【直接原価計算 Part➀】製造原価を「変動費」と「固定費」に分類し、変動製造原価のみを製品原価として集計する計算手法🪙:エッセンシャル会計学 No.83
直接原価計算は、原価を変動費と固定費に
分類し、固定製造原価を期間原価として
処理していく手法となります!
これにより、全部原価計算が抱える
「生産量による利益の歪み」を解消し
販売量と利益の関係をクリアに提示します✨
利益調整のメカニズムと貢献利益の概念を
理解することは、試験突破だけでなく
企業の真の収益力を分析するための
必須スキルとなりますので、本稿を通じて
しっかり学習をしていきましょう😊
日商簿記2級の合格は、ビジネス現場における
数字の読み解き方を劇的に進化させ、管理職や
専門職への道を切り拓く大きな武器となります💎
本稿で学習する直接原価計算は、単なる工業簿記の
試験科目の一項目に留まらず、企業の意思決定や
利益管理を支える現代会計の真髄とも言える
非常に重要な会計手法や思考法となります!
日商簿記検定2級の合格を目指す皆様
会計や財務を体系的に学習したい方にとって
有益なコンテンツとなるよう詳述して
まいりますので、どうぞ最後までご愛読ください📗
直接原価計算の必要性
日商簿記の学習においてこれまで扱ってきた
全部原価計算は、財務諸表規則に
基づき外部報告を行うための制度会計です🏦
しかし、全部原価計算には、販売量が
変わらなくても生産量を増やすだけで
製品単位あたりの固定費が減少し
結果として営業利益が増加してしまう
という欠点がありました📝
これでは経営者が純粋な販売努力の成果を
正しく把握できず、誤った経営判断を下す
リスクが生じかねません💦
そこで、売上高の増減に利益が正比例するように
連動させ、短期的な利益計画や原価管理に
役立てるために直接原価計算が必要とされます🔥
直接原価計算とは
直接原価計算は、原価をその発生態様に基づいて
変動費と固定費に分類することから始まります💴
製品の製造に関連する原価のうち
生産量に比例して発生する変動製造原価のみを
製品原価として資産計上し
固定製造原価は発生した期間の費用として
期間原価で処理する計算手法です🧮
この手法を用いることで、損益計算書上では
売上高から変動費を差し引いた貢献利益が
算出され、そこから固定費を回収する
という利益構造が明確になります💱
直接原価計算の特徴
最大の特徴は、損益分岐点分析(CVP分析)
との親和性が極めて高い点にあります🌟
全部原価計算では固定費が在庫に含まれて
次期に繰り延べられますが
直接原価計算では全ての固定費を
その期の費用として一括処理するため
利益が在庫量の変動に左右されません。
数学的な関係式で表すと、下記の通りとなります!
売上高を$${ \text{S} }$$、変動費率を$${ \text{v} }$$
固定費を$${ \text{F} }$$としたとき
営業利益$${ \text{P} }$$は以下の簡潔なモデルで表現できます。
$${ \text{P} = \text{S} \times (1 - \text{v}) - \text{F} }$$
この$${ \text{1 - v} }$$は貢献利益率を指し
売上高が1単位増えるごとに利益が
どれだけ押し上げられるかを
直感的に理解することを可能にします👍
✅直接原価計算の特徴
①原価を変動費と固定費とに区分する。
②変動製造原価のみで製品原価を算定する。
③固定製造原価は期間原価として
発生時に費用計上する。
④売上高から変動費のみを控除し
貢献利益を算定する。
全部原価計算と直接原価計算の損益計算書
両者の損益計算書における決定的な違いは
固定製造間接費の扱いです📝
全部原価計算では売上原価の一部として
構成されますが、直接原価計算では
貢献利益の下で期間原価として計上されます。
このため、期末在庫が存在する場合
全部原価計算の利益と直接原価計算の
利益には差異が生じます。
この利益調整は、以下のような式で調整可能です💎
$${全部原価計算の利益 = 直接原価計算の利益+ (期末在庫に含まれる固定製造原価 - 期首在庫に含まれる固定製造原価) }$$
実務上も、内部管理用の直接原価計算から
外部報告用の全部原価計算へ数値を
組み替える際に、この理論が用いられている
ということをしっかり念頭においておきましょう👍
実践演習問題:直接原価計算のP/L
以下の資料に基づき、直接原価計算による
損益計算書上の営業利益を算出しなさい。
✅資料
販売単価:$${ \text{5,000円} }$$
単位あたり変動製造原価:$${ \text{2,400円} }$$
単位あたり変動販売費:$${ \text{600円} }$$
年間の固定製造原価:$${ \text{1,200,000円} }$$
年間の固定販売費及び一般管理費:$${ \text{800,000円} }$$
生産量:$${ \text{1,000個} }$$
販売量:$${ \text{800個} }$$
期首製品在庫:$${ \text{0個} }$$
解法プロセスを一緒に確認しましょう🔍
まず、単位あたりの貢献利益を算出します。
$${ 単位あたり貢献利益= \text{販売単価} 5,000円 - ( \text{単位あたり変動製造原価} 2,400円 + \text{単位あたり変動販売費} 600円 ) = 2,000円 }$$
次に、全社の貢献利益総額を求めます。
$${ 貢献利益総額= 2,000円 \times 800個 = 1,600,000円 }$$
最後に、ここから固定費の総額を差し引きます。
$${ 固定費総額= 1,200,000円 + 800,000円 = 2,000,000円 }$$
$${営業利益 = 1,600,000円 - 2,000,000円 = -400,000円 }$$
したがって、営業損失は$${ \text{400,000円} }$$
となることがわかりました!
