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無料マガジン「外国人材の現場と言葉」を作って5か月。集めたいのは“正解”やない。

2026年4月6日。
僕はひとつの無料マガジンを作りました。

名前は「外国人材の現場と言葉」

外国人材。
特定技能。
技人国。
技能実習・育成就労。
外国人留学生。
日本語教育。

テーマを絞りに絞ったマガジンです。
はい。相変わらず、見事なくらいニッチですね。笑

あれから約5か月。

自分の投稿も入れながら、
他の方が書かれた記事も少しずつ追加してきました。

最近、ひとつ思うようになりました。
このマガジンに自分の投稿を入れている時より、
他の人の「ええ記事」を見つけた時のほうがおもしろいかもしれん。

4月に作った時とは、
僕のこのマガジンを見る目が少し変わってきています。
今日はそんな話です。

外国人材でも立っている場所で景色が変わる

マガジンを始めてから、
以前より意識して外国人材に関する記事を読むようになりました。

そこで改めて感じたのが、
同じ外国人材のことを書いていても、
立っている場所が違えば見えている景色も全然違う
ということです。

登録支援機関から見える現場。
企業の採用担当者から見える現場。
日本語教師から見える現場。
行政書士から見える制度。
外国にルーツを持つ方から見える日本。
外国人の子どもたちに関わる方から見える学校教育。
全部、外国人という言葉の周辺にある話です。

でも、見えているものは同じではありません。

僕が「これは支援の問題やな」と思っていたことを、
日本語教師の方の記事を読んで、
「いや、言葉や理解のところから考えなあかんのか」
と気づくこともあります。

企業が「本人がちゃんと理解してくれない」と感じていることも、
本人側から見れば、
「そもそも、その前提を十分に説明されていない」のかもしれません。
もちろん逆もあります。

本人への配慮の話に見えて、
実は受け入れる企業側にも、
人員配置や現場運営など簡単には動かせない事情がある。

誰が正しい。
誰が間違っている。
そんな単純に割り切れへんことが、
外国人雇用の現場にはほんまに多いです。

その立場からやとそう見えるんやという視点が一つ増えることに、
意味があるんやと思っています。

僕と同意見を集めたいわけではない

このマガジンで大事にしたいことです。
僕と同じ考えの記事ばかりを並べたいわけではありません。

むしろ、
「なるほど。僕はそこまで考えてへんかったな」
と思わせてもらえる記事のほうがおもしろかったりします。

外国人雇用の世界は立場によって事情も違います。
企業と外国人本人。
教育機関と就労現場。
人材会社と登録支援機関。
行政と民間。
同業者同士なら、普通に競合することだってあります。

「みんな同じ方向を向いて、仲良くやりましょう!」
……そんな簡単やったら、この業界もっと平和です。笑

でも、意見が違うことと、
相手の見ている景色を知ることは別やと思っています。

全部に賛成する必要はない。
そんな見え方もあるんやと知っておく。
それだけで自分の現場を見る角度が一つ増えます。
結果的にマガジンを作った本人が
いちばん勉強させてもらってる説はあります。笑

集めたのは情報より“現場の言葉”

制度について正確に書かれた記事も大切です。

特定技能。
在留資格。
育成就労。
日本語教育制度。
外国人材の領域では、
間違った情報がそのまま企業や本人の判断に影響することもあります。

制度を雑に扱ったらあかんと思います。
僕も実務をしていて強く感じています。

ただ、このマガジンで特に残していきたいのは、
その一歩先にある感情です。

外国人材を採用して、初めて分かったこと。
日本語を教えていて、教室と職場の違いに気づいたこと。
支援している中で、企業と本人の認識がズレていると感じたこと。
良かれと思ってした支援が、本人には届いていなかったこと。
日本人にとっての普通が、外国人本人には全然普通ではなかったこと。

「これ、どうしたらええんやろ?」と悩んでいる途中の話。
僕はそんな記事が大好きです。

成功事例だけが、現場のリアルではありません。

むしろ僕も「答え、まだ出てへんねんけどな……」
という状態で考えていることのほうが多いです。笑

経験した人にしか書けない言葉。
そこを残していきたいと思っています。

宣伝の棚にはあまりしたくない

5か月続ける中で自分なりの基準も少しずつできてきました。

その一つが、
ビジネス色が強すぎる記事は基本的には追加しない
ということです。

誤解のないように言うと、
ビジネスが悪いと思っているわけではありません。

僕も人材紹介や登録支援機関で仕事にしています。
営業もバリバリやってます。
営業を否定したら、明日から僕が困ります。笑

ただね、
このマガジンで読みたいのは、
「弊社ではこんなサービスがあります」で終わる話よりも、

なぜ、それを始めたのか。
現場で何に困ったのか。
実際にやってみて、何がうまくいかなかったのか。
その背景なんですよ。

宣伝の向こう側にその人の経験や迷い、試行錯誤が見える。
僕がこの本棚に置きたいのは、そういう記事なんです。

特定技能で検索するとたくさんのクリエイターさんが出てくる

最近、noteの中で、
「特定技能」
「登録支援機関」
「外国人雇用」
「日本語教育」
といった言葉を検索することがあります。

新着記事を見ていると、
「あ、この人初めて見るな」
「こんな立場の人でも書いてる人がおるんや」
と思う発信に出会うことが増えました。
業界でよく知られている方がnoteを始めていたり。
現場で外国人材に関わっている方が自分の経験を書いていたり。

