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銘柄選びの基礎①:候補を探す

 こんにちは😊

 最近のおじさんのnote記事はテクニカルな話題が中心になっているので、初心者の方から「その前にどうやって銘柄を選んでいるの?」という声もいただいています。

 数年前に書いた銘柄選定の記事は超初心者向けで、押しつけがましい内容になっていたことをちょっと反省しまして、特に初心者の方に向けて、個別株の銘柄選定について基礎的なことを数回に分けて解説したいと思います😉
 おすすめ銘柄を教える記事ではありませんよ!

 最近のおじさんの保有株の中では、例えばパナソニック(6752)は年初来で株価が倍増(100%超)ですし、最近では「ありがとう基金」銘柄の日立製作所(6501)が1ヶ月で20%超も上昇しました。
 もちろん上がると予測して購入しているわけですが、これらの銘柄はどうやって選んだのでしょうか。実は基礎をしっかり学んでいれば、選ぶこと自体はそれほど難しくありません。(狙った利益が得られるかは売買のタイミングと戦略にもよります。)
 一番やってはいけないのは、SNSで話題だとか、フィーリングで、みたいな銘柄選定方法です。

※ ご存知の方も多いですが、おじさんはほぼ日本株専門で、基本はポジショントレードです。以降の話は日本株の中期投資を前提に読んでください。長期の取引はファンダの、短期の取引はテクニカルの比重を高めてバランスを考えてください。デイトレをやる人向けの銘柄選びは全く違います。このバランスを間違えている人が多いです。気をつけてください。

 まず最初に、おじさんは株式投資のプロセスを下の図のように整理しています。

おじさん流株式投資の思考プロセス

 銘柄を選ばないと株の売買はできませんから、銘柄選定は最初の入口ですね。


銘柄選定の構成要素

 すでに何度か銘柄選定に関する記事も書いていますが、

  • 事業立地    :企業の強み、経営・成長戦略 など

  • 政治経済動向  :金利・景気の動き、テーマ株 など

  • ファンダメンタル:経営指標、成長指標 など

  • テクニカル   :長期の値動き、需給動向 など

といった視点で銘柄を選び抜いていくと銘柄選定に根拠づけができます。
 つまり「自分で分析して買う理由が理解できている銘柄」であることが大切です。「SNSで流行っているから」みたいな他力本願な方法がダメなのはこれが理由です。絶対にやめておきましょう🥹

 初めからこれらが全部理解できていたら苦労しません。でも、わかっていないと当てずっぽうで銘柄を買うことになるわけです。
 よく株投資はコース料理に例えられますけど、銘柄選定は食材選びの目利き🥩、タイミング選定はレシピや調理器具といった料理の腕🍳、売買戦略はコース構成のようなおもてなし🍽️です。
 料理の初心者がプロの真似をして、思い付きで食材を選んで、勘で調理して、順序も考えずに作ったら、美味しいコース料理はできません🧑‍🍳

 旬、特徴、相性のような食材の見分け方を勉強しないと、レシピや調理器具が優れていても美味しい料理はできあがりませんよね。
 最初から世界中の食材を知っている人なんていません。料理の鉄人も最初は素人です。勉強しないといけないんです🥸

銘柄ってどれくらいあるのでしょう

 日本証券取引所(JPX)によると、2026.8.1現在、東証プライム・スタンダード・グロース市場に上場している上場会社数は「3706社」(外国企業含む)です。かなりの数ですね。(※ ややこしくなるのでETFは除きます)
 東証のプライム・スタンダード・グロース市場は、企業規模、流動性、成長性の観点で分類されています。プライムはグローバルな大手、スタンダードは中堅・安定企業、グロースは新興成長企業向けです。

 この中から美味しい食材を選ばないといけないのですが、知識が無いと難しいですよね。どこのスーパーでも売っている食材、マニアックな専門店でしか売っていない食材、市場に行かないと買えない食材 等々、何を買えばいいのかわかりません🤔
 間違っても、海外のECサイトで激安販売しているようなニセモノを掴んではいけませんよ。SNSで買い煽られるような銘柄はほとんどこういう銘柄です。

メジャーな食材を選ぶ

 いきなり高級レストランで使われるような希少な食材を選ぶ必要はありません。まずは近所のスーパーで購入できる食材の中で良い食材を選べるようになりましょう。
 近所のスーパーで売っている食材でも、旬や特徴を知っていれば美味しいものを安く買えます。サンマの旬は秋ですね。脂の乗ったサンマの見分け方、知っていますか?🐟

条件を満たすサンマ by チャッピー 美味しそう!

