【本社工場会計】工場での製造コストを現場でスピーディー、かつ正確に管理するために🏭:エッセンシャル会計学 No.88
本社工場会計は、本社と工場の間で
会計記録を分担する仕組みであり
本社元帳には「工場」勘定
工場元帳には「本社」勘定を設けることで
両者の取引を整合させています🏭
工場内の原価振替取引は工場のみで記録し
本社が関わる支払い(材料購入や賃金支払)や
資産の移動(完成品の送付)の際にのみ
照合勘定を用いた双方の仕訳が必要となります🔖
この構造を理解することは、複雑な原価計算の流れを
組織全体で把握するために不可欠ですので
本稿を通じて、しっかり理解しておきましょう😊
日商簿記2級の取得は、原価計算の仕組みを
理解し、企業の生産活動を計数管理できる
専門スキルを証明するものであり
ビジネスパーソンとしての市場価値を
飛躍的に高めることに繋がるはずです✨
本社工場会計は、物理的に離れた場所で
行われる事務処理と製造活動を会計上で
統合する重要な論点であり、これをマスター
することで企業全体の資金と物品の流れを
完璧に把握できるようになります🏅
日商簿記検定2級の合格を目指す皆様
会計や財務を体系的に学習したい方にとって
有益なコンテンツとなるよう詳述して
まいりますので、どうぞ最後までご愛読ください📘
本社工場会計の基礎と会計組織の独立
本稿で学習する本社工場会計とは、
製品の販売や財務管理を行う本社と
製品の製造を行う工場が地理的に離れている場合に
それぞれの場所で会計記録を分担して行う制度
のことを指します🏢
工場における製造原価の発生を詳細に
記録するために、工場側に独自の帳簿を
持たせることを工場会計の独立と呼びます🏭
この制度を採用する場合
工場には工場元帳が設置され
本社には本社元帳が設置されます📝
工場元帳には材料、仕掛品、製品、製造間接費と
いった原価計算に関する勘定が設けられ
一方で、本社元帳には現金、買掛金、売掛金、借入金
といった財務会計に関する勘定が維持されます。
この分離により、工場は製造原価の管理に専念でき
本社は全社的な資金管理に集中できるというメリット
があることをしっかり念頭においておきましょう😊
本社工場会計における勘定連絡と照合勘定
本社と工場の間で取引が発生した場合
それぞれの元帳で仕訳を行う必要がありますが
片方の元帳だけでは貸借が一致しないため
相手方の状態を示す特殊な照合勘定を用います。
本社元帳には工場の資産や負債の
純額を表す「工場」勘定を設け
工場元帳には本社に対する債務や
資本的な性質を表す「本社」勘定を設けます🔖
例えば、本社が材料を掛けで購入し工場に
送付した場合、本社側では借方に工場勘定
貸方に買掛金勘定を計上します。
同時に工場側では借方に材料勘定
貸方に本社勘定を計上します💴
このように、本社元帳の工場勘定の残高と
工場元帳の本社勘定の残高は
常に一致する関係にあります。
この関係を数式モデルで表すと、ある時点における
本社元帳上の工場勘定残高を$${ \text{Asset}_{\text{factory}} }$$
工場元帳上の本社勘定残高を$${ \text{Equity}_{\text{headquarter}} }$$
としたとき、常に$${ \text{Asset}_{\text{factory}} = \text{Equity}_{\text{headquarter}} }$$という関係
が成立しなければなりません。
内部取引の仕訳と計算プロセス
具体的な取引例として
本社が工場の従業員給料$${ \text{500,000} }$$円
を現金で支払い、工場で材料$${ \text{300,000} }$$円
を消費した場合を考えてみましょう📝
給料支払時において
本社は借方に工場勘定$${ \text{500,000} }$$円
貸方に現金勘定$${ \text{500,000} }$$円を記入し
工場は借方に労務費(あるいは賃金)勘定$${ \text{500,000} }$$円
貸方に本社勘定$${ \text{500,000} }$$円を記入します。
次に工場で材料が消費された際
これは工場内部の動きであるため
本社側での仕訳は不要となります。
工場側でのみ、借方に仕掛品勘定$${ \text{300,000} }$$円
貸方に材料勘定$${ \text{300,000} }$$円
といった振り替えが行われます👍
このように、工場内の原価の振替取引については
本社が関与しない点が、独立会計における実務上の
ポイントであることをしっかり理解しましょう🔥
完成した製品が工場から本社へ送付される際は
工場側で借方に本社勘定、貸方に製品勘定を計上し
本社側では借方に製品勘定、貸方に工場勘定を
計上することで、物品の移動に伴う勘定連絡を
完結させていくことになります!
