ってスマホを見ている

どこか接客の雰囲気に余白を残し、店員の意識がお客さんに全集中していない。自由に店内を歩ける開放感、商品を自由に比べ検討する余裕ができる。買いたいなという気分がより高まる。レジでは2点買ったら1点おまけになるのでいかがですか・・・と、最後にお客さんに寄り添った案内をする。私には接客のタイミングがタイの方が心地よい。店員がお客さんに寄り添っている感じがする。

まあ、仕事中に自分のスマホを見ているなど日本では許されないことのほうが多いと思う。もちろん仕事の内容や場所にもよるものだが。日本のあまりよろしくない習慣の同調的みたいなもので、これが常識!とされているのではと考えたりした。

接客の本質は、お客さんが商品を買うためのはたらきであるのだから、空いている時間に座っていても、スマホを触っていてもそれは別のこととして、良いも悪いもないのがほんとうのところなのではと思った。

時間の感覚と同じで文化の違いの一つなのでしょう。

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富田のつけ麺は間違いなく美味しかった。タイで初めて私は食べたのだが、日本で食べたことのある息子たちは富田のラーメンにとても満足していた。かつおだしの効いたつけダレが忘れられない。コシのある麺との相性も抜群。


泰絆拉麺 富田 おいしかったよ


翌日、気になってお昼時にフロアへ行ってみたら、昨日と打って変わって「富田」のお店の前には待っている人の行列ができていた。

あ〜、やっぱりそうだよねぇ。
この立派な建物の中に入っているんだから。昨日みたいなことがレアケースだったんだよね。

翌日見たら「富田」には行列ができていた

変な心配をしていたのがおかしく思えた瞬間だった。この調子で日本のラーメン文化を広めてほしいなと応援したくなるのでした。



最後まで読んでいただきありがとうございました♪



◆タイならではの風景(?)、いや、息子が見つけてしまった(?)
駅のホームで見たものを知りたい人はこちらの記事をご覧ください。

◆タイ語を独学しています。タイ語検定3級受験の経験から、受験者の皆さんに伝いたいことがあります。こちらを読んでね!


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