 「近所のスーパーにある食材で美味しい料理ができるのかな?」と思っている人、だからといって何の知識も無いのにいきなり魚市場に行って見たこともない魚を買い付けるようなことをしてはいけません。まずはメジャーな食材の中から自分の判断で良い食材を安く仕入れられるようになればいいんです。
 例えば三菱重工業(7011)。誰もが知っている食材ですけど、しっかりと目利きができた人は大きく儲かっていますよ。

三菱重工業

 メガバンクも同じ。おじさんはおかげさまでウハウハしています🤩

 「誰でも知っているメジャーな大型株を買っても儲からない」というのは真っ赤なウソです。逆に、ウワサに流されて奇をてらった自分でよく理解できていない銘柄を買ってしまうと失敗します😭

 もちろん、知識を学んで目利きの力がついてきて、珍しい食材に挑戦したい人は専門店や市場で買ってくればいいんです。ここで言っているのは知識や眼力がないうちは必ずメジャーな食材から選びましょうということです。

メジャーな銘柄

 じゃあ、メジャーな食材にはどんなものがあるのか教えてよってことになりますね。

 幸いなことにメジャーな食材を集めた銘柄グループを日経新聞社やJPXや証券会社が作ってくれています。これらの銘柄グループは、一定の基準を満たした銘柄を集めていますから、財務基盤や経営指標は一定の安全性を備えています。毒を持っているような食材はグループから外されてしまうのでまず混ざっていませんから、そういう意味でも安心です😊

 最も代表的なのは、日経平均株価(日経225)選定銘柄です。
 日経225は、日本経済新聞社が東証プライム上場の225銘柄を選定していて、日本経済の代表格225社が選ばれています。流動性と業種バランスが考慮されている点も食材を探すグループとして適しています。

 JPXが選定した銘柄グループのおすすめは、JPX日経インデックス400(JPX400)JPX日経中小型株指数(JPX中小型)で、どちらもJPXグループと日本経済新聞社が算出している指数です。
 JPX400は、ROE(自己資本利益率)やガバナンスなどの高い財務基準を満たしている「投資魅力の高い日本企業400社」が選定されている点がおすすめできる理由です。
 JPX中小型(正式名称:JPX日経中小型株指数)は、JPX400と似ていますが、東証のプライム・スタンダード・グロース市場から、高ROEや営業利益、ガバナンスなどを重視して「資本効率が良く投資魅力の高い中小型銘柄200社」が選定されています。

 すでにプロが投資魅力の高い銘柄を選んでくれているんです。海外投資家を意識した指標ですので、当然海外にも知られていて、海外の機関投資家マネーが集まる銘柄グループです😉

 このようなグループに属しているメジャーな銘柄は、情報量が多くて調べやすいだけでなく、流動性が高い(取引量が多い)ことからセオリー通りの動きをする確率が高いのが特徴で、政治経済、ファンダ、テクニカル、等々の要因に対して予想に反した動きをしづらいと言えます。
 流動性の高いメジャーな銘柄には海外マネーも集まります(※)。日本株市場の7割近くが海外投資家の資金ですから、まずはこれらのグループに属している銘柄で株投資にしっかり慣れていくことが大切です。
 SNSなどで話題になる低位株(株価が極端に安い)や値動きが異常に大きな小型株は、特定の投資家が相場を支配している可能性が高いので、これに手を出すのは単なるギャンブルです。株投資に関して学べることはありませんので絶対に手を出さないようにしましょう😈

※ 海外マネーは大口投資家が中心です。数十億、数百億円という単位で売りたいとき/買いたいときにいつでも売買できる(流動性が高い)銘柄で、自分の売買で株価が大きく動かない(時価総額が大きくてこっそり売買できる)銘柄にマネーは集まります。
 数百億の資金を使って、いつでも安いときに大量に買える/高いときに大量に売れることが条件ですから、時価総額と流動性の低い銘柄にはマネーが集まりづらいんです。
 これ、けっこう重要なことで、日経平均が上がっているのに置いてきぼりの小型株が生まれる理由です。株価はその銘柄をたくさんの人が欲しがっているからこそ上がります。「自分だけが知っている銘柄」を自分だけが買っても株価はなかなか上がりません。

それ以外の銘柄グループ

 そうはいっても「もう少しマイナーな銘柄を探したい」という人もいますね。そんな皆さんにおじさんが個人的におすすめするのは「いちよし経済研究所のカバレッジ」です😎(おじさんといちよしは何の関係もありません)
 いちよし経済研究所のカバレッジは、下に書かれた独自の基準で選んだ優良企業480社で構成されていて、いちよしグループの強みである中小型成長企業が中心になっています。