演習問題:本社工場会計の仕訳
以下の取引について、本社および工場の
それぞれの仕訳を行いなさい。
第1問:本社は工場で使用する材料$${ \text{800,000} }$$円を掛けで購入し、直ちに工場へ送り届けた。
第2問:工場の従業員に対する賃金$${ \text{1,200,000} }$$円について、本社が所得税等の源泉徴収分$${ \text{100,000} }$$円を差し引き、残額を現金で支払った。
第3問:工場において、当月の製造間接費配賦額$${ \text{600,000} }$$円を仕掛品勘定へ振り替えた。
第4問:工場において製品が完成し、その製造原価$${ \text{2,500,000} }$$円を直ちに本社へ送付した。
第5問:工場で使用している機械装置の減価償却費$${ \text{400,000} }$$円を計上した。
なお、固定資産の帳簿は本社で管理している。
本問題の解答は以下の通りです💗
・第1問
本社:(借) 工場$${ \text{800,000} }$$ (貸) 買掛金$${ \text{800,000} }$$
工場:(借) 材料$${ \text{800,000} }$$/ (貸) 本社$${ \text{800,000} }$$
・第2問
本社:(借) 工場$${ \text{1,200,000} }$$/ (貸) 現金$${ \text{1,100,000} }$$、(貸) 所得税預り金$${ \text{100,000} }$$
工場:(借) 賃金$${ \text{1,200,000} }$$/ (貸) 本社$${ \text{1,200,000} }$$
・第3問
本社:仕訳なし
工場:(借) 仕掛品$${ \text{600,000} }$$/ (貸) 製造間接費$${ \text{600,000} }$$
・第4問
本社:(借) 製品$${ \text{2,500,000} }$$/ (貸) 工場$${ \text{2,500,000} }$$
工場:(借) 本社$${ \text{2,500,000} }$$/ (貸) 製品$${ \text{2,500,000} }$$
・第5問
本社:(借) 工場$${ \text{400,000} }$$/ (貸) 減価償却累計額$${ \text{400,000} }$$
工場:(借) 製造間接費$${ \text{400,000} }$$/ (貸) 本社$${ \text{400,000} }$$
次のステップに向けた応用論点
本社工場会計を理解した後の次のステップは
複数の工場が存在する場合の「工場間取引」や
本社が工場に対して材料を「内部利益」を
付加して振り替えるケースへの対応です。
複数の工場がある場合、工場Aと工場Bの間で
直接取引が行われても、会計処理上は
一度本社を経由した形をとる「本社経由法」が
一般的に用いられています!
この場合、工場Aは貸方に本社勘定を用い
工場Bは借方に本社勘定を用いることで
各工場の元帳を独立させつつ
全体の一致を保っているのです!
さらに、製品の販売に伴う売上原価の計上に
ついても、工場で計算された製造原価を
本社へ振り替えるタイミングと
本社が外部へ販売するタイミングを
正確に区分する能力が求められるでしょう!
前回のお復習い🏷️
復習を大切にして、確実にインプットした
知識を自分の記憶に留めておきましょう!
