【直接原価計算 Part➁】製造固定費を調整することで、直接原価計算による営業利益を全部原価計算による営業利益へと修する手法🔥:エッセンシャル会計学 No.84
直接原価計算は、変動製造原価のみを製品原価とし
固定製造原価を期間費用として処理する手法であり
売上と利益の連動性をより重視しています👍
財務諸表作成のために必要な全部原価計算への修正は
「固定費調整」と呼ばれ、期末および期首の棚卸資産
に含まれる固定製造原価を直接原価計算の利益に
加減算することで行われます🧮
この差異は在庫量の増減によって発生し
生産量が販売量を上回る局面では
全部原価計算の利益が大きくなる特性がある
ということをしっかり理解しておきましょう💖
日商簿記2級の取得は、原価管理や利益計画の策定と
いった実務に直結する専門知識を証明する
大きな武器となり、皆様のキャリアを
飛躍させる確かな一歩となることでしょう🔑
直接原価計算は、企業の短期的な意思決定を
支える「管理会計」の要であり
変動費と固定費を峻別することで真の収益力を
可視化する非常に実用的な手法です💎
日商簿記検定2級の合格を目指す皆様
会計や財務を体系的に学習したい方にとって
有益なコンテンツとなるよう詳述して
まいりますので、どうぞ最後までご愛読ください📗
直接原価計算の基礎構造と損益計算書
直接原価計算とは、製品原価を
変動製造原価のみで構成し
固定製造原価は発生した期間の費用として
期間原価処理する計算手法を指します🔖
全部原価計算では固定製造原価を製品に
配賦するため、在庫の増減によって
営業利益が変動してしまいますが
直接原価計算では売上高に連動する
変動費のみを売上原価とするため
販売量と利益の関係が明確になります📝
直接原価計算における損益計算書では
売上高から変動売上原価および変動販売費を
差し引いて「貢献利益」を算出し、そこから
固定費の総額を差し引いて営業利益を求めます👍
貢献利益は固定費の回収に貢献する利益
という意味を持ち、売上高が1単位増えるごとに
どれだけ利益が増加するかを把握する上で
極めて重要となります💎
この計算構造を理解するために
貢献利益$${ \text{Contribution Margin} }$$と
営業利益$${ \text{Operating Profit} }$$の関係を
数式で表すと、売上高を$${ \text{S} }$$
単位当たり変動費を$${ \text{v} }$$、販売数量を$${ \text{q} }$$
固定費総額を$${ \text{F} }$$とした場合
営業利益は$${ \text{P = (S/q - v) \times q - F} }$$として計算されます。
固定費調整の理論的背景と必要性
直接原価計算は学術的・管理的な側面が強い一方
外部報告用の財務諸表は全部原価計算で
作成することが制度上義務付けられています。
そのため、期末において直接原価計算によって
算出された営業利益を、全部原価計算による
営業利益へと変換するという
「固定費調整」が必要となります🌟
この差異が生じる根本的な理由は
全部原価計算において在庫の中に含まれている
「固定製造原価」の扱いにあります。
全部原価計算では、生産した製品に
固定製造原価を配賦するため期末在庫が
存在する場合、その中に固定製造原価が
繰り延べられることになります。
これに対し、直接原価計算では
固定製造原価の全額を当期の費用とするため
期末在庫に含まれる固定製造原価の分だけ
全部原価計算よりも利益が少なく算出される
ということをしっかり理論で理解しましょう🧮
固定費調整の具体的な計算プロセス
固定費調整を行う際は、期首製品棚卸資産に
含まれる固定製造原価と、期末製品棚卸資産に
含まれる固定製造原価の差額を調整します📝
具体的には、直接原価計算の営業利益に対し
期末棚卸資産に含まれる固定製造原価を加算し
期首棚卸資産に含まれる固定製造原価を減算する
ことで、全部原価計算の営業利益を導き出します💴
この調整計算を数式で示すと
全部原価計算の営業利益$${ \text{P_{full}} }$$は
直接原価計算の営業利益$${ \text{P_{direct}} }$$を
起点として、期末在庫に含まれる固定費$${ \text{F_{end}} }$$と
期首在庫に含まれる固定費$${ \text{F_{begin}} }$$を用いて
以下のような数式で定義されます🌟
$${ \text{P_{full} = P_{direct} + F_{end} - F_{begin}} }$$
ここで、単位当たりの固定製造原価配賦率を$${ \text{r} }$$
期末在庫量を$${ \text{q_{end}} }$$
期首在庫量を$${ \text{q_{begin}} }$$とすると
調整額は$${ \text{r \times (q_{end} - q_{begin})} }$$となり
生産量が販売量を上回って在庫が増加した場合には
全部原価計算の利益の方が大きくなります🌈
実践演習問題:固定費調整
以下の資料に基づき、直接原価計算による
営業利益と、固定費調整後の全部原価計算
による営業利益を算出しなさい🧮
✅資料
➀販売単価:$${ \text{5,000円} }$$
➁原価データ
単位当たり変動製造原価:$${ \text{2,000円} }$$
単位当たり変動販売費:$${ \text{400円} }$$
固定製造原価(年額):$${ \text{1,200,000円} }$$
(実際発生額と予算額は一致)
固定販売費(年額):$${ \text{500,000円} }$$
③全部原価計算における固定製造原価の配賦
当期の生産量$${ \text{1,000個} }$$に
基づいて配賦率を計算する。
④棚卸資産の評価は先入先出法による。
解答プロセスについても
一緒に確認をしていきましょう🔍
まず直接原価計算の営業利益を計算します。
売上高は$${ \text{5,000円 \times 900個 = 4,500,000円} }$$
変動費総額は、変動製造原価$${ \text{2,000円 \times 900個 = 1,800,000円} }$$と
変動販売費$${ \text{400円 \times 900個 = 360,000円} }$$の
合計$${ \text{2,160,000円} }$$となります。
貢献利益は$${ \text{4,500,000円 - 2,160,000円 = 2,340,000円} }$$です。
ここから固定費総額$${ \text{1,200,000円 + 500,000円 = 1,700,000円} }$$を
差し引くと、直接原価計算の営業利益は
$${ \text{2,340,000円 - 1,700,000円 = 640,000円} }$$となります。
次に、固定費調整を行います✨
単位当たり固定製造原価配賦率は
$${ \text{1,200,000円 \div 1,000個 = 1,200円} }$$です。
期末製品に含まれる固定費は
$${ \text{1,200円 \times 200個 = 240,000円} }$$です。
期首製品に含まれる固定費は
$${ \text{1,200円 \times 100個 = 120,000円} }$$です。
全部原価計算の営業利益は
$${ \text{640,000円 + 240,000円 - 120,000円 = 760,000円} }$$
と算出されます。
次のステップへの展望
直接原価計算をマスターした後は
CVP分析(本質的な損益分岐点分析)を
活用して、目標利益を達成するために
必要な売上高や販売数量を導き出す
計画策定へと進むことをお勧めします!