  • 時価総額 100~2000億円が中心でそこそこの流動性がある

  • 優れた技術力、コスト競争力で成長が期待できる

  • 成長市場に活躍製品があり、比較的大きな市場規模が期待される

  • 「あると便利」「ないと困る」製品を提供できる

  • 業界No1・Only1企業、または近い将来そうなることが期待される

  • 構造改革により再成長期に入っている

  • 経営者の資質が高い

 期待できそうですねー。

 あともう一つは「時価総額500億円以上で上記のグループに入っていない銘柄」という選択肢もあるのですが、こちらは毒入り銘柄に当たってしまうときがあるので慣れるまではちょっと我慢です😣

大切にしたいこと

 すでにセレクションされている銘柄グループはわかりましたね。
 さて、この中からさらに銘柄を選んでいくわけですが、何を基準にしていきますか?

 おじさんが重要視しているのは「よく知らない分野の銘柄には手を出さない」ことです🥸 何を売っているのかビジネスモデルがよく分からない企業は分析が中途半端になります。企業のサイトを見ても美辞麗句が多いですから都合の良い解釈になりがちです。できれば「自分の得意分野から選ぶ」のが理想的です。株価が上昇・下落したとき、なぜそうなるのかわからないような銘柄を買ってしまうと買いどきも売りどきもわからなくなりますよ。
 おじさんは製造業界で働いている理系人間ですので、この分野は情報もたくさん入ってきますし得意中の得意分野で、結果として保有銘柄の7割近くが製造業です(しかもほとんどは上に書いたメジャーなグループ銘柄です)。

 これを言うと「得意分野なんてないよ・・・🥹」と嘆く人がいますが、そんなことはないはずです。主婦の皆さんは食材や子供用品の分野、若い人たちはファッションやグルメの分野、佐田さんはディズニー、といった具合におじさんとは比べ物にならない最新の知識を持っています。通勤通学に使っている鉄道会社の事業を調べてみて「そういえばあの駅の再開発やってるな」とか「再開発やっているゼネコンはどこかな」とか、そういう自分に身近な情報は大多数が知らない情報ですから得意分野になりやすいとも言えます🚃
 たくさん探す必要はありません。1社だけではリスクが高いのでまずは3社くらい、得意分野から探してみましょう。

 次回以降に解説していきますが、スクリーニング(条件設定して銘柄を絞り込んでいく作業)で利益率や成長率といった経営パフォーマンスだけを使っていると、これから伸びるポテンシャルを持った企業が選ばれなかったり、名前も知らないよくわからない企業が多くなりがちです。しかもみんな同じようなスクリーニングをしますから根拠も無いのに同じような銘柄を選ぶことになってしまうんです。
 自分の得意な分野だと、まだ多数派が掴んでいない材料(カタリストと呼びます)を掴める可能性が高くなりますよ。


 ここからは銘柄をさらに絞り込んでいくスクリーニングについて、最初に書いた ①事業立地 ②政治経済動向 ③ファンダメンタル ④テクニカル の視点から順に説明していきますね。(※ ③④は次回説明します!)
 ①②は企業を外側から見た銘柄評価、③は企業を内側から見た銘柄評価、④は市場による銘柄評価です。これらを総合して銘柄を絞り込んでいきますよ。

事業立地の分析

 おじさんが銘柄選定で重要視しているのは事業立地です。経営指標よりもここの研究をしっかりやることで長期的には差がつけられると思います。

 実は以前の記事に詳細をまとめてあります。詳しくはこちらの記事を参照してみてください🥸
 「りっちな株」シリーズでは、銘柄選定のポイントを実例でまとめています。
※ フォロワーさんが増えてきたこともあって、銘柄推奨と批判されそうなので現在休止中です。

 高収益な事業を成長させたいのはどの企業でも同じです。高収益事業の成長戦略は次の3つの条件を満たせているかがポイントです😉 これらは企業経営でも重視されるポイントなんですよ。

 前人未到:そこに競合相手がいるか
 ミッションクリティカル:顧客にとって無くてはならないものか
 防壁:競合相手に対する参入障壁があるか

 この3点が成長戦略に練りこまれているかが問われます。また、時間が経つと必ず現れる競合相手に対する競争戦略も大切です。
 顧客にとって一番大事なことは「その企業が顧客に対してどんな価値を、何のために提供してくれるのか」Value Propositionといいます)ということですよね。
 つまり、「その製品を使うとお客さんにとってどんな良いことがあるか」を中心に発信している会社は、立地戦略をしっかり検討している会社です😉