【留意事項】
なお、本稿は日本商工会議所が公示する
「日商簿記検定試験における商工会議所簿記検定試験
出題区分表」の内容に基づいて、出題範囲の理解促進を
目的として独自に作成されたものです。
日本商工会議所および各地の商工会議所や日商簿記検定試験の実施機関とは一切関係ございません。
出題形式や選択肢、解説は正確性・網羅性を完全に保証するものではありませんので、ご留意ください。
あくまで学習補助・理解促進の参考資料としてご活用ください。
利用によって生じた結果や損害につきまして、制作者は一切の責任を負いません。
会計・財務についてもっと学びたい🔥
会計業務や経理、財務、簿記についての基本的な
知識を持つことは、ビジネスパーソンにとって
とても重要であると感じています!
会計知識は、経理や会計士だけが理解していれば
良いというわけではありません。
なぜならば会計は、経理や監査法人の会計士だけ
ではなく、営業や管理職経営全般まで、会社に
所属している全て人にとって必須の知識である
といっても過言ではないからです!
世の中に存在する法人の大半は
営利団体として活動していると思います。
つまり、ボランティアではなく、利益を追求し
事業活動を行い、会社は成長していくことを
本質的な目的にしていることでしょう💴
私もサラリーマンとして、仕事をする上で
利益の出る仕組み、お金の流れを確実に理解しておく
必要があることを自覚しています!
例えば、営業マンだとしても、売上の目標や
予算作成に関わることがあると思います!
そして、その予算の仕組みも、売上の処理も
全て会計が関係しているのです👍
また営業の売上は経理が処理をし、会社の利益が
いくらになるかを算出していくことになります!
総じて、会計を知ることで、会社にどれほどの
インパクトをもたらしているのかを把握でき
より精密な予算作成も実施できるようになりますね💖
また、会計知識をベースに経済学や統計学と
いったデータと組み合わせながら
財務データ分析をしていくことで、数字に
対しても強くなり、定量的な分析に基づく
思考法やビジネスが行えるようになるでしょう✨
総じて、自身の会計の知識をより洗練していくことが
できれば、将来的に経営者の視点を手に入れることが
できると思いますので、新規プロジェクトに
アサインされたり、昇格のきっかけにも
なり得るかもしれません🔥
会計の基礎知識である「財務3表の理解」を
中心に理解を深め財務3表とは何か?
これを見て何をどう判断するのか?などを
日常的に、考えていきたいですよね!
加えて、これからの時代は、グローバルに活躍できる
人材というのがより一層求められると思います!
「簿記は世界の共通語」である以上
会計の基礎はもちろん、ビジネス英語も
交えて知識をつけると、今後ますます
活躍できるフィールドが広がっていくことでしょう🌏
私が今後、定期的に投稿していく予定である
日商簿記2級&中小企業診断士
「財務・会計」対策講座🧮
【旧:エッセンシャル会計学シリーズ】では
会計業務の重要性から経理や財務の役割まで
私が勉強したことをわかりやすく
アウトプットしていきたいと思います🔥
さらに、経理業務の具体的な内容や
財務業務の目的、簿記の種類と特徴に
ついても詳しく掘り下げていければと思います💛
既に日商簿記検定2級合格には合格しておりますが
日々の仕事や将来的なキャリアに繋がる
学習内容である為、これからも簿記や会計の
勉強を継続していきたいと思います🧮
ビジネスにおける財務情報の管理や
経営判断の基盤となる知識を身につけるため
最後までご愛読いただけると大変嬉しいです💖
参考文献・おすすめのテキスト📚
参考資料及びおすすめの参考書は以下の通りです。
おすすめマガジンのご紹介🔔
今後、さらにコンテンツを拡充できるよう
努めて参りますので何卒よろしくお願い申し上げます📚
最後までご覧いただきありがとうございました🌈
まだまだ浅学非才な私ですが
noteという最高の環境を活用して
日々、成長できるように精進します🔥
アウトプット前提のインプットを体現する
ことができるのは、本当に有意義であると
思いますし、成長の記録としても残るので
非常にやりがいを感じています。
社会人になってもnoteはなるべく
継続していきたいことではありますが
あくまで趣味としての取組みになりますので
優先順位を大切にして活動していきます!
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今後とも何卒よろしくお願いいたします!
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