30代|迷走する者が訪れる島|共有することの大切さ
noteの世界を離れてから約半年後・・
森の中で目を覚ました私Kは、大海原が広がる
眩しい砂浜に辿り着きました。
足を踏み込むたびに、
サック、サック
砂浜に足がめり込むような音がします。
・・と、急に、
私の後方から何者かの気配が。
振り向いたと同時に、
それらは私の隣をヒュンと通過していき、
あっという間に遥か前方、先の方へ。
それは、自転車に乗って颯爽と走り抜けていく、
島の住人と思しき面々。

『一体何だったのだろう?』
と思ったのも束の間、
ふと砂浜の先にある丘を見上げると、
そこには『アオゾラカフェ』と描かれた看板がありました。

『こんな自然豊かな島で、仲間と一緒にサイクリングなんて、気持ちいいんだろうなぁ・・』
なんて考えながら、誘われるがままに、アオゾラカフェへ。
アオゾラカフェに入ると、そこには鳥の姿をした老人がコトコトとコーヒー豆を挽く姿がありました。
そして、その老人は私に気づくなり、落ち着いた眼差しでこちらを見ながら、穏やかな表情で、
『いらっしゃい、ようこそアオゾラカフェへ』
と話し始めます。

『私の名前は、イーグル高岡
ここは30代の荒波に揉まれ、
大切なものを見失いそうになっている者が
訪れるところだよ』
アイスコーヒーとスコーンを持ってカウンターから出てきたイーグル高岡は言います。
『さっき君の目の前を、何台かの自転車が走っていっただろう?
彼らは、この島をグルグル走り回り、
同じ境遇をシェアしながらサイクリングを
楽しんでいるんだ。
そして、一日が終わると、
『あそこの坂がきつかったよね』とか
『あそこで見えた夕焼けで頑張れたよね』とか
お互いに共感・共鳴して明日の糧にしているんだ』

『君はこの島に来る前、
ただただ目的を達成するためだけに
自分一人が成長するためだけに
孤独の中を一人で走っていなかったかい?
そして、その苦しさや喜びを一人で抱え込んで、
誰とも共有しようとしなかったのではなかったかい?
それは合理的なように見えて、
大切な『今』をただただ蔑ろにする行為なんだよ。
人生の岐路にある30代は、
時間が惜しくて惜しくて堪らない。
それ故に、誰かと気持ちをシェアすることを忘れてしまい、自分が成長するためにグングン一人で走り抜けて行こうとしてしまう』

『だけど、それは、今しかない『30代』を
ただの通過点としてしまい、
ひたすら未来だけを目指して
走っている状態なんだよ。
もしその先に自分が望んだ未来が
待っていなかったとしたら、
きっと君は絶望の底に
たたき落とされることになるんだ』

『まずは、喉を潤して、
このコーヒーの美味しさを
私と分かち合おうじゃないか』
イーグル高岡はニコッと微笑みながらアイスコーヒーを一口啜ります。
それに続いて、私Kもアイスコーヒーを一口。
すると、私の口の中には、
これまでに飲んだどんなコーヒーとも比べ物にならないほどのブーケが、口いっぱいに広がり、思わず口から言葉が漏れ出てしまいました。
『美味しい!』

イーグル高岡はフフッと笑みを溢しながら言います。
『私が、美味しいものを人と共有できることが、幸せなんだと気づいたのも、この島に来たからなんだなぁ』
イーグル高岡が入れてくれたアイスコーヒーを啜りながら、彼の話を聞いていると、私Kの心は、いつしか穏やかな気持ちに包まれていました。
そして、いつぞやに忘れてきていた、
共有することの大切さを思い出していたのです。

お久しぶりですの方も、はじめましての方もこんにちは。
Kと申します。
絶賛、人生の岐路という30代で迷走中です!
私は、
『この30代で、いかに努力して、
自分の能力やコミュニティの幅を
広げられるかが、
これから先の人生を
左右すると言っても過言ではない』
くらいの気持ちでひた走って参りました。
しかし、30代という人生の分岐点では、
往々にして、自分の努力や能力だけでは、決してどうすることもできない『他人の力』があらゆる場面で介在してきます。
そして、自分だけではどうにもできない大きな力に悲観し、不貞腐れ、それまで頑張ってきた努力をいとも簡単に投げ出してしまう者が続出してしまうのだろうと感じます。
だからこそ、30代はモチベーションが何よりも大切なんだと思います。
他人の力が介在してどうにもできないことに、
ただただ一人で抗い続けるよりも、
今ある仕事内のチームや家族、友人たちと共に、
喜びや苦しみを共有して、
『現実』を噛み締めながら進んでいく方が、
結果として、モチベーション高く能力を高めていくことができるのではないでしょうか。
挫折した時こそ試されている!
この世は考え方一つで、
一瞬にして人生のレールが切り替わります。
『誰かと共有すること』
このことを思い出すことができれば、
きっと、レールの先で
行き止まりに行き当たることは
なくなるはずです。
最後までお目を通していただきありがとうございました。
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