 いまはAIが使えるので事業立地による絞り込みは比較的容易にできます。気になる銘柄のIRページの情報からAIに経営戦略を読ませて、納得できる高収益事業戦略が練られているかを調べてみてください。(ほとんどの場合、良いことしか書いてありませんから鵜呑みにしてはいけませんよ😆)

壁打ちしましょう

 例えば、最近話題の核融合発電では「核融合銘柄」として紹介されている企業がいくつもあります。ところが、今の段階では一部の部品を製造しているというだけでも「核融合銘柄」になってしまっていて、本当にその会社が市場を押さえてメジャーなビジネスにできるのかは不透明です。その会社が持っている技術は何か、参入障壁は築けているのか、分析が必要ですよね。

政治経済動向

 株価は政治の動きや景気によって動きます。今後数年の景気や世の中の動きがどうなるかによって企業の業績は変わるからです。事業立地が良くても数年後に市場が縮小するような銘柄を買うのは避けたいですよね。

 景気動向に対する動きはこの記事で解説しています。実はセクター分析やテーマ株は同じ視点です。というのは、政治経済の動きでは個別銘柄というよりは同業種=セクターの単位で値動きが出るからです🤔

 例えば最近の中東情勢を考えてみると、原油価格が上昇したのでINPEXのような石油開発関連企業は伸びました。その前の衆院選では、国策銘柄(戦略17分野)がめちゃくちゃ騰がりました。国策というのは公共事業のようなもので、ものすごいマネーが投入されて法令面でも優遇されますから、大きなチャンスなんですよ😍

 数年前、おじさんがメガバンクや地銀を大量に買ったのは、日銀のゼロ金利政策が終わって「金利のある世界」が来ることがわかったときです。ゼロ金利でも十分に儲かっていた銀行が金利のある世界でどうなるか、それほど難しく考えなくてもよかったんですよ。世の中の動きは意外にシンプルです。それに気づくことができるかどうかが大切。
 インデックス投資をやるよりずっと低リスクで期待値の高い投資ができたのに、わかっていない人はSNS情報に振り回されて、わかっていた人だけが大きく儲けました。最近だと衆院選相場がわかりやすかったですね。
 「そんなのは結果論だ」とか憎まれ口をたたく人もいますけど、そういう人は銘柄選定のやり方を知らないから、そんなこと分かるわけはないと思っているんです。皆さんのやるべきことは「勝兵先勝」です。そういう人は放っておいて差をつけてしまいましょう😎

 政治経済に関心をもって、そのタイミングで割安な銘柄は何か、考えてみてください。

※割安銘柄
 よく勘違いされがちですが「割安な銘柄」というのは単に株価が低いとか、PER・PBRが低い、ということではありません。「期待できる将来の企業価値=時価総額に対していまの株価が安い」ことが「割安」です。
 PERが高かろうが1株1万円超えてようが、5年後に10倍株になるなら間違いなく「割安株」です。

まとめ

 銘柄選定シリーズの第1回、いかがだったでしょうか。
 今回は企業を外側から見た銘柄の選定方法を解説しました。
 銘柄選定だけでも一筋縄ではいきませんが、そこが株投資の難しさであり面白さでもあるんです。まずは銘柄をいくつか選んでじっくり分析してみてください!😘

 次回は経営指標、いわゆるファンダメンタルズを評価して銘柄選定をしていく方法を解説していきますよ。

 ではまた!😊


おまけ

 上に書いた銘柄グループの選出銘柄を一覧にして監視できるようにしておくことはとても有用です。TradingViewで各銘柄グループをリスト化しておくことをおすすめします。

 日経225やJPXのインデックスに選出されている銘柄の一覧は、既に配布していますし定期更新もやっていますのでここでは省略します。

 上に出てきた「いちよし経済研究所のカバレッジ」銘柄一覧をTradingView用にリスト化していますので興味のある人は使ってみてください。添付のファイルをそのままTradingViewのリストにインポートするだけで使えます。

※ ファイルそのものを流用・転載したり個人の用途外で用いることは厳禁です。しばらく掲示しておきます。

 たくさんのDLありがとうございました😊
 無償配布は終了してインジケータ配付ページに移動しました。日経225やJPXインデックスのリストも更新してあります。

画像ですのでDLできません


おまけ2

 「ありがとう基金」は好調です😎
 モンキーポッドが上がり始めましたね。以前の記事で気付いたフォロワーさんが儲けてくれていたらいいなーって思っています😉

2026.8.7現在

 そろそろ利確タイミングの銘柄も出てきたので入替えをしようと思っています。狙いは第2ステージ。こんな形のチャートがそろそろ第2ステージに入る銘柄でしたね。けっこうありますよ🥸

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