これがね純粋に嬉しいんです。

外国人材について調べた時に、
制度説明やサービス紹介だけではなく、
実際に採用した人。
支援している人。
教えている人。
一緒に働いている人。
外国にルーツを持つ人。
そんな人たちの言葉が見つかる。

僕はそれ自体に価値があると思っています。

ここからは、かなりおこがましい話です。
もしかしたらほんの0.1%くらいは、
僕の発信も誰かの「自分も書いてみよう」
のきっかけになれてたりせえへんかな、と。

まあ、完全に僕に都合のいい勘違いです。笑
でも、ええんです。
それくらいの勘違いが発信を続ける燃料にしておきます。

5か月経って残したいもの

4月にこのマガジンを作った時は、
せっかく出会った良い記事が、
時間と一緒に流れていってしまうのがもったいない。

そんな気持ちがありました。
それは今も変わっていません。

5か月続けてみて、少しだけ考え方が変わりました。
残しておきたいのは記事そのものだけやない。

その人がその場所に立ったから見えた
“視点”なんやと思います。

日本語教師だから気づけたこと。
受け入れ企業だから分かったこと。
支援する側だから見えたこと。
外国人本人だから感じたこと。
専門家だから拾える制度上の論点。

一つの立場からだけでは、外国人雇用の全体はなかなか見えません。

違う場所から見た言葉が同じところに並んでいること。
そこにこのマガジンの意味があるんちゃうかなと、
今は思っています。

「外国人材の現場と言葉」は本棚でいい

僕はこのマガジンを大きなメディアにしたいわけではありません。
外国人材業界を代表するつもりもありません。

ましてや、
「この記事は良質です」と認定する立場でもない。
そんな権限、どこからもらったねんという話です。笑

イメージはもっと気楽な感じなんです。
外国人材に関わる人がふらっと立ち寄れる本棚。

特定技能について調べていた企業の方が、
日本語教師の記事に出会う。

日本語教育に関わる方が、
採用する企業側の葛藤を読む。

登録支援機関の人が、
外国にルーツを持つ方の文章を読む。

「自分からはそこ見えてへんかったな」
と思えるものが一つ見つかる。

それくらいでいいんです。
むしろ、それくらいがいい。

正解を並べる棚ではなく、
それぞれの現場から見えたものを置いておく本棚。
今はその表現が一番しっくりきています。

そこから誰かと誰かがつながったり、
別の立場の人同士で会話が始まったりしたら、
それはもう十分すぎる副産物です。

柏手の本棚としてゆるく続けます

当然のことですが、
僕一人でnoteにある外国人材関連の記事を全部読むことなんてできません。

まだ出会えていない良い記事もたくさんあると思います。

もし「これ、現場の人にも読んでほしいな」
と思う記事に出会ったら、教えていただけたら嬉しいです。

ランキングでもありません。
認定制度でもありません。

僕が読んで、
「これ、ええな」
と思ったものを勝手に本棚に置いているだけです。笑

ちなみにマガジンに追加する時は、
できればひと言コメントも添えたいと思っています。

仕事の合間に読んで、
「これ、ええなー。マガジンに入れとこ」
と、そのまま追加だけしてしまうこともあります。

コメントもなく突然マガジンに追加されていたらすみません…。
決して雑に読んでいるわけではありません。

コメントがない時はだいたい僕が仕事に追われています。
記事への愛情不足ではなく、柏手の時間不足です。笑

突然追加されていても、
「本棚に置かれたんやな」
くらいに思っていただけたら嬉しいです。

「この本棚、たまに覗いてもええな」と思っていただけたら、
マガジンもそっとフォローしておいてください。

新しく記事を置いた時に、また見つけてもらいやすくなります。

もれなく僕が
「誰も見てへん本棚ではなかった」
と少し安心します。笑

今のほうがこのマガジンを続ける意味が見えてきました。
自分の記事を増やすことだけやなくて、
「この人の言葉も残ってほしい」と思える文章を見つけること。

違う立場から見た言葉が同じ場所に並んで、
その中の一つが誰かに届くこと。

「そんな見方もあるんや」が一つ増えること。
それだけでこの本棚を続ける理由には十分やと思っています。

僕もまだまだこれからも書きます。
自分一人の「正解」を増やすより、
いろんな現場の言葉に出会える場所を、
ゆっくり育てていきたい。
そんなふうに思っています。

──外国人材、現場からは以上です。

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外国人材、現場からは以上です。|柏手真治 note 共感いただけた方は、応援いただけると嬉しいです。現場のリアルを伝える原動力として、大切に活用します!

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