絶対に覚えておきたい仕訳と知識
直接原価計算において最も注意すべきは
勘定連絡図における固定製造間接費の行方です。
全部原価計算では仕掛品勘定に流れますが
直接原価計算では仕掛品を経由せず
直接損益勘定へ振り替えられる
イメージをしっかり持っておきましょう!
また、固定費調整の公式は、試験において
全部原価計算への組み替え問題として
頻出する可能性もあり、対策必須です🌟
$${ \text{全部原価計算の利益} = \text{直接原価計算の利益} + \text{固定製造原価配賦率} \times ( \text{生産量} - \text{販売量} ) }$$
この式のインプリケーションとして
生産量が販売量を上回る(在庫が増える)ときは
全部原価計算の利益の方が大きくなるという
相関関係を暗記ではなく、しっかりとした理屈で
押さえておくことが、応用問題への対応力を
高めていくことに繋がるでしょう😊
前回のお復習い🏷️
復習を大切にして、確実にインプットした
知識を自分の記憶に留めておきましょう!
【留意事項】
なお、本稿は日本商工会議所が公示する
「日商簿記検定試験における商工会議所簿記検定試験
出題区分表」の内容に基づいて、出題範囲の理解促進を
目的として独自に作成されたものです。
日本商工会議所および各地の商工会議所や日商簿記検定試験の実施機関とは一切関係ございません。
出題形式や選択肢、解説は正確性・網羅性を完全に保証するものではありませんので、ご留意ください。
あくまで学習補助・理解促進の参考資料としてご活用ください。
利用によって生じた結果や損害につきまして、制作者は一切の責任を負いません。
会計・財務についてもっと学びたい🔥
会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な
知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって
とても重要であると感じています!
会計知識は、経理や会計士だけが理解していれば
良いというわけではありません。
なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけ
ではなく、営業や管理職経営全般まで、会社に
所属している全て人にとって必須の知識である
といっても過言ではないからです!
世の中に存在する法人の大半は
営利団体として活動していると思います。
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し
事業活動を行い、会社は成長していくことを
本質的な目的にしていることでしょう💴
私もサラリーマンとして、仕事をする上で
利益の出る仕組み、お金の流れを確実に理解しておく
必要があることを自覚しています!
例えば、営業マンだとしても、売上の目標や
予算作成に関わることがあると思います!
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も
全て会計が関係しているのです👍
また営業の売上は経理が処理をし、会社の利益が
いくらになるかを算出していくことになります!
総じて、会計を知ることで、会社にどれほどの
インパクトをもたらしているのかを把握でき
より精密な予算作成も実施できるようになりますね💖
また、会計知識をベースに経済学や統計学と
いったデータと組み合わせながら
財務データ分析をしていくことで、数字に
対しても強くなり、定量的な分析に基づく
思考法やビジネスが行えるようになるでしょう✨
総じて、自身の会計の知識をより洗練していくことが
できれば、将来的に経営者の視点を手に入れることが
できると思いますので、新規プロジェクトに
アサインされたり、昇格のきっかけにも
なり得るかもしれません🔥
会計の基礎知識である「財務3表の理解」を
中心に理解を深め財務3表とは何か?
これを見て何をどう判断するのか?などを
日常的に、考えていきたいですよね!
加えて、これからの時代は、グローバルに活躍できる
人材というのがより一層求められると思います!
「簿記は世界の共通語」である以上
会計の基礎はもちろん、ビジネス英語も
交えて知識をつけると、今後ますます
活躍できるフィールドが広がっていくことでしょう🌏
私が今後、定期的に投稿していく予定である
日商簿記2級&中小企業診断士
「財務・会計」対策講座🧮
【旧:エッセンシャル会計学シリーズ】では
会計業務の重要性から経理や財務の役割まで
私が勉強したことをわかりやすく
アウトプットしていきたいと思います🔥
さらに、経理業務の具体的な内容や
財務業務の目的、簿記の種類と特徴に
ついても詳しく掘り下げていければと思います💛
既に日商簿記検定2級合格には合格しておりますが
日々の仕事や将来的なキャリアに繋がる
学習内容である為、これからも簿記や会計の
勉強を継続していきたいと思います🧮
ビジネスにおける財務情報の管理や
経営判断の基盤となる知識を身につけるため
最後までご愛読いただけると大変嬉しいです💖
参考文献・おすすめのテキスト📚
参考資料及びおすすめの参考書は以下の通りです。
おすすめマガジンのご紹介🔔
今後、さらにコンテンツを拡充できるよう
努めて参りますので何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご覧いただきありがとうございました🌈
まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥
アウトプット前提のインプットを体現する
ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。
社会人になってもnoteはなるべく
継続していきたいことではありますが
あくまで趣味としての取組みになりますので
優先順位を大切にして活動していきます!
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いただけると大変嬉しく思います✨
今後とも何卒よろしくお願いいたします!
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