また、複数の製品を製造している場合の
「最適セールス・ミックス」の決定など
より高度な意思決定会計への理解を
深めることが、実務における
強力な武器に繋がっていくでしょう💖
前回のお復習い🏷️
復習を大切にして、確実にインプットした
知識を自分の記憶に留めておきましょう!
【留意事項】
なお、本稿は日本商工会議所が公示する
「日商簿記検定試験における商工会議所簿記検定試験
出題区分表」の内容に基づいて、出題範囲の理解促進を
目的として独自に作成されたものです。
日本商工会議所および各地の商工会議所や日商簿記検定試験の実施機関とは一切関係ございません。
出題形式や選択肢、解説は正確性・網羅性を完全に保証するものではありませんので、ご留意ください。
あくまで学習補助・理解促進の参考資料としてご活用ください。
利用によって生じた結果や損害につきまして、制作者は一切の責任を負いません。
会計・財務についてもっと学びたい🔥
会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な
知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって
とても重要であると感じています!
会計知識は、経理や会計士だけが理解していれば
良いというわけではありません。
なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけ
ではなく、営業や管理職経営全般まで、会社に
所属している全て人にとって必須の知識である
といっても過言ではないからです!
世の中に存在する法人の大半は
営利団体として活動していると思います。
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し
事業活動を行い、会社は成長していくことを
本質的な目的にしていることでしょう💴
私もサラリーマンとして、仕事をする上で
利益の出る仕組み、お金の流れを確実に理解しておく
必要があることを自覚しています!
例えば、営業マンだとしても、売上の目標や
予算作成に関わることがあると思います!
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も
全て会計が関係しているのです👍
また営業の売上は経理が処理をし、会社の利益が
いくらになるかを算出していくことになります!
総じて、会計を知ることで、会社にどれほどの
インパクトをもたらしているのかを把握でき
より精密な予算作成も実施できるようになりますね💖
また、会計知識をベースに経済学や統計学と
いったデータと組み合わせながら
財務データ分析をしていくことで、数字に
対しても強くなり、定量的な分析に基づく
思考法やビジネスが行えるようになるでしょう✨
総じて、自身の会計の知識をより洗練していくことが
できれば、将来的に経営者の視点を手に入れることが
できると思いますので、新規プロジェクトに
アサインされたり、昇格のきっかけにも
なり得るかもしれません🔥
会計の基礎知識である「財務3表の理解」を
中心に理解を深め財務3表とは何か?
これを見て何をどう判断するのか?などを
日常的に、考えていきたいですよね!
加えて、これからの時代は、グローバルに活躍できる
人材というのがより一層求められると思います!
「簿記は世界の共通語」である以上
会計の基礎はもちろん、ビジネス英語も
交えて知識をつけると、今後ますます
活躍できるフィールドが広がっていくことでしょう🌏
私が今後、定期的に投稿していく予定である
日商簿記2級&中小企業診断士
「財務・会計」対策講座🧮
【旧:エッセンシャル会計学シリーズ】では
会計業務の重要性から経理や財務の役割まで
私が勉強したことをわかりやすく
アウトプットしていきたいと思います🔥
さらに、経理業務の具体的な内容や
財務業務の目的、簿記の種類と特徴に
ついても詳しく掘り下げていければと思います💛
既に日商簿記検定2級合格には合格しておりますが
日々の仕事や将来的なキャリアに繋がる
学習内容である為、これからも簿記や会計の
勉強を継続していきたいと思います🧮
ビジネスにおける財務情報の管理や
経営判断の基盤となる知識を身につけるため
最後までご愛読いただけると大変嬉しいです💖
参考文献・おすすめのテキスト📚
参考資料及びおすすめの参考書は以下の通りです。
おすすめマガジンのご紹介🔔
今後、さらにコンテンツを拡充できるよう
努めて参りますので何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご覧いただきありがとうございました🌈
まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥
アウトプット前提のインプットを体現する
ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。
社会人になってもnoteはなるべく
継続していきたいことではありますが
あくまで趣味としての取組みになりますので
優先順位を大切にして活動していきます!
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今後とも何卒よろしくお願いいたします!
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